April 02, 2021

小説:晴天の霹靂

  
  
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晴天の霹靂
 
 
 
    劇団ひとり 著
 
 
 
        2010年   幻冬舎
 
 
多芸多才のお笑いタレント・劇団ひとりがものした2冊目の小説本です。
前作「陰日向に咲く」では連作短編集の体を取っていましたけれど、今回は単独の長編。 楽しみです。

本書「晴天の霹靂」のカバーデザインは「陰日向に咲く」と同様、著者自らが表紙を飾ったもの。
なんかこう、イイ感じの表紙。 オシャレですね。(^ァ^)
これって最早(よくタレントさんが書いていそうな)エッセイ集としか見えないんですけれど。(笑) でもこれ、本格的な小説です。
著者自ら表紙モデルを務めて、それでバッチリ絵になるんですから、流石、撮られ慣れているタレントさん。(^ァ^)

長編とは言っても、作品は比較的短目なもので、あっという間に読み終えてしまいます。
まぁ、短く感じたのは、それだけ面白かったってこと。
飽かず、先へ先へと読み進ませる力があったというわけですね。

        ▽▲▽▲▽▲

※ 主人公は場末のマジックバーで働く、まるで売れないマジシャン。
人気も実力も無いまま、キャリアばかり無駄に重ねて、自意識ばかり大きくしている、いささかメンドクサイ男。(笑)

にっちもさっちもゆかない彼の下に、ある日、父親の訃報が届きます。
若い頃家から出て行って以来、長く消息の知れない父でしたけれど、流石に報せを聴いて愕然とする主人公。

その時、青天の霹靂に見舞われます!

カラッと晴れた空から強烈な光が差し、轟音が轟きました。
落雷に撃たれた(かのように感じた)主人公。
気が付けば、昭和四十八年(1973年)にタイムスリップしていました!

そこは、自分が生まれる前年の東京でした。
どうしたら好いか(当たり前ですが)判らず、途方に暮れる主人公。

とにかく、お金を稼がなくちゃ生きてゆけません。(所持していたのは平成の紙幣・貨幣でしたし)
浅草のとある劇場で雇って貰い、専属のマジシャンとして(この男、他には何も出来ないんです)働くことにします。

浅草のステージに横溢する、昭和の空気がステキです。(この辺り、著者・劇団ひとりの抱く、往年の芸の世界への憧れでしょうか?)

主人公のような(チョー口下手な)マジシャンには、代ってトークを担当する助手が必要。
そう考えた支配人が連れてきたのは、未だキャリアの浅い女性マジシャン見習いでした。

意外やスムーズに昭和の浅草(の芸人の世界)に溶け込んでしまう主人公。
こんな、とんでもないこと(タイムスリップ)を経験しながら、それについて戸惑ったり、あれこれ思い悩まないタイプのようです。(笑)

果たして、主人公が昭和の浅草で披露する平成のマジックは、大好評理に迎えられました。(^ァ^)

そりゃ、誰も見たことの無い未来のマジックですからね~。 みんなビックリしますよ。(@_@)

ここで、助手の女性マジシャン見習いにトラブル発生。
彼女に替ってやって来たのは、どうにも頼りなさげな男でした。 ダイジョーブなのか?^_^;

やがて、主人公は気付きます。
それはオヤジ。 若き日の父の姿なのだと。

        ▽▲▽▲▽▲

ダメオヤジ、若い頃から(やっぱり ^_^;)ダメ男でした。
と言うか、この父親あってこその、今の(ダメダメな)オレなのかと感懐する主人公。(笑)

そして、昭和四十八年と言えば、主人公が生まれる直前です。
懐かしいという程にも、オヤジを覚えていない主人公ですけれど、ともあれ、このままでは自分が無事に生まれて来ないかもしれないという危機感を覚えざるを得ません。(笑)
どうする主人公!?

この構図、なんだか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を髣髴とさせますね。(^ァ^)

クライマックス、泣かせどころもしっかり用意してあるなどして、劇団ひとり。 そこはプロのエンターティナーです。(^ァ^)

でも、この小説。
かくも重要人物のダメオヤジが、いまひとつ魅力的に描けていないんですね。 そンところが弱点かと想います。

それでも面白いのは確かで、最後の頁まで夢中で読んでしまいました。
お話しがサクッと短めなのも、好い方に働いていますね。




   「陰日向に咲く」  (2006年)
      (劇団ひとりの前作です)
 
 
 

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March 14, 2021

読書:キラークエスチョン

 
 
キラークエスチョン
 
    会話は「何を聞くか」で決まる
 
 
 
      山田玲司 著
 
 
         2009年  光文社新書

 
 
著者は人気漫画家。
私は、漫画作品はどれも未見(申し訳ないことに m(__)m)なんですけれど、著者がパーソナリティを勤める(ネットの動画サイトに幾つも上がっている)トーク番組のファンでして。(^ァ^)

番組で扱うテーマは多彩で、毎回、ご専門の漫画(いろんなジャンルの)をはじめ、アニメや映画、その時々の流行りモノ、時事問題/社会現象などなどを、独自の角度から考察してゆきます。

基本はサブカルチャー畑の人ですけれど、とにかく奇才かつ多才の人なんで、いろいろ出来ちゃうんですね。(^ァ^)
 
        ▽▲▽▲▽▲

かつて、各界著名人へのインタビュー漫画を雑誌に連載していたと言う著者。
ここでは数々の(それも初対面の相手への)インタビューをこなす内に体得したという秘訣、インタビューの極意を明快なカタチで教えてくれます。

初対面の(未だ気心の知れない)相手から話しを(それも限られた時間で)引き出す。
そしてグイグイ質問してゆかねばならないインタビュアーというお仕事。
そこに必要なのは、果たして?

インタビュアー(著者)と相手との間に立ちはだかる壁。
その障壁を取り除くような質問が、人には必ずあるハズ。
それが何なのか、何をどう訊けばイイのかとなると、これはもう相手によって様々ですけれど。
とにかく、そこを掴んでしまえばコッチのもの。

それが「キラークエスチョン」なのだと著者は言います。

ここでは相手との壁を突き崩す、その手法。 テクニックについてあれこれと上げてゆきます。

        ▽▲▽▲▽▲

でもねぇ、ネットに上がっていたトーク番組で観た、著者の天馬空を行くような発想の鮮やかさ、常識に捕らわれない自由奔放さは、ここではまったく影を潜めています。

著者の駆使するキラークエスチョン。
数々のインタビューで成功を収めて来たんでしょうけれど、あまりにも簡単に、サクッと書かれ過ぎていて、そこから(件のインタビュー漫画を未読の私にとっては)インタビュー風景を想い浮かべることは難しかったです。

これだったら、ネットのトーク番組の方がナン十倍も面白いナァ。orz
 
 

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February 27, 2021

辞書を買う

  
 
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仕事帰りにふらりとブックオフ(BOOK OFF)に立ち寄ったら、辞書を置いてある棚が眼に止まり(これまでにないこと)ました。
ブックオフともなると国語辞典をはじめ、いろんな辞書(の古本)が沢山置いてあるモンなんですねぇ。

ともあれ、元々は学生サンが学習用に揃えたのを(まぁ、買い求めたのは親御さんでしょうけれど(笑))卒業してもう要らないってんで、ブックオフ行きとなったってところでしょうか?
いずれも、汚れ・書き込み・線・折り目など一切なく、状態は良好のようです。 つまり、あんまり使った跡が無い。(笑)

まぁ、他の本と同様、要らなくなった書籍の有効利用なんですから、大いに結構なことではあります。

        ▽▲▽▲▽▲

ところで、最近何冊か英語(学習)関連の本を読んでいるワタクシ。
ここらで英和辞典でもって気になっています。(この俺が英和辞典って、ダイジョーブなのか? ^_^; )

無論、今時英単語を調べるくらい、即座にネット検索出来る時代なワケなんですけれど。
それでも、そろそろ紙の英和辞典を一冊って感じになって来ている。
試験があるワケじゃあなし、仕事に使うワケでもなし。
これってもう、完全に道楽ですね。^_^;

さて、ブックオフで売られていた中古の英和辞典をいろいろと見比べてみて、コレに決めました。


  三省堂 「エースクラウン英和辞典」(初版)
              2009年(第一刷)

ってヤツ。
なにしろ廉かったし。(笑)

この英和辞典、既に第3版(2019年)が出版されているのに対し、こちらは十年以上も前の初版ですからね。 しかも古本!
その分、中古価格も下がったんでしょう。
新品同様の英和辞典を、ワンコイン(!)で買うことが出来ました。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、今時の英和辞典ってスゴイですねぇ。(@_@)
私なんかの知らない内に、長足の進歩を遂げていました。

至るところに創意工夫の跡があって、自分の頃の辞書と比べ、もう隔世の感がありますよ。
判りやすく、使いやすく、至れり尽くせり。 なによりフレンドリー。w
ホント、驚かされました。^_^;

中でもこの「エースクラウン英和辞典」の場合、とりわけ初学者用に特化されているらしく、どこまでも徹底的に判り易く、手取り脚取り的に懇切丁寧。
言葉で足りないところは、図例で示すなどイメージで訴え掛けます。

        ▽▲▽▲▽▲

そして、なによりオレにとってウレシイのは活字が(他の、どの英和辞典と見比べても)並外れて大きいということ。(^ァ^)
老眼の身にとって、このことは超重要なんでアリマスよ!

いえもう、この一事の前にあっては、見出し語数や解説の過多、図例の有無なんかは、もはやど~でも好いってくらいです。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、このオレ σ(^^) が英和辞典を手にするのって、一体何十年ぶりのことでしょう?(笑)
自分の記憶の中にある辞書の姿と、今のとを比べて、その間の(劇的なまでの!)変化にビックリ! もう、感動すらしています。^_^;

まぁ、こういうモノって毎年沢山(それこそ、中学一年生の数だけ)売れるんでしょうし、各社間の競争も激しそうですけれど。

各社の英和辞典、それぞれに好く出来ているんですけれど、私はやっぱり三省堂の「エースクラウン英和辞典」(現在は第3版を刊行中)を支持したいですねぇ。
判りやすいし、活字がデカイし。w

        ▽▲▽▲▽▲

でも、この英和辞典、肝心の(主たるターゲットの)中高生にはウケないかもしれないなぁ。
なんて、私は要らぬ心配をしています。

イラストや図解を多用した判りやすい内容は、背伸びしたい盛りの中高生らにはウケが悪いと想うんだよね。(^^ゞ

(他の英和辞典と比べて随分と)デカイ活字もそうで、こんなの若い子等にとっては(カッコ悪いだけで ^_^;)メリットとは感じないんじゃないでしょうか?

        ▽▲▽▲▽▲

ともあれ、この英和辞典。
私としては大満足の買い物で、ブックオフで購入して以来、毎日(それこそ一日も欠かさず)愛用しています。

  あ~あ、中高生の頃に、このくらいの勢いで辞書を引いてれば、俺だってもっと・・・・

とかボヤきながら。(笑)
 
   

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February 02, 2021

読書:日本人の英語力

  
 
日本人の英語力
 
 
 
   マーシャ・クラッカワー 著
 
 
       2009年   小学館
 
 
 
第1章 日本人にふさわしい英語とは

  ・聖心女子大学で学んだ女性たちの英語
  ・聖心の伝統の英語教育


第2章 そのひと言でわかる!? あなたの本当の英語力

  ・相手を尊重する気持ちを示す「呼びかけの言葉」
  ・「スラング = 本場の英語」という誤解
  ・ネットで変わる言葉 Internetese な英語とは
  ・コミュニケーションの潤滑油を上手に使う


第3章 「通じればOK」のその先へ

  ・ハートが伝わる英語の話し方
  ・このひと言が言えれば、会話はうまく進む
  ・英文が書ければ英語は話せる
  ・ペラペラと流暢に話すより、意義のある発言を
 
 
 
 
凝りもせず、またまた英語関連の本です。(笑)

著者のマーシャ・クラッカワーと言えば、その昔NHKの英語教育番組で講師をされていた方。
その他、民放のFMにも出ていましたね。(それも、確か普通のトーク番組だったような)
現在は母校、聖心女子大学に奉職されているそうな。

        ▽▲▽▲▽▲

本書の第一章は、その聖心女子大学。
英語教育者マーシャ・クラッカワーを生んだ母校の教育方針、創立当時からの伝統、英語教育、各方面で活躍するOGの紹介などに充てられています。

なんだか、聖心女子大学の入学案内みたいになってますけど。(笑)
でも、これこそマーシャ・クラッカワー教授を語る上で欠かせないもの。

そこには、かつてメディア(テレビやFMなど)に出演していた姿、華やいだイメージからは想像し難い、謹厳な教育者としての姿がありました。

        ▽▲▽▲▽▲

英語圏。 ことにアメリカって言えば「ハ~イ、モトヨシ (^ァ^) 」とか気さくに(タメ口で)声を掛け合ってるイメージがあるじゃないですか。
ところがクラッカワー先生、相手に対してみだりにファーストネームで声を掛けるべからずと仰います。

俺なんて「え~?!」って驚くわけですけど。(笑)
でも、先生によれば、そういうのはちゃんとした大人のやることではないんだって。
例えば、学生が先生に向かってファーストネームで呼び掛けるのは高校までなんだとか。

例えば聖心に入学した学生が、キャンパスで著者に「ハ~イ、マーシャ」なんて呼び掛けるのは持っての外。(>_<)
そういうのは、卒業してから。 一己の社会人として自立してからになさい! ってワケ。

事ほど左様に、本書は我々の持っている英語の常識を次々に突き崩してくれます。

        ▽▲▽▲▽▲

昨今の、殊更に肩肘張らない、フランクに過ぎる英会話の流行や、ネットの世界でのみ通用するような英俗語の氾濫に警鐘を鳴らす先生。

まずはキチンとした英語を身につけて欲しい。 全てはそれから、というのが、マーシャ・クラッカワー流のようです。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、外国語の講師って言うと、発音をウルサク指摘する人の多い印象があるんですけれど。
クラッカワー先生。 (日本人の発音にありがちな)カタカナ英語にはそれほど抵抗はないそうで。

むしろ語る内容の方にコダワリがあるようです。
つまり、語るほどの内容を持たない ^_^; まんま、英語の発音だけ、ソレっぽくなっても・・・・ですって。w

なるほどね。
確かに、カタカナ英語で(難しいことを ^_^;)語るインテリって(一周回って)かえってカッコイイです。

懐かしい名前にひかれて手に取ってみれば、意外や刺激の多い一冊でした。
 
 

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January 20, 2021

読書:英語は動詞で生きている!

  
 
英語は動詞で生きている!
 
 
    晴山 陽一(著)
 
 
       2005年    集英社新書
 
 
 
 
  ・序章   コーパスは語る!
  ・第1章  英語は何で出来ているか
  ・第2章  "名詞的なるもの" と "動詞的なるもの"
  ・第3章  動詞は文のエンジン
  ・第4章  英語動詞ニカワ論
  ・第5章  人生と3大動詞(be、have、do)
  ・第6章  「動詞句」の3段構造(動詞句コントローラーの話)
  ・第7章  英語動詞「口慣らし」トレーニング
  ・第8章  足の先から頭の先まで(からだ動詞リスト365)
  ・第9章  「句動詞」のとらえ方
  ・第10章 動詞を作る(英単語マトリックス)
  ・第11章 英語動詞クロニクル
  ・第12章 英文法の旅路
  ・第13章 ゾウリムシと5文型
  ・第14章 動詞中心「英単語の覚え方」
  ・第15章 今日も動詞は生まれてる!
 
 
 
 
「英語は動詞で生きている!」 なんとか、辛うじて、やっとこさ通読です。 (これを読破、あるいは精読したなどとは、断じて・・・・ ^_^;)

こないだ、私が初めて手に取った英語関連の本「英語の心」(マーク・ピーターセン著)が、意外なくらい愉しめたもんだから、調子に乗って本書に取り掛かったんですけれど。 それがマチガイのもとでした。 (>_<)

完敗です。
不覚にも、まるで付いてゆくことが出来ませんでした。
途中で置いてかれちゃいましたよ。(笑)

著者は英語教育研究家なる肩書きの方。

英語という言語を支配しているのは「動詞」であるという持論を展開する本書。
著者の英語学習についての豊富な経験・知見から、「英語」について多角的に語るエッセイには違いなんですけれど、でもこれ、オレにとってレベルが高すぎました。^_^;

        ▽▲▽▲▽▲

英語は、その発達・変遷の歴史(それは国家・民族の歴史でもある)を抜きにしては語れないと著者は言います。
フムフムなるほど。 言語ってそういうものかも。(^ァ^)

でも、その内に ”接頭辞” や ”接尾辞” なんてのが現れるじゃありませんか。
学生時代以来、久々に眼にするコトバなんですけど。^_^;

更には、5文型とか出て来ちゃった!
5文型?って・・・・なんだっけ?(爆)

そうそう、S+V+Cとか、S+V+O+Cとか、いろいろあったよねぇ。
朧気な記憶を掘り返してみるんですけれど・・・・やはりダメでした。(笑)
この本を理解するには(マジに ^_^;)学生時代の英語の教科書からやり直さないと。orz
これが現実なのね

それでも、載っている英語の文例とか、ひとつひとつ読んでゆくのは面白いんですけれどね。(^ァ^)
でも、それがどういった基準、意味や目的から選ばれているのかってのが、私にはまるで理解出来ませんでした。orz

        ▽▲▽▲▽▲

どうやら、この本を手に取るには、私はまだまだ相応しくない。
準備が出来ていなかったってことのようですね。

じゃ、いつ読むんだい? ってワケなんですけれど。w
いえ、特段、これから英語をちゃんと(今更ねぇ w)勉強しよう、なんて予定も持たないですし。
いつの日か、面白く読めることを期待して(なんて言い訳と共に ^_^;)退散するしたなかったです。

撤退も已む無し。
でも、サスガにちょっと悔しい。w
 
 

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January 02, 2021

読書:アメリカの歴史

 
 
~ 世界の流れがよくわかる ~
 
   アメリカの歴史
 
 

       島崎晋 著
 
  
         2017年   実業之日本社
 
 

 
米国大統領選挙は昨年 12月14日 に選挙人団投票が行われ(ご存知の通り)バイデン候補が過半数の票を獲得しています。
どっちが勝ってんのかで未だスッキリせず、いろいろとモメていますけれど。^_^;

後は 1月6日 に米上下両院での選挙人団投票があって、どうやらそこで(やっとこさ w)決着が付くようですね。
まぁ、そこから更にドタバタが始まるのかもしれませんけれど。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

本書は、2016年の米国大統領選挙、つまり前回の大統領選で共和党のトランプ候補が当選したのを受けて出版されたようですね。
つまり、今となっては完全に賞味期限切れの本というワケです。w
酔狂にもワタクシ、そんな本を今頃になって読んでみました。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

この本、読んでみて判ったんですけれど、特段トランプ大統領と関わりのある内容ってワケではないんですね。
アメリカ合衆国の、植民地時代から現在に至るまでの歴史を概観していて、これって時の大統領なんかに関わり無く、何時だって書くことの出来る内容だと想うんですが。^_^;

新大陸に入植が始まった当時から、やがて建国を果たし、そして現在の形に至るまでの(領土が拡大してゆく)歴史。
アメリカの歩んだ道程が、新書一冊分のボリュームの内にざっくり w 記してあります。

で、ワタシ的には対外的な貿易・戦争・諸外国への介入(世界戦略)なんかよりも、独立戦争や南北戦争を経て、現代に至る経緯なんかの国内問題が特に興味深かったです。

        ▽▲▽▲▽▲

ところでこの本、どこをどう見てもトランプ大統領誕生に併せて出版されたものと見えますけれど、その(2016年の)大統領選に付いての記述が見当たりません。
ヒラリーを差し置いて(マサカの)当選を果たした理由とか、何故この時点で共和党から大統領が生まれたのかとかの解説が無いのは片手落ちと言えるでしょう。

元々トランプ大統領とは無関係に書いてあった原稿を、トランプ新大統領誕生のタイミングで出版したの?
あるいは別の機会に造ってあった本を、この当時のトランプ旋風に併せて(ちゃっかり w)再出版したんじゃないの? とか、いろいろと邪推しちゃうんですケド。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

本書には特典(?)として、歴代大統領や要人(キング牧師など)の演説の抄訳が(原文付きで)載っています。

これこそ解説とか欲しいところですけれど、無いんですよね、それが。orz
なので、折角の(米国の歴史に残る)名演説ではあっても、オレとしては、あんまり関心を持てなかったですねぇ。^_^;
 
 

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December 20, 2020

読書:英語のこころ

 
  
英語のこころ
 
 
    マーク・ピーターセン著
 
 
 
        2018年   集英社インターナショナル
 
 
 
  1.diversity が表す多様な世界
  2.「原子力問題」を考察する
  3.性と愛をめぐる英語表現
  4.英語に見る「老人力」への意識
  5.英語に訳せない小津映画の巧妙なセリフ
  6.「第3の場所」の役割を果たす本屋の力
  7.「資本主義の走狗」の英訳の不可思議さ
  8.『こころ』の文体に見られる英語の影響
  9.英語の語彙に定着した tsunami
 10.日本語の人間味あふれる擬態語世界
 11.英語と日本語の世代間ギャップを考える
 12.『細雪』と The Makioka Sisters
 13.死を表すおすすめの婉曲表現

 

なんと!! もとよし が英語学習に関係した本を手に取るですと?!
英語の勉強なんて、決して人並み以上にはして来なかった私。
果たして、読み切ることが出来るのか?!
もはや暴挙と呼ぶしかないんですけれど。(笑)

ともあれ本書は米国生まれ、著名な英語の先生が書いた、英語にまつわるエッセイ集です。

        ▽▲▽▲▽▲

英語の先生が日本語で書いた本。
当然英語の文例も紹介されていますけれど、その辺は(当然!)チンプンカンプン。(@_@)
判らないながらも、興味を感じて(ガンバリました σ(^ァ^))読んでみました。

        ▽▲▽▲▽▲

日本の大学で、長年に渡り英語教師を務めてきたという著者ならではの視点から、翻訳というものの面白さ、難しさを語ります。
 
自身の親しんできた英米文学への愛着はもちろん、谷崎潤一郎の小説や小津安二郎の映画などの台詞に見られるやりとりの妙、言い回しのテクニック(こればっかりは上手く英訳出来ないらしいです (^ァ^))に感心する著者。
夏目漱石の文体から、英語表現からの影響を嗅ぎ取るのは、英語を母国語とする人ならではの考察ですね。
オレ的に眼からウロコでした。 スゲエ。(^ァ^)
 
        ▽▲▽▲▽▲

最後まで好く判らないまんま(笑)それでも、本書に好感を抱いた私。

試みに、ネットで本書の評判を覗いてみたら、意外や賛否両論なんですね。
否の方の内容はというと、「英語学習の参考にはならないじゃないか! (>_<)」って内容が多かったんですけれど。
でもこの本、英語の学習に役立てるって類のモンじゃあないと想うよ。(笑)

米国生まれ。 英語ネイティブの著者の興味の赴くまま。
ご自分の好きなものに絡めて、いろんな考察を書き記してゆくスタイルになってますから。

文例に、往年のミュージカル、ジャズやポップスの歌詞が出てくるあたり、著者の世代ってこともあるでしょうけれど。
好い趣味、教養人だね。

初めて読んだ、英語に関する本。
オマエに判ったのかって訊かれたら「いや~ ^_^;」って誤魔化すしかないですけれど。(笑)
 
 

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December 15, 2020

読書:怪獣人生

 
 
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                               (画像はwikiから)
  
 
怪獣人生
 
 
   ~ 元祖ゴジラ俳優・中島春雄 ~
 

 

        中島春雄 著


 
            2014年    洋泉社
 
 
 
  第一章  一九五四 円谷英二との出会い・「ゴジラ」
  第二章  一九二九~一九五〇 生い立ち・戦争・東宝入社
  第三章  一九五五~一九七二 栄光のゴジラシリーズ
  第四章  一九五六~一九七〇 東宝特撮怪獣の世界
  第五章  一九六六~一九七〇 ブラウン管の中の中島怪獣
  第六章  一九五〇~一九七二 大部屋俳優として
  第七章  一九七〇~ 円谷英二の死・引退・そして現在
 
 
 
 
ゴジラの「中の人」として、初期のゴジラ映画を支えた俳優・中島春雄の一代記です。

本邦初の本格怪獣映画「ゴジラ」が公開されたのが1954年。
今に続くゴジラ・シリーズの始まりでした。

特撮シーンの撮影は、特撮の神様・円谷英二に託されます。
怪獣の造型から街並みやクルマ・飛行機などミニチュアの作成、そしてそれらを縦横に駆使した演出に至るまで、何もかもが暗中模索/試行錯誤の連続です。
そしてもちろん、怪獣の演技(!)だって初めてのこと。

諸般の事情(無論、お金とスケジュールが足りないため ^_^;)から、新作映画「ゴジラ」に登場する怪獣は、人がスーツの中に入って演じることに。(そして、このことが、日本の怪獣映画の方向性を決定付けることになります)
この、怪獣のスーツのことを、当時は「縫いぐるみ」と呼んだのだそうな(現在は「着ぐるみ」って言いますね w)。

無論、ゴジラの縫いぐるみもゼロから創り上げねばなりませんでした。
スタッフらの労苦の結晶。 初代(!)ゴジラの縫いぐるみというのは、しかし(中に入った力自慢が音を上げるほど w)途方も無く重かったそうです。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

円谷英二は、ゴジラを演じる役者として、東宝撮影所の大部屋俳優の中から中島を指名。
中島春雄。 戦時中に海軍で鍛えた身体の頑健さを買われ、ここに、本邦初の怪獣映画にタイトルロールとして出演することとなりました。

人生何があるか判らないもの。 男優を志して東宝の大部屋に入った青年が、図らずも(今で言う)スーツアクターになったわけですね。

中島は「ゴジラ」(1954)から始めて「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(1972)までの十二作品。 昭和で言えば二十九年から四十七年までの間、ゴジラ役者として「縫いぐるみ」に入り、この大怪獣を演じ切りました。

        ▽▲▽▲▽▲

東宝映画「ゴジラ」は1954年に公開されます。 空前の大ヒットでした。(^ァ^)
気を良くした東宝は、怪獣映画を量産します。
そして作品を重ねる毎、東宝特撮は飛躍的な進化を遂げ(当初は戸惑い気味であった)中島もゴジラを演じることに魅入られてゆきます。

次々に造られるゴジラ映画。
中島のスタンスはいつも単純にして明快でした。
与えられたポジションで、役者としてベストを尽くす。 只それだけ。
どんな作品で、何をどう演じようと、変わるものではありません。 
怪獣スーツの中であっても、生身で演技する際も、それは変わらぬポリシーでした。

        ▽▲▽▲▽▲

本書では中島がゴジラを演じた映画の一本一本について、その撮影時のエピソードを語ってゆきます。ゴジラ(の中の人)視点から語られる、当時の特撮スタジオの様子。 実に愉しいです。(^ァ^)

ちなみに俳優・中島春雄。
特撮シーンでゴジラを演じる合間に、役名の付かない端役としても出演していた(私は映画を観ていて気付かなかったんですけれど ^_^;)そうですね。(もちろん、そこは人間として(笑))

        ▽▲▽▲▽▲

やがて、怪獣ブームはテレビ界へと移行。
中島にも特撮テレビ番組での仕事が増えてゆきます。
こちらは映画と比べ、スケジュールは短く、予算も少ないし、その上撮影所は狭いと来ています。orz
しかし、そんなテレビ番組の特撮現場でも、いつだって一生懸命の中島。
例え演じる怪獣がゴジラではなくとも、その真摯なスタンスに変わりはありませんでした。

        ▽▲▽▲▽▲

初代ゴジラの「中の人」として高名を得た中島春雄。
俳優/スーツアクターを引退した後も、海外のイヴェントからスペシャルゲストとして招かれるなど、ゴジラ役者としての老後を愉しんだようです。(^ァ^)

時は移り、平成ゴジラの時代(無論この頃には、中島を先輩/師と仰ぐ若者が「中の人」を勤めていました)となっても、若い世代に媚びたりするなど一切無く、硬骨漢を通す中島でした。

        ▽▲▽▲▽▲

そういえば、2019年に公開されたハリウッド映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」でも、エンドタイトルに中島春雄へのリスペクトが(偉大な先駆者として)込められていましたっけ。(あれには俺も、グッと来ました (/_;))

 
 

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December 05, 2020

読書:そばですよ

 
 
そばですよ
 
    ~ 立ちそばの世界 ~
 
 
 
     平松洋子 著
 
 
          2018年   本の雑誌社  
 
 
 
B級グルメ大好き。(^ァ^)
まして、立ち食いそばと来れば大好物なんですが、でも、この所トンと喰わなくなったナァ。(^^ゞ

本書「そばですよ」は、食文化に詳しいエッセイスト・平松洋子による立ち食いそば屋案内。
都内で営業する立ち食いそば屋の中から(大手チェーン店ではなしに)独立系の名店27をチョイス。 ひとつひとつ念の入った取材で、丁寧に紹介してくれています。

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通勤途上のビジネスマンらを主要な顧客とする立ちそば屋だからして、その朝はとても早いもの。

出汁を採り、天麩羅を揚げるところから始まるお店の一日。
イイねぇ。 こういう昔ながら、独立系の立ち食い。
(無論、チェーンにも沢山良い店があるのを知っていますけれど)

著者の取材は、その味やお店の印象などはもちろん、一度や二度立ち寄ったくらいではまず判らない深~いところにまで至ります。
店主(とその一家)の仕事ぶりはもとより、お店の来歴(時には一家の歴史も)、その人生観/そばに掛ける情熱まで、次々に引き出してゆく著者の取材力は見事なもの。
というか、著者の飾らぬフランクな人柄が、お店をしてそこまで語らせるんでしょうね。(^ァ^)

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でも、27店も巡るうち、だんだんと、一風変わったお店の紹介も。

メニューに一工夫も二工夫も加えた(これが立ち食いそば?(^ァ^) って言いたくなるような)お洒落/ファッショナブルなお店。 
遅い時間にはお酒や、気のきいたおつまみも愉しめて、もはやニューウェーブ系とでも言ってみたくなります。(笑)
でも、これもまた(決して居酒屋じゃあなく)立ち食いそばなんだねぇ。(@_@)

まぁ、オレなんて昔ながらの立ち食いで充分なんですけれどね。(笑)

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とにかくこの本は文章がイイ。 読ませます。(^ァ^)

あんまり口調が好いもんだから、中身を咀嚼しなくても(内容を読み取らなくとも)呑み込めちゃうほど。(笑)
(時にその口調だけで聞けてしまう、名人の語る落語みたいに)
 
 

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November 23, 2020

小説:高円寺純情商店街 本日開店

  
 
高円寺純情商店街 本日開店
 
 
 
    ねじめ正一 著
  
 
         新潮社   1990年
 


     ・大黒メロン
     ・八月のキャッチボール
     ・本日開店

 
 
昭和の東京。 商店街の乾物屋に生まれた少年の、心の機微と成長を描いた連作短編集。 「高円寺純情商店街」(1989)の続編。 楽しみです。(^ァ^)

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昭和三十年代のこと。
高円寺駅北口の商店街に店を構える乾物屋さん「江州屋」は、両親に祖母、そして一人息子・正一君(中学生)の一家四人が懸命になって切り回す、削り節(お店で毎朝蒸かし/削ってますからね、奥さん! (^ァ^) )が評判の小さなお店でした。

ある日、あんなに元気だったお婆ちゃんが倒れてしまいました。
お婆ちゃんは即入院。 そこから、一家のきりきり舞いが始まります。

看護とお見舞い(洗濯物を携えて)で日々病院に通う他、お店を(とにかく残りの家族で)日々切り回してゆかねばなりません。
こんな時、率先して負担を引き受けるのはお母さんでした。(やっぱりね (ーー;) )

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そして、やって来ました、スーパーマーケットの出店話!(>_<)
庶民の暮らしを支える高円寺北口商店街にも、時代の荒波が押し寄せて来たんですね。

新規出店を目論むスーパー側としては、地元商店主らを対象に説明会(らしきもの)を催すんですが、そんなことで納得する筈も無く、早速持ち上がる出店反対運動! そりゃ当然だよねぇ。w

敵もさるもので、(お金と組織力を駆使して)あの手この手を使って商店主らを懐柔しに来ます。
早速、江州屋のおばあちゃんにはお見舞いの高級メロンが届けられ・・・・って、ナルホドこりゃヤリ手ですよ。(^^ゞ

その内に、商店主らの間で「●●屋は(スーパー側に)転んだらしいよ・・・・」なんて噂も飛び交ったりし始めます。 なにかとピリピリする商店街。

果たして(世の趨勢には逆らえず)高円寺駅前にもスーパーマーケットが出来るのか?
出店を巡って右往左往する周囲の大人達。
商店街の一大事を、江州屋の一人息子・正一君の視点から描きます。

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野球が大好きな正一君。
中学でも(受験勉強なんてそっちのけで)野球部で頑張ってます。
高校進学も、得意の野球でなんとか・・・・と目論んでいるようですけれど。 大丈夫なのか?(^^ゞ

プロ野球では、もちろん(!)当時全盛の読売巨人軍の熱狂的なファンでした。
「巨人・大鵬・卵焼き」
それにしても、これは(著者の)世代特有のものか、或いは当時の東京という当地柄故か。
ジャイアンツ愛。 中でも長嶋茂夫選手(当時)への想い入れって、ものスゴイものがありますね。(笑)

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商店街に暮らす人々の毎日を、抑えた筆致で、淡々と描いてゆきながら、それでも、あちこちにコメディ色が見られた前作と比べて、本作では(主人公の成長に合わせるかのように)徐々にシリアス度を高めていっているように想います。

そして、高円寺と言えばやっぱりコレでしょう!
「高円寺阿波踊り」も登場します。
江州屋の息子として、正一君も踊るんですよ。(^ァ^)
正一君たちの時代の「高円寺阿波踊り」、今日のと比べて余程素朴なイベントだったようですね。
それでも、少年の心に強烈な印象を残しました。

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小さなお店が肩寄せ合って暮らす商店街ですから、日頃から助け合うのは当たり前。
隣家の「魚政」が、スーパーの出店(未だそうと決まったわけでもないのに)を機に、ここらが潮時とみて「ラーメン屋に商売替えする」なんて言い出します。

え~! 商店街の魚屋がいきなりラーメン屋なんて始めて大丈夫かぁ?
なんだか、ラーメン屋という商売をナメて掛かってるような気もするんですけど。(>_<)

「魚政」が試作(それも次々と)するラーメンを試食させられるのは・・・・正一君はじめ江州屋一家でした。(笑)

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本書に収められた三篇。 どれもが、「本日開店」というタイトルから来る高揚感、期待感なんかを殆ど感じさせない、むしろ地味ぃ~なお話しでしたね。(^^ゞ
「~開店」という文言から来る明るさやトキメキなど、一切察せられませんでしたし、それよりもむしろ、シニカルな視線や幾ばくかの諦観を受け取りました。

この印象は、前作「高円寺純情商店街」の時から変わりませんから、著者ねじめ正一の持ち味なんでしょうね。
   
 

     高円寺純情商店街 (1989年)    本書の前作です
 
   

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