September 19, 2019

映画:ジェリーフィッシュ

   
 
J1 
    
ジェリーフィッシュ
Meduzot
Les méduses
Jellyfish
 
 
監督:エトガー・ケレット
   シーラ・ゲフェン
出演:サラ・アドラー      (バティア)
   ノア・クノラー      (ケレン)
   マネニータ・デ・ラトーレ (ジョイ)
 
 
      2007年  イスラエル
 
 
さあこれ、イスラエルの映画ですよ。
原題はクラゲの意なんだそうな。

だけどこれ、邦題がまったく好くないのね。(>_<)
ヘブライ語の「メドゥーザ」ってのが、なんか語感が重くって、この映画のイメージにはそぐわないってのは判るんだけれど。

だけど、舞台がテルアビブで、使われる主要(!)言語がヘブライ語で、なによりイスラエル映画だってぇのに、その邦題を(わざわざ)英語にするこたぁないって想うんだけれど。(笑)
そもそも「ジェリーフィッシュ」だなんて、如何にもありがちな題じゃないですか。 検索してみたら、同名の邦画がありました。(やっぱね orz )

        ▽▲▽▲▽▲

映画は、三つのお話しが交互に(並列に)進んでゆくという構成。
三人の女性を描いた三つの物語りです。

この三人の女性たち。 映画のどこかで絡み合うのかって言うと、そうでもないんだね。
いや、互いにすぐ傍に居たりはするんだけれど。
でも、その素っ気無い感じ。 私は嫌いじゃないです。(^ァ^)

※ そしてこの三人、互いに海のイメージで結ばれている、と言ってよろしいかと想います。

        ▽▲▽▲▽▲

<バティアの場合>

テルアビブの結婚式場。 その宴会場で働くバティア。
諸事投げ遣り、如何にもカッタルそうに振舞う女性なんですが。

お仕事への情熱/モチベーションは極めて低く、故に上司の評価も超悪くって、これ以上何かヘマを仕出かしたらクビにするぞ! とか言い渡される始末。orz

自宅に帰れば、アパートの天井からはポタポタ絶え間の無い水漏れ。(※ ここで海のイメージ) なんか踏んだり蹴ったりのバティアです。

福祉団体の代表を務めて多忙(かつ、目立つの大好き)らしい母に、他に若い女をつくって好き勝手に暮らしている(無責任な)父。
両親との関係も、イマイチ上手く行っていません。

このバティア。 子供の頃の記憶がポッカリ抜けているって言うんですけれど。 過去に何か(ショックなことでも)あったんでしょうか?

ある日、砂浜に座り込んでボンヤリしていたら、浮き輪ひとつを身に付けただけの不思議な少女と出会います。(※ また海です (^ァ^))
バティアのことをじっと見詰めて、一言も喋らない少女。 この子が五歳と、なぜか判っているバティア。

この子って多分、少女時代のバティア自身だよね。 失われた(幼い頃の)記憶のメタファー。 それが形を成して、海から上がって来た!

失われた幼児の記憶。
かろうじて、今でも覚えているのは、海辺で(親の気まぐれから)買って貰えなかったアイスキャンディーのこと。(こういう切ない想い出って、引き摺るよねぇ)
そして、浮き輪に掴まって海上を漂っていたら、浜辺に居た両親が喧嘩しはじめたこと。(※ また海のイメージでした)

さて、バティア。 自分の過去と向き合うことが出来るようになるのか?

流されて生きることを、ここではハッキリ肯定も否定もしないです。
だってワタシはクラゲだもの・・・・(※ やっぱり海 (^ァ^) )

        ▽▲▽▲▽▲

<ケレンの場合>

バティアが(如何にもカッタルげに)働いていた結婚式場で、華燭の典を挙げた花嫁さん。
ある(トホホな)トラブルから、カリブ海へ向かう予定だった新婚旅行がダメになってしまい、やむなく地元テルアビブの海辺に建つホテルへ泊まることに。
っていうか、テルアビブの人も、カリブ海に憧れたりするんだ?(すぐ目の前が地中海なのにね(笑))

新婚旅行が地元のホテル(しかも酷い部屋 (>_<) )だなんて! と不満たらたらのケレン。
翌日、新婚第一日目から夫と喧嘩です。
新婚早々夫婦の危機ですよ。
困り果てた新郎は、最上階のスイートルームに泊まる女流詩人と、部屋を交換して貰うよう取り計らうのですが・・・・

女流詩人とケレンとの(図らずも実現した)詩の交感。
ビンの中の沈まない船(ボトルシップ)に乗っているイメージ。(※ ここでも海)

ケレンの場合もいろいろあって、最後は夫婦して(互いに見詰め合うんでなく)同じ方(※ テルアビブの海)を眺めるという構図で締め括られます。

        ▽▲▽▲▽▲

<ジョイの場合>

フィリピン人女性、ジョイ。
単身イスラエルまで来て(つまりヘブライ語圏で)訪問介護の職に就いて稼ごうっていうんですから、なんて逞しい女性でしょう。(こういったケース、日本だってあるでしょうね)
故国には、五歳の息子を残して来ています。

偶々担当した利用者がチョー気難しく、フィリピン人はイヤだって家族に訴えます。(図らずも知れる、彼の地の介護問題)
が、誠実・真摯なジョイに介護される内、次第に心を開いてゆくのでした。

ある日、街のショーウィンドーで帆船(※ ここで海)の玩具を見掛けたジョイ。
この船を、フィリピンに残してきた幼い息子への、誕生日のプレゼントにしようと想い付き、胸躍らせるのですが・・・・

三人のエピソードの中で、ジョイのだけは素直に共感出来るんだよね。
いや、この映画、ジョイが居なければ、ワケのわかんない、独り善がりの作品になっちゃったかも。(^^ゞ
判りやすいハッピーエンドが好かったです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

どこへいくのか、判然としないクラゲ。

不思議な印象を残す映画でした。
まぁ、パッと観、気分ソーカイって映画ではないですね。
そもそもが、痛快なエンタメとかではないし。(笑)

演出の巧み(人生の機微を描く、監督の才能は大したもの)さ、なにより映像の綺麗さが素晴らしかったです。
バティアのエピソードなんか、ちょっと難解なんだけれど、それでも見入ってしまいましたし。

観終わった後で、あれこれ想い返すこと/考え込むことの嫌いじゃないって人にお勧めでしょうか。

 
 

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August 28, 2019

映画:ジョーズ

 3 
   
ジョーズ
Jaws
 
 
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ロイ・シャイダー    :ブロディ(アミティ警察署長)
   ロバート・ショウ    :クイント(老練な漁師)
   リチャード・ドレイファス:フーパー(鮫の専門家)
原作:ピーター・ベンチリー
 
 
     1975年  米国
 
 
夏らしく、映画「ジョーズ」でも観ようかと。(^ァ^)
ご存知、70年代ハリウッド・パニック映画の代表作ですね。
監督スティーヴン・スピルバーグの名が世に大きく出る機会となった名作でもあります。

でも、誰もが知っているこの映画を、私はこれまで、ず~っと見たことが無くってですね。 初めて鑑賞したのって、実につい最近のことだったりします。

原作はピーター・ベンチリーの同名小説、こちらもまたベストセラーとなりました。
因みに私、この本を高校時代に読んでいます。
学校の図書室で借りまして、終盤の戦いなど、かなりコーフンしながら頁を繰ったのを覚えています。

当時、映画「ジョーズ」は既に日本公開を済ませており、無論のこと、大ヒットをみています。
でもオレは、映画を観なかった。
流行から背を向ける、ひねたガキだったんですね。(^^ゞ

一方映画の方は(そんな、好き好んで時流に逆らう私を尻目に)やがて、テレビのバラエティ番組なんかでジョーズのテーマ(鮫が襲って来る時の、レ・レ♯・レ・レ♯・レ・レ♯・レ・レ♯・レ・ソ♯・レ↑~♪ ってアノ音楽)が多用(危険キケン! って感じの場面で)されたりするなど、社会現象になりました。

その頃には、既にいっぱしのクラシック音楽ファンとなっていった私。
テレビでジョーズのテーマが流れたりしても、もはや「春の祭典」(のサワリ)としか聴こえなかったです。 「なにこの音楽、ハルサイとそっくりじゃん?w」ってな具合に。

        ▽▲▽▲▽▲

さて歳月を経て、今や映画におけるクラシック作品となっている「ジョーズ」(1975年)。
 
 
 
  【注意!!!】 ここからの記事はネタバレを含みます m(__)m
 
 
 
※ 舞台は米国東海岸側に在ります海辺のひなびた街、アミティ。

例年、夏ともなれば大勢の海水浴客が訪れ、賑わいを見せます。
観光に依存するところの大きい街なんですね。(そして、このことが悲劇の遠因に)

季節は(海水浴シーズンを目前に控えた)初夏。 宵闇の海岸の、叙情的な描写が素晴らしいです。
けれど、その中で突然の海難事故! 遊泳中の若者が変死しました!!
ニューヨーク出身で海は苦手(^^ゞというロイ・シャイダー署長、事件の解明に乗り出します。

彼が急遽呼び寄せた鮫の専門家(海洋学者)リチャード・ドレイファスは、たちどころに巨大なホホジロザメの仕業と断定しました。
これは、超ヤバイ案件です! 警察としては大至急、遊泳禁止令を敷かねば!!

が、そこは観光業で成り立つ田舎街のこと。
リスクを軽視する市長の介入により(海水浴客を逃がすまいと)ホホジロザメの存在は(政治的に!)否定されてしまいます。
結果、後手に廻らざるを得なくなった鮫対策です。
そうこうするうちに、またしてもホホジロザメによる被害が・・・・orz

ロイ・シャイダー署長は港の偏屈モノ。 ベテラン漁師のロバート・ショウを(破格の好条件で)雇います。
変わり者の漁師は、鮫退治なんてオレ独りで充分サと主張します。
が、警察署長としての責任を感じているロイ・シャイダー、鮫オタクでホホジロザメに興味シンシンの海洋学者リチャード・ドレイファスの二人も同行(雇い主としての権利を主張して(笑))することに。

こうして、鮫/海に対して、それぞれ異なる感情を抱く三人が、ロバート・ショウのオンボロ漁船に乗り込み、ホホジロザメの待つ海に乗り出します・・・・ (ここまでで一時間! (映画の半分))

        ▽▲▽▲▽▲

さあ、ここからは鮫との一騎打ちの始まり!
映画の後半は、本来は互いに接点の無い三人の男と、巨大なホホジロザメとの闘いを描きます。

オンボロ漁船の船長という地位をフル活用して、他の二人をここぞとばかりコキ使い/威張りまくるロバート・ショウ。(笑)
雰囲気悪し。(^^ゞ
やがて、互いを容赦なく罵り合い始める三人です。w
そして鮫登場~♪ (^O^)

姿を見せたホホジロザメは想像を上回る凶悪さです。
激しい闘い、長丁場となったバトルは、日が暮れるまで続きました。

修羅場の真っ只中、心配で溜まらない署長の奥さんから無線連絡が入る(こんな時に掛けてくるな!(笑))んですけれど、その無線を取った船長の返事。
「お宅の旦那は目下釣りに夢中だよ。 じゃあな」的な回答をして強引に切っちゃう。(笑)
ここ、スゴク好き。(^ァ^)

束の間の休戦(?)、宵闇のキャビンで寛ぐ三人。
お酒も入って、今は上機嫌で、お互いの身体に残った古傷の見せ合いっこに興じるロバート・ショウとリチャード・ドレイファス。
そして、そこに加わりたそうなロイ・シャイダー。(笑)
(ロイ・シャイダーだって、NY警察時代に街のギャングに負わされた傷跡とかあるんでしょ、ホントは? w )

やがて、昔語りを始めるロバート・ショウ。
鮫とのおそるべき因縁話しに聞き入る二人。
人間とホホジロザメとの壮絶な闘いのさなか、実に味わい深いシーンが差し挟まれます。


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だけどね~。 ラストのバトルがね~。
なんか、ナットクがいかないんだね~。(^^ゞ
あ、最後にロイ・シャイダーの見せた笑顔が、なんか妙にカル過ぎ。 屈託なさ過ぎるんだ。(今、気が付いたw)
この局面で、そんな素直に喜んじゃダメだって。(^^ゞ カジキマグロの大物が釣れたってワケじゃないんだからサ。(笑)

そして私、ラストの顛末はイマイチと想いました。(あの人物の運命は、原作どおりの方が好かったと想うんです)

        ▽▲▽▲▽▲

気が付くと、なんか、意外なくらい冷静に映画を鑑賞している自分がいました。

おかしいナァ。(>_<)
だって、あの名作「ジョーズ」ですよ。
もっとこう、身を乗り出して、夢中になって見入るモンなんじゃないの?

どうやら、封切りの折に見逃してから、今回始めて鑑賞に臨んだこのウン十年の間に、ぐんぐんハードルが上がってしまっていたようです。orz

でも、想い込みを捨てて(虚心坦懐になって)再び観てみると、今度はこれが好かった。
しみじみイイ映画と想いました。
まるほど、名作と言われるだけのことはあります。(^ァ^)

やっぱ、自然体で見ようとしない自分。
映画のクラシック作品として、ことさら身構えて観ちゃった自分が悪いんだね。

封切り(1975年)の当時にジョーズ体験をしておかなかったことが、なんとしても悔やまれます。orz
今更言っても、詮のないことですけれど。 ビッグウェーブに乗り遅れたようなもんですね。w

往年の大ヒット映画を、今頃になってDVD鑑賞した私でした。
 
 

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August 12, 2019

映画:ダーティハリー

 
 
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ダーティハリー
Dirty Harry
 
 
監督:ドン・シーゲル
出演:クリント・イーストウッド
 
 
     1971年    米国
 
 
映画「ダーティハリー」。
クリント・イーストウッドの、この(言わずと知れた)出世作を、私は高校生の頃、地元の小さな名画座で初めて鑑賞しています。

まぁ地元って言いましても、映画館の在ったのは もとよし 少年の日頃の行動半径からは大きく外れたエリアです。
なので、普段は滅多に出掛けることもない市街地まで、私鉄(ガタゴトゆっくりと走ったモンです)に乗って出向いたのでした。 想えばワタクシ、余っ程行動範囲の狭い高校生であったようです。(^^ゞ

ともあれ、その名画座です。
あの時は確か、シリーズの1・2・3(当時はここまで)をまとめて一挙上映していたような。
ダーティーハリー大会です。(笑)
この当時、既に名画座に掛かるくらいの旧作になってはいたんですね。

こっちは独りで(家族抜きで)映画館に入ることを覚えたばかりの男子高校生ですよ。
そこへ、あのクリント・イーストウッドの「ダーティハリー」シリーズを一気に(それも廉価で (^ァ^) )観せてくれるっていうんですから、これはもう、行くしかないじゃないですか。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

その、シリーズ第一作目「ダーティハリー」(1971年)。
今回見直しても、ほぼ覚えていた通り(若い頃のことで、余程強く印象に残ったんでしょう)の内容でした。

監督のドン・シーゲルがアクション映画の巨匠ってのは、後になってから知りました。
どこまでもパキーンと晴れたサンフランシスコの蒼い空。 乾いた空気に、バイオレンス。 映画「ダーティーハリー」の世界です。


  【注意!!!】ここからの記事はネタバレを含みます m(__)m


映画最初の見せ場は、あまりにも有名なハリーのアクションシーン。
街中で偶々目撃した強盗を、ホットドッグをもぐもぐ咀嚼wしながら退治して見せます。
こちらに向けて突進してくるクルマを(何食わぬ顔で)ピストルだけで停めてみせ、残った犯人に、これ以上闘う意思があるか(皮肉たっぷりにw)問い掛ける。

「ダーティーハリー」って存在を一瞬で印象付けてしまった名シーンですけれど、それにしても当時のクリント・イーストウッドの若いことわかいこと。(笑)

なにしろ我々は、クリント・イーストウッドという俳優兼監督の「その後」をしっているワケで、むしろそちらが基準となって「クリント・イーストウッド感」というものが出来上がっているわけですね。
なので、1971年作の本作に(今回、改めて)見たヤング・イーストウッドの姿は、私にとってとても新鮮でした。

        ▽▲▽▲▽▲

ハリー刑事が「ダーティー」付きで呼ばれるようになった所以を(トホホなw捜査の様子を通じて)説明した後、やがて登場するのが本作の敵役。 連続殺人事件の始まりです。

サンフランシスコの、あくまで晴れ渡った空の下。 乾いた空気の中での犯行ってところに、より深~い猟奇性(今風に言えばサイコ)を感じさせられました。
(高校生の頃、街中でネオンサイン(!)を掲げて信仰を訴える教会の姿に、「アメリカってスゲェ~ (@_@) 」って感心しちゃったオレ(笑))

身代金の受け渡しを巡って、犯人に散々振り回されるハリー。
しかし、どんなに酷い目wに遭わされようとも、常に真正面(?!)から犯罪と立ち向かうのがハリー刑事の流儀。
たとえ汚れ仕事であっても、決して厭わずにやり遂げる。
ここンところに関しては、映画全編を通していささかもブレることがありません。
このあたり、「ダーティーハリー」と呼ばれる男の面目躍如ってところです。(^ァ^)

そして遂に、アメフトのスタジアム。 フィールドのど真ん中で犯人逮捕!
ここ、絵になる。 印象に残ったねぇ。(^ァ^)
キマった!(^ァ^) と想ったら、でも、映画はこのままでは終わらないのでした。

        ▽▲▽▲▽▲

重度のサイコパスを抱えた犯人。 これくらいで参るヤツじゃあなかった。

市政やマスコミを味方につけて、ハリーに冤罪をふっかけますけれど、いや、ハリーだって負けてませんよ。
ニュース番組に取り上げられようが、警察機構の中で非難されようと関係ナシ!
だってダーティーハリーなんですから。w

        ▽▲▽▲▽▲

ところで、ダーティーハリーと言えば、なんたって彼の持つマグナム44でしょう。(笑)
ハリー愛用のバカデカい拳銃。

世界中で一番強力って触れ込みのピストルのことですけれど、この映画以降、少年マンガで一機に「マグナム」が流行り出しましたね。
その内に、テレビの刑事ものなんかでも登場人物たちがブッ放し始めた。(笑)

あの当時は拳銃の名前とばかり想っていたけれど、これって特定の銃のタイプや商品名ではなく、「.44マグナム」と呼ばれる特別強力な(それこそ猛獣狩りにも使えそうな)弾薬の規格のコトなんだって知ったのはず~っと後のこと。

ハリーはその超ヤバい弾を、スミス&ウェッソン社製の M29 って拳銃に装填していたワケです。

        ▽▲▽▲▽▲

ともあれ終盤です。

スクールバスを乗っ取った犯人と、それを追っ掛けるハリー刑事。
どちらも執念で動いてますね。w

一騎打ちを演じた後、あの有名な(!)ラストシーンで締め括ってくれます。
ココ、最初の見せ場としっかり繋がってますね。 お見事。(^ァ^)

初めて見た高校生の頃、「この終わり方じゃ続編が撮れないジャン」とか(勝手にw)心配したことを想い出しました。(笑)

 
 

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August 10, 2019

映画:アイアンマン2

 
  
アイアンマン2
Iron Man 2

 
 
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・Jr:
     トニー・スターク(スターク・インダストリーズCEO)/アイアンマン
   グウィネス・パルトロー:
     ペッパー・ポッツ(スターク・インダストリーズ社長秘書)

   スカーレット・ヨハンソン:
     エージェント・ロマノフ(S.H.I.E.L.D.のエージェント)

   サム・ロックウェル:ハマー・インダストリーズCEO
   ミッキー・ローク:ウィップラッシュ

   スタン・リー
 
 
       2010年  米国
 
 
大ヒットした「アイアンマン」(2008年)のパート2です。

前作で爆誕したスーパーヒーロー、アイアンマン。
その「中の人」トニーは、今や力・富・名声を兼ね備え、ことあるごとに天性のワガママぶりを発揮して、それでいて周囲の皆から愛される。 言わば、何もかもを手にしたような男です。

父から引き継いだスターク・インダストリーズは軍需産業から撤退させたようですけれど、会社はハイテク産業として依然、他社の追随を許さぬ圧倒的存在。
順風満帆、目下絶好調!
しかし、そんなトニーにも密かな悩みがありました。

        ▽▲▽▲▽▲

トニーをしてスーパーヒーロー・アイアンマンたらしめているパワーの源。
彼の身体に埋め込まれた動力炉(アーク・リアクター)が、ここへきて彼の身体を蝕み始めました。
その中に使われているパラジウム(実在の元素とは違うヤツらしいです)が、身体に悪影響を与えて、このままいくと(そう遠くない先)彼の生命も危ないらしいのです。
一種のタイムリミットが刻まれてしまったんですね。 どうするアイアンマン?!

叶わぬことなど何もなく、しかもスーパーヒーローにまでなっちまった男。
でも、もうオレには時間がない。 と感じ始めたら・・・・
精神的に追い込まれたトニーの奇行が始まります。

このあたりの描写、風刺が効いていて実にオモシロかったです。

        ▽▲▽▲▽▲

新たな敵として登場するライバル企業のCEO役、サム・ロックウェルの小者(芸達者!)ぶりが実に可笑しかった。 好いキャラです。(笑)

そうして今回、アイアンマンと拳を交える好敵手はウィップラッシュ(ミッキー・ローク)。
二人の天才。 アメリカ対ロシアのガチンコ勝負ですよ。(笑)

トニーが光の世界に属する者として、ウィップラッシュは影の人ですね。
大富豪と極貧、ゴージャスとラフ。 ことごとく対称的。
父の代から続くと言う二人の確執も好かった。
なにより、彼の工房での(孤独な)開発風景が、パート1での主人公の姿と重なります。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

社長秘書役のグウィネス・パルトロー。
この人、パート1では主人公のお相手役を務めていたのが、今作では(私生活まで含めて)全方面に世話を焼き、あれこれ(過剰なまでに)クチを出してきます。 心配しい。(笑) もはや母親ポジションです。(^^ゞ
そういえば、ことあるごとに亡き父親について語る主人公ですけれど、母親の影は見当たらないですね。

まぁ今回、美女(アクションも兼務)枠にはスカジョがいるしねぇ。
グウィネス・パルトローにスカーレット・ヨハンソン。 万全の布陣ですな。(笑)
全体的にインパクトの薄い(!)今作で、一番印象に残ったのはこの、社長秘書(暫時CEOにも就任)グウィネス・パルトローでした。

        ▽▲▽▲▽▲

今回も、息もつかせぬアクションで魅せてくれます!
アイアンマンならではのメカメカした描写も好かった。 やっぱ、こうでなくちゃね。(^ァ^)

総じて面白かったし、なにより(隅から隅まで)ハイ・クオリティ(^ァ^)な本作。
大変結構なパート2じゃないでしょうか。

 
 

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July 14, 2019

映画:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

 

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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
Godzilla: King of the Monsters
 
 
監督:マイケル・ドハティ
出演:カイル・チャンドラー   (マーク・ラッセル博士)
   ヴェラ・ファーミガ    (エマ・ラッセル博士)
   ミリー・ボビー・ブラウン (マディソン・ラッセル)
   渡辺謙          (芹沢猪四郎博士)
   章子怡(チャン・ツィイー)
    (アイリーン・チェン博士/リン・チェン博士(二役))
 
 
      2019年    米国
 
 
絶賛公開中のゴジラ映画、やっと観て来ました。

特撮(!)パートが文句なし!、トンデモなく素ン晴らしい出来の本格怪獣映画でした。
ドラマの内容に文句のある (^^ゞ 人は居ても、特撮面であれこれ言う人はいないでしょう。

大怪獣が何頭も!
出るは出るは、もうゾロゾロ(一々数え切れないくらい)現れまして、観ているオレは大満足。(感想が子供です(笑))

        ▽▲▽▲▽▲

映画の全編に渡って、東宝ゴジラの(歴代各作品の)要素が満載でした!
このあたり、ハリウッドがアメコミ作品を実写映画化する際に、オリジナル/旧作へのリスペクト/パロディを、あれこれ盛り込んで来るのに似ていると想いました。

東宝怪獣からはゴジラの他、キングギドラ、モスラ、ラドンらが起用されまして、これって「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964年)の時と同じ座組みじゃないですか。(^ァ^)

これら東宝怪獣たち、どれも旧作のフォルムを充分保ったまま(咆哮は変えてますけど)で、そしてそれぞれ、ケレン味たっぷりにスクリーンに登場!
やっぱコイツラ、千両役者ですよ。(^ァ^)
その姿のカッコイイこと、綺麗なこと、絵になることといったら!
ハリウッド・クオリティを(これでもかと)見せ付けられました。

        ▽▲▽▲▽▲

そうは言っても、あちこち東宝版との違いはありまして、中でもモスラなんか随分とスタイリッシュにモディファイされてます。 シュッとしてます。(^ァ^)

って言うか今回のモスラ、中国産なんですってね!(爆)
章子怡には、小美人的な属性を持たせようとしたんですかねぇ。
そのためモスラの産地(!)も、南海の孤島から中国・雲南省に変更した、と。
(でも結局、雲南の山中でモスラ(幼虫)誕生に立ち会うのは主人公の奥さんと娘でした)

ともあれ今回のモスラ、そのデザイン面はともかくとして、鱗粉攻撃(差し違え覚悟の奥の手)に頼らないところが好かったです。(東宝の過去作で、モスラのアクションが単調なのがスゲー不満だったんだよねぇ)

        ▽▲▽▲▽▲

※ 環境テロリスト(?)の仕業で、休眠していた怪獣たちが覚醒、世界中で暴れ始めます。 ゴジラ撲滅派の博士(夫)と、ゴジラ懐柔派の博士(妻)と。 そして、奔走する娘。

対立する価値観、その相克を象徴的に描くやりかた(主人公一家の家族のお話しってカタチを中心にして)が好かったです。

細かいところまでみると、あちらこちら無理が見え隠れするけれど、そのへんはまぁ、アレだ。(^^ゞ

キャスト中、唯一の邦人俳優として渡辺謙。 芹沢博士の息子役ですって。
それにしても今回、渡辺謙の為に好い見せ場を用意してくれたねぇ。
1954年のファースト・ゴジラと、しっかりリンクしています。

あと、章子怡が綺麗。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

そして終盤、遂に迎えるボストン最終決戦。 ここは、燃えます。
(ゴジラが空軍機群を率いて進撃するシーンなんて見惚れちゃいました)

この映画、まだまだ続きがあるんだそうで、愉しみなこと。

 
 

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July 06, 2019

映画:ファンタスティック・フォー 超能力ユニット

 
 
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
Fantastic Four
 
 
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ(ミスター・ファンタスティック)
         能力:伸縮自在のゴム人間 (^○^)
         性格:野暮天 (^^ゞ
         性別:male
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :ゴームズ
   ジェシカ・アルバ (インヴィジブル・ウーマン)
         能力:透明人間 (@_@)
         性格:タカビー (>_<)
         性別:female
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :スージー
   クリス・エヴァンス(ヒューマン・トーチ)
         能力:炎を自在に操り、空を翔ぶ!
         性格:チャラ男 w
         性別:male
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :ファイヤーボーイ
   マイケル・チクリス(ザ・シング)
         能力:怪力無双!
         性格:頑固一徹!
         容姿:人型の岩石 w
         性別:male
         ※「宇宙忍者ゴームズ」に登場時の役名
           :ガンロック
 
 
     2005年   米国・マーベル
 
 
ファンタスティック・フォー。 アメコミ原作の四人組ヒーローであります!
米国でオリジナルのコミックスが出版されたのが1960年代と言いますから、これもまた歴史がありますね。
そしてこのヒーローのこと、私はず~っと昔っから存じておりましたよ。(^ァ^)
子供の頃、テレビで「宇宙忍者ゴームズ」って題名のアニメ、米国製作のカートゥーンが放映されていたんです。
その絵柄もストーリーも、国産アニメとは一味違っていまして、私は結構好きでしたよ。(^ァ^)

この「宇宙忍者ゴームズ」の米国での原題が「ファンタスティック・フォー」でした。
ゴームズっていう(なんか、一風変わった)名前、これは日本語翻訳者の工夫かと想われます。
もちろん、そのような事情、子供の頃はつゆ知らず。
でも、「宇宙忍者ゴームズ」=「ファンタスティック・フォー」って図式は、今回この映画を観てみて即座に察せられました。(^ァ^)
今にして想えば、日本語版の翻訳/吹き替えが(オリジナルに無い独自のギャグを盛り込んだりして)頑張っていたりして、なかなかに秀逸なテレビ番組であったと想います。

        ▽▲▽▲▽▲

さて映画の方は、2005年になって製作された実写版です。
それにしても、今ひとつパッとしない邦題だこと。(笑)

ともあれ、四人編成のヒーロー・チームってことで、なんか(我が国の)特撮・戦隊ものを先取りしている風でもありますね。w
宇宙空間で謎の放射線を浴びた結果、一人ひとりが個別の超能力を得た四人。
その容貌・性格もまた個性的ですけれど、でも(戦隊とは異なり)色違いのスーツで揃えるって発想は未だなかった。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

ちなみに映画のストーリー。
大筋で、四人組超能力ユニット・ファンタスティックフォーの誕生編ってことになるんですけれど、ホント、只それだけで終わってる感じで、生憎な出来ではありました。orz
第一、悪役がショボ過ぎてもの足らない。(^^ゞ
この映画、あくまで小品として捉えて、肩肘張らずに愉しむのが好いのかもしれませんね。(^ァ^)

但し、そこは流石にハリウッドSF大作!
スペクタクル・シーン、特に爆発のシーンがド派手でスゲー好い感じです。(^ァ^)
とりわけ、中盤のヤマ場となる橋上の大アクション(結構スゴイw)なんか、ある意味ゴージャスな大惨事(^^ゞって感じで、なかなかに見応えがありました。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、ゴム人間といい、透明人間といい、CG映え/実写映画映えのしない設定ですね。(^^ゞ
ミスター・ファンタスティックの伸縮自在の身体、インヴィジブル・ウーマンの透明な身体、どちらもマンガ/アニメ上でならば、それなりに説得力がありますけれど、これをCGで表現するとなると(映画製作当時の技術では)まだまだ造りものっぽさが勝ってしまって、ガッカリ感がハンパないです。orz

因みにミスター・ファンタスティック氏の超真面目人間っていう性格設定がまた、ストーリーを更に詰まんなくしてますね。(^^ゞ

それから、やんちゃな火炎男、ヒューマン・トーチ。
炎で戦って、空も飛べてって、もうこの人の存在だけで、ヒーローものとして成り立っちゃってるじゃん。(笑)

そして、お茶目な岩石男、ザ・シング。orz
この映画、ドラマ面での(数少ない)見どころと言えば、このザ・シング氏の運命と、クライマックスで採った「ある選択」でしょう。

四人それぞれが素晴らしい「能力」を得たわけですけれど、この人だけ姿形まで変わってしまった。 その為、愛する人も失って・・・・

で、皆で元に戻ろうと(授かった超能力を捨て去ろうと)あれこれ頑張るんだけれど(「インクレディブル・ハルク」の時もそうでしたけど w)どうせ最後には超能力ユニットを組むって判っているんだから(脱超能力の為の努力って)観ていてシラケルんですよね。(^^ゞ

やっぱ、「ファンタスティック・フォー」の映画版を実写で(最新のCGとかゼータクに使って)ひとつ撮ってみますか。 ってのが、元々無理のある企画だったんじゃあないかと・・・・(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

いろいろ勝手放題に文句ばっかり(^^ゞ書き連ねちゃいましたけれど、でも、そこここにユーモラスな演出が差し挟まれ、更に、アニメ版(私が子供の頃に見た)絡みのジョークとかも突っ込んで(米国のファンにはお馴染みのネタなんでしょうね、きっと)来たりして、なかなか愉しかったです。(^ァ^)

ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]。
あくまで軽いノリで愉しむべき小品と想いました。
 
 

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June 30, 2019

映画:マッハ!!!!!!!!

 
 
マッハ!!!!!!!!
Ong Bak: Muay Thai Warrior
 
 
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:トニー・ジャー
 
 
    2003年   タイ
 
 2 
 
我が国に柔道・空手があり、中国ならばカンフーがあるように、タイの代表的な格闘技として筆頭に上がるのがムエタイ。
 
そして2003年、タイ映画界が繰り出したムエタイ映画の傑作がこの「マッハ!!!!!!!!」です。
 
それにしても、なんと想い切った邦題を付けたモンでしょう。(笑)
加えられたビックリ・マークの(もはや異常と言える)多さから、配給会社の(日本語版製作担当者の)感動とコーフンの度合い(この映画、「!」を幾つ付けても足りないもんね)が伝わって来ますね。(笑)

ともあれ、日本公開時に付けられた宣伝用のキャッチフレーズにこうあります。

この映画は・・・・
  ・CGを使いません!
  ・ワイヤーを使いません!
  ・スタントマンを使いません!
  ・早回しを使いません!
  ・最強の格闘技ムエタイを使います!

ですって。(^ァ^)

その言葉に(大体において)偽りは無しで、本作は徹底したアナログ(?)主義を貫いています。
それにしても本作の配給会社は本邦公開に当って、明るいおバカ系アクションものとして売り出そうとでもしたんでしょうか?
でも、その必要はまったく無かったね。w
そんなことしなくても、映画から十二分に伝わって来るものがあるんですから。
CGや特殊効果に頼らない、昔ながら(!)のアクション映画の造り方を、かつてない程のハイレベルでやってのけて、現代の観客に訴え掛けています。

        ▽▲▽▲▽▲

※ タイの鄙びた農村。 生まれて間もなく寺院(の軒下)に捨てられ、僧侶に(古いしきたり/仏教文化の中で)育て上げられた若者、トニー・ジャー。
若者は元格闘家の僧から、最強の格闘技ムエタイをも伝授されていました。

ある日、村を守る仏像の頭部が(骨董品を扱う)悪人に盗み出されてしまいます。
それを取り戻すべく、単身でバンコクへと向かったトニー・ジャー。
首都バンコクでは村の旧友、その女友達らと合流し、都会の喧騒/暗部を彷徨うのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

ストーリーの方は比較的単純で、ドラマとか葛藤とかには、まぁ乏しいですかね。(^^ゞ
でも、この映画でソコを気にする人なんていないでしょ。 絶対に。 そういう作品です。(^ァ^)

なにしろこの映画、鍛錬を重ねた身体の雄弁さに勝るものは無いって、再認識させてくれます。

・悪の組織の手下たちと、超過激な追い掛けっこwを演じたり、
・格闘技の闇試合(ムエタイ vs 各国格闘家)に放り込まれたり、
・更にバンコク名物の三輪タクシー(トゥクトゥク)で壮絶なカーチェイスをしたり、
・敵の本拠に乗り込んで壊滅(^^ゞに追い込んだり

と、トニー・ジャーの驚異的な身体能力を生かしたアクションシーンが連続!(見れば絶対、唖然としちゃいますw)

そのアクション。
どれもが、我々が過去に見て来た数多のカンフー映画のそれを想起させて、でもどこか(同じアジアとは言え、やはり)違う、タイ独自の空気感というものを感じさせられます。
そして、それらに通低するタイ社会/仏教文化。
その中で、無類の強さ、圧倒的な身体能力を見せ付けるトニー・ジャー。

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、この映画におけるアクションシーンの(かつて例の無いくらいの)素晴らしさ!
つまり、殴られたり、蹴られたり、(高いところから)落っこちたりのスゴさは、この映画の価値を決定付けていますね。

格闘シーンが、なにしろ痛そうなんです!w
とても撮影用に手加減している風には見えないw
いや、これ、絶対マジで殴ってる/蹴ってるでしょ?(^^ゞ
見ていて、演者の受けている痛みが伝わって来るもの。

殺陣の様式美とも、(最近主流の)リアル路線の凄惨さなんかとも違う、この格闘シーンのキレの好さは、全編に渡って貫かれ、見るものをして圧倒します。
それにしても、トニー・ジャーと共演者たちのレベルの高さには圧倒されぱなしです。

どのくらいスゴイかって言うと・・・・かつてブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフー・アクションを初めて見た時の感動が、現代的にブラッシュアップされて帰って来たと言う印象。
あの感動を、再び味わえるとは。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

但しこの映画、膨大な手間暇、なによりも汗を要求するだけに、後続作品の量産は難しいでしょうか。
格闘シーンで鳴り響く音楽もまた、「タイ」を強烈に主張。
そして、全編に横溢するアジアの空気。
アクションスター、トニー・ジャーの初主演作にして傑作です。
 
 

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June 17, 2019

映画:新・兵隊やくざ

 
 
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新・兵隊やくざ
Hoodlum Soldier Deserts Again
 
 
監督:田中徳三
出演:勝新太郎(大宮)
   田村高廣(有田)

 

   瑳峨三智子(桃子)
   藤岡琢也(豊後一等兵)
   成田三樹夫(青柳憲兵伍長)
 
 
       1966年     日本・大映
 
 
勝新太郎、田村高廣の兵隊やくざシリーズ第三弾。

今回もまた、前作のラスト。 強奪した軍用トラックで逃げまくるシーンから始まりました。
息つく間もないとはこのことです。 ホント忙しい二人だねぇ。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

ガス欠のトラックを捨てて荒野をさ迷い歩く二人。
日本軍と八路軍の戦闘に巻き込まれて、どさくさの中で部隊に編入されちゃいました。
どこまでも軍隊に縁があるんですね。(笑)

そこもヤダってんでまた脱走。
でも、着の身着のまま(というか、大宮に至っては基地の風呂場からハダカ一貫で)で逃げ出したもんだから、当面の生活費にも事欠く始末です。

まずは、道往く現地人から衣服を強奪(!)

何食わぬ顔をして軍の補給部門に潜り込むと、警備担当の一等兵・藤岡琢也と共謀して、大量の砂糖を盗み(!!)出して、一儲けしてのけます。
ま、直ぐにバレちゃって逃げ出すことになるんですけれど。ww

ともかくも、懐の暖かくなったところで(大宮たっての願いで)訪れた女郎屋が酷く悪質な店でした。orz
イカサマ博打にダマされて身ぐるみ剥がされ、借金のかたに下働きさせられる二人。

こんなのやってられねぇ!
と、逃げ出すんですけれど、そのついでに、女郎屋の女たち(薄給で客を取らされ、搾取されていた)を一緒に逃がしてやります。

        ▽▲▽▲▽▲

こうして、晴れて自由になった女たち。(^ァ^)

しかし、彼女らからは感謝されるどころか、これからどうやって生きてゆけば好いのサと、文句を言われてしまいます。
そして、女たちから是非にと懇願されて、大宮たちの手で新規に女郎屋を開業することに。

なんか、皮肉な展開ですね。(^^ゞ
折角(ブラックな)女郎屋から逃げだしておきながら、やっぱりまた女郎屋で働きたいと言い出す彼女ら。
なにしろ手に職もなく、身体を売る他に生きてゆく手段を知らない、悲しい女たちなのでした。

        ▽▲▽▲▽▲

こうして女郎屋を始める一同ですけれど、なにしろ、そっち方面にはまったく縁のない有田です。 女郎屋を始めるにあたって「(このオレが)P屋(女郎屋)なんて出きるか!」と難色を示しました。
しかし根っから真面目人間の有田も、大宮に懇願されるとヨワイんだよね。(笑)
渋々ながら、女郎屋の立ち上げに参画することに。

こうしてオープンした女郎屋「いろは」。(もはや、戦争映画とは想えません(笑))
主たる客層は兵隊さんたち。

店は、インテリ有田の(堅実な)経営手腕によって商売繁盛!
女たちにも正当な額の給金が支払われ、皆の暮らし向きも安定しはじめます。
藤岡琢也も(営倉から出られたんだねw)いつの間にか常連客の一人になってました。(笑)

そんな中、惚れっぽい大宮は、店の女のひとり、アダっぽい瑳峨三智子にぞっこんとなりました。
有田からは、そんな好い加減な気持ちじゃイカンと諭され、とうとう結婚へと踏み切ることに。

しかし大丈夫なのかね。
このオトコに結婚生活なんて出切るんでしょうか。
だって、あの大宮ですよ。 (^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

クールに見えて、その実、人情家の有田。
元々は嫌々(大宮のために)はじめたP屋ですけれど、店の(気の好い)女たちと、一つ屋根の下で寝食を共にする内、情が移りはじめます。

有田「なあ、大宮。
   一緒に暮らしてみると、女たちがみんな可愛くなるな。
   身内のような気がしてくる。
   彼女たちの運命を考えると俺は、悲しくなる」

好事魔多し。
女郎屋の商売繁盛ぶりに、悪徳憲兵伍長・成田三樹夫が目を付けます・・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、名優・成田三樹夫の登場したあたりから先のストーリー/演出が、生憎グダグダでした。orz
っていうか瑳峨三智子はどうなる?(笑)

ともあれ、三作目にしてますます快調な、大宮・有田の名コンビです。

今回は、脱走するのも、慣れぬP屋を始めるのも、終始大宮がリードしているカタチですね。
そうはいっても、有田の大宮に対する態度は相変わらずで、毅然としたもの。
そんな有田のことが大好きな大宮。
昭和の男たちです。

  

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June 15, 2019

映画:007/ゴールドフィンガー

 
  
007/ゴールドフィンガー
Goldfinger
 
 
監督:ガイ・ハミルトン
出演:ショーン・コネリー   (MI6 007:ジェームズ・ボンド)
   バーナード・リー    (同 部長:M)
   ロイス・マクスウェル  (同 秘書:マネーペニー)
   デスモンド・リュウェリン(同 装備主任:Q)

   ゲルト・フレーベ    (ゴールドフィンガー)
   オナー・ブラックマン  (プッシー・ガロア<ボンド・ガール>)
 
 
       1964年  英米
 

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その高名な主題歌でも広く知られる、007シリーズの第三作目です。
 
今回のボンドは、米国マイアミのリゾートホテルから始まって、英国ロンドンでゴルフをひと勝負。 その後、スイスでひと暴れした後にまた米国ケンタッキーに戻って敵と対峙するなど、世界を股に掛けて活躍するプレイボーイスパイ像というものをここで確立させています。

また、前作「ロシアより愛をこめて」(スパイ映画の金字塔を打ち建てた)で示したロマンス・旅情の要素を惜しげもなく捨て去ってしまうなど、第一作目の路線へと強引に戻した感があります。

その「ゴールドフィンガー」。 私が鑑賞中にしみじみと想ったのは、
あ~ぁ、007、とうとうアメリカにまで行っちゃったのね。orz
ってコトでした。(^^ゞ

本作は初期007中でもとりわけ人気の一本らしいですけれど、実は、ワタシ的にイマイチの感があります。(^^ゞ
あるいは、舞台に米国が加わったってのが、自分の中で十分に愉しめない要因になっているのかもしれません。
ヨーロッパで活躍している辺りは好かったのに比して、その前後のアメリカでのシーンが、総じてどっか雑駁に感じるんだよねぇ。

        ▽▲▽▲▽▲

映画の冒頭、アバンタイトル部分。
夜陰に乗じて海中から単身、敵の基地へと潜入するボンド。
鮮やかな手際で破壊工作を済ませ、おもむろに漆黒の夜間戦闘服を脱ぎ捨てると、そこに現れるのは純白のタキシードを(一分の隙も無く!)着込んだボンドの姿。(笑)
そのまま、何食わぬ顔をして夜の街へと消えてゆきます。

戦闘服からタキシードへと、現場(!)で早替わりしてみせるギミックの、この秀逸さ!
スマートさと可笑しさ(バカバカしさ? (^^ゞ )が絶妙な按配ですね。
今作もまた、掴みはバッチリです。

そして、その後のOPタイトル。 シャーリー・バッシー唄う「ゴールドフィンガー」のテーマの素晴らしさ!
何度聞いても底知れぬパワーに圧倒されますね。
途轍もなくゴージャスでエネルギッシュ、でも、ほんのちょっぴり感傷的でもある。

 
 
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今回の敵の首魁、ゴールドフィンガー役にゲルト・フレーベ。

ボンドが闘う相手として、国際的悪の組織(スペクター)でも、またソ連(スメルシュ)でもない分、お話しのスケールとしては幾分小さいですかね。
金に異常なまでの執着を見せる大富豪、狂信的なゴールド愛好家ってことで、個性を際立たせていますけれど、博打でズルしたりして、なにやら小者感をも漂わせます。

        ▽▲▽▲▽▲

このミッションのために、MI6の装備主任Qはアストンマーティン製の高級車DB5を徹底改造。
数々の特殊装備を施して(これは特別製なんだから壊さずに返却してね、と、しっかり念押しした上で)ボンドに渡します。

秘密兵器を満載。 夢のボンドカーですよ。(^ァ^)

ちなみにQの用意したDB5、ボンドはそのすべてを現場で使い切って(!)みせます。(役に立ったとは言っていない)

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、いずれのアクションシーンも、どこかノンビリとした空気を醸しているのが、如何にも時代ですね。

前述のボンドカーをはじめ、美女の操る軽飛行機「空中サーカス」。
更には、ハロルド坂田の繰り出す帽子殺法(!)や、米軍兵士たちの毒ガスでバタバタ倒れてゆくシーンとか、もはや牧歌的じゃないですか。(笑)

因みに、今回メインのボンドガールを務めるオナー・ブラックマンは、押しの強そうな女ってだけで、特段魅力を感じられなかったですねぇ。orz

総じて、個人的に前の二作には及ばないナって感。 そうは言っても堂々の娯楽作品でした。

 
  

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June 09, 2019

映画:南海の大決闘

  
  
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ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
Godzilla vs. the Sea Monster
 
 
監督:福田純(本編)
   円谷英二(特撮)
出演:宝田明
   水野久美
 
 
     1966年   日本・東宝
 
 
東宝が繰り出すゴジラ映画も、これにて7本目です。
お馴染みのゴジラとモスラ、そして今回が初登場のエビラの他、ほんのチョイ役で大コンドルも。

ここまで、ゴジラ・シリーズを極めて味わい深いものにして来たのが、なんといっても本多猪四郎の存在ですね。
(第二作目を除いて)ずっと監督を務めて来た彼ですけれど、ここへ来て福田純と交代。 そして音楽も、伊福部昭から佐藤勝へ。
キャストには宝田明・水野久美の他、平田昭彦や田崎潤など、東宝怪獣映画でお馴染みの面々が揃う他、砂塚秀夫ら。

それにしても、今回は宝田明が(前作の宇宙飛行士とは打って変わって)犯罪者・逃亡者役ですか。
舞台が南の島だし、ヨットに乗るし、なにより明るい楽天的な作風だしで、これならば加山雄三と交替したとしても、少しも違和感なさそうです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

(映画が発表された時代の)社会風刺ということ。
エレキ・ギターやらゴーゴー・ダンスの大流行、ノンポリな大学生たち、流行語感覚で唱えられる「戦争反対」の言葉、折り折り差し挟まれる「革命」というパワーワード、などなど。
これらが随所に現れる辺りに、本多イズムの継承を感じさせられますね。

そして時々語られる、ちょいと粋な、あるいはユーモラスな、または(後のしらけ世代を予感させるような)シレッとした台詞は、これが福田節ってコトなんでしょうか。 小技の効いた感じで、好もしいのです。

ゴジラと言えば、重厚かつ個性的な伊福部サウンド(一度耳にしたら忘れられません!)の印象が強烈ですよね。
その点、本作での佐藤勝の音楽は(舞台の南洋に相応しく)あくまで明るく楽天的(高度経済成長期ですものね)なもの、そしてエレキを多用するあたり、あの時代ってモノを強く感じさせられます。

        ▽▲▽▲▽▲

特撮面では(7作目ともなると、もはや)見るべきところはあんまり無しですかね。
でも、エビラの造型が秀逸で、洋上でのゴジラとの(時にコミカルな)闘いとか、ヒロインと対峙するゴジラの図などなど、撮影にセンスを感じさせられて好かったです。

因みに、モスラ(成虫)の出番はチラっとだけでしたね。
インファント島住民の演出(唄とか踊りとか)もイマイチの感があるし、小美人役はザ・ピーナッツから別の双子女声デュオへと(それとなく)交代してました。
まぁ、ここいら辺はしょうがないですかね。 本作の(怪獣の)主役は、あくまでゴジラ・エビラってことのようです。

偉大な本多猪四郎監督作品の達したレベルには、ちと及ばぬながら、南の島を舞台にした、明るく軽快な怪獣映画。
なかなかに面白うございました。

 

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