July 14, 2019

映画:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

 

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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
Godzilla: King of the Monsters
 
 
監督:マイケル・ドハティ
出演:カイル・チャンドラー   (マーク・ラッセル博士)
   ヴェラ・ファーミガ    (エマ・ラッセル博士)
   ミリー・ボビー・ブラウン (マディソン・ラッセル)
   渡辺謙          (芹沢猪四郎博士)
   章子怡(チャン・ツィイー)
    (アイリーン・チェン博士/リン・チェン博士(二役))
 
 
      2019年    米国
 
 
絶賛公開中のゴジラ映画、やっと観て来ました。

特撮(!)パートが文句なし!、トンデモなく素ン晴らしい出来の本格怪獣映画でした。
ドラマの内容に文句のある (^^ゞ 人は居ても、特撮面であれこれ言う人はいないでしょう。

大怪獣が何頭も!
出るは出るは、もうゾロゾロ(一々数え切れないくらい)現れまして、観ているオレは大満足。(感想が子供です(笑))

        ▽▲▽▲▽▲

映画の全編に渡って、東宝ゴジラの(歴代各作品の)要素が満載でした!
このあたり、ハリウッドがアメコミ作品を実写映画化する際に、オリジナル/旧作へのリスペクト/パロディを、あれこれ盛り込んで来るのに似ていると想いました。

東宝怪獣からはゴジラの他、キングギドラ、モスラ、ラドンらが起用されまして、これって「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964年)の時と同じ座組みじゃないですか。(^ァ^)

これら東宝怪獣たち、どれも旧作のフォルムを充分保ったまま(咆哮は変えてますけど)で、そしてそれぞれ、ケレン味たっぷりにスクリーンに登場!
やっぱコイツラ、千両役者ですよ。(^ァ^)
その姿のカッコイイこと、綺麗なこと、絵になることといったら!
ハリウッド・クオリティを(これでもかと)見せ付けられました。

        ▽▲▽▲▽▲

そうは言っても、あちこち東宝版との違いはありまして、中でもモスラなんか随分とスタイリッシュにモディファイされてます。 シュッとしてます。(^ァ^)

って言うか今回のモスラ、中国産なんですってね!(爆)
章子怡には、小美人的な属性を持たせようとしたんですかねぇ。
そのためモスラの産地(!)も、南海の孤島から中国・雲南省に変更した、と。
(でも結局、雲南の山中でモスラ(幼虫)誕生に立ち会うのは主人公の奥さんと娘でした)

ともあれ今回のモスラ、そのデザイン面はともかくとして、鱗粉攻撃(差し違え覚悟の奥の手)に頼らないところが好かったです。(東宝の過去作で、モスラのアクションが単調なのがスゲー不満だったんだよねぇ)

        ▽▲▽▲▽▲

※ 環境テロリスト(?)の仕業で、休眠していた怪獣たちが覚醒、世界中で暴れ始めます。 ゴジラ撲滅派の博士(夫)と、ゴジラ懐柔派の博士(妻)と。 そして、奔走する娘。

対立する価値観、その相克を象徴的に描くやりかた(主人公一家の家族のお話しってカタチを中心にして)が好かったです。

細かいところまでみると、あちらこちら無理が見え隠れするけれど、そのへんはまぁ、アレだ。(^^ゞ

キャスト中、唯一の邦人俳優として渡辺謙。 芹沢博士の息子役ですって。
それにしても今回、渡辺謙の為に好い見せ場を用意してくれたねぇ。
1954年のファースト・ゴジラと、しっかりリンクしています。

あと、章子怡が綺麗。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

そして終盤、遂に迎えるボストン最終決戦。 ここは、燃えます。
(ゴジラが空軍機群を率いて進撃するシーンなんて見惚れちゃいました)

この映画、まだまだ続きがあるんだそうで、愉しみなこと。

 
 

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July 06, 2019

映画:ファンタスティック・フォー 超能力ユニット

 
 
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
Fantastic Four
 
 
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ(ミスター・ファンタスティック)
         能力:伸縮自在のゴム人間 (^○^)
         性格:野暮天 (^^ゞ
         性別:male
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :ゴームズ
   ジェシカ・アルバ (インヴィジブル・ウーマン)
         能力:透明人間 (@_@)
         性格:タカビー (>_<)
         性別:female
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :スージー
   クリス・エヴァンス(ヒューマン・トーチ)
         能力:炎を自在に操り、空を翔ぶ!
         性格:チャラ男 w
         性別:male
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :ファイヤーボーイ
   マイケル・チクリス(ザ・シング)
         能力:怪力無双!
         性格:頑固一徹!
         容姿:人型の岩石 w
         性別:male
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :ガンロック
 
 
     2005年   米国・マーベル
 
 
ファンタスティック・フォー。 アメコミ原作の四人組ヒーローであります!
米国でオリジナルのコミックスが出版されたのが1960年代と言いますから、これもまた歴史がありますね。
そしてこのヒーローのこと、私はず~っと昔っから存じておりましたよ。(^ァ^)
子供の頃、テレビで「宇宙忍者ゴームズ」って題名のアニメ、米国製作のカートゥーンが放映されていたんです。
その絵柄もストーリーも、国産アニメとは一味違っていまして、私は結構好きでしたよ。(^ァ^)

この「宇宙忍者ゴームズ」の米国での原題が「ファンタスティック・フォー」でした。
ゴームズっていう(なんか、一風変わった)名前、これは日本語翻訳者の工夫かと想われます。
もちろん、そのような事情、子供の頃はつゆ知らず。
でも、「宇宙忍者ゴームズ」=「ファンタスティック・フォー」って図式は、今回この映画を観てみて即座に察せられました。(^ァ^)
今にして想えば、日本語版の翻訳/吹き替えが(オリジナルに無い独自のギャグを盛り込んだりして)頑張っていたりして、なかなかに秀逸なテレビ番組であったと想います。

        ▽▲▽▲▽▲

さて映画の方は、2005年になって製作された実写版です。
それにしても、今ひとつパッとしない邦題だこと。(笑)

ともあれ、四人編成のヒーロー・チームってことで、なんか(我が国の)特撮・戦隊ものを先取りしている風でもありますね。w
宇宙空間で謎の放射線を浴びた結果、一人ひとりが個別の超能力を得た四人。
その容貌・性格もまた個性的ですけれど、でも(戦隊とは異なり)色違いのスーツで揃えるって発想は未だなかった。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

ちなみに映画のストーリー。
大筋で、四人組超能力ユニット・ファンタスティックフォーの誕生編ってことになるんですけれど、ホント、只それだけで終わってる感じで、生憎な出来ではありました。orz
第一、悪役がショボ過ぎてもの足らない。(^^ゞ
この映画、あくまで小品として捉えて、肩肘張らずに愉しむのが好いのかもしれませんね。(^ァ^)

但し、そこは流石にハリウッドSF大作!
スペクタクル・シーン、特に爆発のシーンがド派手でスゲー好い感じです。(^ァ^)
とりわけ、中盤のヤマ場となる橋上の大アクション(結構スゴイw)なんか、ある意味ゴージャスな大惨事(^^ゞって感じで、なかなかに見応えがありました。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、ゴム人間といい、透明人間といい、CG映え/実写映画映えのしない設定ですね。(^^ゞ
ミスター・ファンタスティックの伸縮自在の身体、インヴィジブル・ウーマンの透明な身体、どちらもマンガ/アニメ上でならば、それなりに説得力がありますけれど、これをCGで表現するとなると(映画製作当時の技術では)まだまだ造りものっぽさが勝ってしまって、ガッカリ感がハンパないです。orz

因みにミスター・ファンタスティック氏の超真面目人間っていう性格設定がまた、ストーリーを更に詰まんなくしてますね。(^^ゞ

それから、やんちゃな火炎男、ヒューマン・トーチ。
炎で戦って、空も飛べてって、もうこの人の存在だけで、ヒーローものとして成り立っちゃってるじゃん。(笑)

そして、お茶目な岩石男、ザ・シング。orz
この映画、ドラマ面での(数少ない)見どころと言えば、このザ・シング氏の運命と、クライマックスで採った「ある選択」でしょう。

四人それぞれが素晴らしい「能力」を得たわけですけれど、この人だけ姿形まで変わってしまった。 その為、愛する人も失って・・・・

で、皆で元に戻ろうと(授かった超能力を捨て去ろうと)あれこれ頑張るんだけれど(「インクレディブル・ハルク」の時もそうでしたけど w)どうせ最後には超能力ユニットを組むって判っているんだから(脱超能力の為の努力って)観ていてシラケルんですよね。(^^ゞ

やっぱ、「ファンタスティック・フォー」の映画版を実写で(最新のCGとかゼータクに使って)ひとつ撮ってみますか。 ってのが、元々無理のある企画だったんじゃあないかと・・・・(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

いろいろ勝手放題に文句ばっかり(^^ゞ書き連ねちゃいましたけれど、でも、そこここにユーモラスな演出が差し挟まれ、更に、アニメ版(私が子供の頃に見た)絡みのジョークとかも突っ込んで(米国のファンにはお馴染みのネタなんでしょうね、きっと)来たりして、なかなか愉しかったです。(^ァ^)

ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]。
あくまで軽いノリで愉しむべき小品と想いました。
 
 

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June 30, 2019

映画:マッハ!!!!!!!!

 
 
マッハ!!!!!!!!
Ong Bak: Muay Thai Warrior
 
 
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:トニー・ジャー
 
 
    2003年   タイ
 
 2 
 
我が国に柔道・空手があり、中国ならばカンフーがあるように、タイの代表的な格闘技として筆頭に上がるのがムエタイ。
 
そして2003年、タイ映画界が繰り出したムエタイ映画の傑作がこの「マッハ!!!!!!!!」です。
 
それにしても、なんと想い切った邦題を付けたモンでしょう。(笑)
加えられたビックリ・マークの(もはや異常と言える)多さから、配給会社の(日本語版製作担当者の)感動とコーフンの度合い(この映画、「!」を幾つ付けても足りないもんね)が伝わって来ますね。(笑)

ともあれ、日本公開時に付けられた宣伝用のキャッチフレーズにこうあります。

この映画は・・・・
  ・CGを使いません!
  ・ワイヤーを使いません!
  ・スタントマンを使いません!
  ・早回しを使いません!
  ・最強の格闘技ムエタイを使います!

ですって。(^ァ^)

その言葉に(大体において)偽りは無しで、本作は徹底したアナログ(?)主義を貫いています。
それにしても本作の配給会社は本邦公開に当って、明るいおバカ系アクションものとして売り出そうとでもしたんでしょうか?
でも、その必要はまったく無かったね。w
そんなことしなくても、映画から十二分に伝わって来るものがあるんですから。
CGや特殊効果に頼らない、昔ながら(!)のアクション映画の造り方を、かつてない程のハイレベルでやってのけて、現代の観客に訴え掛けています。

        ▽▲▽▲▽▲

※ タイの鄙びた農村。 生まれて間もなく寺院(の軒下)に捨てられ、僧侶に(古いしきたり/仏教文化の中で)育て上げられた若者、トニー・ジャー。
若者は元格闘家の僧から、最強の格闘技ムエタイをも伝授されていました。

ある日、村を守る仏像の頭部が(骨董品を扱う)悪人に盗み出されてしまいます。
それを取り戻すべく、単身でバンコクへと向かったトニー・ジャー。
首都バンコクでは村の旧友、その女友達らと合流し、都会の喧騒/暗部を彷徨うのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

ストーリーの方は比較的単純で、ドラマとか葛藤とかには、まぁ乏しいですかね。(^^ゞ
でも、この映画でソコを気にする人なんていないでしょ。 絶対に。 そういう作品です。(^ァ^)

なにしろこの映画、鍛錬を重ねた身体の雄弁さに勝るものは無いって、再認識させてくれます。

・悪の組織の手下たちと、超過激な追い掛けっこwを演じたり、
・格闘技の闇試合(ムエタイ vs 各国格闘家)に放り込まれたり、
・更にバンコク名物の三輪タクシー(トゥクトゥク)で壮絶なカーチェイスをしたり、
・敵の本拠に乗り込んで壊滅(^^ゞに追い込んだり

と、トニー・ジャーの驚異的な身体能力を生かしたアクションシーンが連続!(見れば絶対、唖然としちゃいますw)

そのアクション。
どれもが、我々が過去に見て来た数多のカンフー映画のそれを想起させて、でもどこか(同じアジアとは言え、やはり)違う、タイ独自の空気感というものを感じさせられます。
そして、それらに通低するタイ社会/仏教文化。
その中で、無類の強さ、圧倒的な身体能力を見せ付けるトニー・ジャー。

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、この映画におけるアクションシーンの(かつて例の無いくらいの)素晴らしさ!
つまり、殴られたり、蹴られたり、(高いところから)落っこちたりのスゴさは、この映画の価値を決定付けていますね。

格闘シーンが、なにしろ痛そうなんです!w
とても撮影用に手加減している風には見えないw
いや、これ、絶対マジで殴ってる/蹴ってるでしょ?(^^ゞ
見ていて、演者の受けている痛みが伝わって来るもの。

殺陣の様式美とも、(最近主流の)リアル路線の凄惨さなんかとも違う、この格闘シーンのキレの好さは、全編に渡って貫かれ、見るものをして圧倒します。
それにしても、トニー・ジャーと共演者たちのレベルの高さには圧倒されぱなしです。

どのくらいスゴイかって言うと・・・・かつてブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフー・アクションを初めて見た時の感動が、現代的にブラッシュアップされて帰って来たと言う印象。
あの感動を、再び味わえるとは。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

但しこの映画、膨大な手間暇、なによりも汗を要求するだけに、後続作品の量産は難しいでしょうか。
格闘シーンで鳴り響く音楽もまた、「タイ」を強烈に主張。
そして、全編に横溢するアジアの空気。
アクションスター、トニー・ジャーの初主演作にして傑作です。
 
 

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June 17, 2019

映画:新・兵隊やくざ

 
 
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新・兵隊やくざ
Hoodlum Soldier Deserts Again
 
 
監督:田中徳三
出演:勝新太郎(大宮)
   田村高廣(有田)

 

   瑳峨三智子(桃子)
   藤岡琢也(豊後一等兵)
   成田三樹夫(青柳憲兵伍長)
 
 
       1966年     日本・大映
 
 
勝新太郎、田村高廣の兵隊やくざシリーズ第三弾。

今回もまた、前作のラスト。 強奪した軍用トラックで逃げまくるシーンから始まりました。
息つく間もないとはこのことです。 ホント忙しい二人だねぇ。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

ガス欠のトラックを捨てて荒野をさ迷い歩く二人。
日本軍と八路軍の戦闘に巻き込まれて、どさくさの中で部隊に編入されちゃいました。
どこまでも軍隊に縁があるんですね。(笑)

そこもヤダってんでまた脱走。
でも、着の身着のまま(というか、大宮に至っては基地の風呂場からハダカ一貫で)で逃げ出したもんだから、当面の生活費にも事欠く始末です。

まずは、道往く現地人から衣服を強奪(!)

何食わぬ顔をして軍の補給部門に潜り込むと、警備担当の一等兵・藤岡琢也と共謀して、大量の砂糖を盗み(!!)出して、一儲けしてのけます。
ま、直ぐにバレちゃって逃げ出すことになるんですけれど。ww

ともかくも、懐の暖かくなったところで(大宮たっての願いで)訪れた女郎屋が酷く悪質な店でした。orz
イカサマ博打にダマされて身ぐるみ剥がされ、借金のかたに下働きさせられる二人。

こんなのやってられねぇ!
と、逃げ出すんですけれど、そのついでに、女郎屋の女たち(薄給で客を取らされ、搾取されていた)を一緒に逃がしてやります。

        ▽▲▽▲▽▲

こうして、晴れて自由になった女たち。(^ァ^)

しかし、彼女らからは感謝されるどころか、これからどうやって生きてゆけば好いのサと、文句を言われてしまいます。
そして、女たちから是非にと懇願されて、大宮たちの手で新規に女郎屋を開業することに。

なんか、皮肉な展開ですね。(^^ゞ
折角(ブラックな)女郎屋から逃げだしておきながら、やっぱりまた女郎屋で働きたいと言い出す彼女ら。
なにしろ手に職もなく、身体を売る他に生きてゆく手段を知らない、悲しい女たちなのでした。

        ▽▲▽▲▽▲

こうして女郎屋を始める一同ですけれど、なにしろ、そっち方面にはまったく縁のない有田です。 女郎屋を始めるにあたって「(このオレが)P屋(女郎屋)なんて出きるか!」と難色を示しました。
しかし根っから真面目人間の有田も、大宮に懇願されるとヨワイんだよね。(笑)
渋々ながら、女郎屋の立ち上げに参画することに。

こうしてオープンした女郎屋「いろは」。(もはや、戦争映画とは想えません(笑))
主たる客層は兵隊さんたち。

店は、インテリ有田の(堅実な)経営手腕によって商売繁盛!
女たちにも正当な額の給金が支払われ、皆の暮らし向きも安定しはじめます。
藤岡琢也も(営倉から出られたんだねw)いつの間にか常連客の一人になってました。(笑)

そんな中、惚れっぽい大宮は、店の女のひとり、アダっぽい瑳峨三智子にぞっこんとなりました。
有田からは、そんな好い加減な気持ちじゃイカンと諭され、とうとう結婚へと踏み切ることに。

しかし大丈夫なのかね。
このオトコに結婚生活なんて出切るんでしょうか。
だって、あの大宮ですよ。 (^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

クールに見えて、その実、人情家の有田。
元々は嫌々(大宮のために)はじめたP屋ですけれど、店の(気の好い)女たちと、一つ屋根の下で寝食を共にする内、情が移りはじめます。

有田「なあ、大宮。
   一緒に暮らしてみると、女たちがみんな可愛くなるな。
   身内のような気がしてくる。
   彼女たちの運命を考えると俺は、悲しくなる」

好事魔多し。
女郎屋の商売繁盛ぶりに、悪徳憲兵伍長・成田三樹夫が目を付けます・・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、名優・成田三樹夫の登場したあたりから先のストーリー/演出が、生憎グダグダでした。orz
っていうか瑳峨三智子はどうなる?(笑)

ともあれ、三作目にしてますます快調な、大宮・有田の名コンビです。

今回は、脱走するのも、慣れぬP屋を始めるのも、終始大宮がリードしているカタチですね。
そうはいっても、有田の大宮に対する態度は相変わらずで、毅然としたもの。
そんな有田のことが大好きな大宮。
昭和の男たちです。

  

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June 15, 2019

映画:007/ゴールドフィンガー

 
  
007/ゴールドフィンガー
Goldfinger
 
 
監督:ガイ・ハミルトン
出演:ショーン・コネリー   (MI6 007:ジェームズ・ボンド)
   バーナード・リー    (同 部長:M)
   ロイス・マクスウェル  (同 秘書:マネーペニー)
   デスモンド・リュウェリン(同 装備主任:Q)

   ゲルト・フレーベ    (ゴールドフィンガー)
   オナー・ブラックマン  (プッシー・ガロア<ボンド・ガール>)
 
 
       1964年  英米
 

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その高名な主題歌でも広く知られる、007シリーズの第三作目です。
 
今回のボンドは、米国マイアミのリゾートホテルから始まって、英国ロンドンでゴルフをひと勝負。 その後、スイスでひと暴れした後にまた米国ケンタッキーに戻って敵と対峙するなど、世界を股に掛けて活躍するプレイボーイスパイ像というものをここで確立させています。

また、前作「ロシアより愛をこめて」(スパイ映画の金字塔を打ち建てた)で示したロマンス・旅情の要素を惜しげもなく捨て去ってしまうなど、第一作目の路線へと強引に戻した感があります。

その「ゴールドフィンガー」。 私が鑑賞中にしみじみと想ったのは、
あ~ぁ、007、とうとうアメリカにまで行っちゃったのね。orz
ってコトでした。(^^ゞ

本作は初期007中でもとりわけ人気の一本らしいですけれど、実は、ワタシ的にイマイチの感があります。(^^ゞ
あるいは、舞台に米国が加わったってのが、自分の中で十分に愉しめない要因になっているのかもしれません。
ヨーロッパで活躍している辺りは好かったのに比して、その前後のアメリカでのシーンが、総じてどっか雑駁に感じるんだよねぇ。

        ▽▲▽▲▽▲

映画の冒頭、アバンタイトル部分。
夜陰に乗じて海中から単身、敵の基地へと潜入するボンド。
鮮やかな手際で破壊工作を済ませ、おもむろに漆黒の夜間戦闘服を脱ぎ捨てると、そこに現れるのは純白のタキシードを(一分の隙も無く!)着込んだボンドの姿。(笑)
そのまま、何食わぬ顔をして夜の街へと消えてゆきます。

戦闘服からタキシードへと、現場(!)で早替わりしてみせるギミックの、この秀逸さ!
スマートさと可笑しさ(バカバカしさ? (^^ゞ )が絶妙な按配ですね。
今作もまた、掴みはバッチリです。

そして、その後のOPタイトル。 シャーリー・バッシー唄う「ゴールドフィンガー」のテーマの素晴らしさ!
何度聞いても底知れぬパワーに圧倒されますね。
途轍もなくゴージャスでエネルギッシュ、でも、ほんのちょっぴり感傷的でもある。

 
 
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今回の敵の首魁、ゴールドフィンガー役にゲルト・フレーベ。

ボンドが闘う相手として、国際的悪の組織(スペクター)でも、またソ連(スメルシュ)でもない分、お話しのスケールとしては幾分小さいですかね。
金に異常なまでの執着を見せる大富豪、狂信的なゴールド愛好家ってことで、個性を際立たせていますけれど、博打でズルしたりして、なにやら小者感をも漂わせます。

        ▽▲▽▲▽▲

このミッションのために、MI6の装備主任Qはアストンマーティン製の高級車DB5を徹底改造。
数々の特殊装備を施して(これは特別製なんだから壊さずに返却してね、と、しっかり念押しした上で)ボンドに渡します。

秘密兵器を満載。 夢のボンドカーですよ。(^ァ^)

ちなみにQの用意したDB5、ボンドはそのすべてを現場で使い切って(!)みせます。(役に立ったとは言っていない)

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、いずれのアクションシーンも、どこかノンビリとした空気を醸しているのが、如何にも時代ですね。

前述のボンドカーをはじめ、美女の操る軽飛行機「空中サーカス」。
更には、ハロルド坂田の繰り出す帽子殺法(!)や、米軍兵士たちの毒ガスでバタバタ倒れてゆくシーンとか、もはや牧歌的じゃないですか。(笑)

因みに、今回メインのボンドガールを務めるオナー・ブラックマンは、押しの強そうな女ってだけで、特段魅力を感じられなかったですねぇ。orz

総じて、個人的に前の二作には及ばないナって感。 そうは言っても堂々の娯楽作品でした。

 
  

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June 09, 2019

映画:南海の大決闘

  
  
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ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
Godzilla vs. the Sea Monster
 
 
監督:福田純(本編)
   円谷英二(特撮)
出演:宝田明
   水野久美
 
 
     1966年   日本・東宝
 
 
東宝が繰り出すゴジラ映画も、これにて7本目です。
お馴染みのゴジラとモスラ、そして今回が初登場のエビラの他、ほんのチョイ役で大コンドルも。

ここまで、ゴジラ・シリーズを極めて味わい深いものにして来たのが、なんといっても本多猪四郎の存在ですね。
(第二作目を除いて)ずっと監督を務めて来た彼ですけれど、ここへ来て福田純と交代。 そして音楽も、伊福部昭から佐藤勝へ。
キャストには宝田明・水野久美の他、平田昭彦や田崎潤など、東宝怪獣映画でお馴染みの面々が揃う他、砂塚秀夫ら。

それにしても、今回は宝田明が(前作の宇宙飛行士とは打って変わって)犯罪者・逃亡者役ですか。
舞台が南の島だし、ヨットに乗るし、なにより明るい楽天的な作風だしで、これならば加山雄三と交替したとしても、少しも違和感なさそうです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

(映画が発表された時代の)社会風刺ということ。
エレキ・ギターやらゴーゴー・ダンスの大流行、ノンポリな大学生たち、流行語感覚で唱えられる「戦争反対」の言葉、折り折り差し挟まれる「革命」というパワーワード、などなど。
これらが随所に現れる辺りに、本多イズムの継承を感じさせられますね。

そして時々語られる、ちょいと粋な、あるいはユーモラスな、または(後のしらけ世代を予感させるような)シレッとした台詞は、これが福田節ってコトなんでしょうか。 小技の効いた感じで、好もしいのです。

ゴジラと言えば、重厚かつ個性的な伊福部サウンド(一度耳にしたら忘れられません!)の印象が強烈ですよね。
その点、本作での佐藤勝の音楽は(舞台の南洋に相応しく)あくまで明るく楽天的(高度経済成長期ですものね)なもの、そしてエレキを多用するあたり、あの時代ってモノを強く感じさせられます。

        ▽▲▽▲▽▲

特撮面では(7作目ともなると、もはや)見るべきところはあんまり無しですかね。
でも、エビラの造型が秀逸で、洋上でのゴジラとの(時にコミカルな)闘いとか、ヒロインと対峙するゴジラの図などなど、撮影にセンスを感じさせられて好かったです。

因みに、モスラ(成虫)の出番はチラっとだけでしたね。
インファント島住民の演出(唄とか踊りとか)もイマイチの感があるし、小美人役はザ・ピーナッツから別の双子女声デュオへと(それとなく)交代してました。
まぁ、ここいら辺はしょうがないですかね。 本作の(怪獣の)主役は、あくまでゴジラ・エビラってことのようです。

偉大な本多猪四郎監督作品の達したレベルには、ちと及ばぬながら、南の島を舞台にした、明るく軽快な怪獣映画。
なかなかに面白うございました。

 

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June 03, 2019

映画:インクレディブル・ハルク

 
  
インクレディブル・ハルク
The Incredible Hulk
 
 
監督:ルイ・レテリエ
出演:エドワード・ノートン
   ティム・ロス
 
 
       2008年  米国 マーベル・スタジオ
 
 
アメコミ・ヒーロー界の雄「ハルク」。
その実写映画版と言えば、アン・リー(李安)監督の「ハルク」(2003年)がありましたね。(昔、この「問はず語り」にも書かせて頂きました)

それよりも前の時代、スーツ(着ぐるみ)を使ったハルクが活躍したTV版「超人ハルク」(70~80年代)が人気だったそうです(これ、是非見たかったっス σ(^^) )けれど、アン・リー版は既にCGを使いこなせる時代を迎えてからの作品。 なるほど素晴らしいアクション! もう圧巻のコンピュータグラフィックス絵巻でした。

そこへ来てこの「インクレディブル・ハルク」(2008年)ですよ。
え~!? たったの五年で新規に撮り直しちゃったの? 幾らなんでも早過ぎない? 一体如何なる事情が? とか、ギモンに想っちゃうんですけれど。w

        ▽▲▽▲▽▲

さてこの最新(とは言っても2008年)版では、前作(2003年のアン・リー監督版)が無かったこと(!)にされた一方で、OPクレジットの間に、アン・リー版の中で起こった顛末のおおよそ・・・・ハルクの誕生から南米に潜伏している現在までに相当するストーリー(まぁ、細かいところはいろいろ違ってますけれど)がサクッと、ごく簡単に説明されます。

こうすることによって、前作2003年版の「ハルク」を未見の人、そして観ている人のどちらもがナットクして本編の鑑賞に臨めるという親切設計。(笑)

なあんだ、やっぱり前作「ハルク」のこともちゃんと考えてるじゃん、とか(特段関係者でもないのに)安心しちゃったワタクシ。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

因みに、アン・リー版 2003年の前作「ハルク」。
世評は決して高くないようですけれど、でも俺は(アクションに関しては)好きだったなぁ。(^ァ^)
広大無辺な荒野を舞台に、最新鋭の戦闘機や戦車を相手に飛んだり跳ねたり走ったり。w
まことにスケールのデカイ、気宇壮大な戦いっぷりが滅っ茶愉しかったです。(^ァ^)

但しドラマ的には、演出が間延びし過ぎて、観ていて退屈する場面もありましたね。
そこへゆくと、この「インクレディブル・ハルク」はお話しにスピード感があってイイ。
冒頭の見せ場、南米のスラムでの逃走劇からして、映像・演出とも素晴らしく、お話がどんどんと進む。 もはや退屈する暇もないです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

しかし、中盤以降のアクションシーンは随分とコンパクト。 旧作と比べて小さくまとまっちゃった印象ですねぇ。(^^ゞ
工場・大学のキャンパス・市街地などを戦場にしての戦い。 これはこれでイイんですけれど、でも前作ほどじゃあないなって想いました。

それでも面白く観れたのは、敵役の戦争狂い(あきらかにアタマのおかしい (^^ゞ )野郎、ティム・ロスのお陰。 この映画で一番魅力的な存在が彼かと想います。

        ▽▲▽▲▽▲

そしてこれは、ハルクという作品の基本的な性格なんでしょうか? 主人公の性格が極めてクラ~イです。(^^ゞ
逃げ回る男っていうネガティブな設定が、そうさせるのかもしれません。

終盤・クライマックスに至って、ハルクが遂に攻勢に廻るんですけれど、それまで逃げの一手だったこのネガティブ男が(幾ら街が破壊されているからっていっても)いきなり攻めに出るという、その動機が好く判んなかったですし。(>_<)

そんな主人公のエドワード・ノートン。
前作2003年ハルクのエリック・バナと同様で、巻き込まれタイプの詰まんない主人公(笑)ってのがワタシの感想です。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

このハルク。
アメコミ・ヒーローとして長年人気を保っているんでしょうけれど、こうして主演映画を二本まで観ても、あんまり惹かれるところがありませんでした。orz

逃げ回ってばかりで、己の能力を持て余すところが、なんかジレッタイんです。(>_<)
それと、CGで描かれたヒーローって、こちらの感情移入を拒むところがあるねよ。(CGありきのSFアクション映画にこんなこと言ってもしょ~がないけれど w)

ともあれ、ワタシ的には前作の方が・・・・
 
 

      ハルク (2003年)  アン・リー監督
        (今回、無かったことにされた前作、というか旧作です。)
 
 

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May 25, 2019

映画:アイアンマン

 
 
アイアンマン
Iron Man
 
 
    2008年  米国
 
 
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー Jr
 
 Ironman_2

 

 
「アイアンマン」。
米国の大手マンガ出版社「マーベル・コミック」が創ったアメコミヒーロー作品の一つです。
その誕生(初出)は1963年と言いますから、これまた随分と長寿のヒーローものですね。

 

子供の頃、父親の購読していた月刊誌「SFマガジン」などから、アメコミヒーローについての知識を得ていた私も、この「アイアンマン」に関しては、映画を観るまでまるで知りませんでした。
が、そこは数多の特撮ヒーローを(テレビで)観て育った私。 カッコイイ強化服を着込んだら最強になれる! って設定はとっても馴染みやすかったです。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

ともあれ、マーベルはこの歴史ある作品を2008年になって実写映画化。
同出版社は、「アイアンマン」の他にも数多のヒーローを抱えていまして、ゆくゆくはこれらを一つの世界観の中で映画化(シリーズ化)しようって目論見らしいです。

そこは米国ハリウッドのなすことだけに、一本一本がビッグバジェット/超大作映画に違いありませんから、これはもう、映画(シリーズ)の製作そのものが気宇壮大な計画ってことですね。(^ァ^)

こうして量産(?)されることになったマーベルのヒーロー映画群。
どれかひとつ見て面白いと想ったら、他のヒーロー映画も引き続き見てみたくなるでしょうし、そのうち、複数のヒーロー同士がタッグを組んで競演する映画も現れたりして、もうこうなるとパーティー感覚/お祭り気分を愉しめるって仕掛けです。

そんな、映画会社・出版社側の戦略が察せられますね。
まぁ、こちらとしては観て満足出来りゃそれでイイんだし、(ヒーローが大勢居ることで)愉しみが拡がるんなら尚のこと、大いに結構なワケです。(^ァ^)

本作はその一本目。
ビッグ(それこそアメコミのストーリーばりに)なプロジェクトの、これが第一歩。

        ▽▲▽▲▽▲

この作品は(そこは第一作目らしく)アイアンマンの登場編なわけですけれど、映画の前半、アイアンマンの誕生に至るストーリーがホントに面白かったです。

この手の映画で、その登場(覚醒とか、変身とか)に至るまでの描写がとにかく長過ぎるってこと、間々ありますよね。
お話しが始まっても(ヒーローなり、モンスターなりが)中々出てこない。 現れるまで、もう、引っ張る・引っ張る。(^^ゞ
観ていてジレッタイ想いをさせられることが少なくないんですけれど、しかしこの「アイアンマン」は違いました。


※ 紛争の絶えない国際情勢。 父から継いだ武器製造業が、それに乗っかったカタチで大繁盛(!)。 目下ブイブイ言わせてる若社長が、新兵器のプレゼンに向かった先のアフガニスタンで敵対勢力に囚われてしまいます。(>_<)
自らが高名な(天才的な)技術者でもある若社長。
銃を突きつけられ、命が惜しければ今ここで強力な兵器を造ってみせろと要求されます。
が、そこは荒れ果てた戦場のこと、ある材料と言えば(かつては武器であった)大量のガラクタ(その中には自社の製品もw)ばかり。
やがて、若社長がガラクタの山から組み上げたものは・・・・


もう、のっけからフルスロットル。 文句なしに愉しめました。(^ァ^)
特に、アイアンマン1号機の登場シーン。
設計図もなしに、その場でガラクタを継ぎ合わせて生まれた、無骨そのものな姿が素晴らしい!
好きだなあ、これ。 後に造られることになる、より完成度の高い2号機、更にカッコイイ3号機なんかより余程好いじゃないですか。

米国超大手武器メーカーの社長を務める主人公ですけれど、戦地で囚われの身となり、ある人物と出合ったのを機に、死の商人から正義の味方へと、その心情/ポリシーが180度大転換します。
これこそ、ヒーロー誕生の瞬間。 映画のキモかと想ったんですけれど、そこんところは割りにアッサリとスルーしちゃいましたね。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

あるいはこの映画、そのポイントを掘り下げてみれば、心に残る佳作になったのかもしれませんけれど。
それよりも、有無を言わさぬ痛快なアクション大作へと向け舵を取った映画製作陣。
その結果、お話しは少しも停滞することなく軽快に進みまして、四の五の言わせず愉しめる痛快作に仕上がっています。

まぁ、先の長~いシリーズですし。 まだまだその一歩目を踏み出したところですから(内用をあれこれ盛り込むよりも)こんなくらいが丁度好い塩梅かと。
なにより、若社長役のロバート・ダウニー Jrが見事なまでのハマリ役で、ホント安心して観ていられます。

問答無用にオモシロイ! 2008年の実写映画版「アイアンマン」でした。



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May 06, 2019

映画:メン・イン・ブラック3

 
  Mib3    
  
メン・イン・ブラック3
Men in Black III
 
   
監督:バリー・ソネンフェルド
出演:ウィル・スミス      (エージェントJ)
   トミー・リー・ジョーンズ (エージェントK)
   ジョシュ・ブローリン   (1969年のエージェントK)


       2012年  米国
 
 
前作の後、十年経ってから造られた、MIBのパート3です。
1997年製作の「メン・イン・ブラック」で創造された、独特の、そして魅力的な世界観が、この2012年の「メン・イン・ブラック3」まで(それも極めて高い水準で!)引き継がれている/一貫しているところが、素直に凄いと想いました。

第一作「メン・イン・ブラック」(1997年)は、その独特な世界観を提示し、ノリとアクションとギャグ、突き抜けたセンスとシニカルな洒落っ気で、このシリーズを世に知らしめた名作。
そして二作目「メン・イン・ブラック2」(2002年)が、前作を踏襲しつつも、更にクダケタ、お気楽に(それはそれで面白かったし、コンセプト的にも大正解であったと想います)楽しめる佳作であったのに対して、今回は時間旅行テーマのSFアクション(そしてコメディ)にして来ました。

        ▽▲▽▲▽▲

MIBならではのお洒落ではっちゃけた作風はそのままに、しかしタイムものSF要素はガチなんです。

エージェントK(ご存知! トミー・リー・ジョーンズ)を救い、そして地球の滅亡を回避させるため、1969年(そう、あのアポロが月へと行った年です)へとダイブするJ(ウィル・スミス)。

ここで、若き日のKを演じるジョシュ・ブローリンの成り切りぶりが素敵です。
もう普通にカッコよくて、これはもうKでしかありえない、らしさ/説得力も充分。

ここから後の(我々の知っている)あのKが・・・・って想うと、もう万感胸に迫る想いが。
(DVDの吹き替えでは、K(老若とも)の声を缶コーヒーのCMと同じ声優さん方あててるってのが、日本版ならではの楽しさで気が利いてます)

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、パート1・2でのエイリアンもの(社会風刺込みの)と言うテーマに加えて、今回から加わった時間旅行というSF要素は(その扱い方、展開のさせ方によっては)もう溜まンなく切ないものとなりますねぇ。(@_@)

エージェントJとK(世代を異にする)二人の男の想い。 終盤に至って明らかにされる衝撃展開! (まてよ、それならばエージェントKは既に第一作の時点から、心中でJのことを・・・・(;_;) )

多くを語らぬ・誰にも心を開かぬKの真意。 そして、終盤に至ってそれを察するJの心。
(切ないといえば、時間を超越して生きる(それ故、先々のことまでみんな見えちゃう)宇宙人・グリフィンの人生感/天真爛漫な表情とかを考え出すと、こちらも溜まんなくなります)

時間旅行ものSFって、ホント切ないものなんですね。
素晴らしいパート3でした。
 
 

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March 30, 2019

映画:X-MEN2

 
 
X-MEN2
X2
 
 
監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマン  (ウルヴァリン)
   パトリック・スチュワート(プロフェッサーX)
   イアン・マッケラン   (マグニートー)
 
 
      2003年    米国

 

X2_5

  

人気アメコミを実写化した「X-メン」(2000年)の続編です。

にしても、チョー簡潔な原題だこと。(笑)
(因みに邦題の方は、今回表記方法をちょこっと変えてきましたね)

時系列上、前作が終わったすぐ後から始まるという、判りやすい/至って素直なパート2。
そしてこれ、実に好く出来たお話で、とっても面白かったんです。 いや~好かった。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

寒々とした色調は一作目と同様。 冬のイメージが全編を支配します。

そして今回もまた、スゴイ超能力を駆使するミュータントが次々に登場します。
人材豊富(敵味方含めて)がウリの「X-MEN」というお話し。 一種、ミュータント群像劇という趣がありますね。

        ▽▲

まずは、前作で物語りの中心に居たウルヴァリンさん(ヒュー・ジャックマン)。
この御仁、相変わらず、失った記憶/過去の自分にこだわり続けています。

 オレは、一体誰なんだ?

自 分探し。
これが、この人の第一の(どうかすると悪人退治よりも大きな)行動原理です。
決して単純明快な正義漢だけで終わっていないところがミリョク。

今回、出自を探る独り旅(カラ振りでした)から戻ってみると、いきなり娘(じゃないけれど、被後見人みたいな存在)から、カレシが出来たのって告げられます。 ワォ!w

ちょいとウルヴァリンさん、アンタだいじょうぶ?
いつまでも自分の過去に囚われててどうすんの、くらい言ってやりたいです。(笑) でもやっぱ好きだなぁ、このキャラ。

それにしても、突然ムスメ(違うって)から見知らぬ若造を紹介されて、少しもうろたえない(!)ウルヴァリンさん。

        ▽▲

そして、正義の超能力者集団・X-MENの主要メンバーを構成しているサイクロップス、フェニックス、ストームたち。
彼/彼女らが、類型的なヒーロー像/正義の味方に留まっているのが、いまひとつ物足らなかったですねぇ。 元々がそういうキャラなのかもしれないけれど。

        ▽▲

加えて、今回新規加盟のミュータント、ナイトクロウラー(アラン・カミングが好演)。
アクマちっくな風貌でいて信仰に熱く、メンタル的にヘタレwで、ふるまいは超個性的(というかヘンな奴)w。
その彼が、ここ一番で活躍! やるときゃやる魅力キャラです。

映画の冒頭、激しい格闘シーンのバックに、BGMとしてモツ・レクの「怒りの日」を流し、凄惨さを盛り上げる(!)あたり、センスも秀逸じゃないですか。
この人が加わったことで、お話しが奥深く、そしてグッと面白くなっていますね。

 

X_4

 

ことほど左様に、ミュータント人材に事欠かないX-MENです。(^ァ^)
他にも、アメコミ原作ではお馴染みながら、映画版では活躍仕切れていない、そんなキャラがまだまだ居るらしいですね。

この映画では、その内の何人かがチョイ役で出て来たりします。
アメコミ読者だけに判る、謂わばサービスカット。

こういうのって、原作の長~い歴史(映画では描ききれて居ない)背後に控える膨大なストーリーを想起させられて(原作未読者にとっても)愉しいモンです。(^ァ^)

        ▽▲

X-MENのリーダー・プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)と、悪の首魁・マグニートー(イアン・マッケラン)。

長年に渡るライバル関係で、もはや愛憎入り混じった気持ちを懐き合う、二人の老ミュータント。

円熟のベテラン俳優二人が魅せる、正義と悪の二大勢力の代表者の因縁。 前作から続くジジイ対決が、相変わらず味わい深いです。

        ▽▲

そのマグニートー。 最強のミュータントにしてX-MENの宿敵。
この人、なにしろ強過ぎですw。

そして、主張/立ち位置が正反対のプロフェッサーXを相手に、終わりのない言い争いとなることもしばしば。
ある意味、プロフェッサーXとはコインの裏表の関係ですかね。

今作では、ミュータントを世界中から根絶やしにしようとする新たな強敵(米政府・対ミュータント対策本部顧問、ウィリアム・ストライカー)の出現にあたって、X-MENたちと共闘する道を選びます。

その凶悪さ故、厄介極まりないマグニートーですけれど、しかし味方につければ、これほど頼もしいヤツも居ないわけで、これは胸熱な展開と言わざるを得ません。

        ▽▲

そのマグニートーの手下、変身の名手ミスティーク。

変幻自在、誰にでも即座に姿を変えて敵地に潜り込み/近接格闘となれば圧倒的な強さを見せ/その上ヘリコプターの操縦まで出来ちゃうって、幾らなんでもチート過ぎでしょ。w

なによりマグニートーに忠誠を尽くす女ミュータントなんですけれど、でも、その内心は・・・・この人はこの人で、いろいろと考えてそう。

 

X2_1

 

さて、X-MEN2。 今回もまた、差別/偏見の問題にスルドク切り込んでくれています。

このテーマ、X-MENというシリーズ全体に通低するんでしょうかね。 ウン、アメコミ奥深い。

特殊効果/アクションも愉しいし、お話しとして、もの凄く好く出来ています。
X-MENの二作目、ホント面白かった。

 

 

 

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