May 19, 2008

横川晴児サロン・コンサート<スペシャル・ガラ>

 
横川晴児プロデュース(N響クラリネット首席奏者)プロデュース
   サロン・コンサート オン・ステージ
      <スペシャル・ガラ>
 
   2008年5月18日(日)  16:00開演
   習志野文化ホール
 
  <出演>
   宮崎由美香:Fl.
   池田昭子:Ob.
   横川晴児:Cl.
   井川明彦:Tp.
   今井仁志:Hrn.
   水谷上総:Fg.
   篠崎史紀:Vn.
   小林美恵:Vn.
   川本嘉子:Vla.
   向山佳絵子:Vc.
   吉田秀:Cb.
   早川りさこ:Hrp.
   野平一郎:Pf.
 
 
習志野文化ホールで、こんな演奏会を聴いて来た。
NHK交響楽団の首席クラリネット奏者、横川晴児さんのプロデュースによる、習志野文化ホールのサロン・コンサート・シリーズ。
今回は、その総集編とも言うべきガラ・コンサートを、これまでに出演したことのある演奏家を中心とした、オールスターキャストで行う。
多彩なプログラムは以下の通り。
 
 
モーツァルト:(編曲:伊藤樹子)
 ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調K331より第一楽章
 
原曲はピアノ・ソナタ。 トルコ行進曲の入った、あの曲。
今回はその第一楽章のみを、フルート、オーボエ、ハープという珍しい編成による編曲版で。 一番手に相応しく華やかな演奏で、しかも女流三人からなるユニットは、ビジュアル的にもイチオシ。
 
 
シューベルト:
 ピアノ五重奏曲イ長調D667「ます」より第四楽章
 
あまりに有名な第四楽章(※)の変奏曲のみを。
素晴らしい演奏家を集めたと自負する通り、スゴイ演奏になった。
各楽器の名手が次々にソロを取る、その音楽に身を委ねていると、あゝ、オレは今とてつもなく贅沢な時を過ごしているのだ、という実感が確かにある。
※ステージ上のインタヴュー(?)での、ヴァイオリンの篠崎さんの言によれば、元となった歌曲の歌詞にある「鱒」とは、日本で言う「岩魚」のことなのだそうな。
 
 
プーランク
 ピアノと管楽器のための六重奏曲
 
この曲は一時期、CDで聴き込んだことがある。
つまり、聴き慣れている筈なのだけれど、何故だか前出の二曲ほどは愉しむことが出来なかった。
ステージ上から届いて来る楽器それぞれの音が、(CDで聴くように、くっきりと分離せず)混濁して聴こえるのがイケナかったかもしれない。 CDの聴き過ぎだろうか。
 
 
ラヴェル
 序奏とアレグロ
 
もしも「夢幻」という言葉を音楽に例えるとするならば、これは最もそれに相応しい一曲でしょう。
繊細かつ優美で、始まりからお終いまで、溜息モンの演奏でありました。
 
 
マルティヌー
 バレエ音楽「調理場のレヴュー」
 
 
シューベルト
 八重奏曲 ヘ長調 D803より第一楽章
 
 
この習志野文化ホールでのサロン・コンサート。 凝った選曲と、飛び切り上質の演奏で、室内楽の醍醐味を味わうことの出来る、まさに好企画であります。
好い演奏会でした。
 
 
 ※訂正しました(終楽章→第四楽章) 2008年5月21日

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April 29, 2008

横浜ルミナス・コール 第7回定期

 
 横浜ルミナス・コール 第7回定期演奏会
 
  2008年04月27日(日) 14:00
  鎌倉芸術館 小ホール
 
 
  ・イギリス世俗曲集より
 
  ・モーツァルト:モテット集
 
  ・混声合唱組曲「まぼろしの薔薇」
    大手拓次 詩/西村朗 作曲
 
  ・オリジナルステージ
    <FMルミナス 湘南サテライト>
      ~古くて新しい~
 
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
 
先日患った風邪は、もうほとんど治っているのだけれど、何故だか咳が収まらない。 あれからずっと、日がな咳き込み続けている。
なので、このところ、休日はなるべく出歩かないようにしていた。 この日は、咳止めのクスリを呑んで、久々のお出掛けである。 合唱団の演奏会を聴くのは久々になる。
 
 
・イギリス世俗曲集より
・モーツァルト:モテット集
 
どちらのステージも、良くまとまっていて楽しめた。
各パートのバランスが好く、そして全体的に響きの綺麗な合唱団ですね。 こういう素性の好い響きは、ソプラノ/アルト/テノール/バスの四つのパートが、互いの声を好く聴き合っているからこそ、得られたのではないかと思う。
そして、反応の好さと言うか、音楽的な反射神経の好さを感じる。 これは、相当鍛えられているな、と思った。
時折、ソプラノが及び腰になりがちなのが、ちと残念でした。
 
 
・混声合唱組曲「まぼろしの薔薇」
 
西村朗の作曲(1984年)になる、現代日本の混声合唱曲。
曲想の静謐な部分と、激しい部分との対比が明快で、鋭利な現代音楽的エッセンスを盛り込みながらも、思いの他聴き易い曲となっており、愉しむことが出来た。
この曲は、是非もう一度聴いてみたい。
 
 
・オリジナルステージ
 
 <FMルミナス 湘南サテライト> ~古くて新しい~
 
お終いのステージは、合唱団員の皆さんが思いおもい、カジュアルな服装に着替えての登場。
架空のFM局「FMルミナス」が放送するDJ番組「湘南サテライト」のオンエア風景と言う趣向で、加山雄三、サザン・オールスターズに代表される、湘南テイストをたっぷりと含んだ往年の名曲の中から、近年になって平井賢、平原綾香らがカヴァーして話題になった作品(まさに、古くて新しい!)を中心に取り上げる。

曲の合間を、DJ役を務める団員お二人の寸劇でつなぐ。 一方曲の方は、合唱は勿論のこと、ソロの他、踊り(振り)もありで、これはアマチュア団体ならではの、実に好い雰囲気のステージだった。
どの曲もアレンジがカッコイイし、随所に差し挟まれるヴァイオリンのソロがお洒落。(ただ、合唱につけたオブリガートは、かえって全体の響きが濁ってしまい、無いほうが好いと思いました)

総じて、とても愉しめた演奏会で、気分好く鎌倉芸術館を後にしたのであります。
 

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March 04, 2008

習志野シティフィル第45回定期

  
習志野シティフィルハーモニック 第45回定期演奏会
  
  2008年3月2日(日) 14:00 習志野文化ホール
  
   指揮:小室昌広
   演奏:習志野シティフィルハーモニック
 
  
 ビゼー   :組曲「カルメン」より
 ブラームス :交響曲第四番 ホ短調 作品98
 
 
津田沼に引越ししてからこっち、部屋の片隅に放っぽり投げたままにしてあったスピーカーの角に、膝を思いっきり打ちつけてしまって七転八倒。 もう、痛いの痛くないのって。
足を引きずる、というほどじゃあないけれど、ヒリヒリと痛む膝を労わりつつ、本日の会場、習志野文化ホールへと向かう。
このホールは津田沼駅に近く、駅の出口から良く見える位置にあるんだけれど、ホールの玄関にたどり着くまでに幾つも階段があって、こういうときは、ちと恨めしい。

習志野シティフィルハーモニックの演奏会は一年半ぶりくらいだろうか。 前も同じ会場で、確か比較的ポピュラーなプログラムを聴いた。
 
ビゼーの組曲「カルメン」は、いつ聴いても愉しい。 日曜日の午後に、リラックスして聴くには持って来いの好選曲である。
木管が、折角の聴かせどころで、息切れしてしまったのか。 ちと残念でしたな。
トランペットが大健闘して、たった独りで会場に春の風を呼び込んでみせたのはお見事。
指揮者とオケが一丸となる、怒涛の終曲で締め括った。
 
ブラームスの交響曲第四番を聴くのは、実に久しぶり。
やはり、何度聴いても好いのです。
弦の瑞々しさが好い。 温和な響き、さっき聴いたばかりのビゼーの演奏とも通じるところがある。 このオケの個性だろうか。
過度に深刻になることのない、春待ちのブラームスでした。
  

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January 06, 2008

のだめカンタービレ 新春SP欧州

 
 のだめカンタービレ 新春スペシャル in ヨーロッパ
 
 
2006年にフジテレビで放送した、同名のコミックを原作とするテレビドラマの続編。 正月特番として、1月4日~5日に掛けて放送された。

のだめ役・上野樹里と千秋役・玉木宏をはじめ、その他の主要メンバーも健在で、一昨年の放送と同様、とっても面白かったです。

二回に分けられた新春スペシャルの第一夜は千秋の挑戦編。
渡欧して、まず手始めに指揮者コンクールに挑戦する千秋。 今回の千秋は、日本に居た頃、時に自暴自棄となっていたのに比べて、とにかく溌剌としてカッコイイ。 念願叶ってヨーロッパの地に来た喜び、高揚感が伝わってくる。 指揮ぶりも上手になったね。 コンクールのシーンでは、他のコンクール参加者や、オケとの確執などを描いて面白い。 が、その最中に彼らしくもない挫折を体験する。
リハーサルでオケに無茶な要求を押し通し、一旦はオケを敵に廻してしまう千秋。 この辺の演出には、一昨年のシリーズで造り上げた千秋像、そのオレ様ぶりの設定が上手く活かされている。 そこからの巻き返しの過程が省略されていて、これではちょっと簡単に勝ち過ぎの感もあるけれど、尺の中に収めねばならない関係もあるだろうし、まあ仕方ないか。

第二夜はのだめの挑戦編。
なんとまあ、名高いパリのコンセルヴァトワールに入学してしまったのだめ。 (建物や、その内部など、あれは実物なんでしょうか?) 変態パワーを発揮して、超短期間でフランス語を習得するも、今度はアナリーゼの授業で周囲のレベルの高さにまるで付いてゆけない。 留学生活の早々に味わう挫折。
音楽家が、自分の楽器を演奏すること以外の音楽諸々については意外に弱く、例えば市井の音楽ファンの方が余程詳しい、なんていうのは往々にしてあり得ることですが。
自身を失ったのだめは、演奏の方もダメになってしまうけれど、やがて本来の自分を取り戻すことで立ち直る。 例によってギャグとシリアスを交えた、この挫折から立ち直りへの過程は、今回のスペシャル編中で最も面白かった。 音楽ドラマとして楽しめたと言う点では、一昨年の放送で最も高水準と想った、モーツァルトの二台ピアノのエピソード以来、出色の出来と想う。
 
私は原作を読んでいないけれど、もしもこの先のストーリーがあるのなら、年に一度くらいのペースで好いから、その後ののだめや千秋の活躍ぶりも見せてもらえればと想う。
 

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December 31, 2007

今年の第九

 
ベートーヴェン:交響曲第九番 d-Moll op.125
 
  アンドレ・クリュイタンス指揮
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  グレ・ブルーウェンスティーン(S)
  ケルスティン・マイヤー(A)
  ニコライ・ゲッダ(T)
  フレデリック・ギュトリー(B)
  ベルリン聖ヘドウィッヒ教会合唱団
 
     録音1957~60年
 
 
年々、我ながらオソロシイ勢いで音楽離れが進んでいるけれど、ともあれ今年も、世間並みに年末を迎えられた。 と言うわけで、第九を聴かねばならぬ。
と言っても、演奏会に出掛けるわけじゃなし、エアチェックするわけでもなし。 手持ちのCDの中から第九の一枚を選んで、聴き流すだけなんだけれどね。

で、今年の一枚がコレ。 クリュイタンスがベルリン・フィルを振った、ベートーヴェンの交響曲全集からの一枚。
ベートーヴェンの、それも第九だからと言って、深刻さや大仰なところはこれっぽっちもない。 ほの白く静かに燃えて、聴くのに無駄なエネルギーが要らないって感じ。
なにもかも安定していて、格調高く、それでいて粋だ。 旧い録音にも係わらず、とても瑞々しい響きのするのも好い。

録音年が1957~60年と、やけにアバウトだけれど、実はネットで探しても年度まで特定出来なかったのである。 試しに「クリュイタンス、ベートーヴェン、第九」で検索しても、ヒットするサイトは少ない。
この録音、どうやら当今では、さっぱり流行らぬ、ということのようだけれど、第九のエバーグリーンとして、私はいつまでも支持したいな。

さて、今年の「問はず語り」はここまで。
訪ねて来て下さる皆様。 一年間、ありがとうございました。
どうぞ、好いお年を。
 

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December 26, 2007

大地の歌

 
  グスタフ・マーラー:交響曲「大地の歌」
  Gustav Mahler  :Das Lied von der Erde
 
   フリッツ・ライナー(指揮)
   モーリン・フォレスター(MS)
   リチャード・ルイス(T)
   シカゴ交響楽団

     録音:1959年11月9日
 
       第1楽章 : 大地の哀愁を歌う酒の歌
       第2楽章 : 秋に寂しき者
       第3楽章 : 青春について
       第4楽章 : 美について
       第5楽章 : 春に酔えるもの
       第6楽章 : 告別
 

年の瀬にもなってもう、とか言われそうな気がするけれど、その年が変わらない内に、去る秋に聴き耽ったCDのことをば。

秋口に、ふと「大地の歌」を聴きたくなってしまって、ご近所のタワーに駆け込んだ。
「大地の歌」は、1908年に作曲された、マーラーの9作目の交響曲である。 二人の独唱者。 テノールとアルトが交互に独唱を勤める、交響曲としては異色の形式を持つ。 その歌詞は李白ら、中国・唐時代の厭世的な詩をドイツ語に訳したもの。

さて、人気交響曲作家の代表作の一つとしては意外にも、店頭に「大地の歌」のCDは少なく、数点を数えるのみであった。 選択肢のほとんどない中で、結局のところ買い求めたのが、このライナー指揮、シカゴ響のRCA盤。 ステレオ初期にRCAが出したLP、リビング・ステレオの内の一枚である。 これを、秋中聴いていた。

このレコードは、必ずしも名盤の誉れ高いってモノじゃあない。 むしろ、巨匠ライナーの仕事の中では、あまり注目されない録音ではないだろうか。 とは言え、演奏はライナーらしく、シャープにして緻密なもので、マーラー作品の演奏によくありがちな、むせ返るような濃厚さが、ここにはない点がユニークである。
シカゴ響は相変わらず極上のサウンドを聴かせるし、メゾ・ソプラノのフォレスターも好い。 テノールのルイスは端整だが、ちょいとカル目かな。 マーラー作品の演奏にしては、ライトに過ぎるという批判も、あるかもしれないけれど、細身の筆でクッキリと、輪郭を際立たせた絵でも眺めるようで、私はこういうマーラーも好きだな。

この秋の夜長を共にした「大地の歌」。 59年録音のライナー盤は、すっきりとして、端麗辛口。 芳醇さには、ちと欠けるうらみがあるかもしれぬ。
 

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November 04, 2007

魔笛

 
 魔笛
 The Magic Flute
 Die Zauberflote
 
 
  監督:ケネス・ブラナー
  出演:ジョゼフ・カイザー:タミーノ
      エイミー・カーソン:パミーナ
      ベン・デイヴィス:パパゲーノ
      シルヴィア・モイ:パパゲーナ
      リューボフ・ペトロヴァ:夜の女王
      ルネ・パーペ:ザラストロ
      トム・ランドル:モノスタトス
      テゥタ・コッコ:第一の侍女
      ルイーズ・カリナン:第二の侍女
      キム=マリー・ウッドハウス:第三の侍女
  脚本:エマヌエル・シカネーダー
      スティーヴン・フライ
  作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
  指揮:ジェームズ・コンロン
  演奏:ヨーロッパ室内管弦楽団
 
       2006年 英国
 
 
これは魔笛のオペラ映画。 最寄りの映画館に掛かったのを見て来た。 (出演者欄が矢鱈と沢山だけれど、魔笛の主要な配役をあげるとこうなるわけですな)
実は、この日は風邪気味でちと辛かった。 それに、心なしか、夕べのが残っている気もするし。 そうは言っても、この機会を逃すと、もうしばらくは見られないかも知れないので、押して映画館まで出向いたという次第。

オペラ映画だからして、音楽は全てモーツァルトその人のスコアから。 但し、台詞も歌詞も英語による。
舞台を古代エジプトから、第一次世界大戦を思わせる、二大陣営の相対する塹壕戦の真っ只中に持って来た。 タミーノとパパゲーノは兵隊であり、三人の侍女は従軍看護婦である。 更に、ザラストロと夜の女王はそれぞれが両軍の指導者と言う設定。 ここでのザラストロは、民衆の好きリーダーとして描かれるのが印象的。 この演出が、フリーメイソンとどう関わりがあるのか、それともないのか、私には判らない。
CG使いまくりの、凝りに凝りまくった演出だけれど、こちとらの体調の悪さが災いしたか、途中ちと退屈してしまった。 残念至極。

ジェームズ・コンロン指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団による演奏は、颯爽としたなかに繊細さを併せ持つ、21世紀のオペラ映画に相応しい現代的なモーツァルトを表現。 これで低弦をもっと効かせてくれていれば尚好かったけれど、あるいは映画館の音響バランスがイマイチだったのかもしれない。
キャストでは特に女声陣が、夜の女王、三人の侍女、タミーナの順で素晴らしかった。

せっかくのオペラ映画、それも「魔笛」だというのに、今ひとつすぐれない体調のお陰で、充分に愉しむことが出来なかったのが残念である。 この映画は、そのうちに、DVDなどでじっくりと鑑賞し直したいところ。
 

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October 09, 2007

Spain

 
  スペイン
    ミッチェル・カミロ/トマティート
 
  Spain
    Michel Camilo / Tomatito
 
       Piano:Michel Camilo
       Guitarra Flamenca:Tomatito 
           1999年  米国
 
  1. スペイン・イントロ
  2. スペイン
  3. ベサメ・ムーチョ
  4. わが息子ホセへ
  5. 「あなたに逢いたくて」より愛のテーマ
  6. トロイとサルガンのために
  7. ラ・ヴァシローナ
  8. タンゴのムード

 
すっかり秋めいて来たこの頃。 ちょっと振り返って、この夏一番聴いたCDのことなど書いてみる。

夏の初め頃、地元のタワーで、POPに惹かれて買い求めたのがこの一枚。 こういったジャンルには滅法疎い私としては、ギタリスト、ピアニスト共に未知であって、ほぼ衝動買いに近かったのだけれど、それが、この夏一番のCDになった。 (そう言えば、去年の夏は、こんなCDを聴いていたっけ)
 
ギターとピアノ。 この組み合わせって、珍しいだろうか? 昔、ビル・エヴァンスとジム・ホールのレコードをよく聴いた。 でも、こちらはフラメンコ・ギターとジャズ・ピアノのデュオである。 弦を爪弾くギターに、弦をハンマーで叩くピアノ。 どちらも減衰音の楽器同士の、相性と言うことになると、好く判らないのだけれど。

ギターとピアノの名人同士による、丁々発止の掛け合いが、ともかく愉しい。 一曲の中で、ソロとバックがくるくると交代して、それぞれが、メインに出たり、脇に廻ったりする、その切り替えの呼吸がスリリングなんだ。

1曲目は、アランフェス協奏曲のテーマから。
2曲目、「スペイン」はチック・コリアの名曲。 ユニゾンのところなど、バンドでやるときのような、壮麗な盛り上げは見られないものの、どちらもアタックのハッキリした楽器同士によるシンクロぶりは、取り分けスリリング。
3曲目、「ベサメ・ムーチョ」と来て、そこから先はもう、私の知らない曲ばかり。 どれも好い曲、そして演奏だけれど、中でも、6曲目「トロイとサルガンのために」の小粋さに強く惹かれる。

このCD、CDラジカセに入れっぱなしにして、毎晩寝しなに愛聴していた。
緩急自在。 ホント、上手いって好いな。 こんな風に弾けなたら、もう、言うコトないでしょう。
どの演奏も、ホットでクール。 適度な哀愁、ウエットさもあって、夏の夜には、持って来いの一枚だった。
 
  

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April 01, 2007

OTTAVA本日開局

クラシック音楽専門のインターネットラジオ「OTTAVA(オッターヴァ)」が本日(2007年4月1日)開局するというので、早速聴いてみた。 聴取する、と言う感じではなしに、BGMとして、今も流しっぱなしにしている。

クラシック音楽の番組というと、一曲あたりの演奏時間が長くなりがちなのが、プログラム・ビルディング上の難点だったけれど、「OTTAVA」の場合は全曲演奏にこだわらず、サワリの部分のみを抜き出して提供するという割り切ったスタイル。 その曲が気に入って、じっくりと聴いてみたいならば、CDを買ってください、と言うことだろうか。

流れるどの曲を聴いても、不思議に似たような音がする。 ほんの少し、エコーを付加したような音色。 PCにつないだちっぽけなスピーカーで聴くには丁度好い具合で、音質の均一化には、かなり気を遣っているのかもしれない。 サワリだけを取り上げる選曲とあいまって、一曲をじっくりと聴き込むよりは、気楽なBGMとして聴き流すというスタイルが「OTTAVA」には相応しいように想う。

いわゆる有名曲に偏らない、むしろマイナーどころの佳曲を揃えた選曲が好もしい。 これならば、いつまで聴き続けても飽きることがないだろうな。
偶々自分の聴き知らない曲が掛かって、その曲名が気になったならば、その場で「OTTAVA」のHPへ入って曲名を調べることが出来る。 この仕組みは痛快だ!

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February 05, 2007

ピアノオフ2007節分

ついこの間参加したばかりのような気がするけれど、またピアノオフである。 場所はいつもの幡ヶ谷アスピア。
例によって、一日をピアノ漬けで過ごした。
間近で聴く生ピアノの音が、もの凄く新鮮に聴こえてならない・・・・こんな感想は、このところの自分の音楽離れを如実に現しているわけで、なんだか情けない限りだけれど。

参加人数も、アスピアのスペースに比して、多からず少なからずで、丁度好い位だったと思う。
今回が初参加の方や、前回に続いて2度目の参加・・・・つまりリピーターさんが何人かいらしたのが何より嬉しい。

今回のピアノオフは諸事に渡り省エネ化、時短が進められて、これまでのような飲食付き休憩タイムはなし。 本会の方も17時には終えて、その後は反省会(と言う名の打ち上げ)に直行と言う短兵急なスタイル。
で、このやり方、参加の皆さんから、これはこれで中々イイではないかと言う感想が多かったようである。 なにより、飲食付き休憩タイムがない分、日中水分をあまり摂らないので、反省会のビール、その最初の一口が滅法旨いのが判った。 ホント、この魅力は他に替え難いよ。

さて、私はと言えば、準備不足から、今回も聴取参加になってしまって、これについては、もはや言葉もない。
やはり、こういうのは日々の積み重ねがないとね。 日に一度は必ず楽器ケースを開けるくらいの心掛けがないとダメ・・・とは思うんだけれど。 いやはや、これが難題なんだな。

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February 03, 2007

音楽バトン

以前、ミュージック・バトンというのが流行って、これがいわゆる「バトン」のはしりだったでしょうか。
で、今回は音楽バトンです。 あのミュージック・バトン、私はやっていなかったので、丁度好い具合です。
 
 
01:初めて好きになったアーティストは?
記憶の糸を辿ってみると・・・・・やっぱりGSですね。 晴薫さんと同様、私もブルコメかな。
ビートルズを知ったのは、もっと、ずうっと後になってからのことです。
 
 
02:初めて買ったCDは?
エリック・サティの歌曲集
ブルーノ・ラプラントの甘いバリトンで聴かせる、仏カリオペの好企画でした。
 
 
03:今いちばん好きなアーティストは?
う・・・・・特に思い当たらない。 これは悲しい。 ちとショックです。
 
 
04:いちばん最近買ったCDは?
ゼロゼロナインワン・オリジナル・サウンドトラック
 
 
05:普段言わないけど実は好きなアーティストは?
矢野顕子 大好きなのです。
 
 
06:解散して残念だなぁ~って思うアーティストは?
ビートルズ
けれど、これはモーツァルトが長生きしてくれてたらと言うのと同じで、詮のないハナシですな。
 
 
07:初めに思いつく1人のアーティストは?
キース・ジャレット
それほどCDを聴き込んでいるわけではありませんけれど。
でも、一度だけライブで聴きました。
 
 
08:初めに思いつく2人組のアーティストは?
サイモン&ガーファンクル
これは兄の影響。
 
 
09:初めに思いつく3ピースのアーティストは?
ビル・エヴァンス・トリオ(ベース:スコット・ラファロ)
「ワルツ・フォー・デビー」は、一時期夢中になって聴きまくりました。
 
 
10:初めに思いつく4人グループのアーティストは?
デイブ・ブルーベック・カルテット
初めて聴いたジャズが彼らの「テイク・ファイブ」でした。
 
 
11:初めに思いつく5人バンドのアーティストは?
50年代の、マイルス・デイビスのクインテット
 
 
12:好きなサウンドトラックは?
ゼロゼロナインワン・オリジナル・サウンドトラック
 
 
13:最近1番よく聴いてる曲は?
ゼロゼロナインワン・オリジナル・サウンドトラックから
Theme of 009-1
 
 
14:音楽聴くときに使ってるものは?
昔は一端のオーディオ・マニアを気取っていた私ですけれど、今はラジカセですよ。 とほほ。 でも、これで満足しちゃってます。
 
 
15:好きな名前のアルバムORシングルは?
キャロル・キングのCD「つづれおり」
Carole King、Tapestry
 
 
16:次に回す人
吉例によって、どなたでも・・・・
 
 
 

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December 24, 2006

ゼロゼロナインワン オリジナルサウンドトラック

CD 「ゼロゼロナインワン オリジナルサウンドトラック」

  作曲:岩崎琢    
                Aniplex SVWC 7423


やっぱり、買ってしまいましたぜ。 先日最終回を迎えたテレビ・アニメ「009-1」のサウンドトラック盤。
私は普段、こういうものは、まず買い求めたためしがないのだけれど、これだけは特別。 なにしろ、劇中とエンディングに流れる音楽があんまり気に入ったから、それに、番組の方も終わってしまって、こうでもしなければ、もう、あのゴキゲンな曲たちを聴くことが出来ないからね。

CDには、劇中で使用された音楽とエンディングのテーマ、そしてボーナストラックも含めて全22曲が収録されている。 (番組オープニングの主題歌は入らない)
いかにもアクション!といった趣の、激しく攻撃的なビッグバンド編成の曲。 幽玄で、淡い哀しみを湛えたストリングス主体の曲。 そして、叙情的なアコースティック・ギター・ソロや、やさしい三拍子の、けれどアンニュイなピアノ・ソロ。 洒落たJAZZコンボまで。 作曲者、岩崎琢さんの音楽語法はとにかく多彩。 大変な才人ぶりと想う。

けれど、これらの曲たちの中で、番組の中で耳にした覚えのあるものは、ごく一部なのではないか。 番組をあんまり熱心に観ていたというわけでもないのけれど、そんな気がする。 なかには、劇中で一度も流されることのなかった曲なども、あったりするのかもしれないね。

とまれ、絶品の一語に尽きるエンディング・テーマをはじめ、毎回のように劇中で流れて聴き親しんだ曲や、また、そうではない不遇な曲も、どれも皆すごくカッコイイ。 クールさが基調にあって、なによりお洒落で。
繰り返し何度聴いても飽きが来ず、むしろ聴くたびに新しい発見がある。 これぞ名曲の証であろう。

番組の方はたったの12回で終わってしまった。 これほどクオリティの高い音楽をあつらえておきながら、もったいないかぎりなのである。
そのうちに第2シーズンが始まらないかな、なんて、こっそりと期待している。


   009-1

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November 11, 2006

ポール・モーリアさんご逝去

フランスのイージー・リスニング界の大御所。 作曲家、編曲家、指揮者のポール・モーリアさんが、この11月3日に亡くなったとのこと。

かつて、この方のレコードが我が家にもあって、中学生の頃など、夢中になって聴いたものである。
その当時の私は、擦弦楽器を主体にした音楽というのを、映画やドラマの音楽くらいしか知らなくて、そんな中で、弦の響きが土台にあるポール・モーリア・グランド・オーケストラのサウンドと言うのは、もうたまらない魅力であった。 「エーゲ海の真珠」と「涙のトッカータ」を収録したドーナツ盤など、なけなしのお小遣いをはたいて買い求めた覚えがある。

ポール・モーリアさんの編曲は、弦を聴かせるだけでなしに、アコースティック系の多彩な楽器群が入れ替わり立ち替わり現れるところが好きだった。 とにかく、どの曲を聴いてもお洒落でカッコ好く、繰り返し何度聴いても飽きない。 曲中にチェンバロ(実際はクラビネットだろうか?)などをさらりと入れてみせたりする、そのセンスにもシビレた。

その後、自分の音楽的な興味が、クラシック主体になってからは、ほとんど聴くことがなくなったけれど、中学生時代に親しんだポール・モーリア作品の数々は、きっと、今の自分の音楽的嗜好にも少なからず影響を与えていることと想う。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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November 04, 2006

のだめカンタービレ(TV版)

原作は今まさにブレイク中の、クラシック音楽界を舞台にしたコミック。 私はその原作を読んでいないのだけれど、私の周囲のアマチュア音楽家の中には殊のほかファンが多いようである。 そのテレビドラマ化というので、私も好奇心いっぱいで見てます。
で、自分的には、とっても面白く観ることが出来たのだけれど、バルカローレさんのところで、相手役の玉木宏がイマイチだって感想を聴き込んで、そいつがどうにも気になるもんだから、第一回をまた観直してみたという次第。

主人公の音大生、のだめ役に上野樹里@スウィング・ガールズ。
ここでは楽器を、スウィング・ガールズで熱くブロウしたテナーサックスからピアノに換えて、篠原ともえ風のキャラ造り(なんとま、思い切ったコトを・・・と想いましたけど)が、とってもか~いいっす。 

で、相手役の千秋真一役に玉木宏。 
渋くキメて、なかなか好いではないですか。 因みにこの人は今年のNHK大河ドラマ「功名が辻」で山内康豊(山内一豊の弟)役をやっている。 つまり、同じ時期に戦国武将とピアニストを演じ分けるということをしているわけですな。
面白いのは、山内康豊よりも千秋真一の方が、役造り上、押し出し良く、態度もデカイ(!)ということ。 なンたって、ピアニストよりも戦国武将の方が余程ナイーブでさわやかなんだから可笑しいって。

それから、ドイツ人指揮者シュトレーゼマン役に竹中直人。
おそらくは、このドラマ中で原作からもっとも乖離しているのは、この人ではないかと。 とにかく、どのドラマで誰を演じてようと、竹中直人は竹中直人なのであって、そこンところを受け入れることが出来れば、この役者は文句なしにオモシロイ。

ストーリーの方はドラマの初回らしく、のだめと千秋の出会いと、各人物の登場編といったところ。 そして、クラシック界をテーマにしたドラマらしく、二人がレッスンで取り組むモーツァルトの2台のピアノのためのソナタ ニ長調 KV448 第一楽章のシーンが見もの聴きものだった。

練習を始めた当初は、二人のピアノが上手く揃わずにガタガタだったのが、次第に音楽として形をなしてゆくのが痛快。 秀才肌で楽譜通りにキッチリ弾くのが信条の千秋が、のだめの勝手放題、自由奔放な音楽性を認めることがブレイクスルーとなって、レッスンが終わってみれば、音楽的に行き詰まりをみていた千秋のピアノが一皮剥けていたというオチになる。

レコードや演奏会などで、完成形をポンッと出して来られるよりも、こうして、練習の過程を追ってゆく方が、余程面白いと想うことがあるけれど、このドラマでのモーツァルトもまた然り、である。
それにしても KV448 って、なんて良い曲なんだろうと、改めて想う。

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October 29, 2006

第27回 津田沼混声合唱団演奏会

第27回 津田沼混声合唱団演奏会

 2005年10月22日(日) 14:00 習志野文化ホール

  津田沼混声合唱団
  東京ブルーア・アルボ
  習志野モーツァルトアンサンブル
  指揮:青木八郎、溝口秀実


 平井康三郎:三つの交声曲
         1.山頂雷雨
         2.不盡山(ふじさん)を見て
         3.大いなる哉

 高田三郎:女声合唱組曲 水のいのち

 モーツァルト
      :アヴェ・ヴェルム・コルプス KV618
      :サンクタ・マリア・マテルディ KV273
      :レジナ・チェリ KV276
      :ミサ・ブレビス KV275


この合唱団の演奏を聴くのは、昨年10月の演奏会に続いて、二度目になる。 丁度一年ぶりの再会。

        ▽▲▽▲▽▲

平井康三郎:三つの交声曲

演奏会最初のステージからして、溌剌としてた発声と、活きの良い表現で聴かせる。
私は、ここで歌われた平井康三郎の曲をどれも好く知らなくて、果たしてどれ程「聴く」ことが出来たのか、まるで自信がないのだけれど、是非また、聴いてみたいと思わせる演奏だった。

        ▽▲▽▲▽▲

高田三郎:女声合唱組曲 水のいのち

ここだけ、東京ブルーア・アルボの演奏。 指揮はこの合唱団や津田沼混声合唱団にとっての大御所とも言える存在の青木八郎さん。
「水のいのち」と言えば、合唱経験を持つ人で知らない人はいない。 数多ある本邦合唱曲の中にあって、名作中の名作と言える曲である。 この日演奏された女声合唱版のみならず、混声合唱版、男声合唱版と揃っていて、1964年の初演以来、ずっと愛唱され続けていることからも、人気の程、評価の高さが判ろうと言うもの。

そんな訳で、この曲を耳にする機会には恵まれているのだけれど、この日の演奏は、ステージに上がった合唱団員一人ひとりの切ない呟きや詠嘆を掻き集めて、そのまま合唱にしたような、とても個性的なものであった。 こんな「水のいのち」は、きっと、他では聴くことが出来ないでしょう。
大概の合唱団の演奏が、この「水のいのち」に、精緻なハーモニーと、クリアーな響きでもって、流れ往く水の清澄さを訴えるのに対して、ここでの「水のいのち」は、そういった合唱界の常識とはまるで正反対をいっていると想う。 聴いているこちらも、大様な気分になってゆくようで、音程に多少「ありゃりゃ?」と気付く瞬間があったとしても、さして気にもならない。 言わば、清水ばかりでなく、塵芥までも描き切ってやまないのである。
この曲に相応しい、懐の深さを感じる演奏だった。

        ▽▲▽▲▽▲

モーツァルトの宗教曲集

お終いのステージは、モーツァルト・イヤー(生誕250年)に因んで、比較的小規模な宗教曲を4つ。
レクイエムなどの有名どこでなしに、こういった、比較的マイナーな作品に光を当てる姿勢が嬉しい。 どの曲も、朗々と歌いきる。
オケが上手いですね。 弦がとっても綺麗で、指揮も手馴れている。 すっきりと全曲を演奏し終わって、アンコールはなし。 こういう、あさりとした締め方も好い。
いや、この合唱とオケなら、なにかもう一曲くらいと、期待しない訳ではなかったけれどね。

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October 22, 2006

L.M.ウインドオーケストラ第5回定期

L.M.ウインドオーケストラ 第5回定期演奏会
 
 2006年10月15日(日) 14:00 習志野文化ホール
 
  演奏:L.M.ウインドオーケストラ
      船橋市立高郷小学校合唱部
 
 
 J.F.ミッシェル:タワーミュージック
 A.I.ハチャトゥリアン/編 林紀人:
    バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞・収穫祭
 M.アーノルド:序曲「ピータールー」
 小林亜星/編 山下国俊:
   TVアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」テーマソング
            ガッチャマンの歌
 あにめどれー
 J.F.ヘンデル/編 星出尚志:
   バンドとゴスペル・コーラスのためのハレルヤ!
 村井邦彦/編 宮川彬:
   翼をください~バンドと合唱のための~
 編 中路英明:ブラジリアン・ファンタジー


アマチュア吹奏楽団の演奏会を聴いた。
こうして当日の演目をならべてみると、吹奏楽曲以外の楽曲からの編曲ものが多いのに気づかされる。
プログラムに載せられた、この団の紹介文をみると、演奏会の度に肩の凝らない、TV番組やCMの音楽を取り上げているようで、この定期演奏会でも、ステージ中盤のアニメ・ソング集に、団としての特色をみることが出来る。
吹奏楽イコール行進曲というイメージで、アタマが凝り固まってしまっている私などにとっては、こういうコンサート・プログラミングはとっても新鮮だ。 児童合唱団との共演にも、チャレンジ精神をみることが出来る。 こうなると、返って行進曲の名曲、有名どこなんぞも聴いてみたくなるから、聴き手ってのは我儘だ。
おしまいのブラジリアン・ファンタジーは、この団の本領発揮という感じで、もっとも楽しめた。
アンコール。 最初がスター・ウォーズのメドレーで、これは、いきなりダース・ベイダーのテーマから始まる。 もう一曲は生憎と知らない曲。(ちょっと悔しいぞ) スター・ウォーズって、やはり名曲中の名曲だね。

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October 08, 2006

この夏一番聴いたCD

レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア
  第1組曲
    小舞踊曲、
    ガリアルダ、
    ヴィッラネッラ、
    酔った歩みと仮面舞踏会
 
  第2組曲
    優雅なラウラ、
    田園舞曲、
    パリの鐘、
    ベルガマスカ
 
  第3組曲
    イタリアーナ、
    宮廷のアリア、
    シチリアーナ、
    パッサカリア
 
  演奏: ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  指揮: ヘスス・ロペス=コボス
  録音:1978年
 
 
ファリャ:バレエ《三角帽子》(抜粋)
    序奏-午後、粉屋の女房の踊り、
    ぶどう、
    近所の人たちの踊り、
    粉屋の踊り、
    終幕の踊り
 
  演奏: ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
  指揮: ヘスス・ロペス=コボス
  録音:1979年
 
 
栄光のロンドン・サウンド・シリーズ  POCL-4499
 
 
 
日毎に秋めいてゆく今日この頃。 過ぎ去りし夏を惜しんで、ではないけれど、この夏我が家でもっとも登板回数の多かった音盤のことなど書いてみる。
 
それは、ヘスス・ロペス=コボスが1970年代後半にレスピーギとファリャの管弦楽曲を振ったCD。
栄光のロンドン・サウンドシリーズと題して、アナログ時代に名演名録音で鳴らしたデッカのLPを取り揃えてCD化、再発売すると言う企画から生まれた一枚である。
 
これを買い求めたのは、もう何年も前の筈なのだけれど、とくに印象に残るものではなかった。 それが、この夏の始めの頃にふとまた取り出して聴いてみて、すっかりハマってしまったのだ。 とにかく、今年の夏はこのCDばかり聴いていた気がする。
 
ここではレスピーギとファリャと言う、自分にとって普段は殆ど聴くことのない作曲家の作品を、ヘスス・ロペス=コボスと言う、これまたあまり馴染みのない指揮者が振っている。
ラテンの風合い・・・・なんて言うと、あまりにベタな表現かもしれないけれど、それでも、からりと明るく、お洒落で、少しエキゾチックな風味も加わった、これら管弦楽の小品群は、なにしろ夏の夜に聴くにはお誂え向きだった。
それは旧い映画。 色合いなども幾分風化して、テンポもちょっとノンビリ目に感じさせられる、けれど、スペクタクルからアクション、ロマンス、コメディまでありの、気の利いた娯楽作品を観るようで、繰り返し何度聴いても飽きることがなかった。 仕事から帰って、汗でも拭きながら、とにもかくにもリラックスしたい折など、これほど有難いCDもなかったのである。
 
なんたってオケのノリが好いや。
全員が汗を撒き散らしながらの力演っていうんではなく、また、凄みをぎらつかせた最強軍団のパフォーマンスって感じでもない。 肩からすとんと力が抜けて、それでいてノリノリの、滅法格好の好い演奏。 つまりは、粋なのである。
楽天的で、ちょい官能的・・・・・いっそ、快楽主義とでも言えばいいのか。 だからと言って、演奏にユルさはこれっぽっちもない。 作品と指揮者とオケとが理想的に結びついた瞬間に、この極上の演奏が生まれた。 アナログ録音完成期のデッカの録音も素晴らしくて、栄光のロンドン・サウンドの看板に恥じない名盤と想う。
 
ところで、昨夜またこのCDを聴いてみたら、案の定イマイチで、夏の暑い夜に聴い折の陶酔感は得られなかった。 自分の中でのラテンへの憧れは、どうやら、季節や体調に影響されてのことであったと想われる。
このロペス=コボス盤、自分にとっては夏の間だけ強烈な魅力を感じさせるものらしく、だから、来年の夏が来るまで仕舞っておくことにする。 

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September 03, 2006

冥王星

冥王星が惑星ではなくなったと言う
なんでも、惑星の定義と言うものがあって、冥王星はそれを満たさないのだそうで。 単純に、太陽の周りをぐるぐる廻っている星と言うだけでは、どうやら済まないってことらしい。
  
ニュースで紹介されていた、冥王星の太陽系内での位置付けやら、特徴やらなにやらを考えると、まあ妥当な措置なのかとも想う。
これは素人考えだけれど、冥王星を惑星として認知しちまうと、近年、他に幾つか同じような境遇の子が発見されていて、いや、これから先幾らも増え続けて、治まりが付かなくなるだろうってんで、こうゆうことにせざるを得ないんじゃあないだろうか。

私が昔好んで読み漁った古いSF小説だと、太陽と、それを中心にした九つの惑星には家族のようなイメージがあった。 そして、各惑星に人々が暮らしたり、九惑星連合軍とか言うの設定もあったね。 SFの舞台としての冥王星は、あんまり遠いし特徴が乏しいしで、マイナーだったけれど、例えばヤマトの反射衛星砲なんて言う、実に秀逸なアイデアもあった。
なんだか冥王星がなくなっちゃうようで、寂しいとかの感情的意見はごもっともと想うけれど(私も、古いSFファンとしてそう想うしね)、しかし、今度のことで、旧い太陽系観(世間一般レベルが持つ)から、一歩進んだ見方が出て来れば、それはそれで好いのではないかと想う。

        ▽▲▽▲▽▲

巷間知られるように、ホルストの管弦楽組曲「惑星」は、各楽章が太陽系の、地球を除く各惑星を描いていながら、海王星止まりである。 つまり第1曲から第7曲には各々
  「火星、戦争をもたらす者」、
  「金星、平和をもたらす者」、
  「水星、翼のある使者」、
  「木星、快楽をもたらす者」、
  「土星、老いをもたらす者」、
  「天王星、魔術師」、
  「海王星、神秘主義者」
との表題が付いて、しかし冥王星は作曲されていない。
 
今度のことで、時代がようやくホルストに追いついた・・・・・のでは勿論なくて、作曲当時、冥王星は未だ発見されていなかった故、書きようがなかった訳だ。 もっともその後、ホルストの存命中に冥王星は発見されているわけなのだけれど、作曲者は、あえてこの第九惑星を追加してはいない。

ホルストの「惑星」の各曲の表題は、天文学的な意味ではなくて、これは占星術方面から来ているらしいのだけれど、それでも終曲の海王星には、如何にも太陽系の最果ての地と言う雰囲気が濃厚に出ていると想う。
そのラストは、女声合唱のヴォカリーズ、つまり「A~~~~、A~~~~」をずっとずっとずっと伸ばして、寂しげに、それこそ消え入るように全曲を閉じる。 音楽史上珍しい、フェードアウトして終わる曲である。 (クラシックだと他に、チャイコフスキーの「悲愴」が有名ですね)
これより先は、もう、ない。 本当に、ない。 まさに、最果ての地である。 第九惑星発見の知らせを受けた作曲者ホルストにしても、この海王星より先は、もはや書きようがなかったとみた。

        ▽▲▽▲▽▲

ところで、ホルストの没後にその先、つまり「惑星」に第八曲の冥王星を追加しちゃった人がいる。
その名は英国人作曲家コリン・マシューズ。 ホルスト協会の会長でもある。
実は私、この曲を未だ聴いたことがないのですよ。 世評、あんまり高いとはいえず、わざわざCDを買い求めようと言う気が起きなかったから。
実は、こんどの冥王星騒動(?!)に、偶々合わせたように発売された冥王星付きの「惑星」のCDがバカに売れているそうで、レコード会社としては、国際天文学連合さまさまと言うところではないだろうか。 クラシックファンがこの際、冥王星を聴いてみたくなる気持ちは判るし、実は私もそうなりかけている。
でも、例えば演奏会で「惑星」を聴くとしたら、果たしてどうかなあ。 冥王星を聴きたいだろうか? あの、聴き手をして最果てへと誘う女声合唱のフェードアウトのあとには、もう何も要らないって気がしている。 なにしろ「冥王星」を聴いたことがないのでナンとも言えないけれど、聴いて気に入るとは、多分想えない・・・・と言う、なんとも悩ましいところですナ。

        ▽▲▽▲▽▲

お終いに、その昔捻った「惑星」に因んだ短歌を並べてみます。 これこそ本当の蛇足。
 
 
詞書
< 英国の作曲家、GUSTAV HOLST(1874~1934)の代表作となる組曲「惑星」は、地球を除く太陽系の各惑星を管弦楽で描いた豪華絢爛の音絵巻である。 但し、この中には冥王星は含まれない。作曲の当時(1916年)この第九惑星は未だ発見されていなかったのである。>
 
 
 
  HOLST氏第九惑星書かぬままBS中継始まる時間
 
 
 
  絶へ間無しに戦火の報せ届きをる火星移住計画は未だか
 
 
 
  金星は明けに明星宵もまたみやうじやうとなり地には平和を
 
 
 
  翼ある使ひを見たか水星を翳めて飛んで落ちたイカロス
 
 
 
  良く働き良く遊ぶことそれなりに快楽主義の積もり木星
 
 
  
  日溜まりに昔語りす老人の廻り土星の輪のやうな子ら
 
 
 
  魔法使ひ屹度見詰むる水晶の球これもしも天王星なら
 
 
 
  海王星あまりに遠き星のゆゑAの行方を誰も知らざり
 
 
 
  冥王星描き残したHOLSTに宇宙旅行の切符捧げむ
 
 
 

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August 29, 2006

習志野シティフィル第42回定期

習志野シティフィルハーモニック 第42回定期演奏会
 
 2006年8月27日(日) 14:00 習志野文化ホール
 
  指揮:小室昌広
  演奏:習志野シティフィルハーモニック
 
 ヴェルディ :歌劇「アイーダ」より凱旋行進曲
 シュトラウス:ペルシャ行進曲
 モーツァルト:行進曲 K.408
 メンデルスゾーン:結婚行進曲
 タイケ:旧友
 スーザ:ワシントンポスト

  <休憩>

 小室昌広編曲:奇想堂々
 アンダーソン:サンドペーパー・バレエ
 アンダーソン:クラリネットキャンディー
 バーンスタイン:ウエストサイド物語
 ガーシュイン:パリのアメリカ人
 
 
久々に、アマオケの演奏会を聴いて来た。 夏の午後のコンサートらしく、開放的で明るい曲想の佳品を集めていて、リラックスして楽しむことの出切るのが嬉しい。
このオケの弦楽器は対抗配置(舞台左側から第一バイオリン、チェロ、ビオラ、第二バイオリンの順に配置)で、コントラバスは舞台右端。 コンバスがやや音量不足気味の感ありなので、出来ればもう少し厚くした方が好いかもしれない。 コンバスを左側、つまりチェロに近づければ好いのに・・・・演奏中は、こんな具合にいろいろと余計な(大きなお世話みたいな)コトを考えながら聴いている。
 
演奏会の前半は、行進曲特集とでも言える選曲で、こういうのはプログラムがサクサクと進行するから、聴いていて、なかなか小気味好いものである。 一見して名曲コンサート・タイプの選曲だけれど、タイケやスーザの曲など、吹奏楽の世界では定番であっても、オケでは日頃まず聴く事がないから、これは、ある意味レアな選曲と言えるのではないか。
 
休憩を挟んで、後半の一曲目は「奇想堂々」。 「ラプソディー・イン・ブルー」と「威風堂々」とをミックスした編曲ものとのことだけれど、二つの名曲を少しずつ交互に演奏して進める(それはそれで、巧みに繋いであるけれど)ばかりで、もちっと何か工夫が欲しいかなと言う気がする。
 
アンダーソン作品が二つ続く。 サンドペーパー・バレエとクラリネットキャンディー。 どちらも文句なしに楽しくて、どうやらこのオケは、この手の気楽な小品を小粋に聴かせるのを得意とするようである。 弦楽器の滑らかなことは見事なもので、取り分け、ゆったりとした対旋律を気持ち良さそ~うに奏でるチェロが印象的。
バーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」、それからガーシュインの「パリのアメリカ人」と続いて、リラックスした夏の午後のコンサートもお開きとなる。
 
アンコールは賑々しく「星条旗よ永遠なれ」で締める。 これも好かった。

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August 27, 2006

高木東六さんご逝去

作曲家の高木東六さんが、この25日に亡くなられた。 享年102歳。
 
ずっと昔、都内の合唱団で歌っていた頃、地域の合唱祭に講評者として高木東六さんを迎えたことがあって、その折に、みんなで高木東六さんの合唱曲を歌ったことがある。 確か、混声四部で全編スキャットで歌う軽快な曲だったと記憶しているけれど、生憎と細かいことは忘れてしまった。 高木東六さん(もちろん、その頃すでに重鎮と言えるお歳であった筈)を私が目撃したのは、その時一度だけである。

それから、「水色のワルツ」・・・・と言って、今ではご存じない方も多いかもしれないけれど、戦後のヒット曲があった。 もう数年前になるけれど、私はその「水色のワルツ」を某所でフルートで吹いたことがあって、その折に頂いた暖かい拍手は、忘れられない好い想い出になっている。

高木東六さんのヒット曲と言えばもうひとつ、「空の神兵」が印象深い。
これは太平洋戦争の緒戦で活躍した日本軍の落下傘部隊を称えた、如何にも戦勝気分の横溢した明るい雰囲気の軍歌である。 私が子供の頃に両親、伯父、叔母らが集まっての酒宴では、必ずこの歌が出たのを覚えているけれど、両親らの世代(戦時中に子供時代を過ごした)にとっては、この曲は軍歌というよりは、その世代で共有する懐メロと言う位置付けなんだろうと想う。

今、私はこの「空の神兵」を、寄席で川柳川柳師匠が、それはそれは気持ち好さそうに歌うのを折々聴く。
川柳師匠によれば、当時日本と同盟関係にあったドイツとの間で、お互いの軍歌を交換しましょうと言う企画があり、その折ドイツ側が、沢山の日本の軍歌の中から選んだ一曲がこの「空の神兵」なのだそうである。 ドイツではこれは、落下傘部隊ならぬ自転車部隊の歌に仕立てて自国の軍歌に加えたとのこと。 (川柳師師匠、ここンところで、「空の神兵」をデタラメのドイツ語で歌ってみせて笑いを獲る!)
数多ある日本の軍歌の中から、この名曲「空の神兵」を選んだドイツは、やはり多くの大作曲家を生んだ国だけのことはあると言う川柳師匠。 「連中は流石に耳が好い」との指摘には、私も大いに頷いてしまう。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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July 01, 2006

ヨッフムのブルックナー:交響曲第7番

ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版)
  
  
   オイゲン・ヨッフム(指揮)
   ドレスデン国立管弦楽団
   録音:1976年
     EMI 5 73905 2
  
  
学生時代、アルバイトで貯めたお金を注ぎ込んで、初めてオーディオ装置一式を誂えた頃。 乏しい資金の中、それでも一枚でも多くのLP(そう、未だLP全盛期であった)が欲しくて、よく中古盤を買い漁ったものである。
その内のひとつに、ブルックナーの交響曲第7番があった。 当時の新録音で、ベルナルト・ハイティンク指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のフィリップス盤。

それは「一糸乱れぬ」と言う形容の相応しい、隅々まで洗練され尽くして、一点の瑕瑾もない珠のような演奏だった。 但しその演奏スタイルは、いささか大掴みであり、また単調に感じてしまったのも確かなのだけれど。
とまれ、途方もなく永い永い旋律や、次々に現れる音形の、互いに脈絡のないように感じられる構成が不思議で堪らなくて、そのLPを繰り返し何度も聴いてみた。 好奇心いっぱいでね。
結局、この第7番について好くは判らず終いだったけれど、何度も聴いたお陰で、彼の九つの交響曲の中では、この曲にもっとも馴染みが出来た。 
  
        ▽▲▽▲▽▲
  
さて、指揮棒の下に見事統制され切った感のあるハイティンク盤に比べて、今聴いている、このヨッフム翁とドレスデンのオケによる演奏は、オケ側の自発性に任せた割合が随分と多いように思う。 つまり、隅々にまで奏者の気を感じ取ることが出来るのである。

ブルックナーの交響曲は、例えて言えば人間の眼では容易に全体を掌握出来ないくらいの、途方もない大伽藍みたようなものではないだろうか。 ここでのヨッフム翁の指揮からは、その大建築を構成するパーツに施された繊細微妙な意匠を一々見上げながら、堂内をゆっくりと漫歩しているような雰囲気が伝わって来るのだ。
ひとつひとつが個性を発揮する分、細部のビミョーなところで統一を欠く憾みがあるけれどね。 でも、それもまた好し、である。 第二楽章だけは、少うし気分が明るすぎのきらいがあると思うな。

大河のように重厚なサウンドの流れの中に身を任せて、時折はソロ楽器の個性に耳を澄ます。 そんな聴き方が気に入っている。
好奇心で一杯、でもこの曲を一体どう聴けば好いのかさっぱり判らなかった、かつてのハイティンク盤愛聴時代に比べると、今の自分は、只もう、のんびりゆっくりと音楽を楽んでいる訳で、正に隔世の感があるよ。

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June 18, 2006

フランソワのショパン:ピアノ協奏曲

ショパン:ピアノ協奏曲第1、2番

   サンソン・フランソワ(ピアノ)
   ルイ・フレモー   (指揮)
   モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
       EMI 5 74457 2

サンソン・フランソワの独奏で、CD10枚組になるショパンのピアノ作品集(輸入版で、とっても廉かった)を買い求めたのは、すこしばかり前のこと。 その中の一枚、2つのピアノ協奏曲を収めたCDを、このところ毎日のように聴いている。

この、戦後フランスの代表的ピアニストは、一旦興に乗れば、天才的な演奏で聴衆を魅了する、でも、駄目なときは徹底的にダメだったと言う。 このCDで聴くことの出来る2曲のピアノ協奏曲は、もちろん興に乗った方に違いない。 なにしろ、あきれるくらいに天衣無縫で、そして溜息が出るほど綺麗なショパンと思う。
どこまでもノンシャランとしていて、一貫した演奏プランなど持ちやしない。 その場その場の思いつき、天才的な閃きを頼りに弾き進めている風に聴こえるのだ。 もしかしたら、音楽だけではなしに、弾いている当人もまた、結構好い加減なタイプなのかもしれないね。 大きなお世話だろうけれど。 そんな印象がついて廻るくらい、とにかくキチンとしていないのだ。 但し、その音楽の魅力的なことと言ったらない。

私はピアノのことは好く知らないけれど、打鍵のタイミングなど、なんだかテキトーに弾き流しているようにさえ聴こえて、でも、それが堪らない魅力なのである。 粋なのである。 少うし着崩して、斜に構えたようなフレージングには、ピアニスト本人の風貌や、酒を愛したエピソードとも相まって、ちょい悪おやじ風、アブナげな印象が付いて回る。 そんな特徴は、この2つのピアノ協奏曲で、もっとも発揮されていると思う。

高度な演奏技巧と天才的な感性を惜しげも無く使い尽くして、それこそ浪費でもするようにしてアソブ。 そんな姿勢が、私には、折りしも開催中のサッカー・ワールドカップの優勝候補、ブラジル代表と、「快楽主義」と言うタームで結び付いて見えるのだ。

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June 14, 2006

ピアノオフ2006梅雨

土曜日はピアノオフだった。
年に二度開催しているこのオフの、これは夏、と言うよりは梅雨時の会である。
場所は何時もの幡ヶ谷、アスピア。

今回も私は、演奏に参加せずの聴衆参加だった。 半年前にも同じことを書いた気がするけれど。
ここ数年のピアノオフに共通して言えることだけれど、参加メンバーがそれほど伸びることなく、割合にこじんまりとした会であった。(かつて、パソコン通信の全盛期には、参加者が爆発的に増えて、容易に捌き切れない時代もあったのだ) 仕事、子育て、その他諸々の理由から、これまで参加してきたメンバーが、かつてのようには活動し辛くなって来ているのは確かであろう。 それでも、このオフが末永く続いてくれればと願ってやまない。

さて、この日の演奏である。
どの曲も好かったけれど、この日私が特に心惹かれたのはバッハの演奏。 パルティータの第1番、第2番が、どちらも、しっとりとした演奏で好かった。 それからヴァイオリンとピアノの曲。 二曲やったドヴォルザークがどちらも好かった。

このオフは「ピアノオフ」と名乗るだけあって、演奏曲目はピアノが主体。 ピアノに疎い私にとっては、未だ聴き知らぬピアノの名曲に出会うことに出来る場でもある。
会場にはグランド・ピアノを2台セットして、2台ピアノによる演奏が出来るのがウリなのだけれど、今回は、2台ピアノ8手(ピアノ1台毎に連弾を行う、都合4人のピアニストによる演奏)の演奏が2組も現れた。
その内のひとつ、「星条旗よ永遠なれ」は、もはやこのオフの伝説的存在。 私もこれまで噂だけは耳にしてきたけれど、実際に聴いたのは今回が初めてである。 これは、走り出したら誰にも止められない、止まらないの熱演。 滅多矢鱈と賑々しく、実にもう結構なモノで御座いますね。 ハイ。
それから「フィンランディア」。 これは、この2台ピアノ8手と言う形態に好く合っている。 ゴージャスで、しかし、どこまでも品格を保って。 次は、是非ともショスタコーヴィチの交響曲第5番、第4楽章を。 熱烈リクエストします!

そういえば、今回はコスプレやギャグ系の演奏が少なかった。 プッチーニの「誰も寝てはならぬ」(ピアノ独奏版)の中で、奏者がイナバウアーを披露したのが唯一の例であるかなあ。

そうそう、反省会(と言う名の打ち上げ)のことも、書いておかねばならない。
反省会場となったのは、今回初めて使った店だけれど、参加メンバー一同に大好評であった。
料理が良いのはもちろんのこと、貸しきり状態でくつろげたし、器なども吟味されて好かった。(好い器でなけりゃダメ、と言うのじゃあなくて、お店の趣味や姿勢に共感出来るのが嬉しいんです) ビールすら、心なしか市販とは別物かと思うくらい、ずっと美味しく感じたのである。
とっても評判が好かったから、ここは、また、使うかもしれない。 なので、今回、参加が叶わなかった方は、次回の反省会(もちろん本会もね)に、大いに期待されたい。

さてさて、次回こそは私も演奏参加出来るように、早速さらい始めなければ!

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February 10, 2006

伊福部昭さんご逝去

作曲家の伊福部昭さんが、この8日に亡くなられたとのことです。 享年91歳。 押しも押されもしない、我が国クラシック音楽界の重鎮でした。
私は昨年秋に、ナクソスから出ている伊福部昭作品集のCDを買い求めて、愛聴していたところです。 時代の趨勢などに右顧左眄しない真にオリジナリティ溢れる作品の数々は、二十世紀の文化遺産として間違いなく後世に残る事でしょう。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

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December 04, 2005

ピアノオフ2005冬

今日はピアノオフの日だった。 会場は何時もの通り幡ヶ谷のアスピア。 前回、半年前のピアノオフ2005梅雨では準備が間に合わず聴衆参加したのであるが、今回もまた準備不十分で演奏では参加しなかった。 寂しい話しだけれど、これが今の自分の現実なのだと思い知るしかない。 次回はなんとか演奏で参加したいもの・・・・って、これは前回のピアノオフでも同じような決意をしたんだっけ。 ともあれ半年先、次回のオフに向けて、捲土重来を期したいと想う。
これで今年自分が参加するオフ会は全部お終いかな。 いや、違った! 今回のピアノオフでは会計係を拝命しているので、会計報告を仕上げるまで、私にとってのピアノオフ2005冬は未だ未だ終わらないんだっけ。

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November 23, 2005

あれから一年

友人のサイトを廻っていて、今日と言う日は、ある音楽仲間の一周忌であることを知る。
その人の訃報を受け取った日、東京は、もう哀しくなってしまうくらいの好いお天気で、あまりにも穏やかであったのを、あれから一年経った今でも