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May 02, 2020

読書:4アウト

 
 
4アウト
 
  ~ある障害者野球チームの挑戦~
 
 
     平山譲 著
 
 
       2005年  新潮社
 
 
新型コロナ過のお陰で(とりあえず、今のところは)一年延期ってことになっちゃってる 2020年東京オリンピック/パラリンピック。
選手・関係者の皆さんの困惑と苦労は想像に難くないですけれど。
ホント、この先どうなっちゃうんでしょう?orz

        ▽▲▽▲▽▲

で、そのパラリンピックには、競技種目の中に「野球」って無いんですってね!
なんか意外でした。 まぁそこには、いろんな理由が(そもそも「野球」をする国が少ないとか)あるんでしょうけれど、ともかくオリンピックにはある(そして、我が国では特に人気の)「野球」が、パラリンピックにはありません。
私も(恥ずかしながら)つい最近知ったコトなんですけれど。(^^ゞ

ともあれ本書「4アウト」は、実在の障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」の誕生と、その奮戦ぶりを描いたノンフィクション。
スポーツへの抑えきれない情熱、逆境に立ち向かう心、なにより野球愛の迸る一冊です。

        ▽▲▽▲▽▲

子供の頃から(折り折り、廻り道しながらも)野球一筋で来た矢本。
既に現役(社会人野球の)を退いている身ではありますけれど、目立った成績の一つも残すことが出来ないまま選手生活を終えたことが、彼の心中に深い悔恨の念を残しています。
そして今は、障害者施設で働きながら、かつて野球にぶつけた情熱を燻らせる日々でした。

そんな彼が、縁あって障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」の創設に関わります。
なにしろ、ゼロからのスタートです。
「障害者野球リーグ」での優勝を目指し、矢本がまず取り組んだのは・・・・選手を募集することでした。(^ァ^)

共に、障害者野球に取り組んでくれる者は居ないか?
意外に難航するメンバー集め。 が、矢本監督は諦めません。
根気好く選手を募る内、徐々に選手が集まり始めました。

若いころ野球に夢中だったが、不幸にして障害を負ってしまい、以来スポーツを諦めている者。
あるいは、子供の頃から野球を見るのが好きだった/憧れていたけれど、生得の障害ゆえに、ずっと(野球の世界に)踏み出せずに居た者、などなど。
一人また一人と、様々な理由から障害者として暮らす(一旦は野球を、そして人生を諦めた)選手が集まり始めました。

これ、凄く好いプロットの小説だな、と想ったら、ノンフィクションだったんですね。
そろそろ読み終えようかって辺りになってから気が付きました。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

それぞれが障害を抱えながら、どうしても野球をやりたいと集まった「東京ブルーサンダース」選手たち。
聴覚や神経の障害、また片腕・片足を失った選手などなど、ハンディは人それぞれです。
彼らに共通するのは、病気や怪我の為に一旦は諦めていた、大好きな野球が出来るという喜び。
野球が出来るということ。
彼らにとって、それは一人の障害者として人生を歩んでゆく上での、大きな励みでもありました。

        ▽▲▽▲▽▲

一方、熱血監督の矢本が指導するのは、自分が現役の当時(健常者の野球チームで)やっていたのと同じ、徹底した勝利至上主義の野球です。
こんなの、健常者の世界でならば、当たり前すぎることですけれど。
でも、グラウンドで投げ・打ち・守るのは障害者ですよ!
そんな方針を立ててダイジョーブなの? って想っちゃいますよね。 (@_@)
でも、例えプレイするのが障害者であっても、こうしなければ、そもそも野球をやる意味が無い。(健常者と障害者の間に垣根なんて無い)
というのが、矢本監督の譲れない一線でした。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、我らが「東京ブルーサンダース」。
障害者リーグの老舗・常勝チームを相手に、なかなか勝たせて貰えませんでした。

なにしろ障害者野球って、結局<障害の度合い>の小さい選手が居るチームが有利なんだよね。(^^ゞ
より軽度の障害者をチームに入れるのが、勝利への近道・・・・私、このシビアな事実を知った時に、ちょっとばかりフクザツな気分になりました (^^ゞ

が、やがて「東京ブルーサンダース」も、剛速球を投げる(脳梗塞の)エースを迎え、チームはどんどん強くなって行きます。(結局、野球ってピッチャーなんですかねぇ (^^ゞ )

そして・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

これ、悪かない話なんだけれど、でもねぇ・・・・このノンフィクション「4アウト」の文章って、文体や措辞の選びが全く上手くありません。

って言うか、もう、おっそろしくヘタな文章で書かれているワケです。orz
こんなモン、巷のアマチュア小説家でも、もっとずっとフツーに、ちゃんと書けるでしょう?(^^ゞ

いえ、人のことをとやかく言える身じゃないってことは、重々承知していますけれど。(^^ゞ
そうは言っても、この本の文章は酷かった。
久々にハズレを引いちゃいましたね。orz
 
 

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