映画:コブラ
コブラ
Cobra
監督:ジョージ・P・コスマトス
脚本・出演:シルヴェスター・スタローン
1986年 米国
随分と昔のことですけれど。(^^ゞ
その当時、同じ合唱団で唄っていた友人が(折りしも公開中の)この「コブラ」を観て来て、スタローンの映画で凄~く好かったって、感想を熱く語ってくれたことがありましてね。
当時のボクは、この映画にも、そしてスタローンに対しても興味もなんも無くって「あ、そーなんだ。 ふ~ん」って具合の無反応ぶり。w(「ロッキー」(1976年)は観てたのにね)
それでもホンのちょっとだけ w 興味が湧きはしましたけれど、でも映画館に脚を運ぶまでには至らなかったです。
さてこの度、そのシルヴェスター・スタローン主演の映画「コブラ」のDVDを観てみました。
なんか、ものスゴイ後追いの視聴なんですけれど。(笑)
とにかく、オレもちゃんと観たからね!
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1986年公開の米映画「コブラ」。
観ての第一印象はと言うと、これってつまり「ダーティーハリー」のスタローン版だよねぇ? ってコトです。(笑)
映画「ダーティーハリー」(監督:ドン・シーゲル)が公開されたのは1971年。
クリント・イーストウッド演じるサンフランシスコ市警の刑事は、己の信念/正義を貫く為には手荒な、場合によってはダーティーな行動に及ぶことをも辞さない。 そんな型破りな男でした。
「ダーティーハリー」で観る者に強烈な印象を残したのは、魔都(!)サンフランシスコの渇いた空気感と(それに相応しい)淡々とした描写。
そして大胆な(しかし抑制の効いた)バイオレンス表現や(犯行の)陰湿な猟奇性。
更には、主人公の抱く孤独や執念等など。
それは、ある意味ドライで、そして、やや殺伐とした世界観ではありました。
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そしてこちら、スタローン映画「コブラ」の舞台はロサンゼルス。
同じ北米西海岸ではあっても「ダーティーハリー」とは一味違った熱さ! そしてまた、幾分のウエットさ/叙情性も感じさせます。
なにしろ、銃なんてド派手に(もうキモチ良いくらい w)バンバン撃ちまくるし、カーチェイスも思いっきり派手!
その上、ヒロインとのロマンスも(ここンとこは「~ハリー」になかった)。
これって、観る者をしてとにかく判りやすく、どこまでもストレートに愉しませますってタイプの映画ですね。(^ァ^)
スタローン。 ロサンゼルス市警きっての超ヤバい刑事を演じるにあたって(黒ずくめの)革ジャン+グラサンという(絵に描いたような w)ラフでマッチョなキャラクターを用意して来ました。
愛車はクラシックな流線型の(改造車と思しき)クルマ。
ま、オレ的に、ここまでやられると流石にベタ過ぎかナって想うけれどね。(笑)
スタローンとイーストウッド。
どちらの方が良い悪いではなしに(そもそもが比較するようなモンじゃありません (ーー;))ここはアクションスターそれぞれの、個性を愉しむのが吉ではないかと。(^ァ^)
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映画冒頭で主人公が披露する(いわゆる掴みの)アクション!
その演出の見事さ/テンポの好さは、「ダーティーハリー」の、あの(!)素晴らしい序盤を髣髴とさせて、特に好かったねぇ。(^ァ^)
そして、中盤以降からはストーリー/アクションとも、ハッキリと変化してゆきます。
つまり、あのイーストウッド作品とは完全に一線を画すんですね!
激しい銃撃戦で、大勢の悪者たちをバッタバッタと(ホントこの男、お終いまでに一体何十人撃ったんだろう? (^^ゞ)一掃してゆくスタローン。 痛快無比!
観ている途中から、あゝこれはもう(「ダーティーハリー」の亜流なんかじゃあない)スタローンならではの映画だなって、ハッキリ直感出来る仕掛けです。(笑)
やっぱコレだよねぇ。(^ァ^)
結局こういうのに落ち着くんだよ、スタローンの映画は。(笑)
豪快なアクション路線がサイコーだよねって(イーストウッドとは違うんだし w)納得させられます。
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多作の映画スター、シルヴェスター・スタローン。
この「コブラ」(1986年)で見せたバイオレンス刑事路線は、でも、これ以降は続けなかったようですね。
それで正解なのかと想います。(^ァ^)
痛快無比のアクション作品。 尺も短くスッキリしていて、スゴク見やすかったです。
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