ニット帽
どこから見ても、丸いアタマの持ち主である私。
丸顔 = 円満と表現すれば聴こえも好いんですけれど、これって言い換えれば、シャープさとは無縁の貌ですよ。 どこから見てもまるでメリハリのない自分の相貌に(詰まらない意識とは承知しつつ)いささかの引け目があります。
それに、まあるいアタマって、その形状からして、帽子のすわりが大変よろしくないんですよね。
どんな帽子をかぶっても、アタマに引っ掛かりのない分、どうにも安定してくれません。
ぴゅ~と風でも吹こうものなら、すぽっと脱げて飛んでゆきそう。
なので私は、帽子ってものがスゴク苦手でした。
子供の頃(校則でかぶっていた)はともかく、大人になってからはついぞかぶった覚えがありませんでしたね。
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さて、私がそれまで短めに垂らしていた髪をバッサリ刈り上げて、坊主頭となったのが二年ほど前のこと。
当初は三部刈り(6ミリ)程度にしていたんですけれど、それも段々と短くなり、今では電気バリカン付属のアタッチメントを一切使わず。 直に刈ってしまっています。
こうして、能う限り短く刈り込んだ我がアタマ。
風通し好く、とても快適だったんですけれど、でも、真夏の強い陽射しにはまいっちゃった。 なにしろ目一杯に短くしていて(ほぼ)地肌みたいな状態のところに直射日光ですからね。(笑)
で、昨年の夏のこと。 散歩の途中、あんまり暑いんで、已むなく百円均一のお店に駆け込みまして、キャップ(野球帽)を買い求めました。
かぶってみると、これが日光を上手く遮ってくれて実に快適なんです。
現金なモンで(あんなに帽子嫌いであった私が)これに味を占め、外出のたびキャップをかぶるようになりました。
但し、この百均のキャップ、如何にも安っぽいんですよね。 いえ、詰まらない見栄と、判っちゃあいるんですけれど。
しばらくしてから(津田沼駅南口のユザワヤにて)もう少ししっかりしたキャップに買い換えました。 すっかり気に入りまして、以来こちらを愛用しています。
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そして先日。 風が強く吹いて、おっそろしく寒かった日曜の夕刻のこと。
オケの練習に出掛けようと楽器を担いだところで、愛用のキャップが見当たらないのに気付きました。 その時は時間もなかったので、久々に百均キャップを取り出して練習に出ました。
私のユザワヤ・キャップ、一体どこに隠れているのやら。
仕方がないので、翌日になってニット帽を買い込みました。
これ、暖かいっすね。 すっかり気に入っちゃった。(笑)
なにしろ丸顔ですから、そりゃもうぴったりとアタマにフィット。
かぶるにこと欠いて、丸顔の一番引き立つニット帽を愛用するとか。
もはや帽子についての苦手意識なんて、どっかにいっちゃってるワタシです。
若い頃は嫌であったオノレの丸いアタマを、とうに受け入れている自分が居ました。
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