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November 15, 2020

映画:ゴジラ対ガイガン

 
 
Photo_20201115090301
 
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
Godzilla on Monster Island
 
 
監督:福田純  (本編)
   中野昭慶 (特撮)
出演:石川博
   菱見百合子
   藤田漸
   西沢利明
 
 
       1972年    日本・東宝
 
 
ずっと以前から観たかったんです。
この「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」ってタイトルの、ゴジラ・シリーズ第十二作目。
なにしろ東宝怪獣の中でも特に人気のアイツ。 ガイガンがタイトルロールを務めてます。(^ァ^)

一方、今作で宇宙からやってきたガイガンたちを迎え撃つゴジラはと言えば・・・・お眼目をパッチリさせた、いささか漫画っぽいお顔で登場します。w


  ゴジラ   「おい! アンギラス」
  アンギラス 「なんだい?」
  ゴジラ   「すぐていさつにゆけ」
  アンギラス 「OK!」
  ゴジラ   「いそげよ!」


劇中、相棒のアンギラスとこんな台詞(こいつら、大怪獣なんですけど w)まで交わしちゃうんですから、怪獣の擬人化もここに極まれりですね。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

この映画では、特撮シーンに、これまでに公開された数々の東宝怪獣作品からの映像の流用/使いまわしが多用されています。(音楽もまた同様です)
もちろん、こういった特撮の再利用ってのは、過去にも度々やっていたことではあるんですけれど、本作ではそれが取り分け顕著に。(^^ゞ

この当時、東宝も(怪獣ブームの真っ只中とはいえ)余程、台所事情が厳しかったって事なんでしょうか?
確かに、特撮映画ってのはうんとお金が(それこそ尋常でなく)掛かるに違いありませんし、だったら徹底したローコスト化を図って臨まざるを得ないのも判りますけれど。
でも、こんなことをやっていて、お客が離れちゃわなかったの? なんて、観ているコッチが心配になって来ちゃいました。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

今作がデビューとなるガイガン。
その造型(着ぐるみの)は中々お見事でした。(^ァ^)

全身を銀ラメっぽくキラつかせ (@_@) て、なんだかヤンキーっぽい風体(笑)の大怪獣。
お腹にはでっかいチェーンソー(!)を抱え込み、両手両足は、それぞれが一本のカギ爪になっている(つまり、指先に相当する部分が無い)等、日常生活(怪獣ナンですけど w)上の利便性を一切放棄!
戦う/破壊すること、それのみに特化した生き物です。
一切の表情をうかがわせない真っ赤な一つ目は、もはやグラサン掛けてイキがってるお兄さんとしか見えません。w
全身が凶器で構成された、飛びっ切りのヒールぶりを期待させてくれる、見るからにヤバそうな奴です。

        ▽▲▽▲▽▲

ホント、今回の新怪獣の造型はまことに秀逸。(^ァ^)
あるいは、映画全体に渡ってあちこち節約しておいて、でも、この怪獣のスーツにだけは、惜しまず注力したのかも。
ある意味、一点豪華主義の映画だったのかもしれないって、ワタシは(勝手に)想像してます。(笑)
東宝、頑張りました。w
そしてその甲斐あってか、ここにガイガンという新たなスター怪獣(!)が誕生したわけですから、これは東宝にとって悪い選択ではなかったってトコロでしょう。

        ▽▲▽▲▽▲

そんな映画「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」。 じゃあ、そのストーリーはと言うと・・・・これが思いっ切りシンプルで、そして判りやすかったです。(^ァ^)

なにより、横溢する高度成長期のエネルギー!
そして、教育ママ・ヒッピー・内ゲバ・開発などなど、この時代の空気をビビッドに感じさせる要素も豊富。
昭和の怪獣映画って、やっぱ愉しい~。(^ァ^)
  
 
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東宝の特撮というと、毎回ほぼ決まったメンバーが繰り返し出演する事の多い(またそこが愉しい (^ァ^) )ものナンですけれど、本作ではどうしたワケか(怪獣映画で)毎度お馴染みの顔ぶれが登場しません。(って言うか、菱見百合子・村井国夫あたりを除いて、そもそも有名なスターが不在)
これまで怪獣映画とは縁のなかった役者さんを中心としたキャスティングは、東宝としても、心機一転を期したものだったんでしょうか?

が、そうは言っても、この映画の役者陣。
その数は少ないけれど、なかなかイイ役者が揃って愉しめました。

個性的な美声が印象に残る西沢利明。 今で言うイケボだねぇ。(^ァ^)
石川博のどこかすっとぼけた明るさ/軽さ。 藤田漸は(口元をへの字に結んだ)若者らしい一途さがイイ。(お二人とも、不思議と他の作品でその名を聞かないけれど)

        ▽▲▽▲▽▲

さぁて、お話しが単純明快な分プロレス・・・・じゃなかった怪獣たちの対戦シーンの方は長尺になってます。(皆これが見たいんでしょ?(^ァ^) だったら長く愉しんで貰いましょうってワケです)

正義の地球怪獣はゴジラ・アンギラス、相対しますは悪の宇宙怪獣ガイガン・キングギドラ組。
なんだか、プロレスのタッグマッチみたいなんですけど。(^ァ^)
って言うか、絶対に意識したでしょ。 これ(笑)

でも、悪役怪獣プロレスラー(違)のガイガンって、見た目が余程派手な割りには、それほど強くはないんだよね。
不利になると(卑怯にも)凶器攻撃に及ぶも、結局は逆襲にあって負かされちゃう昭和の悪役レスラーみたい。(笑)

普段より長丁場のファイトシーンを持たせる為なのか、本作ではなかなか放射能火炎を吐かないゴジラです。
安易に火力に頼らず、取っ組み合いで勝負する。 この方向性はすごくイイと思う。
まぁ、火なんか使ってたら、すぐに決着が付いちゃいそうですしね。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

劇中、ゴジラの前に現れたのは、侵略宇宙人の造り上げた悪のテーマパーク(!)の象徴として佇立するゴジラ・タワーでした。
なにしろ身大、1/1サイズのゴジラ像です。 その存在感は圧倒的!
(因みに、この映画の公開は大阪万博から二年後。 万博会場やパビリオンの造型からの影響を、随所に感じますね)

ここでゴジラは(後の映画での、メカゴジラの登場を待たずして)自分自身の姿と、初めて対峙することになります。 そして・・・・

 
気合の入った怪獣プロレスを堪能しました。
  
 

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