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December 31, 2020

今年の第九

 
 
今年、2020年/令和二年は、世の中的に新型コロナ禍と(皆が一丸となって)戦い抜いた年であるのは勿論のこと、ジブン的にもいろいろと厄介な問題の起こった(取り分け終盤に来て)一年でした。
そして、いろいろと難問を持ち越したまんま、来年に突入することになります。
来年も間違いなく忙しいけれど、でもまぁ、やるしかナイですね。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

今年の第九はN響の演奏から。

ブロムシュテットって、齢九十を越えてたんだ! って、まずは、そこのところにビックリでした。
ホント、いつの間に? って感じです。^_^;

指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット。
昔、私がクラシックを一番盛んに聴いていた頃に、N響の名だたる指揮者陣の中でも特に敬愛する一人でした。
スッキリと明快で、スマートなところが好きでねぇ。
今年で九十三歳になって、なお現役だって? 頑張るなぁ。(^ァ^)

この第九は 2016年 の演奏。
スッキリして飾り気のない特徴はいつ聴いても変わりませんね。
早目の颯爽としたテンポで、心地好い緊張感を保って、少しも弛緩するところがありません。

九十代に達して、巨匠風な風格で身を固めるじゃなし。
老いてなお爽やかさを保つ。
綺麗に歳を重ねておられるマエストロです。


ベートーヴェン:交響曲 第九番 ニ短調 作品125「合唱つき」

 管弦楽:NHK交響楽団
  ソプラノ:シモーナ・シャトゥロヴァ
  メゾ・ソプラノ:エリーザベト・クールマン
  テノール:ホエル・プリエト
  バス:パク・ジョンミン
 合唱:東京オペラシンガーズ

 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
 
 
  2016年12月21日  NHKホール

 


2019年の第九
 管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮 :ヘルベルト・フォン・カラヤン
 演奏 :1962年 独グラモフォン
 
 
2018年の第九
 管弦楽:コロンビア交響楽団
 指揮 :ブルーノ・ワルター
 録音 :1959年
 
 
2017年の第九
 指揮:バレンボイム
 演奏:BBCプロムス(2012年、ロイヤル・アルバート・ホール)
 
  
2016年の第九
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 指揮 :朝比奈隆
 演奏 :大阪フェスティバルホール 2000年12月29日
 
 
2015年の第九
 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮 :クリスティアン・ティーレマン
 
 
2014年の第九
 管弦楽:バイエルン放送交響楽団、
     ドレスデン国立管弦楽団、
     ニューヨーク・フィルハーモニック、
     ロンドン交響楽団、
     レニングラード・キーロフ歌劇場管弦楽団、
     パリ管弦楽団
 指揮: レナード・バーンスタイン
 演奏: 東ベルリン・シャウシュピールハウス
     1989年12月25日 (ライブ)
 
 
2013年の第九
 管弦楽: サイトウ・キネン・オーケストラ
 指揮 :小澤征爾
 演奏 :長野県松本文化会館 2002年
 
 
2012年の第九
 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮 :レナード・バーンスタイン
 録音 :1979年
 
 
2011年の第九
 管弦楽:NHK交響楽団
 指揮 :ズービン・メータ
 演奏 :東京文化会館 大ホール 2011年4月10日
 
 
2010年の第九
 ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2010
 管弦楽:岩城宏之メモリアル・オーケストラ
 指揮 :ロリン・マゼール
 
 
2009年の第九
 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮 :フェリックス・ワインガルトナー
 録音 :1935年
 
 
2008年の第九
 管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮 :ヘルベルト・フォン・カラヤン
 収録 :1968年
 
 
2007年の第九
 管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮 :アンドレ・クリュイタンス
 録音 :1957~60年
 
 
2008年の大晦日 (この年書かず)
 
 
2006年の大晦日 (この年書かず)
 
 
2005年の大晦日

 
2004年の大晦日


        ▽▲▽▲▽▲

ではでは、令和二年の「問はず語り」もここまでとさせて頂きます。
皆様、どうぞ好いお年を。(^ァ^)
 
 

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December 30, 2020

映画:ダイナマイトどんどん

 
  
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ダイナマイトどんどん
Dynamite Don-Don
 
 
監督:岡本喜八
出演:菅原文太
   北大路欣也
   宮下順子
   小島秀哉
   フランキー堺
   嵐寛寿郎
   金子信雄
   中谷一郎
   岸田森
   田中邦衛
   藤岡琢也
 
 
      1978年   大映
 
 
 
昔々、私が未だ親元で暮らしていた当時のことです。
ある年の大晦日、父が新聞のテレビ欄を見ながら「今年はもう紅白歌合戦はエエから、こっち観ようやないか」なんて言い出しました。
それが、この日紅白の裏番組として民放(のどこか)が放送する映画「ダイナマイトどんどん」だったんです。 今にして想えば、あれが(我が家にとっての)紅白離れの第一歩だったんですね。w

当時の民放のテレビ。
大晦日には、手間の掛かるスペシャル企画とかではなしに、こういった映画を放映して(悪く言えばお茶を濁して (^^ゞ)いたんですね。
こんなの、今となってはちょっと考え難いですよ。
紅白の視聴率(そして権威!)が、まだまだ磐石であった当時ならではのことかと想います。

なにぶん大昔のことで、映画の内容とか、もはやほとんど覚えていないんですけれど。(^^ゞ
それでも、菅原文太と小島秀哉が殴りこみに向かう折りの情景と台詞、ラストであたふた逃げ回る岸田森の姿、そしてフランキー堺の演技なんかが今も記憶にありますから、それなりに愉しんだんでしょう。(^ァ^)

映画を観終わった父は「ほら、面白かったやろ (^ァ^)」って上機嫌でした。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

※ 昭和二十五年。 未だ進駐軍の管理下にあった小倉では、地元ヤクザ組織間の抗争が激化の一途を辿っており、中でも 嵐寛寿郎 率いる 岡源組 と 金子信雄 の 橋伝組 は一触即発!の状態でした。
そこで、警察署長(藤岡琢也)の肝いりで、ここは武力によらず、平和に話しをつけようじゃないかということに。w
そうだ、野球で勝負しよう!
かくして、ヤクザたちの野球大会が(あくまで平和裏に w)開かれることになるのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

戦後の混乱期に、ヤクザ組織の仇敵同士が(アメリカ由来のスポーツ)野球の試合でケリをつけるって。(笑)
なんてオモシロいプロットを持つ映画でしょう。(^ァ^)
任侠もの、スポーツもののフォーマットの中で展開する(ドタバタも交えた)コメディ、人情喜劇、そして反骨とアイロニー。
任侠野球喜劇とでも呼びたくなる作品です。

        ▽▲▽▲▽▲

藤岡琢也から、野球でカタをつけろと厳命された(嵐寛寿郎の)岡源組、(金子信雄の)橋伝組 とも、早速チームを編成します。
更に、野球経験のある(しかもヤクザ稼業の w)人材の獲りあいが始まるわけですけれど。
事こういう話しになると 橋伝組 の 親分・金子信雄 と同幹部・岸田森 は抜け目がありません。
あれこれ手を打って (^^ゞ 着々とメンバーを集めてゆきます。
危うし、岡源ダイナマイツ!

ともかく、この映画の金子信雄はサイコーでした。
完全に山守親分キャラで通してくれてます。(笑)
そして普段冷徹なイメージの岸田森が、ピンク(!)のスーツなんて着込んじゃって w、ケレン味たっぷりの怪演!


それにしても、キャストの(このお二人に限らず)思いっきり豪華な映画ですね~。(@_@)

菅原文太・北大路欣也の間で揺れる宮下順子の女心。(って言うかズブズブの三角関係 w)

小島秀哉は菅原文太の女房役を好演。 主として松竹新喜劇で活躍した方らしいですね。

監督となってヤクザたちを熱血指導する、元プロ野球選手にして傷痍軍人・フランキー堺の野球魂。

岡源の幹部として組を支える中谷一郎の渋さ、安定感。

初戦の敵チームのエース役、田中邦衛。 想いの外芸達者で、キビキビ動けるのに驚きました。

イイカゲンに見えて、意外や反骨精神の持ち主だった警察署長、藤岡琢也。

などなど、枚挙に暇がありません。


そして台詞の魅力。
皆さんの語る小倉の方言がイイ!
男が語れば猛々しく、時にユーモラスに。
女が喋れば古風な、あるいは鉄火女の口調となります。
(但し、金子信雄の台詞からは、どうしても「仁義なき戦い」を想い出しちゃうんですけれど(笑))

この他、演出好く、テンポも好し。 緩急を心得た編集もまた素晴らしいです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

なにしろヤクザたちの臨時編成チームです。
もともと野球になんて感心がないし、ついつい殴る蹴るのケンカ殺法に走っちゃうんですが。(^^ゞ
岡源ダイナマイツ。 それでもなんとかシブトク、そして泥臭~く勝ち抜いてゆきます。

やがて、選手の引き抜きを巡っての抗争も勃発!
死に装束に改め、単独で殴り込みへと向かう菅原文太。
仇敵・橋伝組へと夜道を独り往く、その途上で待っていたのは小島秀哉でした。
無論、ここで「昭和残侠伝」の健さん・池辺良のパロディを演じているワケです。(笑)
(初めて見た折りは、そこのところが判りませんでした)
  
 
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但し野球の場面に関しては、リアリティのなさが気になっちゃいますね。

まぁ、そこがこの映画の眼目じゃ無いよってことナンでしょうけれど。
そうは言っても。^_^;
もうちょっと試合や練習シーンを(「野球」に拘って)丁寧に、キッチリと撮れば良いのに、なんて想いました。
それをするとなると、うんとお金が掛かるんでしょうけれど。(^^ゞ

そして、北大路欣也演じる剛速球投手(菅原文太にとって恋敵 (>_<) でもある)については、彼の真意まで充分に描き切れていない憾みがあります。
もともと無口なキャラではありますけれど、ともあれ彼の下した <ある選択> の裏に、なにやら深い考え/計略でもあるのか、それとも単なるクズだったのか。w どうにも判り難かった。
そこのところが、ちょいと不満です。

        ▽▲▽▲▽▲

それにしてもクライマックスの、岡源ダイナマイツ 対 橋伝カンニバルス 戦のシーン。
これが、オレ的にはイマイチだったなぁ。

ラフな試合のお終いに、とうとう乱闘が始まって、そのままドタバタ喜劇に持っていっちゃったのが、ねぇ。(^^ゞ
しかも、ここばっかり矢鱈と長尺でかつ豪華(大勢のモブを使った)でやんの。orz
これも、映画館で観ていたら腹を抱えて大笑いするのかもしれませんけれど。

        ▽▲▽▲▽▲

ワタクシは間違いましたね。(^^ゞ
これは(いわゆるフツーの)野球映画とはかなり違ってます。(笑)

野球に臨むにしても喧嘩上等で、なんたって反骨を貫いてみせます。
ヤクザと戦争をからかい、戦後日本を揶揄し。
ついでに野球や、更には戦勝国アメリカまでおちょくってる。(笑)

「ダイナマイトどんどん」ってのは、マジメ(?!)な態度でスポーツ、野球を描いた作品を観ようと臨んだら、これは相当に腹の立つ映画でしょうね。
俺は大いに愉しんだけれど。(笑)

お終いは、いかにも岡本喜八らしい展開に。 粋なラストシーンでした。
 
 
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今回、昭和五十三年公開の名作を、じっくりと愉しみました。(でも、やっぱドタバタは好きじゃないなぁ (^^ゞ)

全編に横溢する男気。
粋で、ユーモラスで、人情の機微を巧みに描いて、やっぱり岡本喜八作品はサイコーです。

それにしても、菅原文太ってホントに良い役者ですねぇ。
男っぷりが好くって、カッコ良く。 凛々しくもおバカで、茶目っ気があって。

菅原文太の魅力の炸裂する一本でした。
 
 

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December 29, 2020

映画:スモーク

 
 
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スモーク
Smoke
 
 
監督:ウェイン・ワン(王穎)
脚本:ポール・オースター
原作:「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」 ポール・オースター
    Auggie Wren's Christmas Story      by Paul Auster
出演:ハーヴェイ・カイテル
   ウィリアム・ハート
 
 
       1995年    米国
 
 
原作は米国の小説家ポール・オースターの著作。
なんでも、ニューヨーク・タイムズのクリスマス特別号に掲載するため書き下ろした短編なのだそうで。
つまり、この季節に読むのには丁度おあつらえ向きの、読めばほっこり暖かくなる、ちょっとイイ話というわけですね。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

米国ニューヨークはブルックリン。
昔からの建物が林立するダウンタウンです。
ハーヴェイ・カイテルは、とある街角に店を構える煙草屋(今時?!)さんの主人。
ざっかけない常連客がたむろする、居心地好さそうな店内。

そこは、下町的な倫理観の通用する人情の世界でした。 治安は良くないけれどね。(^^ゞ
何年か前に、近くの銀行が強盗に襲撃されて、その折りウィリアム・ハートの奥さんが(気の毒にも流れ弾に当たって)亡くなっていますし。

そのウィリアム・ハート。
小説家(インテリジェンスを漂わす風体の)で、煙草屋の常連客の一人であり、ハーヴェイ・カイテルにとっては気心の知れ合った親友でもあります。

ハーヴェイ・カイテルも、若い頃にいろいろとやんちゃをしでかした(^^ゞものの、現在はこの場所で地道に煙草屋を営んでいる様子。
そして、もう十年以上もの間、毎日同じ時刻・同じ場所から街の写真を(通りを行き交う人々やクルマの姿と共に)撮影し続けています。
定点観測ですね。(^ァ^)
キヤノンの一眼レフAE-1(往年のベストセラー。 私も愛用してました σ(^ァ^))にモノクロのフィルムを入れて、三脚に乗っけ、レリーズ付けて。
一日一枚ずつ、毎日毎日愚直にシャッターを切り続け、そうして仕上がった写真は、もう4000枚にも上るそうな。

ある日、ハーヴェイ・カイテルは自分が撮りためたコレクション(きちんとアルバムに整理されていました (^ァ^))をウィリアム・ハートに披露します。
この、長回しで撮られた二人きりのシーン。
ハーヴェイ・カイテルの長台詞がホントに素晴らしいんです。


ハーヴェイ:ゆっくりと見ていかなきゃダメだ
ウィリアム:どうして?
ハーヴェイ:あんたが頁を次々にめくるからさ
      ちゃんと写真を見てなかったろ?
ウィリアム:でも、どれも皆同じ(位置から撮った)写真だよ
ハーヴェイ:同じようで、一枚一枚みんな違うよ
      よく晴れた朝 曇った朝
      夏の日差し 秋の日差し
      ウィークデー ウィークエンド
      コートを着込む季節
      Tシャツに短パンで過ごす季節
      知った顔 違った顔
      新しい顔が、やがて常連になって、古い顔が消えてゆく
      地球は太陽を廻って
      太陽の光は、日々違った角度で差し込む
ウィリアム:ゆっくりと、見ていくべき?
ハーヴェイ:俺は、そう薦めるね
      「明日、また明日、また明日と、
       時は小きざみな足取りで一日一日を歩み・・・・」
ウィリアム:おお!(不意に一葉の写真に眼を止め)ジーザス・・・・

 

ハーヴェイ・カイテルが日々撮り溜めた4000枚の中から、ウィリアム・ハートが見出したものは?

        ▽▲▽▲▽▲

幾つかの短いエピソードからなるこの映画。
どれも過度に引っ張ろうとはせず、程好いあたりでスパッと終えるところが粋です。(^ァ^)


・ウィリアム・ハートの独り住まいに転がり込む少年のお話し。
(小説家の理知的な風貌、カッコイイなぁ (^ァ^))

・その少年が、見も知らぬ父親を訪ねるお話し。
(ハーヴェイとウィリアムが連鎖反応的にコケるところ。 声を出して笑っちゃいました (^ァ^))

・とうの昔に別れた女から「あなたの娘がいるの」と知らされたハーヴェイは・・・・
(しかしまた、好く出来たお話しです (^ァ^))

などなど、その他盛り沢山。(笑)


そして、お終いに用意されたエピソードは、ハーヴェイ・カイテルが愛用のキヤノンAE-1を手に入れた由来。
それは、とある年のクリスマスのこと。
その折り経験した、一風変わったエピソードへとつながるんです。

ここでも、ウィリアム・ハートを相手に、ハーヴェイ・カイテルの長台詞・長回しで魅せてくれます。
知らず引き込まれてしまった素晴らしい芝居。

珠玉篇と呼ぶに相応しい一本でした。
 
 

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December 28, 2020

映画:荒野の七人


 
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荒野の七人
The Magnificent Seven
 
 
監督:ジョン・スタージェス
原作:黒澤明監督作品「七人の侍」
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:ユル・ブリンナー
   スティーブ・マックイーン
   ホルスト・ブッフホルツ
   ジェームズ・コバーン
   チャールズ・ブロンソン
   ロバート・ヴォーン
   ブラッド・デクスター
 
 
      1960年   米国
 
 
映画の中で、西部劇ってのもまた、今では絶滅の危惧されるジャンルのひとつに数えられますでしょうか?^_^;
そのポジションは、あるいは我が国の時代劇みたいな?
「時代劇は死なず」や「なぜ時代劇は滅びるのか」(どちらも春日太一著)じゃあないですけど。w
古いスタイルの活劇が、今日ではさっぱり顧みられなくなっているのって、洋の東西を問わずってことなのかもしれません。orz

ともあれ今回は往年の名作「荒野の七人」を視聴しました。
懐かしい~。(^^♪
ちなみに私がこの映画を初めて見たのって、遥か昔の高校時代。 地元の本当にホントに小さな名画座でのことでした。

        ▽▲▽▲▽▲

※ 舞台はメキシコ(今頃になって気付いたんだけど、これってアメリカのお話しじゃあなかったんだねぇ (@_@))
とある寒村が、山賊の度重なる襲来に困り果てていました。
ようやく収穫した作物を、銃で武装した無法者たちが(有無を言わさず)奪い去ってゆくんです。
抵抗する者は・・・・orz

こういう時はあの人に訊け! ってワケで、村の長老んとこへ相談に行ったら、そんな奴らに従うことないって! オマエら銃を取って戦えばええんじゃって!! 村の誰も持ってないんなら買って来なさいって!!!
長老、賢者っぽいなりの割に、スッゲー判かりやすい主戦論者でした。(笑)

かくして村の代表が銃器を買い付けに町へと出掛けるんですけれど、そこで偶々出会ったのがさすらいのガンマン、ユル・ブリンナーでした。
その人並みはずれた腕前と立派な人柄に惚れ込んだ村の代表。
彼に、どうか村を守って貰えないかと頼み込みます。

凶悪な山賊を撃退して貰うにあたって村人が提示した礼金は、ガンマンらの相場からすれば、もうお話しにならないショボイ額でした。(笑)
しかしながら(村人たち全員の)あり金の全てを報酬に差し出すという真摯な姿勢に感じ入ったユル・ブリンナー。
「腕の立つガンマンが七人も揃えば、なんとか・・・・」って具合に(渋々ながら)請け負ってくれます。

かくして、破格の低賃金でも働いてくれる酔狂な w、しかし腕利きの、なにより命知らずのガンマン探し(残り六人)が始まりました。

        ▽▲▽▲▽▲

一人ひとりのリクルート・シーンが滅法面白いのは原作の「七人の侍」と同様。
冒頭のユル・ブリンナーとスティーブ・マックイーンの出会いからして、もうサイコーでした。
粋でハードな西部の男たちの世界です!(^ァ^)

こうして集結した七人のガンマンたち。

 冷静沈着なリーダー、ユル・ブリンナー。
 その女房役、スティーブ・マックイーン。
 ストイックなファイター、ジェームズ・コバーン。
 人情派ガンマン、チャールズ・ブロンソン。
 戦いの日々に疲れ果てた男、ロバート・ヴォーン。
 一発当てようとする山師、ブラッド・デクスター。
 血気にはやる若者、ホルスト・ブッフホルツ。


やがて、山賊の襲来する村を目指して馬を進める七人。
その姿の素敵なこと、絵になることったら!
もう、すっかり見とれちゃいましたよ。(笑)
やっぱ西部劇だね。

そして、何より素晴らしいのがエルマー・バーンスタインの名調子♪
「荒野の七人」と言ったら、なんと言ってもあのテーマですよ!(^ァ^)
        
 
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この「荒野の七人」では、山賊の首領の人となりまでを描いたのが、原作「七人の侍」とは大きく異なるところです。

イーライ・ウォラック が好演するこの首領。
無論、悪漢なわけですけれど、でも(意外にも)血も凍る大極悪人ってわけではなさそうです。
首領としての、その統率ぶりに手緩いところが(ちらほら)見え隠れして。w
まぁ、その詰めの甘さ故に、ラストでは七人のガンマンらにしてやられちゃうわけです。

なんなら、ユル・ブリンナーの方が余程、冷徹でオッカナそうですなんですけど。(笑)
ともあれ、この(ちょっと抜けたところのある)首領のお陰で、ドラマに奥行きの生まれているのは間違いのないところ。

        ▽▲▽▲▽▲

七人のガンマンたち。
シューティングスタイルはもとより性格も来歴も、それぞれが異なるように、戦う目的にだって違いがあります。
ガンマンとして名を上げようと焦る若者。
金の匂いを嗅ぎ付けて(結局ハズレだったけれど w)付いて来た山師。
戦いの日々の果てに、今は復讐者の影に怯える者。
などなど・・・ 決して皆が皆、高潔な正義の味方ってわけではありません。

でも結局は、村のために命を張って頑張っちゃうんですけれどね。w

        ▽▲▽▲▽▲

土と共に生きる村の人々。
そこには地道であると同時に、また したたか な農民の暮らしがありました。

村に七人のガンマンを迎え、一度は山賊を(見事に!)撃退してみせたものの、奴らはまたやって来るに決まっています。
しかも、この次は全力をあげて襲って来るに違いありません。

長老の唱える「戦って平和を勝ち取る」と言う考えへの反論として、(ここらでガンマンたちにはお帰り願って)山賊の要求を受け入れてはどうか、なんて妥協案を叫ぶ声も出て来ます。

もしも、山賊の言うがままに作物を差し出せば・・・・そうすれば誰も撃ち殺さることはありませんからね。(とはいえ、その結果として村民が餓死しないという保障はどこにもないワケで ^_^;)
そもそも、相手は根っからの悪党たち。 協調路線の通じる相手とも思えないんですが。

やがて、村の存続に苦慮する農民たちの採った選択は・・・・

ガンマンらが、その器量と意地とを試されるようなこの展開。 スゴク好いね。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

クライマックスで、シーンの繋ぎがずいぶんと強引/乱暴じゃないの? なんて想った(次々と味方が倒れてゆく展開とか)んですけれど・・・・この辺りの感想って高校時代、初見の折りと(大体において)同様でした。

それにしてエルマー・バーンスタインのテーマ曲。 滅法威勢が好くって、何度聴いてもサイコーだねぇ ♪(^ァ^)
 
 

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December 27, 2020

隣県まで行って帰ってくる

 
 
急に野暮用が出来てしまい、実に久々に兄宅へ。
道中が妙に遠く感じるのは、以前と変わりませんでした。

会って早速、野暮用の件について相談。
話せて好かった。(^ァ^)

それさておき、子供たちのこと、従兄弟のこと、亡くなった叔母のこと等も話題に上ります。
まだまだ話し足り無かったけれど、また来ることにして、今日はこの辺でイイや。
なんて、適当なところで切り上げて、とっとと帰宅することにしました。

それにしても老けたナァ、兄貴。
なんか、泣きそう。w

ま、コッチだって同じペースで確実に老けていってるワケで。
お互い、感じることなんて同じ筈ですけれど。(笑)

やっぱ、あんまり間を置かずに、時々会っておかなくちゃですね。
 
 

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December 20, 2020

映画:大忠臣蔵 (1957)

  
 
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大忠臣蔵
A Matter of Valor
 
 
監督:大曾根辰夫
原作:「仮名手本忠臣蔵」
出演:二代目 市川猿之助(大石内蔵助)
   高田浩吉     (早野勘平)
   高千穂ひづる   (おかる)
   近衛十四郎    (寺坂平右衛門)
   有馬稲子     (あぐり)
 
 
 
      1957年   松竹京都撮影所
 
 
赤穂浪士の討ち入りは元禄十五年十二月十四日(旧暦)のこと。(新暦に直すと 1703年1月30日)
はい、年末と言えば忠臣蔵なワケです。(^ァ^)

ここに上げます1957年(昭和三十二年)公開の松竹作品は、その名もズバリ!「大忠臣蔵」。
映画会社の、この作品に寄せる気合を感じさせる堂々とした題名ですね。(笑)

忠臣蔵を題材とした劇映画の古今数多ある中で、本作の特徴は歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」に準拠したストーリー、そして(場面によっては)歌舞伎ベースの演出/美術になっているということです。
こんな忠臣蔵映画は他に無いそうで、これはありそうで無かった、そして是非造っておいて欲しかった、意義ある一本と想います。

さて、私の場合忠臣蔵と言えば、かつて鑑賞した「赤穂浪士 天の巻 地の巻」(1956年・東映)の印象があまりにも強烈です。
そして、原作たる歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」。 こちらの方はというと、ほとんど(というか、ほぼ全く)知識がありません。orz

そもそも(映像を通してさえ)通しで見たことが無く、むしろ落語なんかの傍系/カウンターカルチャー等から得た知識が大半という体たらくだったりします。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

そんな、これっぽっちも歌舞伎を知らない私が鑑賞した「大忠臣蔵」ですけれど、これが中々巧みに造られており、全編を愉しむことが出来ました。

歌舞伎由来のシーンが随所にあるわけですけれど、中でも京のお茶屋「一力」の場面が、原作が歌舞伎であることを強く意識させる演出で素敵でした。

大石内蔵助をはじめ、演者に歌舞伎系の人が多かったからでしょうけれど、どの役者も所作や演出のもの凄~く綺麗なのは流石。(^ァ^)

ストーリーとしてはお軽勘平のエピソードを大きく扱っているのが特徴でしょうか。
昔から演じられてきた演目だけに、練りに練られた演出で、観ていてホレボレとしちゃいました。(笑)

但しこの映画、東映の「赤穂浪士 天の巻 地の巻」(1956年)と比べてしまうと、やっぱり幾分地味ですかねぇ。^_^;
 
 

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読書:英語のこころ

 
  
英語のこころ
 
 
    マーク・ピーターセン著
 
 
 
        2018年   集英社インターナショナル
 
 
 
  1.diversity が表す多様な世界
  2.「原子力問題」を考察する
  3.性と愛をめぐる英語表現
  4.英語に見る「老人力」への意識
  5.英語に訳せない小津映画の巧妙なセリフ
  6.「第3の場所」の役割を果たす本屋の力
  7.「資本主義の走狗」の英訳の不可思議さ
  8.『こころ』の文体に見られる英語の影響
  9.英語の語彙に定着した tsunami
 10.日本語の人間味あふれる擬態語世界
 11.英語と日本語の世代間ギャップを考える
 12.『細雪』と The Makioka Sisters
 13.死を表すおすすめの婉曲表現

 

なんと!! もとよし が英語学習に関係した本を手に取るですと?!
英語の勉強なんて、決して人並み以上にはして来なかった私。
果たして、読み切ることが出来るのか?!
もはや暴挙と呼ぶしかないんですけれど。(笑)

ともあれ本書は米国生まれ、著名な英語の先生が書いた、英語にまつわるエッセイ集です。

        ▽▲▽▲▽▲

英語の先生が日本語で書いた本。
当然英語の文例も紹介されていますけれど、その辺は(当然!)チンプンカンプン。(@_@)
判らないながらも、興味を感じて(ガンバリました σ(^ァ^))読んでみました。

        ▽▲▽▲▽▲

日本の大学で、長年に渡り英語教師を務めてきたという著者ならではの視点から、翻訳というものの面白さ、難しさを語ります。
 
自身の親しんできた英米文学への愛着はもちろん、谷崎潤一郎の小説や小津安二郎の映画などの台詞に見られるやりとりの妙、言い回しのテクニック(こればっかりは上手く英訳出来ないらしいです (^ァ^))に感心する著者。
夏目漱石の文体から、英語表現からの影響を嗅ぎ取るのは、英語を母国語とする人ならではの考察ですね。
オレ的に眼からウロコでした。 スゲエ。(^ァ^)
 
        ▽▲▽▲▽▲

最後まで好く判らないまんま(笑)それでも、本書に好感を抱いた私。

試みに、ネットで本書の評判を覗いてみたら、意外や賛否両論なんですね。
否の方の内容はというと、「英語学習の参考にはならないじゃないか! (>_<)」って内容が多かったんですけれど。
でもこの本、英語の学習に役立てるって類のモンじゃあないと想うよ。(笑)

米国生まれ。 英語ネイティブの著者の興味の赴くまま。
ご自分の好きなものに絡めて、いろんな考察を書き記してゆくスタイルになってますから。

文例に、往年のミュージカル、ジャズやポップスの歌詞が出てくるあたり、著者の世代ってこともあるでしょうけれど。
好い趣味、教養人だね。

初めて読んだ、英語に関する本。
オマエに判ったのかって訊かれたら「いや~ ^_^;」って誤魔化すしかないですけれど。(笑)
 
 

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December 15, 2020

読書:怪獣人生

 
 
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                               (画像はwikiから)
  
 
怪獣人生
 
 
   ~ 元祖ゴジラ俳優・中島春雄 ~
 

 

        中島春雄 著


 
            2014年    洋泉社
 
 
 
  第一章  一九五四 円谷英二との出会い・「ゴジラ」
  第二章  一九二九~一九五〇 生い立ち・戦争・東宝入社
  第三章  一九五五~一九七二 栄光のゴジラシリーズ
  第四章  一九五六~一九七〇 東宝特撮怪獣の世界
  第五章  一九六六~一九七〇 ブラウン管の中の中島怪獣
  第六章  一九五〇~一九七二 大部屋俳優として
  第七章  一九七〇~ 円谷英二の死・引退・そして現在
 
 
 
 
ゴジラの「中の人」として、初期のゴジラ映画を支えた俳優・中島春雄の一代記です。

本邦初の本格怪獣映画「ゴジラ」が公開されたのが1954年。
今に続くゴジラ・シリーズの始まりでした。

特撮シーンの撮影は、特撮の神様・円谷英二に託されます。
怪獣の造型から街並みやクルマ・飛行機などミニチュアの作成、そしてそれらを縦横に駆使した演出に至るまで、何もかもが暗中模索/試行錯誤の連続です。
そしてもちろん、怪獣の演技(!)だって初めてのこと。

諸般の事情(無論、お金とスケジュールが足りないため ^_^;)から、新作映画「ゴジラ」に登場する怪獣は、人がスーツの中に入って演じることに。(そして、このことが、日本の怪獣映画の方向性を決定付けることになります)
この、怪獣のスーツのことを、当時は「縫いぐるみ」と呼んだのだそうな(現在は「着ぐるみ」って言いますね w)。

無論、ゴジラの縫いぐるみもゼロから創り上げねばなりませんでした。
スタッフらの労苦の結晶。 初代(!)ゴジラの縫いぐるみというのは、しかし(中に入った力自慢が音を上げるほど w)途方も無く重かったそうです。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

円谷英二は、ゴジラを演じる役者として、東宝撮影所の大部屋俳優の中から中島を指名。
中島春雄。 戦時中に海軍で鍛えた身体の頑健さを買われ、ここに、本邦初の怪獣映画にタイトルロールとして出演することとなりました。

人生何があるか判らないもの。 男優を志して東宝の大部屋に入った青年が、図らずも(今で言う)スーツアクターになったわけですね。

中島は「ゴジラ」(1954)から始めて「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(1972)までの十二作品。 昭和で言えば二十九年から四十七年までの間、ゴジラ役者として「縫いぐるみ」に入り、この大怪獣を演じ切りました。

        ▽▲▽▲▽▲

東宝映画「ゴジラ」は1954年に公開されます。 空前の大ヒットでした。(^ァ^)
気を良くした東宝は、怪獣映画を量産します。
そして作品を重ねる毎、東宝特撮は飛躍的な進化を遂げ(当初は戸惑い気味であった)中島もゴジラを演じることに魅入られてゆきます。

次々に造られるゴジラ映画。
中島のスタンスはいつも単純にして明快でした。
与えられたポジションで、役者としてベストを尽くす。 只それだけ。
どんな作品で、何をどう演じようと、変わるものではありません。 
怪獣スーツの中であっても、生身で演技する際も、それは変わらぬポリシーでした。

        ▽▲▽▲▽▲

本書では中島がゴジラを演じた映画の一本一本について、その撮影時のエピソードを語ってゆきます。ゴジラ(の中の人)視点から語られる、当時の特撮スタジオの様子。 実に愉しいです。(^ァ^)

ちなみに俳優・中島春雄。
特撮シーンでゴジラを演じる合間に、役名の付かない端役としても出演していた(私は映画を観ていて気付かなかったんですけれど ^_^;)そうですね。(もちろん、そこは人間として(笑))

        ▽▲▽▲▽▲

やがて、怪獣ブームはテレビ界へと移行。
中島にも特撮テレビ番組での仕事が増えてゆきます。
こちらは映画と比べ、スケジュールは短く、予算も少ないし、その上撮影所は狭いと来ています。orz
しかし、そんなテレビ番組の特撮現場でも、いつだって一生懸命の中島。
例え演じる怪獣がゴジラではなくとも、その真摯なスタンスに変わりはありませんでした。

        ▽▲▽▲▽▲

初代ゴジラの「中の人」として高名を得た中島春雄。
俳優/スーツアクターを引退した後も、海外のイヴェントからスペシャルゲストとして招かれるなど、ゴジラ役者としての老後を愉しんだようです。(^ァ^)

時は移り、平成ゴジラの時代(無論この頃には、中島を先輩/師と仰ぐ若者が「中の人」を勤めていました)となっても、若い世代に媚びたりするなど一切無く、硬骨漢を通す中島でした。

        ▽▲▽▲▽▲

そういえば、2019年に公開されたハリウッド映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」でも、エンドタイトルに中島春雄へのリスペクトが(偉大な先駆者として)込められていましたっけ。(あれには俺も、グッと来ました (/_;))

 
 

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December 09, 2020

映画:ダーティハリー2

 
  
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ダーティハリー2
Magnum Force
 
 
監督:テッド・ポスト
脚本:ジョン・ミリアス、マイケル・チミノ
音楽:ラロ・シフリン
出演:クリント・イーストウッド
 
 
      1973年    米国
 
 
あの名作「ダーティハリー」から二年後に造られた続編です。
よく、「映画のパート2に名作なし」的なことを言われたりしますけれど。 コイツはどうか?

        ▽▲▽▲▽▲
 
※ サンフランシスコ市警で相変わらずオレ流を貫いているハリーですが、その過激な捜査ぶりが祟ってか、今や殺人課から外されてしまったようです。

その頃、司法の眼の届かぬところで暗躍する社会の敵、あるいは警察の力の及ばぬところで悪辣非道をしてのける凶漢など、「どうにかしてくれ~!」とでも叫びたくなるようなワル者たちが、何者かによって射殺される事件が続発していました。

被害者は、どいつもこいつも殺されて当然 (^^ゞ の悪党たちばかりですけれど、それでも殺人事件発生となれば動くのが警察。
しかし、犯人もさる者で一切の証拠を残さず。 捜査は一向に進みません。
業を煮やした殺人課は、ついにあの(!)ハリーを呼び戻して捜査陣に加えることに。
今回の事件でハリーの上司となるのは、拳銃に頼らぬことを己のポリシーとする(ハリーとは相性最悪の w )エリート警部補なのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

前作「ダーティーハリー」でハリーの愛用した拳銃、いわゆる「マグナム」の印象が余程強かった故でしょうか。
今回の映画は、もう真正面からの(見ているコチラが小っ恥ずかしくなるくらいの(笑))「マグナム」押しです。w

そして、今作で重要な役割を演じるのが、同じ署内で白バイ隊員を務める四人。
みんな若い!(^ァ^) と言うか、未だ(世のダーティーさを知らない)子供たちです。
とはいえ、若手ながらも警察官としての力は立派なもので、射撃の腕前などハリーを凌駕する程!
その上、先輩の(署内一の拳銃の名手として知られる)ハリーに対して示す謙虚な態度!
気持ちのイイ連中で、やる気まんまん。 出来杉君な若者たちでした。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

さて、ハリーはスミス&ウェッソン社製の M29 というゴツイ拳銃を、前作「ダーティーハリー」から引き続いて使用。
そこに .44マグナム という強力な弾丸を込めることから「マグナム」なんて呼ばれてます。(このシリーズの看板みたいなものですよね w)

一方、若手白バイ四人組は、お揃いのコルト社製の拳銃に(ハリーのとは異なる).357というマグナム弾を使っていました。

で、そこはマグナム・ユーザー同士。 マニアックな拳銃談義に花を咲かせるハリーと四人なわけです。w
(ここのところのシーン。 この映画を初めて見た、高校生の頃の記憶が未だにあります。 我ながら余程、印象的だったんでしょうね)

 「ハリー先輩、.44 って、強力過ぎて扱い難くないッスか?」
的なことを訊いて来る若者に対してハリーは
 「俺は弾丸を<軽装弾>にしてる。(こうすることで).357マグナム より狙いやすいし反動も少ないんだ」
ですって。

大口径の弾丸(.44マグナム)を使いながら、それに込める火薬は、あえて標準よりも量を減らしているっていうのが、銃器を知り尽くしたベテランって言うか、玄人っぽいチョイスですよね。w

ともあれこのシーン、完全に拳銃オタクたちの会話です。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

正義とは? 警察とは? 法で罰することの出来ない悪には・・・・
前作でも提示されていたテーマが(容易に答えの見つかるものではないだけに)この2でもまた繰り返されます。

そして、捨て駒のように扱われる若者たち。(-_-;)
痛快なアクションとばかり想っていたら、意外や奥深い映画でした。

        ▽▲▽▲▽▲

この他、本作で特筆すべきは、ラロ・シフリンの奏でる音楽です。
これが七十年代の雰囲気を横溢とさせて、本当に素晴らしかった。(^ァ^)
サンフランシスコを舞台にした刑事アクション。 ダーティーハリーの世界を造り上げていました。

        ▽▲▽▲▽▲

クライマックスはスクラップ寸前、廃船同様となった古~い航空母艦に乗り込んでの一騎打ち。(ここでも、初めて見た高校時代の記憶が蘇りました (^ァ^) )

ここに至って(ここまで、あれほどこだわって来た)拳銃に頼らず、徒手空拳で戦ってみせるハリー。
この映画、「マグナム」人気に乗って、その題名(原題 Magnum Force)からしてマグナムを取り入れているってのに、大詰めまで来てこの(視聴者の期待への)裏切りぶり/反骨ぶりですよ。(笑)

如何にもハリーらしい展開じゃないですか。w
前作「ダーティーハリー」とは、また一味違う名作でした。
 
 

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December 07, 2020

シェイクアウト訓練

 
 
全国各地で、それぞれ定期的に実施されています防災訓練。
我が船橋市でも、例年開催して来たわけですけれど。
でもこれ、今年に限ってはやらないんだとか。
未だ治まる気配のない新型コロナ禍を鑑みれば、これは至極妥当な措置かと想います。

但し、従来防災訓練と一緒にやっていた「シェイクアウト訓練」の方は(無理なく、可能な範囲で)自主的に実施しましょうってことになりました。

そういうワケで、先日地元で催された地元のシェイクアウト訓練に、私も参加して参りました。

        ▽▲▽▲▽▲

船橋市で例年行っている「シェイクアウト訓練」(これには、どういうわけか標題が二通りありまして、「いっせい行動訓練」というのも併記されています)。
当然、昨年も行っていた筈なんですけれど、私は(ホントに申し訳ないことに)不参加でした。m(__)m (防災意識のまるで無いのがバレバレですね ^_^; )

そして今年。 私は地震等発生直後の安否確認のまとめ役を拝命しまして、朝から近所を廻って来ました。

これには(基本的に)地域住民の全員が参加。
やることは至極簡単なんですけれど、でも生憎と、参加するお宅は少なかったです。(人のことは言えない σ(^^ゞ )

でも、こういうのは毎年(地道に)継続していって、とにかく習慣付けるってのが大事ですからね。

        ▽▲▽▲▽▲

が、し・か・し、ですね~。(>_<)

このイベントの「シェイクアウト訓練」っていう名称と、その説明(言い訳? w)について、私はどうにも納得がゆきませんでした。


あの・・・・
「シェイクアウト」って言われて、それが何の意味だか判ります?
私はサッパリ?でした。

これって、地震発生を想定して


   1.まず低く(DROP!)
   2.頭を守り(COVER!)
   3.動かない(HOLD ON!)


上記の3ステップを実行して、震災時の安全を図りましょうってハナシなんですけれど、しかし何故に横文字を使う?

第一、これって小学生の頃やっていた避難訓練と一体何が違うの?
 
  はい! みんな机の下に潜って~! じっとして~! ってアレとさぁ。(笑)

そもそも、ShakeOut。
それに DROP!、COVER!、HOLD ON! とか言われても、「即座」に「正しく」反応できる人が(この国に)どれだけいるのでしょう?(とりわけ幼児、高齢者で)って想うわけです。

だって地震ですよ! なんの心積もりも無いところに、待ったなしで、突然来ちゃうんですよ!(^^ゞ

頼むから! 誰もが瞬時に反応出来る、直感的に理解出来るヤツにしてクレ!
そう、切に想います

        ▽▲▽▲▽▲

そもそも、シェイクアウト訓練というものは 2008年 にアメリカで始まった、地震の一斉防災訓練なのだそうで。

で、シェイクアウト(ShakeOut)は、「地震を振り払え」、「地震を吹き飛ばせ」といった意味の造語なのだそうな。 そりゃ判らないワケだ。(笑)

ともあれワタクシ、その「振り払え」って命令口調から、ある種の傲慢さを感じるんですが。(-_-;)

古来、我が国には「天災」という言葉がありましてですねぇ。w
そもそもが、勝てるような相手じゃないんだし。(^^ゞ
(落語の「天災」を聞いたことないんでしょうか?)
降り掛かる災難と、どうにか上手く付き合っていこうってのが我が国のスタイルの筈。

先進国中でも、特に多くの災害を経ている日本。
災害の経験には事欠かないワケですけれど。
それが、なんでいまさら米国から学ばなきゃならないの? なんてぇ想いもあります。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

この「シェイクアウト訓練」。
副題(?)として「いっせい行動訓練」ってのが添えられています。
こんな副題のあること自体、カタカナ名称への自身の無さが窺えますし 言い訳みたいに思えて来ます。
イベントの趣旨と内容は文句なしとして、そのネーミング(と説明)にはどうにも納得のいかない訓練でした。
 
 

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December 06, 2020

カリン

  
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好く晴れた日曜日。
買い物からの帰りがてら、少し遠くの公園に立ち寄ってみると、未だカリンがぶら下がってました。

既に葉を落として、果実だけになっているカリン。
冷んやりとした空気に、黄色い実が好く映えます。(^ァ^)
既に幾つかは樹下に落ちていました。

ここは古作町北公園。
 
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この公園にカリンの生えているのは、かなり前から気付いていたんですけれど。

休日の昼間のこととて、親子連れが盛んに遊んでました。
平和だなぁ。(^ァ^)

でも、公園前の道路を、ひっきりなしにクルマが通るんですよ。(-_-;)
住宅街の中だっていうのに、どうしたわけか(ホント、冗談のように w)クルマの切れ目がありません。
皆、すぐ傍にある中山競馬場に向かうのかもしれませんね。
 
 

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December 05, 2020

読書:そばですよ

 
 
そばですよ
 
    ~ 立ちそばの世界 ~
 
 
 
     平松洋子 著
 
 
          2018年   本の雑誌社  
 
 
 
B級グルメ大好き。(^ァ^)
まして、立ち食いそばと来れば大好物なんですが、でも、この所トンと喰わなくなったナァ。(^^ゞ

本書「そばですよ」は、食文化に詳しいエッセイスト・平松洋子による立ち食いそば屋案内。
都内で営業する立ち食いそば屋の中から(大手チェーン店ではなしに)独立系の名店27をチョイス。 ひとつひとつ念の入った取材で、丁寧に紹介してくれています。

        ▽▲▽▲▽▲

通勤途上のビジネスマンらを主要な顧客とする立ちそば屋だからして、その朝はとても早いもの。

出汁を採り、天麩羅を揚げるところから始まるお店の一日。
イイねぇ。 こういう昔ながら、独立系の立ち食い。
(無論、チェーンにも沢山良い店があるのを知っていますけれど)

著者の取材は、その味やお店の印象などはもちろん、一度や二度立ち寄ったくらいではまず判らない深~いところにまで至ります。
店主(とその一家)の仕事ぶりはもとより、お店の来歴(時には一家の歴史も)、その人生観/そばに掛ける情熱まで、次々に引き出してゆく著者の取材力は見事なもの。
というか、著者の飾らぬフランクな人柄が、お店をしてそこまで語らせるんでしょうね。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

でも、27店も巡るうち、だんだんと、一風変わったお店の紹介も。

メニューに一工夫も二工夫も加えた(これが立ち食いそば?(^ァ^) って言いたくなるような)お洒落/ファッショナブルなお店。 
遅い時間にはお酒や、気のきいたおつまみも愉しめて、もはやニューウェーブ系とでも言ってみたくなります。(笑)
でも、これもまた(決して居酒屋じゃあなく)立ち食いそばなんだねぇ。(@_@)

まぁ、オレなんて昔ながらの立ち食いで充分なんですけれどね。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

とにかくこの本は文章がイイ。 読ませます。(^ァ^)

あんまり口調が好いもんだから、中身を咀嚼しなくても(内容を読み取らなくとも)呑み込めちゃうほど。(笑)
(時にその口調だけで聞けてしまう、名人の語る落語みたいに)
 
 

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