読書:日本人の英語力
日本人の英語力
マーシャ・クラッカワー 著
2009年 小学館
第1章 日本人にふさわしい英語とは
・聖心女子大学で学んだ女性たちの英語
・聖心の伝統の英語教育
第2章 そのひと言でわかる!? あなたの本当の英語力
・相手を尊重する気持ちを示す「呼びかけの言葉」
・「スラング = 本場の英語」という誤解
・ネットで変わる言葉 Internetese な英語とは
・コミュニケーションの潤滑油を上手に使う
第3章 「通じればOK」のその先へ
・ハートが伝わる英語の話し方
・このひと言が言えれば、会話はうまく進む
・英文が書ければ英語は話せる
・ペラペラと流暢に話すより、意義のある発言を
凝りもせず、またまた英語関連の本です。(笑)
著者のマーシャ・クラッカワーと言えば、その昔NHKの英語教育番組で講師をされていた方。
その他、民放のFMにも出ていましたね。(それも、確か普通のトーク番組だったような)
現在は母校、聖心女子大学に奉職されているそうな。
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本書の第一章は、その聖心女子大学。
英語教育者マーシャ・クラッカワーを生んだ母校の教育方針、創立当時からの伝統、英語教育、各方面で活躍するOGの紹介などに充てられています。
なんだか、聖心女子大学の入学案内みたいになってますけど。(笑)
でも、これこそマーシャ・クラッカワー教授を語る上で欠かせないもの。
そこには、かつてメディア(テレビやFMなど)に出演していた姿、華やいだイメージからは想像し難い、謹厳な教育者としての姿がありました。
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英語圏。 ことにアメリカって言えば「ハ~イ、モトヨシ (^ァ^) 」とか気さくに(タメ口で)声を掛け合ってるイメージがあるじゃないですか。
ところがクラッカワー先生、相手に対してみだりにファーストネームで声を掛けるべからずと仰います。
俺なんて「え~?!」って驚くわけですけど。(笑)
でも、先生によれば、そういうのはちゃんとした大人のやることではないんだって。
例えば、学生が先生に向かってファーストネームで呼び掛けるのは高校までなんだとか。
例えば聖心に入学した学生が、キャンパスで著者に「ハ~イ、マーシャ」なんて呼び掛けるのは持っての外。(>_<)
そういうのは、卒業してから。 一己の社会人として自立してからになさい! ってワケ。
事ほど左様に、本書は我々の持っている英語の常識を次々に突き崩してくれます。
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昨今の、殊更に肩肘張らない、フランクに過ぎる英会話の流行や、ネットの世界でのみ通用するような英俗語の氾濫に警鐘を鳴らす先生。
まずはキチンとした英語を身につけて欲しい。 全てはそれから、というのが、マーシャ・クラッカワー流のようです。
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さて、外国語の講師って言うと、発音をウルサク指摘する人の多い印象があるんですけれど。
クラッカワー先生。 (日本人の発音にありがちな)カタカナ英語にはそれほど抵抗はないそうで。
むしろ語る内容の方にコダワリがあるようです。
つまり、語るほどの内容を持たない ^_^; まんま、英語の発音だけ、ソレっぽくなっても・・・・ですって。w
なるほどね。
確かに、カタカナ英語で(難しいことを ^_^;)語るインテリって(一周回って)かえってカッコイイです。
懐かしい名前にひかれて手に取ってみれば、意外や刺激の多い一冊でした。
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Comments
ハァ~イ、モトヨシ✋
私、聖心女子大学に入ったことがあります!
なに、またほら吹きおキヨが・・・と?
中学3年の修学旅行「えらい昔の話で恐縮(;'∀')」で東北の片田舎から東京に行った際に、私の学校からメール「修道女」が聖心女子学院「昔はこう言ったような?」で教師をされていて、田舎の教え子達を懐かしがりぜひ会いに来るようにと。。。
そこで、ぞろぞろと・・・といっても12人だけですが聖心女子大学の門をくぐり約2時間ほど懐かしい先生とおしゃべりしてきました。
私が”聖心女子大学”の門をくぐったことがある!”という”自慢話です!(*^-^*)
う~んこれもまったく内容を持たない話。。。((+_+))
Posted by: おキヨ | February 03, 2021 01:01 PM
Hi! OKIYO (^ァ^)
東京の名門女子大学の校門。 さぞドキドキしながら潜ったのではと想像してしまいます。(^ァ^)
それにしても、私の時の修学旅行なんてスケジュールがキチキチに組まれた、およそ自由度のないものでしたけれど、おキヨさんたちの場合は、それぞれの事情に合わせてアレンジ(それも二時間も!)出来たんですね。何よりの良い思い出になったでしょうし、羨ましい限りです。(@_@)
Posted by: もとよし | February 04, 2021 08:32 PM