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January 24, 2021

チャイコフスキー:交響曲第一番

 
  
  ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
 
 
    交響曲第一番 ト短調  op.13
       「冬の日の幻想」
 
 
           作曲 1866年
 
 
 
毎年、冬の訪れと共に聴いている曲があります。
チャイコフスキー作の交響曲。 その第一番「冬の日の幻想」がそれ。

チャイコフスキーと言えば、数々の名曲により、誰もが知るロシアの大作曲家。
交響曲のジャンルでは第四番、第五番、そして第六番「悲愴」の三曲がとても有名ですよね。
コンサートや放送なんかでも、取り上げられる機会の特に多い人気レパートリー。
なにしろ集客力抜群ですし。(笑)
もうチャイコフスキーと言えば、後期の三大交響曲ってワケです。

録音(動画・放送・CD他の)されたチャイコフスキーの交響曲なんかを物色しても、大概はこの内のどれかから。
あるいは四番・五番・六番の3曲を(お得な w)セットでどうぞ、なんて売り方もあるようです。

        ▽▲▽▲▽▲

その一方で他の交響曲、第一~三番(他に「マンフレッド交響曲」も)の方は、日頃から取り上げられる機会もあまりないようですね。
同じ作曲家の筆から生まれた兄弟ながら、これらの曲は不遇な扱いに甘んじています。

その昔、私が愛聴していたEMI盤のLP。
ロストロポーヴィチ指揮、ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラ演奏のチャイコフスキー交響曲集からの廉価再発盤も、後期三曲のみをセレクトしたものでした。
ちなみにこのLP、そこにリムスキー=コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」を加えたという(お買い得の (^ァ^))好企画でした。

それにしても、あのLPは本当に好く聴いたなぁ。
ロシア~ソ連に生まれ育って、七十年代に(反体制派として批判されたことから)西側へと亡命した、当代屈指のチェリストであり大指揮者でもあるムスティスラフ・ロストロポーヴィチ。

その彼が(二度とは帰れぬ)故郷ロシアへの、溢れんばかりの思いの丈を(それこそ臆面も無いくらい w)大上段から叩きつけた、情熱的/ドラマチックな演奏でした。
私はこのLPがホントに大好きで、何度も何度もターンテーブルに乗せたモンです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

話しがそれました。^_^;

それで私、不思議に想ったことがあったんですよ。
四番~六番の後期三大交響曲にこれだけ人気があるんなら、その他の交響曲だって、スゴイに違いないって想うじゃないですか。w
なんたってチャイコフスキーほどの大作曲家です。
まして、後期三大の素晴らしい内容を鑑みれば、聞く程の価値もない程度の曲を書くとは思えません。

とはいえ、これだけ(世間一般で、それも昔からずっと)演奏される機会/聴く機会に恵まれていないってことは・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

そこで(ずっとずっと後になってから、の事ですけれど)聴いてみましたよ。 交響曲第一番「冬の日の幻想」
そしたら、これがスゴク好いんです!
なんだぁ、やっぱり名曲じゃありませんか。(笑)

親しみやすい旋律に、ほのかな詩情。
後の諸作品と比べると、幾分慎ましいイメージでしょうか。
そこからは、雪に覆われ、凍てついた北国の冬の情景、その静寂を想起させられます。
まぁ、標題に「冬の日の~」ってあるからなのかもしれませんけれど。(笑)
ともあれ、ロシア民謡を想わせる旋律が入れ替わり立ち替り。 聴く者をしてロシアの冬へと誘います。

でも、後期の大人気三部作とは、やはりどこか違いますね。
全体的に薄味だし、なにより後期三大が時々演じて見せる、あの激しさ、もっと言えば熱狂(笑)がない。
一度聴いたら忘れられない程の、キャッチーな魅力には欠けるというか。

この、彼にとって初となる交響曲の作曲されたのは1866年。
チャイコフスキー二十代半ばの若書きです。

        ▽▲▽▲▽▲

ちなみに、残る交響曲の中で第二番はというと、これが深~く暗~い、至って内省的な内容。
なるほど、これは付き合い難いタイプだワ。(笑)
一般的な人気がイマイチってのもうなずける内容でした。

捉えどころなく、次々と移り変る曲想。
聴かせる側の事情なんて、これっぽっちも気にもしないマイペースぶりですが。(笑)
それでも尚、飽かず、真摯に、ずっと向き合ってくれる相手にだけは、時々(それも、気が向けば w)チラッと微笑んでくれる。 そんなタイプのようです。

        ▽▲▽▲▽▲

そして(「マンフレッド交響曲」はちょっと置いといて)これが、交響曲第三番になると一転。
大層賑やかなところもありまして、なんかこう、天下の名曲群(後期三大交響曲たち)の誕生も、そう遠い先のことではないっゾって気にさせられます。(^ァ^)
 
 

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