津田沼散歩・谷津干潟へ
土曜日、午後は五月晴れ。
津田沼駅の南側、これまで訪れたことのない地域を散歩してみた。
津田沼駅南口から、千葉工大を左手に見てまっすぐ南側に伸びる幹線道路。 マロニエ通りと呼ばれるその道を、ひたすらまっすぐに進んだ。
地図など持って来なかったけれど、直進するだけなんだから、迷子になる心配は無い。 などと自分に言い聴かせつつ、意識してちょっと早めのペースで歩く、あるく、歩く。
京成本線に架かる陸橋を渡った。
広い幹線道路沿いの歩道は、初めての景色ばかりで退屈しない。
それに、ここへ来てようやく身体が温まり出して、こうなると気分もノッて来るというもの。
途中R14を横断し、東関東自動車道にぶち当たるあたりで右折。 自動車道路沿いに造られた遊歩道を東京方面へと進むと、やがて河、と言うか水路に突き当たる。
水面を見下ろせば、仄かに潮の香りがするではないか。
いつのまにか、海の近くまで来ていたらしい。
自宅から歩いて行ける場所で、潮の香りを嗅ぐというのは、私のこれまでの人生で初めての経験である。
歩を進めてゆけば、ヨシキリの盛んに鳴く声が、そろそろ水辺が近いことを告げる。
更に歩いて、ようやく谷津干潟に出た。
この谷津干潟。 そこら中が埋め立てられ、開発され尽くした感のある東京湾岸にあって、ここだけ、おおよそ矩形に近い形でぽっかりと残されている。
首都圏にあっては貴重な野鳥観察の名所であり、1993年、ラムサール条約登録湿地に指定た。
実は、ここへは何年も前に一度、干潟に飛来する野鳥を観に来たことがある。
その当時、私は川崎に住んでいたのだけれど、まさか将来、ここまで歩いて来れる場所に移り住むことになるとは思ってもみなかった。
以前ここを訪れた折にもそうしたように、干潟の周囲に整備された遊歩道を歩いてみる。
干潟を眺めながらぐるりと一周すると、結構歩き出があるね。
休日の午後らしく、私と同様に干潟の周りを散策する人が多い。
生憎とこの日は、野鳥をあまり見掛けなかったけれど、歩いて来れるんだから、また来れば好いさ、と想う。
干潟からの帰路。
先程の水路沿いの路を歩きながら、水が上流、つまり干潟の方に流れ込んでいくのを眺めていたら、一尾のエイが泳いでいるのを見つけた。
エイは潮の流れに乗って、ゆっくりと干潟の方へ向かっている。
水族館以外でエイを目にするのは、これが初めての私。
意外な出会いを喜ぶのと共に、このまま干潟に入り込んじまって大丈夫なんだろうかと案じてしまった。
帰宅してネットで調べてみると、このエイはアカエイと言う種で、谷津干潟へは好物の貝を目当てに、度々やって来るのだそうな。

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