お正月があって、夏があって、それから秋にも。 大相撲の本場所中ともなれば相撲ファンで賑わう国技館、そして両国駅ですが。
そこから、やや離れたところ。 と言って、駅からそのままトコトコ歩いてゆける辺りにあるのが、この「すみだ北斎美術館」です。
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その名が示す通り、葛飾北斎の遺した作品を中心として展示しているんですけれど、その建物のデザインがなかなか個性的でした!
ワタクシ、この建物の存在については、ずっと以前から気付いておりまして、すぐ傍を走るJR総武線の車窓越しに眺める度、その思い切りの良い、シャープなデザインに感心していました。
けれど、これが葛飾北斎の為の美術館とは(つい最近まで)知らずに居ました。
いわゆる「江戸趣味」とは対極にあるような、銀一色で窓とか見当たらない、シンプルな(一昔前の「近未来的」な)デザインと、浮世絵の巨匠とが結びつかなかったんです。
決して大きな美術館ではありませんけれど、地元墨田区の運営ですし、扱う対象も、葛飾北斎とその周辺に絞ってあるわけで、丁度手ごろな大きさにまとめたと言えるのかも。
建物のコンパクトなサイズからは、余分なものをそぎ落とした小粋さ。 そして、山椒は小粒でもぴりりと辛い (^ァ^) 的な小気味良さを感じます。
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そんな「すみだ北斎美術館」。
これまで総武線の車窓から眺めるばかりであったのが、平日に休みが取れたのを良い機会に、ふらり訪れてみました。
なにせ(あんまり話題に上る機会も無い)比較的コンパクトな美術館ですし。 その上テーマが北斎ひとりに絞られていまして、まして、この日はウィークデー。
館内はガラガラなんじゃないの? って、なんとなく予想していたんですけれど、あにはからんや、そこそこの人出がありました。 サスガ巨匠! 葛飾北斎。
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この美術館。 区の施設だけあってか、巨匠・葛飾北斎を記念する/讃える役割も果たしているようです。
ロビーには、地元の小学生が見学した折りの感想文なんかも展示されていまして、教育目的に活用されている様子。
そもそも北斎は現在の墨田区で生まれて、そしてそのまま、生涯の殆どを区内で過ごしたのだそうで。
ならば、郷土の偉人、大先達ってわけですね。 そりゃ、子供たちにしっかり教えておかねばってことになるワケだ。(^ァ^)
※ この日は曇りがち。 ではあったんですけれど、美術館の外壁の銀色に、曇り空がオドロオドロしくもマッチしていました。(笑)
生憎とこちとら、浮世絵や葛飾北斎について、ほとんど知識がありません。orz
それでも「神奈川沖浪裏」とか「甲州石班澤(かじかざわ)」など、「富嶽三十六景」の錦絵はワタシでも知っていた。
シロウト的に、こういう著名な作品が掛かっていると安心します。(笑)
それから、これは版画の良いところで、オリジナルプリント(当時の初刷りとかに)にこだわらなければ、状態の良好なのを選りすぐって展示出来るんですね。(^ァ^)
名高い「北斎漫画」は、小冊子化された複製が展示されていましたけれど、その点数が豊富(過ぎ (^^ゞ)で、かえって見切れなかったくらい。 これは、いつか機会をつくって、ゆっくり見てみたいですね。
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