May 07, 2016

黒門亭 平成28年4月30日(土)一部

  
  
  黒門亭
  
    2016年4月30日 (土曜日)   一部
  
  
      光る二つ目の会
  
  
久々の黒門亭です。
この日、田町駅前~上野駅前に掛けて散歩していた私。
黒門亭の前を通り掛ったら、丁度これから土曜日の一部が始まろうってところでした。

私が前からやってみたかったのが、寄席へふらりと立ち寄るってやつ。
事前に顔付けを調べて、開演の時間に時間に合わせて家を出て・・・・ってのじゃあなく、ふらりと立ち寄るってのが粋でイイじゃあありませんか。(なんてことを、意識している時点で粋でもなんでもない、野暮天の所業なワケですけれど(爆))

ともあれ、かねてからの望みを実現させる機会が巡って来たわけです。
このチャンスを見逃す手はありませんよね。 すかさず木戸を潜ったワタシです。

黒門亭の興行は、毎週の土曜日・日曜日。 各日とも、十二時から始まる一部と、十四時三十分から二部の二回行われます。
で、私が入ったのは一部、十二時からの方。
この日のテーマは「光る二つ目の会」ってことで、高座に上がるのは全員が若い(前座を除いて)二つ目さんばかり。
 
 
前座 春風亭百んが  「熊の皮」
小さな会場にデカイ声が響き渡る。
若手はやはり、こうでなくては。 春風亭百栄門下。
 
 
柳家花飛  「大安売り」
意外に(?)声のトーンの低い方でした。 こういう落ち着いた口調の噺家さんって珍しくない?
それにしても、語り/口調がイイね。 先程の前座と、こちらの二つ目と、こうして連続して聴くと、その違いは明白です。 もう、声を聴いているだけで気分が好いですねぇ。
 
 
月亭太遊  「酋長の教え」
エネルギッシュな丸顔の噺家さん。 人呼んで、上方からの刺客。
東西落語界の若手が、落語界のこれからに問題意識を持って、こうして互いに交流しているのだそうで。 当然、東京の若手が大阪に出向くこともあるワケですね。 若手のこういう姿勢、頼もしい限りです。
 
 
柳家かゑる  「東北の宿」
この人が今回のプロデューサー役を務めたらしいです。 つまり、今日の顔付けは即ち「かゑる人脈」って言うことでしょうか。(笑) 出囃子はケロッ!とマーチ。
 
 
林家けい木  「幾代餅」
トリを務めるからには、古典でビシッと締めるるよう、プロデューサーから言い含められたとのこと。 プレッシャーです。(笑)
この人も口調がイイ。 お話しの内容とは関係なしに、声を聴いているだけで気持がち好くなりますね。
その反面、声音を使ったギャグについては、あんまり面白いとは想わなかったですねぇ。
素材が好いのに、その上にあれこれ加え過ぎて、それが仇になっちゃってる感じ。
もっと、いろいろ聴いてみたいと想わされました。 林家木久扇門下。
 
 

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November 24, 2014

茜浜名人寄席 Vol.47

茜浜名人寄席 Vol.47
 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十六年十一月二十一日(金)
 
 
  落語  :隅田川馬石
  講談  :神田真紅
  落語  :三遊亭遊松

 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
今月は、なにしろチョーが付くほどの忙しさと、容赦なく圧し掛かるプレッシャーから、いっそ逃げて回りたい気分(泣)。 早いとこ終わっちゃってよ十一月、なんであります。
それでも折り良く時間が取れましたので、四十七回目の茜浜名人寄席を聴いて参りました。
 
 
和太鼓衆 雷夢
このたび、若手メンバーのひとりが新たな門出を迎えるのだそうで。
それを寿ぐということで、今回はそれに相応しいお目出度い演目でした。
三人の奏者がひとつの太鼓を、くるくると入れ替わり立ち代り叩いて、これは・・・・脚に来そうですね。(笑)
若者を新たなステージへと送り出す和太鼓衆。 うん、素晴らしい。
お祝いの場に笛太鼓。 これほど相応しい組み合わせもないってモンです。
それにしても、こういう場面で上手にご挨拶出来るのはエライなあ。 自分なんて、あの年頃で、人前に出てああもしっかり振舞えたっけ? なんて、親戚のオジサンみたいな気分になってしまいました。
 
 
三遊亭遊松:だくだく
三遊亭三遊門下の前座さん。
貧乏に追い詰められたって、洒落っ気だけは決して忘れない八五郎。 そこに忍び込んで来た泥棒がまた妙にノリの好い奴で・・・・ 好きな噺です。
 
 
神田真紅:桂昌院
神田紅門下の二つ目さん。
それほど数を聴いてはいないんですけれど、私は講談にも興味があります。 同じ独りでする話芸であっても、落語と違い、その場に演劇的空間が立ち上がって来るのを感じるんですよね。
真紅さんは全体的にセンス好く、ギャグにも切れがあって、とても愉しかった。
 
 
隅田川馬石:鮑のし
五街道雲助門下の逸材。
私は、師匠が未だ五街道佐助を名乗っていた二つ目時代に、何度も伺っています。
その後ずっとご無沙汰しておりまして、真打・隅田川馬石となってからは、あるいは、これが初めて接する高座かもしれません。
独特のソフトな語り口。 佐助の頃からファンでした。
 
 
 
とにかく今は、来月の待ち遠しいワタクシ。 今月中を逃げ切れるだけの元気を貰って帰りました。
 
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
   茜浜名人寄席 Vol.38
   茜浜名人寄席 Vol.39
   茜浜名人寄席 Vol.40
   茜浜名人寄席 Vol.43 
   茜浜名人寄席 Vol.44
   茜浜名人寄席 Vol.45
  
  

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July 24, 2014

茜浜名人寄席 Vol.45

 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十六年七月十八日(金)
 
 
  落語  :三遊亭左圓馬
        柳家わさび
        桂たか冶
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
梅雨未だ明けきらぬ、雨もよいの夕刻。 また、茜浜名人寄席を聴いて参りました。
 
和太鼓衆 雷夢
和太鼓の、今までにない組み合わせ。 それに加えて照明の演出もあり、これまでにも増してショーアップ(!)された雷夢。 カッコよかったです。 よく工夫されてますね。
笛が堂に入った吹きっぷりで、音色も綺麗でした。
 
 
桂たか冶:饅頭怖い
桂文治門下の前座さん。
この日はなぜか、食べ物に関連した噺が揃いましたね。 そのトップバッターが「饅頭怖い」。
しっかりとした語りっぷりに好感。
 
 
柳家わさび:ちりとてちん
柳家さん生門下の二つ目さん。 どこか 三三さん に似た雰囲気を漂わせますね。
高座に上がった時点では、なんだか無愛想なイメージがありました。
それが、いつしかお客を巧みに噺の中に引き込んでゆきます。
なにより、ちりとてちん をとうとう口に入れる段に来ての顔芸(?)が可笑しい!
この芸達者ぶり。 並々ならぬ向上心と修練のタマモノではないかと想います。
マクラから巧みに客席をほぐして、噺のほうも上出来とくれば、言うことなし。 客席も大ウケでした。
 
 
三遊亭左圓馬:鰻の幇間
タイコ持ちが騙されちゃうんだけれど、嫌味とか後味の悪さを不思議と感じさせない、好きな噺のひとつです。
ことさらパワーに頼らない(エネルギーを無駄に消費しない)余裕たっぷりの、まさに円熟の高座。 ウナギ喰いたくなっちゃったじゃないですか!
 
 
名人寄席がハネて表へ出たら、やんわりと雨が。
梅雨明けまで、あとわずかと言うところで、小雨に捕まっちゃいましたか。
傘を広げて家路へと着きました。
 
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
   茜浜名人寄席 Vol.38
   茜浜名人寄席 Vol.39
   茜浜名人寄席 Vol.40
   茜浜名人寄席 Vol.43 
   茜浜名人寄席 Vol.44
 
 

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May 21, 2014

茜浜名人寄席 Vol.44

 
 
茜浜名人寄席 Vol.44
 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十六年五月十六日(金)
 
 
  落語  :昔昔亭喜太郎
        笑福亭竹三
        桂伸乃介
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
好天に恵まれまして、茜浜名人寄席までの行き帰りもラクちんてモンです。 よきかな。
 
 
和太鼓衆 雷夢
これまで何度も聴かせて頂いていますけれど、この日の雷夢の舞台、常にも増して(ヴィジュアル的にもサウンド的にも)完成度が高かったように想います。
笛の重奏。 綺麗に鳴って(マイクで拾っていたんでしょうか?)いてバランス好かったです。
勢いに加えて、まとまりのある良いステージ。 ブラーヴァ! お見事でした!
 
 
昔昔亭喜太郎:「初天神」
昔昔亭桃太郎師匠のお弟子なのだそうで。 そういえば桃太郎師匠の高座、一度聴きたいと願いつつ、未だ聞けていないんですよね。
 
 
笑福亭竹三:「三人旅浮之尼買」
普段は東京の噺家さんが上がる茜浜の高座ですけれど、竹三さんは(専ら東京で活躍する)上方落語の人で笑福亭鶴光師匠のお弟子。
上方落語は普段、中々聴く機会がありませんから、こういうのは嬉しいですね。
この日の演目も、私がこれまでに聴いたことのない上方の噺。
こういった旅ものの場合、取り分け上方の言葉が生きてきますね。 旅情をかきたてられるってモンです。
関東のお客に向け、ヘンに判り易くなどせず、上方テイストをびしばしぶっつけてくるところが好もしい。
 
 
桂伸乃介:「長短」
真打の登場。 見事な高座でした。
一見して如何にも落ち着きある、実直そのものな風貌の伸乃介師匠。
その話しぶりもテンション緩めでしたけれど、でも、ゆるゆる語り始めると同時に、客席がピタリと鎮まって、その語り口にグイグイと引き込まれてゆく。 この、見てくれの地味さと語り口の旨さとのコントラスト。 もう、堪ンないですねぇ。
 
ただね~。 私、この「長短」という噺がどうにもニガ手なんです。 短気な男の方はともかく、気の長い男の方の台詞を詰まらなく感じてしまう。
同じスローな話しぶりで言えば、例えば 渡部陽一さん(あの!戦場カメラマン)の語りの方が余っ程面白いよ。
まぁ戦場カメラマンの方は、気が長いというよりは、バカっ丁寧な語り口なんですけれど。 でも、過度なくらいの真面目/誠実さからくる可笑しさ、そして説得力ある声音を備え、聴く人を引きつける稀有なキャラクター。
芸が、リアル(実在の人物像)に敵わないという例ですね。
 
「長短」は比較的聴く機会の多い噺ですけれど、これまで拝聴したどの噺家さんの高座も、「気の長い男」の表現、解釈に疑問が残るんですよねぇ。
気が長い = ノンビリ(ノロマ)って設定は、もう聴きたくないですよ。
いろいろ工夫/開発の余地があるんじゃあないでしょうか? なんてぇことを考えつつ、茜浜ホールを後にしました。
 
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
   茜浜名人寄席 Vol.38
   茜浜名人寄席 Vol.39
   茜浜名人寄席 Vol.40
   茜浜名人寄席 Vol.43 
 
 

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April 01, 2014

茜浜名人寄席 Vol.43

 
 
茜浜名人寄席 Vol.43
 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十六年三月二一日(金)
 
 
  落語  :三遊亭優かり
        橘ノ圓満
        むかし家今松
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
和太鼓衆 雷夢
微か~な弱音から、空気が打ち震えるほどの強打まで。
強弱のコントラストの多彩さは、和太鼓ならでは魅力です。
(それは私が)元から知っていたわけではなくて、この寄席に通い出してはじめて気付かされたこと。
(CDやテレビ/ラジオなど)録音を通しては、なかなか伝わらないですからね。
こうして目の前で演奏してもらって、生演奏に触れて、初めて判ることがあります。
笛の重奏、やはりカッコいいですね。
 
 
三遊亭優かり:「動物園」
女流の前座さん。
入門が遅かった・・・・、つまり、一旦は会社勤めを経験してから落語の道に入ったのだとか。 おっとりした印象、やさしい語り口は、先日真打になった川柳つくしさんを想わせられますね。
高座に上がって正面を切る際にみせる、柔和な笑顔がカワイイです。
 
 
橘ノ圓満:「味噌蔵」
え、二つ目さんなんだ!
そう仰る割りには、また随分と貫禄があるじゃあないですか。
落語のほうも、真打と見紛う落ち着きと安定感。
家に帰ってからプロフィールを調べたら、この方も遅い入門とのこと。 道理でね。
 
 
むかし家今松:「長崎の赤飯」
これぞ本寸法と言いたくなる、ケレンのない語り口で「聴かせ」ました。
これですよ、これ。 こういう落語が聞きたかったんです。
初めて聴く「長崎の赤飯」という噺も好かった。 こういうハッピーエンドの人情噺が大好きナンです。
ようこそ茜浜へ。 是非また来て下さい。
 
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
   茜浜名人寄席 Vol.38
   茜浜名人寄席 Vol.39
   茜浜名人寄席 Vol.40
 
 

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January 25, 2014

雲助、悪名一代

 
 
雲助、悪名一代
 
   ~ 芸人流、成り下がりの粋 ~
 
 
 
  五街道雲助 著
 
 
     2013年   白夜書房
 
 
落語家・五街道雲助師匠について私が知ったのは、もう随分と昔のことです。
偶々見ていたテレビの深夜番組に登場して、一席演じておられたんです。
落語についてなにも判らず、興味もなかったその頃の私。
噺家さんについても、テレビで好く見掛ける方々(それもテレビ・タレントとして)しか知りません。 ですから、五街道雲助という名を見ても、ちょっと変った、面白い高座名だな、くらいの曖昧な感想しかありませんでした。

番組の方は、古典落語をまるまる一席聴かせるというシンプルなものでした。
ここで雲助師匠の語った演目が「中村仲蔵」。
初めて聴いたこの時にとても気に入ってしまい、そして未だに好きな噺です。
噺の中で、芝居の場面や侍の台詞などを、ケレン味たっぷりに演じてみせる雲助師匠。
なんの期待もなしにボンヤリ見ていた私ですけれど、いつしか夢中になって噺に聴き入っていました。

それからず~っと後になって、ふとしたことから寄席に入ってみた折のこと。
香板に、五街道雲助の名(懐かしい!)を見つけましたから、もうビックリです。
願ってもない再会に、すっかり嬉しくなってしまった私。 以来私、雲助ファンです。

        ▽▲▽▲▽▲

その雲助師匠が上梓したこの一冊。
団塊の世代に生まれ、高度成長期に育った師匠が、あえて時代に背を向けるようにして「成り下がり」な生き方へと拘る、そのワケを語ります。
自身の生い立ち~入門・前座修行から二つ目時代を経て真打昇進~そして三人の弟子を真打へと育て上げた現在までを語る一代記でもあります。

雲助と言えば十代目金原亭馬生の門下。 その馬生は志ん生の息子で、そして志ん朝のお兄さんですね。
ですから、出て来る、でてくる。 本書には昭和を代表する錚々たる名人たちの楽屋話/裏話のあれこれが書き綴られ、興味が尽きません。

それから、こういうところがまた雲助師匠らしいと想うんですけれど、他の落語家さんならば十八番にしそうな毒舌やら、放蕩について話しは一切出て来ず。 その代わり論理明快な落語論。 雲助一流の人生成り下がり論が展開されます。
好奇心旺盛な師匠。 インターネットにも早くから興味を示しておられました。(雲助’s Home Page はお勧めです)

酒席もまた(大切な!)修行の場のようで。
お若い頃に行きつけだったお店では、野坂昭如・殿山泰司・色川武大・田中小実昌らが常連だったのだとか。
錚々たるメンツから鍛え上げて貰った、なんとも羨ましい師匠の二つ目時代です。

本書に見る雲助流の落語論、人生論。
理路整然と(師匠お得意の滑稽噺とはあべこべに?!)した、実に読みやすい内容で感服致しました。
「四十五十は鼻たれ小僧」を地でゆくような落語家の世界。(やっぱり、長生きはするもんですね)
六十代を迎え、いよいよ油の乗ってきた五街道雲助師匠。 これからがますます楽しみです。
 
 

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September 23, 2013

茜浜名人寄席 Vol.40

 
 
茜浜名人寄席 Vol.40
 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十五年九月二十日(金)
 
 
  落語  :三遊亭左圓馬
        三遊亭絵馬
        柳家蝠よし
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
九月に入って、漸く過ごし易い気候を迎えた中での茜浜名人寄席。
客席も隈なく埋まって、雰囲気も上々の第四十回です。
 
 
 
和太鼓衆 雷夢
篠笛の三重奏から始まったこの日の雷夢さんたち。 (篠笛は、前回もフィーチャーされていましたね)
フルートを吹く私にとって、こういった笛のトリオはとても近しいフォーマットであります。 嬉しく耳傾けました。

後半はお客さんの代表者数名にバチを渡して和太鼓教室。
なるほど太鼓を叩くこと自体は、誰でも容易に出来そうですものね。 こうしてその場で直ぐに参加出来るのは、なんといっても太鼓の強みです。
 
 
柳家蝠よし:やかん
端正で落ち着きのある前座さんでした。
 
 
三遊亭絵馬:紙切り
紙切りのお題のひとつが「ふなっしー」。
そう。 船橋市非公認ゆるキャラのあのコです。
が、絵馬さんはまったくご存じなかったらしく、お題を聴いて一瞬カタマッてしまいました。
私、紙切りの芸人さんがマジで困った姿を見たのは、多分これが初めてです。
知らないとは言えそこはプロ。 切れません、なんて言うワケにはゆきません。
リクエストされた方の持参した携帯ストラップを参考に、おもむろに切り始めるワケですが・・・・
ハサミを動かしながら、絵馬さん「ふなっしー、知ってる人います?」との問いかけには(そこは地元のゆるキャラだけあって)満場の客席ほぼ全員が挙手! 絵馬さん「うわっ!」
圧倒的なアウェイ感の中で切り上げた初ふなっしーはしかし、これが中々堂に入っておりましたよ。
 
 
三遊亭左圓馬:蛙茶番
左圓馬師匠は茜浜名人寄席の常連なのだそうですね。 そのせいでしょうか、殊更に力みのない、ストンと肩の力の抜けた自然体の一席でした。
淡々としているようで、でも味わい深い噺っぷり。
「蛙茶番」と言えば、もっと騒々しい(!)噺をイメージしていただけに、この日の高座は新鮮でした。

その昔、私が高校の文化祭で落研の部員が演るのを聴いた、つまり初めてナマで聴いた落語がこの「蛙茶番」。
素人芝居でみんな「勘平」を演じたがったり、定吉(丁稚)のこまっしゃくれた様子、半公の勘違い野郎っぷりなど、何度聴いても可笑しい。
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
   茜浜名人寄席 Vol.38
   茜浜名人寄席 Vol.39
 
 

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July 22, 2013

茜浜名人寄席 Vol.39

 
 
茜浜名人寄席 Vol.39
 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十五年七月十九日(金)
 
 
  落語  :三遊亭圓丸
        春雨や雷太
        瀧川鯉和
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
茜浜名人寄席。 またしても聴いて参りました!
 
 
 
和太鼓衆 雷夢
夏に和太鼓。
この取り合わせ、もうハマリ過ぎです! そのまんまお祭りの世界ですからね。
今回は篠笛を多用されていたのが印象的でした。
横一列に並んだ何本もの篠笛が、大小の太鼓群をバックに奏するスタイルもカッコイイ。
和太鼓フィーチャリング篠笛隊ですね。
皆さん、大小の和太鼓の他に笛もなさるのには驚きました。


瀧川鯉和:「金明竹」
前座さん、と言っても既にかなりの修行を積まれているのではないでしょうか。
パワフルで手堅い落語でした。
「金明竹」を、蛇の目傘の段からお終いまでのフルバージョンで。
上方者の口上を、ど~だ文句あっかと言わんばかりのアップテンポで語り切る。
急カーブの連続する路を、限界ギリギリの高速で駆け抜ける心地。 スリル満点!


春雨や雷太:「岸柳島」と踊り(深川)
当地の出身と仰る二つ目さん。 これは応援しなければ。
その雷太さんの高座。 飄々とした風貌とはウラハラに、並々ならぬパワーとスピード感、それから適度のケレン味を兼ね備えています。
落語の他に、踊りも能くされるんですね。 そのせいでしょうか、所作が綺麗なのも印象的。


三遊亭圓丸:「死神」
お喋りが商売の噺家さんですから、ごく当たり前のコトなのかもしれませんけれど、とにかく話しがとっても旨い。
圓丸師匠の語る声を聴く、タダそれだけで気持ちがイイんです。 耳が喜んじゃってる。
話すテンポ、声音、間合いの妙。 語り口が好いって言うんでしょうか。
そんな流暢な口によって語られる「死神」。
題名から予感される、オドロおどろしさとはまるで無縁の、粋で軽やかな噺の世界。
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
   茜浜名人寄席 Vol.38
 
 

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May 18, 2013

茜浜名人寄席 Vol.38

 
 
茜浜名人寄席 Vol.38
 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十五年五月十七日(金)
 
 
  落語  :橘家竹蔵
        古今亭駒次
        柳家いっぽん
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
丁度ウマい具合に時間が工面出来ましたので、茜浜名人寄席のVol.38を聴いて参りました。 私にとっては、これが二度目の茜浜。
 
 
 
和太鼓衆 雷夢
相変わらず躍動的な演奏を愉しませて頂きました。
今回は新レパートリーも披露。 お祭り囃子的な太鼓とは一線を画したリズムがイイ!
メインの打手(?)が入れ替わり立ち替わりしてゆくところなど、本にスマートであります。
一旦退いて(音量を落として)おいて、そこから一気にクレッションドしてゆくところがカッコ好いんですよね!
 
 
柳家いっぽん:弥次郎
ガタイの好い前座さんでした。 明るく身体を張った高座。
 
 
古今亭駒次:「味噌豆」、新作
二つ目さんは、志ん駒門下のテクニシャンでした。
一見して、品好く如才ないタイプかと想ったら、いやいやそうでもなかった(!)。
ごくごく微量の毒気を含ませたマクラで、一筋縄ではゆかないお方のようです。
地元千葉の地名を色々と織り込んだ綴り方(?)が愉しい! 地方の落語会らしさが横溢して、客席も大ウケであります。
 
 
橘家竹蔵:「芝浜」、やっこさん他
恰幅の好い竹蔵師匠。 高座に現れただけで、如何にも真打登場ってな雰囲気を漂わせますね。 出て来るだけで、会場がピリッと引き締まりまるってモンです。

五月に聴く「芝浜」は、果たして、私のこれまで聴いたどの師匠の「芝浜」とも違うタイプでした。
なにしろ魚屋が撫で肩(イメージ的に)な感じ。 おかみさんの方も、それに相応しく柔和な性格です。 こうすることで、二人の感情表現がより細やかになりますね。

さて「芝浜」が終わって、未だ少し時間があるということで、踊り(やっこさん)と余興を披露して貰いました。
悠揚迫らぬ雰囲気を漂わす師匠が、サービス精神旺盛に動き回る。 粋でお茶目な高座でした。
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
 
 

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January 19, 2013

茜浜名人寄席 Vol.36

 
 
茜浜名人寄席 Vol.36
 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十五年一月十八日(金)
 
 
  落語  :柳家小袁冶
        古今亭ちよりん
        柳家花どん
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
茜浜名人寄席というのは、その名前だけは聴き及んでいましたけれど、聴きに伺うのはこれが初めてでした。
この日の会も、ほんの数日前にクウさんのご紹介で知ったんです。
丁度うまい具合に都合が合いまして、これ幸いと出掛けた次第。

会場の茜浜ホールはJR新習志野駅の近くでした。
この付近、私は何度か訪れている筈ですけれど、こんな、落語の会にお誂え向きのホールがあったとは気付きませんでした。
 
 
和太鼓衆 雷夢
落語に先立って地元習志野で活躍する和太鼓グループの演奏がありました。
(私、邦楽には疎いのですが)明るくキビキビと、躍動的な演奏が終始素敵でした。
エネルギー。 気の昂ぶり。 なにより笑顔。
メンバーに女性が多いのと、年齢層が幅広いのが、音楽の(また視覚的にも)表現の幅広さに繋がっていそうです。
 
 
柳家花どん:出来心
初めて聴く前座さんで、花緑門下。
若さを前面に押し出した高座でした。
明朗闊達で、声にハリがあって(といって大げさに過ぎず)なかなか好感が持てます。 楽しみな前座さんですよ。
 
 
古今亭ちよりん:つる、 南京玉すだれ
かつて私は寄席で、未だ前座だった頃のちよりんさんを何度かお見掛けしています。
その後、私の足が寄席から遠退いている間に二つ目となって、今では現役バリバリの噺家さんですよ。
飄々とした「つる」。 話の内容を知っていても笑っちゃう。
噺の後は、余興として南京玉すだれを披露。 これには驚いたな。
華やかでキュート。
お客さまを舞台に引っ張り上げて、ちよりんワールドに巻き込む腕前も巧みです。
こういうタイプの噺家さんになっていたとは!
 
 
柳家小袁冶:ねずみ
仕事柄、日本全国を廻っている小袁冶師匠。 マクラは各地の方言についての話題から。
中でも東北地方の言葉の難解さ(!)について語り始めたので、さては「金明竹・東北弁Ver.」が始まるかと想ったけれど、そうはならなかった。

落ち着きと格調高さは、さすが真打の風格と納得させられます。
そんな「ねずみ」はしかし、意外とあっさりでしたね。
雷夢の演奏からここまで、ホットに盛り上がっていた会場ですから。 そこを鎮めて、じっくり聴かせたいという意図があったのかも。
こういうのも悪くない、と想いました。
 
 
アットホームで素敵な落語会。 満足して帰路に着きました。
それにしても寒いこと!
道端のそこかしこに、先日降った雪が融けきらずに残っていました。
客席の全員に、お土産として配られた使い捨てカイロ(感謝!)は、間違いなく皆さんの役に立った筈です。
 
 

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