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May 06, 2020

映画:座頭市兇状旅

 
 
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座頭市兇状旅
Masseur Ichi, the Fugitive
 
 
監督:田中徳三
脚本:星川清司
原作:子母沢寛
音楽:伊福部昭
撮影:牧浦地志
出演:勝新太郎   (座頭市)
   高田美和   (おのぶ)
   万里昌代   (おたね)
   村瀬幸子   (おまき)
   成田純一郎  (① 下仁田の佐吉)
   松居茂美   (② 小幡屋島蔵)
   安部徹    (③ 矢切の東九郎)
   北城寿太郎  (④ 棚倉蛾十郎)
 
 
      1963年   大映
 
 
座頭市シリーズ四作目。
この映画、冒頭からステキです。(^ァ^)
街道を独り往く座頭市の姿とか、村祭りの賑わいぶりとか。
相変わらず(惚れ惚れする程の)見事なカツシン、そして大映クオリティでした。

但しこの映画、ストーリーがいささか掴み難かったです。(^^ゞ
ホント、中盤以降になると、もうワケが判んなくなって、アタマがこんがらがりました。orz
コッチは座頭市シリーズを、既に前三作までを視聴済みなんで、なんとなく(笑)そのまんま観続けちゃいましたけれど。
とにかく終えてから、ちょっとナットクのゆかないところが。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

※ 旅の途中、三下ヤクザに後ろから斬り掛かられる座頭市。
もちろん、難なく返り討ちにしてのけたワケですけれど。
ともあれ、そこから出来た縁(?)で、折りしも祭りで賑わう下仁田を訪れることになります。

(因みにこの映画、人間関係がちょっとフクザツなんですワ。w
それも、単純明快な時代劇という態で始まって、でも観続けてゆくうちに、実はややこしいストーリーだった orz って判るタイプのお話しです (^^ゞ )

        ▽▲▽▲▽▲

そのややこしいお話し w の、主な(座頭市以外の)登場人物は以下の通り。

① 下仁田の街を仕切るヤクザ一家の若親分・佐吉。
父(故人)から一家を引き継いで、未だ間もない様子。
気弱な性格で、ヤクザの親分向きのタイプとは見えません。
根っからマジメな男ゆえ、日々立派なヤクザ w になるべく頑張っているところ。
小幡屋の おのぶ ちゃんとは恋仲。(^ァ^)

② 下仁田の旅籠の親父、小幡屋島蔵。
(一見すると堅気ですが)かつては地元の貸元を務めていたという老人。
佐吉の(亡)父親によってその地位を追われたことを今も恨みに想い、あわよくば返り咲こうと画策しています。 ひとり娘の おのぶ は、若親分・佐吉 ① とラブラブ。(^^)♪

③ 矢切りの東九郎。
下仁田八幡宮の祭りの間、若親分・佐吉 ① の下にワラジを脱いでいるヤクザの親分。
兄弟分を斬られた私怨から、座頭市を付け狙います。
(判りやすいくらいの)根っからのワル。w

④ そしてスゴ腕の浪人、棚倉蛾十郎。
破滅タイプ(自らの死に場所を捜して歩いて廻るような)の剣客です。
座頭市の強さを知ると、彼を斬る事に執着し始めます。

        ▽▲▽▲▽▲

若親分・佐吉 ① は、筋金入りの穏健派。
(親から引き継いだ)ヤクザの親分なんて、まるで似合わない、まだまだ半人前の若者でした。

そんな 佐吉 ①。 目下、彼の下にワラジを脱いでいる(海千山千のワル)矢切りの東九郎 ③ に、あれこれイジめられたり、威されたり。 遂には命まで狙われます。(@_@)
そしてその度、市に助けて貰った 若親分・佐吉 ②。
更には市に(なかなか進展しない)おのぶ との恋仲を応援されたりも。w

そんな気弱な若親分・佐吉 ①。
矢切りの東九郎 ③ にそそのかされ(恫喝され)、とうとう市を陥れる陰謀に加担してしまいます。

え~、命の恩人・・・・って言うか、今や 佐吉 ② にとって、唯一の味方と言える市をワナにはめるなんて!
ホントに困ったもんですが、映画を観ているコッチもまた、佐吉 ② の思惑/振る舞いが理解し切れなくて困惑します。orz
  
 
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今回、クライマックスのチャンバラはロケ中心でした。(^ァ^)

斬り掛かってくる敵の多勢を、次々に斬って伏せながら、廃屋の室内(光と影のコントラスト。 美術の仕事が見事です)から、パッと明るい屋外へ。 降り注ぐ陽光の下でみせる殺陣もヨカッタ。(^ァ^)

そこから、ボスキャラの凄腕浪人・棚倉蛾十郎(北城寿太郎)④ との一騎打ちにつなげる展開もサイコーです。

        ▽▲▽▲▽▲ 
 
さて、ラスト・シーンです。

佐吉親分 ① は、この先ダイジョウブなんでしょうか?
市への裏切りを(一応)詫びてはいるんですけれど。
いや、これ、謝られた程度じゃナットクゆかないって気が・・・・(>_<)
それよりこの若者、今のままじゃ親分として(ヤクザ渡世を)生き残っていけるとも想えないんですが。(^^ゞ

別れ際に、ひょうげて踊り出す市。(^ァ^)
この時のカツシンの所作が、ホントに素晴らしいです。

その、愛嬌たっぷりの笑顔が、やがて哀しげな表情へと代わったのは、死んだ(かつての)想い人のことを偲んでのことか?
それとも・・・・それとも若者 ① の前途が、決して明るいものではないことが、座頭市には「見える」んでしょうか?

そんなことを考えると、尚のこと、味わい深いエンディングです。
 
 

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