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April 29, 2020

映画:ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃



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ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
All Monsters Attack
 
 
監督:本多猪四郎
脚本:関沢新一
音楽:宮内國郎  主題歌「怪獣マーチ」
出演:矢崎知紀(小学生の一郎君)
   佐原健二(父 国鉄マン)
   中真千子(母 料亭の仲居さん)
   天本英世(同じ団地に住むおじさん)
 
 
      1969年   日本・東宝
 
 
ゴジラシリーズの十作目は「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」。

なんか、イロイロくっつけてみました (^ァ^) 的な、でもその結果、ちょっと野暮なタイトルになっちまってるんですが。(^^ゞ (英題の方はシンプルなのにね)

ともあれこの映画、シリーズ中でも特にユニークな、本多猪四郎監督ならではの一本でした。

        ▽▲▽▲▽▲

お話しの舞台は、昭和四十四年の川崎。
我が国も、いよいよ高度経済成長期へと突入しようかってあたり。

仕事に追われる大人たち。 日々大忙しです。(@_@)
両親が共働きの団地住まい。 子供が学校から帰っても家には誰も居らず、独り親の帰りを待つ、なんてライフスタイルも登場。 いわゆる<鍵っ子>ですね。

一方、子供たちは・・・・元気一杯でした。(^ァ^)
この当時(既に、道路はクルマで溢れかえっているものの)子供らの遊び場(空き地/原っぱ/廃墟)には事欠きませんでした。

スマホ/ケータイ、ゲーム機もネットも未だ現れてはいないけれど、でも子供が道端で拾ったガラクタの真空管が宝物に成り得た、そんな時代です。(^ァ^)

映画を観ているコッチ(昭和生まれのおっさん σ(^^) )は、懐かしい昭和の風景に、激しく郷愁を掻き立てられました。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

※ 一郎君は、怪獣が大好きな小学生。(^ァ^)
団地住まいで両親共働きの、典型的な鍵っ子でした。

団地の同じフロアには、子供好きの おじさん(天本英世)が住んでいます。
日がな団地の一室に閉じこもって、次々に新しい玩具を考案する「玩具コンサルタント」をやって暮らしている様子。

天本英世おじさんの部屋は(子供の好奇心を刺激しまくる)不思議なモノ(開発中の玩具)で一杯!
普通(!)の大人たちの眼から見れば、変わり者かもしれませんけれど、一郎君にとってはオモシロクって優しいおじさんです。
不在がちの両親に替わって、一郎君の相手になってくれ、親の帰りが遅い日など、晩ご飯の支度までしてくれるんです。

おっと! 天本英世おじさんの部屋では、今まさにゲーム機の原型の原型にあたるナニモノか(?)が創られようとしているじゃありませんか?! (@_@)
でも、それって時代を先取りし過ぎじゃあ?(笑)(天本おじさん、生まれるのが早過ぎた天才って奴でしょうか? (^^ゞ )

さて、気弱な性格(それこそ、お父さんが心配するくらい)の一郎君。
原っぱを遊び場にする男の子たちのグループに、なかなか加わることが出来ません。
それどころか、道端で一郎君が拾った真空管を(男の子たちに、強引に)取り上げられてしまうことも。orz

イジメられっ子の一郎君。
グループのガキ大将格・三公のことを(心中で勝手に w )「ガバラ」と名付けていました。
怪獣みたいな名前を与えるあたり、流石は熱心な怪獣ファン。(笑)

まぁ、イジメって言ったって、ここに登場するのは、決して陰湿なソレではないようですけれど。
この年頃の少年たち同士の、幾分(ラフな)荒っぽいふるまいってところ。
この子ら、なにより一緒になって遊びたいんです。(^ァ^)

ある日、一郎君たちの住む街に、二人組みの銀行強盗が(大金を収めたボストンバッグと共に)逃げ込んで来ます。
警察の追跡を逃れる二人の潜んだ廃墟。 そこは一郎君の秘密の遊び場でもあったのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

映画序盤は、昭和の男の子の日常を描いたドラマでしたけれど、では、ゴジラたち怪獣は、一体いつ出てくるのかと言うと・・・・遊び疲れて居眠りする、一郎君の夢の中に現れました。w

この映画、ゴジラシリーズの他の映画とは違って、そもそも怪獣なんてモノの存在しない、あくまで現実世界のお話しなんです。(^ァ^)

一郎君は、夢の中で怪獣島(!)を訪れます。
島には数々の怪獣たちが棲んでいました。
(この辺り、どっかで見た覚えが。 過去の怪獣映画の映像の使い廻しでしょうね。 (^^ゞ )
中でも、ミニラとはすっかり仲良しになります。(^ァ^)

なにしろミニラは一郎君と同じ背丈(!)で、しかも会話(!!)が成立します。w
一郎君にとってのミニラ。 どうやら、一種のイマジナリーフレンドとしての役割を果たしているようですね。

        ▽▲▽▲▽▲

怪獣島には、乱暴なイジメっ子怪獣のガバラが棲んで居て、ミニラを見つけるや即攻撃して来ます。
逃げ回ってばかりのミニラ。orz

これって、現実世界のガキ大将のガバラが、一郎君の夢の中で、怪獣の姿となって現れた格好ですね。

映画は、一郎君の夢に現れる、怪獣島に棲むミニラとガバラ(怪獣)。
そして、現実世界の一郎君とガバラ(ガキ大将)とを、交互に描いてゆきます。

        ▽▲▽▲▽▲

小さく非力なミニラ。
所詮、体力に勝るガバラの敵ではなく、簡単に一蹴されてしまいます。orz

が、ミニラは(現実世界の一郎君と比べて、ずっと)ガッツのある奴でした。
果敢にガバラ(怪獣)に反撃を試みるミニラ。
それを励ます一郎君。

 「頑張れ、ミニラ!」

コレ、無論のこと、一郎君が自分自身に向けて叫んでいるメッセージでもあるワケです。

怖いお父さん・ゴジラの教育方針(怪獣の世界もキビシイ (^^ゞ )もあって、やられても、やられても、なおガバラに戦いを挑むミニラ。

そして、ついに・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

翻って現実パートでは、廃墟に潜んだ二人組みの銀行強盗と、一郎君との追い掛けっこが繰り広げられます。

ミニラがやったんなら僕だって。
夢の中で、ミニラがガバラ(怪獣)に放射熱線を浴びせたのに倣い、銀行強盗たちに一泡吹かせる一郎君。 好いゾ!(^ァ^)

そして、その翌日。
再び、男の子たちのグループと対峙する一郎君。
勇気をふり絞って、ガバラ(ガキ大将)に反撃です!

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、従来のゴジラシリーズとは異なる、少年の小さな成長を描いたドラマでした。
出て来る怪獣たちは、全て一郎君の夢の中に現れるものばかり。
ですから、ゴジラシリーズ中でも唯一、SF要素ゼロという(いわば)小品です。

つまり、この映画「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」って、実は(フツーの意味の)怪獣映画じゃあない。(笑)

それにしても、ガバラ(怪獣)ってのはアレだな・・・・「ウルトラマン」とかに出て来そうな(あっちの世界から出張して来たかのような)デザイン。w
これまでのゴジラシリーズの怪獣たちとは、異なる生態系に属する生き物っぽいです。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

鍵っ子の一郎君ですけれど、決して周囲の大人達が子供に無関心ってワケじゃありませんでした。
日々、子供の健やかな成長を願う母親。
気弱な息子を案じる父親。
そして好き隣人、天本英世おじさん。w

また、主人公をイジメる男の子たちも、特段陰湿ってワケでもないですね。
一郎君が、夢の中での(イマジナリーフレンドの)ミニラの勇気に刺激されて、ガバラ(ガキ大将)と一戦交わした後・・・・あれから、どうやら一郎君もワルガキ軍団に(無事 w )加盟したっぽいしね。(爆)

ラストは、ちょっと感動させられます。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、こういうユニークな構成ゆえ、賛否が分かれるらしいですけれど、私は好きだな。

昭和の怪獣映画として見ても(あまりに)トホホなアクション。(^^ゞ
なにより、少年とミニラが言葉を交わす(!)演出には賛否両論らしいですね。

特撮ファンの間では、必ずしも評判が好くは無いようですけれど。
でも、アクションがしょぼくたって、ミニラが喋ったって、ガバラ(怪獣)が幾らブサイクだって、別にイイんだよ。
小学生の男の子の見る夢の中のことなんだしサ。(^ァ^)

数多あるゴジラシリーズ中に、こんなのがひとつあっても好い。
少年の成長を描いたドラマとして、これは良作/佳作と想うな。
  
  

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April 25, 2020

映画:宇宙兄弟

  
 
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宇宙兄弟
Space Brothers
 
 
監督:森義隆
原作:小山宙哉 漫画「宇宙兄弟」
出演:小栗旬   ムッタ(兄)
   岡田将生  ヒビト(弟)

   井上芳雄
   麻生久美子
   濱田岳
   新井浩文
   塩見三省
   (以上は閉鎖環境試験の参加メンバー)
   
   バズ・オルドリン(本人)
 
 
          2012年   日本
 

少年時代、夜空にUFOを目撃したのを切っ掛けに、共に宇宙飛行士を志すようになった兄弟のお話し。

例えば我が国において、宇宙ものの映画/ドラマ(それも、近未来・完全リアル志向の)を造ろうとする際、どうしても避けては通れない<ある問題>が、造り手の前に立ちはだかって来ます。

それは<日本単独の力では、宇宙に行くことは出来ない>っていうシビアな現実!
つまり、例えフィクションとは言え(その宇宙ドラマを)実際に在り得る(将来実現する見込みのある)お話しにしようとした場合、日本一国で進める宇宙計画というのは、まずもってムリな設定という事。

我が国が単独で有人宇宙船を打ち上げ、宇宙ステーションを運用し、月面基地を造る。
なんてのは(現今の世界経済、国際情勢を鑑みて)どう考えても現実的じゃあないです。orz

だから、映画やドラマの中で、日本人宇宙飛行士を活躍させるにしても、それは日本主導のプロジェクトではなく、他国の力を借りて実現させましたって設定にしなければ、お話しとして成立しません。
各国が共同でロケットを打ち上げるとか、あるいは、他所の国の宇宙船に(どうにかして)便乗させて貰うとかしなければならない。

と言うワケで、この映画「宇宙兄弟」の場合も、米国NASAの進める宇宙計画に乗っかるカタチ(なんか、自虐的な表現ダナ (^^ゞ )で、クルーとして参加し宇宙へ旅立つ。 という(誰が見てもナットクの (^ァ^) )手段を採用しています。

        ▽▲▽▲▽▲

ふーん。(@_@)
私なんか、小栗・岡田主演で「宇宙兄弟」ってタイトルだから、日本がロケットを打ち上げ、日本独自の宇宙基地とか造るストーリーなのカナって、漠然と想像しちゃってましたけれど。
でもそんなのは、まるっきり現実味の無い、言わば無理筋のお話し。
やっぱ、こういう時にはアメリカに頼るしかないんですねぇ。 日本って。orz

しかしナンナノダ、このミョーな脱力感は。(^^ゞ
上記の事情からは、なんか日本人が(地政学的な要因から)持って生まれた、逃れられない周辺意識(「日本辺境論」(内田樹)みたいな)的なものをイメージしちゃいますけれど。orz
ともあれ現在、そして将来の(実際の)宇宙開発って、各国が共同でやっていくのがリアルな「流れ」になって行くんでしょうね。

まぁ実際、既に何人もの邦人宇宙飛行士が、米国NASAのミッションに参加しているんですから、これって充分に現実的な設定ってコトですよね。
そう考えると、主人公が外国の(ここではアメリカの)宇宙船に乗り込んで宇宙へ行くってお話しも、かなりワクワクさせられます。(^ァ^)

「宇宙兄弟」ってのはつまり、宇宙を舞台にしたSFに(往々にして)ありがちな、荒唐無稽なお話しってワケではない。 実際の宇宙開発に沿って語られた(ある意味、充分に想定可能な)近未来のお話しなんですね。

        ▽▲▽▲▽▲

※ 少年時代のある夜、一緒にUFOを見たことのあるムッタ(小栗旬)・ヒビト(岡田将生)の兄弟。
夜空を漂う不思議な光に強い衝撃を受けた兄弟は、将来は二人で宇宙飛行士になろう! 一緒に宇宙に行こう!  と誓い合います。

月日は流れ、弟・岡田将生は若手のホープと目される(NASAの主導する月面基地建設計画のクルーに抜擢される程の)宇宙飛行士になっていました。(^ァ^) スゲエ!
一方、兄・小栗旬の方はというと、既に(割と早い時期に)宇宙飛行士になるという夢を諦めていました。orz
ここまでの人生。 どうやら、弟が出来過ぎ君なのに対して、兄の方は手痛い挫折を経験して来たものと見えます。

ある日(その頃、自動車会社をクビ orz になり、無為の日々を過ごしていた)兄・小栗旬の下に、「2025年JAXA宇宙飛行士選抜試験」の第一次書類審査に合格したとの知らせが。
一旦は諦めてしまっていた宇宙への道ですが、そこへ突然一条の光明が(まことに微かながら)差した兄・小栗旬です。
しかし、本人にはそんなものに応募した覚えなどありません。
これ、どうやら、イタズラ好きな弟・岡田将生が仕組んだ(勝手に応募しちゃった (^^ゞ )ってコトらしいのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、序盤の演出こそ、いささかカッタルイ (^^ゞ ものの、宇宙飛行士選抜試験が始まってからの展開がとっても愉しいです。

JAXAに集まった大勢の試験生らは、数々の課題を通して徐々に絞り込まれてゆき、ついに最終段階となる「閉鎖空間試験」を迎えました。(ここらが、この映画の中心かと想います)
その中には兄・小栗旬の姿も。 この男、どうにか落伍を免れてました。(^^ゞ

この時点で残っているのは(小栗旬を入れて)六名。
流石、ふるいに掛けられて残った連中です。
それぞれ優秀で熱心、なにより個性豊かでした。(特に麻生久美子 (^ァ^) )

そして、彼ら彼女らを待っていた「閉鎖空間試験」。
幾つも用意された課題、そのどれもが興味深かったんですが、中でも、お終いのお終いに仕組まれていた<ある課題>が・・・・
それは試験生をある種のパニック、言わば極限状況に直面させるタイプの極めてキビシイ内容でした。orz

互いを信頼することが出来なくなり、ギスギスしてゆく試験生たちの心。(>_<)
その時、兄・小栗旬が立ち上がります。

 小栗旬 「俺たちは・・・・俺たちはもっと、宇宙の話をしよう (^ァ^) 」

あ、これならば(六人の候補生たちの中から)選ばれるのはムッタ(小栗旬)だな。
宇宙に(日本から)送り出すのは、この男しか居ないなって納得させられます。

それを、台詞による説明とか、ナレーションとかに頼らずに(ストーリーで)表現している。
そこのところが、なにより素晴らしい。
この映画中で、もっとも好きなシーンです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

米国ケネディ宇宙センターからの、宇宙船出発シーンも好かったね。
やっぱ、胸躍るよなぁ! ロケットの打ち上げって。
その演出に、邦画でココまで出来たのかよって、すっかり感心してしまったワタシです。

そして、まさかのバズ・オルドリン登場!(本人役でカメオ出演)
ホンモノだよ!
人類史上二番目に月面を踏んだ男が、悩み多い主人公を導きます。

そして、かなり頑張っていた月面シーン。
でもね~、最後がね~。orz
これって多分・・・・いや間違いなく、原作を端折ったなって判るタイプの終盤でした。(^^ゞ
まぁ、原作の漫画が未完結じゃ、こうするしかないのカモ、ですけれど。
ちょっと、気まずさを残すラストでしょうか。

ともあれ、中盤の閉鎖空間試験シーンを中心に、とっても面白い映画でした。(^ァ^)
 
 

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April 23, 2020

映画:少年メリケンサック

 
 
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少年メリケンサック
Brass Knuckle Boys
 
 
監督:宮藤官九郎
脚本:  〃
出演:宮崎あおい  (かんな)

   佐藤浩市   (現在のアキオ)
   木村祐一   ( 〃 ハルオ)
   田口トモロヲ ( 〃 ジミー)
   三宅弘城   ( 〃 ヤング)

   佐藤祐基   (25年前のアキオ)
   波岡一喜   (  〃  ハルオ)
   峯田和伸   (  〃  ジミー)
   石田法嗣   (  〃  ヤング)
 
 
       2009年   日本・東映
 
 
「少年メリケンサック」は2009年の公開。
クドカンが脚本担当し、自ら監督まで務めたと言う映画であります。(^ァ^)

※ レコード会社で新人発掘担当を努める 宮崎あおい が、ネットの動画サイトで発見したのは、無名のパンクバンド「少年メリケンサック」のライブ風景を捉えたと思しき数分間の映像。
そこに映っていたのは、ライブハウスのステージで演奏・・・・というより狂犬のように吼え、暴れ廻る四人の若者の姿でした!

 これが(本当の)パンクだ!

動画を見て(今時のパンクもどきなんかとは違うと)狂喜乱舞する元パンクロッカーの社長(ユースケ・サンタマリア)。

 こいつらを連れて来い! 今すぐにだ! デビューさせるぞ! 伝説を作るぞ!

と、新人発掘担当暦二年にして、未だ実績ゼロ (^^ゞ の 宮崎あおい に命じます。

早速、メンバーが居るという酒場(高円寺かどっか、場末の)へ契約に向かった 宮崎あおい。
彼女はしかし、その店で「少年メリケンサック」の<現実>と出会うことになりました。
なにしろベースの佐藤浩市ときたら、髪もヒゲもぼうぼうで、見るからに怪しい風体の五十男(その上、タチの悪い酔っ払い w )だったんです。orz

宮崎あおい がネットで探し当てた画像。
あれって実は、今から二十五年前の「少年メリケンサック」解散ライブを映したビデオだったのです。(爆)

四半世紀も前に活動を終えている古参バンドを、新人バンドと勘違いして契約に行ってしまった 宮崎あおい。w
なにしろ、当時二十代であったと思しきメンバーも、解散ライブ当時から幾星霜を経ています。
この分だと、佐藤浩市以外の三人も今は・・・・(^^ゞ

そうは言っても、とうに絶滅した筈の本格パンクバンドを発見して、すっかり舞い上がっている社長に、今更真実は告げられない 宮崎あおい でした。
更に、好い気になった社長は(件の動画がネットでバズり始めていることもあって)「少年メリケンサック」の全国ツアーまで組んでしまいます。

涙ぐましい頑張り w で「少年メリケンサック」元メンバーを掻き集める 宮崎あおい。
スタジオを借りて練習開始に(やっとのことで orz )漕ぎつけるも、二十五年ぶりの演奏はグダグダで、もう惨憺たるヘッポコぶり。orz
とてもじゃあないけれど、こんなの、お客に聞かせられる内容じゃありません。
そして、バカな兄弟喧嘩を始めてしまって収拾のつかない佐藤浩市と木村祐一。

そうはいっても、もうスケジュールは(社長の早とちりで)決定しています。
どうする、宮崎あおい!?
全国のライブハウスが来演を待ってるゾ!w

        ▽▲▽▲▽▲

さて、映画はここからマネージャー役・宮崎あおい と、四人のオッサンたちの愉快な(!)ロードムービーへと突入します。(^ァ^)

そして、それと交互に描かれるのが、二十五年前の「少年メリケンサック」の姿。
解散ライブに映っていた通りの、荒れ狂った四人の若者たち。
これが、ものスゴク好かった。(^ァ^)
若さ、初期衝動、横溢するエネルギー。
押さえ切れない情熱と、それだけではどうにもならないもどかしさ/未熟さ。(今風に言うなら、痛さ w )
そして兄弟喧嘩。(笑)

二十五年前の彼らが、あまりにもイイ(そして痛々しい (^^ゞ )だけに、現在のオッサン達との対比も、より一層際立つというもの。w
果たせなかった夢。 悔恨。 切っても切れない過去とのしがらみ・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

さて、同じ登場人物の過去と現在とを交互に見せてゆくこの構成。
我々は、この「少年メリケンサック」の他にも、同じようなスタイルの、しかも滅法面白いドラマを知っている筈ですが?

そうです。 クドカンが脚本を担当したNHK連ドラ「あまちゃん」(2013年)!
この映画も、あれと似たスタイルで過去と現在とを描いています。(クドカン得意のパターンなんでしょうね (^ァ^) )

「あまちゃん」(2013年)と「少年メリケンサック」(2009年)に共通するのは、過去パートのドラマが(現代パートに劣らず)素晴らしく巧みに描けているところ。
俳優陣も(ここは当然、新人が多くを占めるわけですけれど)実に素晴らしかった。

「あまちゃん」では、現在と過去のドラマを交互に進めてゆくことで、過去との因縁、捨て切れぬ夢への執着、故郷/親子の絆を描いたものでしたけれど、それはこの「少年メリケンサック」(2009年)でも同様でした。

若さゆえの一途さ、青さ。 その(ある意味)カッコ悪さ。w
行き場の無い、情熱の持って行きどころ。
兄弟の確執(もう四半世紀以上続いている兄弟喧嘩 (^^ゞ )などなど・・・・

「あまちゃん」で我々が見たドラマの構成って、もうこの時点で(他にもいろいろと例があるんでしょうけれど)出来ていたんですね。(^ァ^)

大人になること、生きてゆくことのみっともなさを体現するかのような、現代の「少年メリケンサック」。(^^ゞ

 パンクやって、若い頃は大人達からバカにされてた俺たち。(`゚Д゚´)
 それが今は、近頃の若い奴らからバカにされてる・・・・orz

 でも、やろうよ。(^ァ^)
 次に、いつ集まれるか判らないし。 そもそも、それまで四人とも生きてる保障なんて・・・・
(四人のオッサンたちの行状を見ていると、「ですよね~」って感じです (^^ゞ )

        ▽▲▽▲▽▲

さてさて、この映画。
大勢出演した役者のみなさん、それぞれが好かったけれど、でも、なんといっても主人公を務めた 宮崎あおい の力。 これに尽きます。
ホント、そう言い切ってしまえるくらいに素晴らしい。

映画の冒頭からお終いまで、全編に渡って炸裂する 宮崎あおい の魅力。(^ァ^)
生き生きとした躍動感、カワイサ/愛くるしさ、ちょっとバカっぽさ。w なにより、圧倒的な存在感。

映画「少年メリケンサック」が公開されたのが2009年のこと。
そして 宮崎あおい のヒット作、NHK大河ドラマ「篤姫」の放送が2008年でした。
ですから 宮崎あおい は、この映画の主人公 かんな 役と相前後して篤姫/天璋院さまを演じていたということになりますね。

もしもこの映画と相対するならば、今まさに旬を迎え、上げ潮に乗った女優のスゴサ、その輝きを見届けるべし、でアリマス。(^ァ^)
 
 

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April 19, 2020

映画:スパイダーマン2

 
 
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スパイダーマン2
Spider-Man 2
 
 
監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア  (ピーター/スパイダーマン)
   キルスティン・ダンスト(MJ)
   ローズマリー・ハリス (メイ叔母さん)
   ジェームズ・フランコ (ハリー)

   アルフレッド・モリーナ(Dr.オクトパス)

   スタン・リー


      2004年   米国/マーベル


サム・ライミ監督のスパイダーマン、その二作目です。
王道のアメコミ作品。
なんのヒネリもてらいも無い、ド直球勝負の実写映画。
これが、素晴らしかった。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

※ 前作「スパイダーマン」(2002年)から二年の後。
「スパイダーマン」(の冒頭)で高校生だったピーターも今や大学生。
その傍らで、スパイダーマンとなって街の悪/災害と戦っています。

でも、こういうのってエンドレス。 もう、次から次へと絶え間なく現れますからね。 滅法忙しいったらない。(^^ゞ
とはいえ、人知れず行うヒーロー稼業ってのは、元来一文にもなりませんから、暮らしてゆく上で必要なお金は、それはそれで稼いでゆかなけりゃなりません。

大学の講義やレポートに加えて、アルバイトをもこなす日々。
それだけでも大忙しなんですが。
でも、ピーターの場合、それと平行してヒーロー活動の方も(前作での、ベン叔父さんの遺訓から)やってゆこうとしています。

ひとりの大学生として学業/バイトに忙しい傍らで、救いを求める声は、絶え間なしに聴こえて来ますから、その都度ヒーローに還らざるを得ないわけでが、これが、超キツかった。orz

正義の味方としての役割と(世を忍ぶ姿で居る間の)普段の暮らしの諸々とを両立することの困難さ。
なにしろ彼の場合「二兎を追う者は一兎をも得ず」どころじゃあないですしね。(^^ゞ
この映画、ヒーローもののドラマが潜在的に抱える、基本的な問題点をシビアに突いて来ています。

        ▽▲▽▲▽▲

ひとり暮らしを始めたピーター。
慢性的な金欠故、家主からは日々、溜め込んだ家賃の支払いを要求され続けています。orz

で、お金に困った挙句、自撮り(!)したスパイダーマンの写真を新聞社に売り込むピーターでした。w
決して正体を明かさないスパイダーマン。 その写真となれば世にも貴重です。 しかも、最高の決めポーズで!(^ァ^)
さぞかし高く買ってくれそうなモンですけれど、でもスパイダーマン嫌いの新聞社社長は、それをネガティブな内容の記事に仕立ててしまいます。
この社長。 日々ガミガミ怒鳴り散らすタイプの、この映画で一番マンガ的な要素を残した(であろう)キャラでした。(^ァ^)

また、親友のハリーは、スパイダーマンを親の仇と(前作のラストで誤解してしまい)日々恨み続けています。 こういうのって、ツライよ。

一方、恋しいMJは、いつも彼女のことは二の次にして、たちまち(救いを求める人を放ってはおけず)どこかに消えてしまうピーターのことを大いに不審がり、その心も離れてゆきます。
こっちは、もっともっとツライ。orz

やがて(今や唯一の肉親となってしまった)エマ叔母さんがお金に困っていることが判ります。
どうやら(ピーターが育った)家まで売り払わねばならなくなる模様。
なんてこと! orz

今や、絵に描いたような<スーパーヒーローはつらいよ>的境遇にあるピーター。
スパイダーマンとして比類ない力を持つ一方で、社会的にはあまりにも無力な主人公でした。

世のため人のため。 心身を磨り減らすばかりか、周囲の人々の幸せや人間関係まで、なにもかもを犠牲にしてしまい、悩みまくるピーターです。
やがて彼の(とうとう心が折れたのか)スパイダーマンとしての超能力に変化が・・・・

主人公の強さと弱さを描いてゆく、その演出のひとつひとつが実に細やかで素晴らしいんです。
「スパイダーマン2」。 ホント、ヒーローものとして非の打ち所のない映画と想いました。(^ァ^)
  
 
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さて、本作でスパイダーマンの敵役を務めますはDr.オクトパス。

その正体は、大学で物理学を専攻するピーターが尊敬して止まない天才、オクタビアス博士。
自身の開発したマシンに、逆に自分が操られてしまい、四本の触手を自在に操る怪力無双の怪人Dr.オクトパスになってしまいました。

この怪人。 やはり、CGで撮られているんでしょうか?
まことに見事な出来映えで、金属で造られたボディに、生命/意思の宿っているのを実感出来ます。
その、メカメカした触手の表現の見事さ。
ちょっとした(あまりにも、生き物らしい)挙動にさえ、ついつい見とれちゃいます。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

そして、ピーターの育ての親。 前作で夫・ベン叔父さんに先立たれてしまったメイ叔母さん(ローズマリー・ハリス)。

ワタクシ、このメイ叔母さんこそ、この映画でもっとも印象的なキャラクターと想っています。(^ァ^)

その、いつも微笑を絶やさない、慈愛のこもった眼差しを、衝撃と悲嘆に変えてしまうとしたら・・・・ その瞬間を受け入れる勇気が、あなたにありますか? ピーター。
でも、例えそうであっても、ピーターには叔母さんに打ち明けておかねばならぬことがありました。

実はピーター。 ずっと以前(前作の当時)から、エマ叔母さんに対して、ある秘密(ピーターがスパイダーマンという事とはまた別に)を抱えています。

それは、ピーターがスパイダーマンとなる切っ掛けとなった、ある顛末。
今日彼が(無理を重ねてまで)ヒーローとして生きる動機となっている事件でもありました。

ピーターが(ありったけの勇気を振り絞って)エマ叔母さんに明かす、亡き夫・ベン叔父さんの死の真相!
この映画の中で、もっとも戦慄する瞬間は(迫真の空中移動シーンでも、Dr.オクトパスとの壮絶なバトルでもなく)まさにココだと想う。

本作(この場面に限らず)全編に渡って、ローズマリー・ハリスの演技が実に見事でした。
 
 

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April 17, 2020

令和二年四月の通院です

 
 
前回の通院が二月の事でした。
そして今回は、三月を飛び越して(サボった、とも言います (^^ゞ )四月の通院です。

いつもの(って言っても、訪れるのは久々になりますけれど)病院が、新型コロナ過のお陰で一体どんな状況になっているのやら、ちょっとビビリながら診察に臨んだんですけれど、意外や普段とそう変わらぬフツーの雰囲気でした。 ヨカッタ。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

平日の朝のことで、そう混んでいない割りに、かなり待たされた後、まずは(いつもの通り)採血その他から。

 ちょっと血圧が高いですね。

ですって。
その直前に、職場から電話が(こんなところまで orz )掛かって来まして、あれこれ話し込んじゃいましたから。 その為でしょうね。 血圧って正直なものだし。

そして、その後の診察へ。

        ▽▲▽▲▽▲

診察の結果は(ちょっと心配していたんですけれど)意外やフツーでした。
なにしろ、この新型コロナ騒ぎのお陰で(緊急事態宣言を待たずとも)、生活のリズムが不規則になっちゃってます。 その影響が出ていそうなモンですけれど。 しかし、そうでもなかった。(^ァ^)

でも、今日採った血液検査の結果が出るのは次回の筈ですからね。
今回の診察の結果だけ見て安心は出来ません。(^^ゞ

ともあれ、悪い結果は出ていないということもあって、今回は、いつになく大目のお薬をに貰って来ました。
何故って? つまり、私に(通院の)サボリ癖のあることを見透かされているワケです。(^^ゞ

そうは言っても、手元に潤沢な(お薬の)在庫があるってのはステキなこと。(笑)
 
 

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April 12, 2020

映画:ゴーストバスターズ(1984年版)

 
 
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ゴーストバスターズ (1984年版)
Ghostbusters
 
 
監督:アイヴァン・ライトマン
主題歌:レイ・パーカーJr. 「ゴーストバスターズ」
出演:ビル・マーレイ   (ヴェンクマン博士)
   ダン・エイクロイド (スタンツ博士)
   ハロルド・ライミス (スペングラー博士)
   シガニー・ウィーバー
 
 
     1984年   米国
 
 
この映画、1984年版の「ゴーストバスターズ」(この後1989年に続編、2016年にはリブート版が造られており、更には新作も控えているんだそうな)。
私は、その公開時に映画館で観ています。 懐かしい~。

あの当時、雑誌なんかでも話題になりましたよね。
東横線の車内広告に(向こうの)駐禁の標識に捕まっちゃったオバケ (^ァ^) 、みたいな図案のポスターが貼られていたのも覚えています。
私、(今想うと)そのポスターのお洒落さに興味を惹かれ、俄然、映画を観る気になったんじゃないかな。(単純な奴 σ(^^) )

レイ・パーカーJr.の唄う主題歌もヒットしましたね。
明るくノリノリでポップ! なにより、聴く者をワクワクさせます。
曲が流れ出せば、あの時代が想い起こされる。 そんな唄です。

私が劇場公開中の「ゴーストバスターズ」を観に行ったのは、確か合唱団の演奏会(社会人になったばかりの頃です)の翌日の事でした。
演奏会の後の打ち上げで、遅くまで盛り上がり過ぎて(若かったですから (^^ゞ )自宅に帰れなくなっちゃった後輩君を、我が家に泊めてあげた、その翌日の事。
確か、後輩君と一緒に東横線乗って渋谷まで出た後、駅前の映画館に独り入って、公開中のこの映画を観た筈。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、久々に再見したゴーストバスターズです。

※ ニューヨークの大学で超常現象を研究するビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミスの三博士。
但し、いずれも大学からの評価は極めて低い模様。orz
超常現象オタクのダン・エイクロイド。
怪しげ(ヤバげ)な科学を駆使するハロルド・ライミス。
取り分けビル・マーレイときたら、する事なす事のことごとくがイイ加減なインチキ学者ときていますから、まぁムリも無いところ。(笑)

この三人。 とうとう大学から追い出されてしまうんですけれど、職にあぶれて困った彼らの始めた新事業が「ゴーストバスターズ」でした。
『古いビルや家屋にまつわる怪現象でお困りのあなた? 「ゴーストバスターズ」にお任せください。 専門家がお宅を訪問してオバケを退治します』ってワケです。

なにせ、戦災も大規模災害も経験せずに来たニューヨークのこと。
古い、歴史ある建物には事欠きませんし、勢いそんな物件には、曰く因縁のありそうな(あるいは、無さげな)魔物/オバケの類が巣食っていたりするもの。

これまで誰もやろうとしなかった、都会のオバケ退治業ですが、これが、イザ蓋を開けてみたら大繁盛!
NYって、実はこんなに沢山オバケが棲み付いて居たんですねぇ。(笑)
一躍時の人として脚光を浴びる「ゴーストバスターズ」でした。

さて、とある古風なアパートで独り暮らしのシガニー・ウィーバー。
最近、自宅で謎の怪奇現象に悩まされており、巷で話題の「ゴーストバスターズ」に解決を依頼するのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

ゴシック風の意匠が施された、歴史あるビル。 摩天楼の林立するニューヨークの街並み。
カメラは、それら古い建物の外観/内装を、落ち着いたシックな色合いで見事に捉えています。

この映画、テーマ曲こそ陽気でポップな雰囲気なんですけれど、その中身は歴史/伝統に裏打ちされているんですね。
古い景観と、現代的なイメージの共存。
それが説得力になって、こういう建物なら、そりゃオバケだって棲んでるだろうって気がしてきます。(笑)

まぁ、この映画に出て来るオバケって(いわゆる)ユーレー的な昏さは一切無くって(アメリカの)漫画に出て来るタイプの(日本人の感性ではまず描かれない類の)陽気な奴らなんですけれど。(^ァ^)

なんだかクラシックな消防署員風の出で立ちで、お化け退治に出動するゴーストバスターズ。
ハロルド・ライミスが開発した(いささか怪しげな)武器を駆使して(大アバレ (^^ゞ しながら)街のオバケたちを次々に捉えてゆきます。

三人のキャラや周辺の設定/ギャグで笑わせながらも、同時に映像/その意匠はシックでお洒落。
粋な映画です。(^ァ^)
 
 
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そして、大詰めで登場するのがマシュマロマン。
「ゴーストバスターズ」って言えば、やっぱコイツでしょ!
マシュマロの(袋なんかに印刷されていそうな)愉快なキャラクター(?)が、邪神の仕業でゴジラ・サイズで実体化されちゃったという怪物です。 キャ~、怖い~!(^^ゞ

不気味さ/コワさと、可笑しさ、バカバカしさが同時に(映画を観る者に)襲って来ます。
邪神恐るべし!(笑)
飛び切りのセンスで、特撮も素晴らしかった。(^ァ^)

こいつ(そこはマシュマロらしく)フレンドリーなお顔が(ゴーストバスターズの攻撃で)その最期は苦痛で歪むんだよね。
初めて見た折り、そんな演出にも感心したモンでした。

        ▽▲▽▲▽▲

ゴーストバスターズの三人組。
その性格、個性がキレイに描き分かれていて好かったけれど、なかでも目立つのが、主人公ビル・マーレイの性格ワルさ(笑)
それも最初から最後まで、きっちりと。
オレ的に、ちょっと共感し難いキャラですね。
初見の時にも、そう想ったけれど、今回もまた同じ感想です。
もうちょっと、イイ奴要素を加えれば? とか想っちゃうんですけれど。(^^ゞ

それからこの人、時々、台詞回しがミュージカルっぽくなるのがオモシロイ。
実は、もの凄い才能の持ち主なんじゃあ? なんて、想わせられました。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

そして本作のヒロイン、シガニー・ウィーバー。
性悪主人公のビル・マーレイと、つりあうような女性とは見えず。(^^ゞ
ここは蓼食う虫も好き好き的な描写が欲しかったかな。

シガニー・ウィーバーが邪神に憑依(!)されてしまうシーンは、取り分け印象的でした。
この部分、数十年前に渋谷の映画館で初めて見た折りの記憶が、未だ鮮烈に残っていますし。

自宅アパートの玄関の扉を内側から開け、訪問したビル・マーレイを迎えるって所作を、二度繰り返すんですけれど。
これが二度が二度とも、きっちり、まったく(まるで機械のように、寸分違わず)同じ所作をしてみせるのが(邪神に憑依されてしまった)ヒロインの運命を(観ているコチラにも)直感的に理解させます。

そして、その後の寝顔の(美人女優なのに)スゴクく怖かったのが、更に印象的で。(^^ゞ
これが西洋美人ってものなのか? なんて感心してしまった、当時のボクでした。(笑)
 
 

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April 07, 2020

映画:ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

 
 
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
Genkai in a Black Company
 
 
監督:佐藤祐市
原作:黒井勇人 「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」
出演:小池徹平 (マ男)
   田辺誠一 (藤田さん)
   田中圭  (木村君)
   品川祐  (リーダー)
   マイコ  (中西さん)
 
 
     2009年   日本
 
 
映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(2009年)。
言わずものがなですけれど、また随分と長~いタイトルですよねぇ。(笑)
これ、インターネット上の匿名電子掲示板「2ちゃんねる」への書き込み(本人の体験談)から生まれたという、ネット時代ならではの映画なんです。

この作品、そもそもは2007年に「2ちゃんねる」上に立てられたスレッド(映画と同名の)「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」から始まっています。
そのチョ~長いタイトルからは、ネット社会、そして2ちゃんの、世間一般とはちょっと距離を置いた。 そして、常識に捉われない空気が感じ取れますね。

匿名のトピ主(2ちゃん上にスレッドを立てた)が職場で体験したという、あり得ないハードワーク/悪条件/理不尽のあれこれ。
つまり、現代のブラック企業の姿を暴き立てたこの書き込みは、ネットで大いに話題となり、やがて書籍化へ。 そして2009年、こうして映画化されることと相成りました。

        ▽▲▽▲▽▲

※ わけあって高校を中退後、ずっとニートを通してきた主人公(トピ主)の「マ男」。
長い間、社会との接点を持たずに来た彼が、一念発起して就職したのは・・・・いわゆるブラック企業でした。orz

なにしろ社会経験皆無のマ男です。
上司であるリーダー(品川祐)から、途方も無い量の仕事、どんな理不尽な命令、あれこれ無理難題を突きつけられても、なんでもマジメに取り組み、頑張って(おっそろしく無理して orz )受け入れてしまいます。

そんな酷い会社、辞めちゃえばイイのにって?
そうは言っても、他に行くところ(採ってくれる会社)なんて無いマ男です。
それに、もうこれ以上、父親には心配を掛けられませんし、なにより、働く彼の姿を見ることを楽しみにしたまま、急逝してしまった母親のことを想うと・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

マ男の勤めるのは零細のソフトウェア開発会社です。
受注するのは(大手のやりたがらない)悪条件の仕事ばかり。
納期までの期間は極端に(およそ、あり得ないくらい)短く、その為、深夜に及ぶ残業などザラでした。

大急ぎで仕事に掛かるマ男たちですが、なにしろ(絶望的なまでに)時間がありません。orz
こうして、仕事に追いまくられる日々が始まります。

でも、これが、あまりにも大量で、やってもやっても終わらない。
こんな生活、いつまで続くの?
終わりのまったく見えない、ハードワークに次ぐハードワークの毎日でした。
(こういうのを、「デスマーチ」って呼ぶんだそうな)

マ男を通して語られる、現代のブラック企業の姿。
でも、映画が決してリアル路線ではなく、コミカルな描写(^ァ^)で綴られることもあって、それ程のブラックさとも感じさせられませんでした。(って、オレが既に社蓄化してるってことか? (^^ゞ )

        ▽▲▽▲▽▲

無茶なプロジェクトに加わって、それを(どうにか、こうにか (^^ゞ )乗り越える中で、周囲の人々とも(一緒に戦い、壁を乗り越えた末に)理解し合えるまでになったマ男。(と言うか、ようやく自分の居場所を見つけた主人公)
この会社も、そう悪くないんじゃあないかって想えて来ます。(これが社畜化の始まりでしょうか? (^^ゞ )
ウン、やっぱ(給与や労働条件なんかよりも)詰まるところ、人間関係なんだねぇ。(^ァ^)

デスマーチを乗り越えて、ちょっとだけ成長したマ男。(^ァ^)
やがて、妙に野心家の後輩が入って来るあたりから、お話しは新たな展開を見せ始めます。

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、後半まで来て、現代の悪質な企業を告発する残酷物語りというより、社会人としてあまりにも未熟だった主人公の成長譚だったんだってコトが判って来ます。

すなわち、世に言う「ブラック企業」というものを描く態をとりながら、その実、主人公の脱ニートの顛末。 人としての成長を描いたお話しなんですね。

ここまで来て、いよいよ面白くなって来ました。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

主人公が脱ニートしてゆく道程、職業人としての成長を描いておきながら、終始ブラックなテイストを保ち続けるこの映画。 皮肉の効いた、ピリリとしたラストが、むしろ小気味ヨカッタです。

実は、映画を見終わってから (^^ゞ、想い出したんですけれど、(ドラマの原作となった)実際のマ男が2ちゃんに立てたスレ、「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」って、実は私も2ちゃんで読んだ事がありました。(爆)
あんまり昔のことでなんで、ウッカリ忘れてましたけど。 ウン、あれは面白かったね。(^ァ^)

登場する役者陣の中では、主人公・マ男(小池徹平)のフレッシュさと、彼から見て(こんなブラック企業にあって)唯一尊敬出来る先輩、藤田さん(田辺誠一)が好かったです。
傍若無人なリーダー(品川祐)は、役としては面白いのに、演技がちと一本調子だったね。
 
 

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April 04, 2020

真間川の桜

 
 
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真間川沿いの道を、上流(大柏川と合流する前の)側へと自転車を漕いでいたら、折りしも川沿いに植えられた桜が満開でした。
この時季の桜並木です。
新型コロナ過さえ無ければ、いっぱいの人で、それこそ歩くのもままならない処なんでしょうけれど、今は流石に(もう、極端なまでに)人の姿が少なかったです。

昨年の桜の時季は、同じ真間川でも、もっと下流の辺り。 幹線道路沿いに咲いた桜を愛でたモンです。
あれも、素晴らしかったんですけれど、でも、オレ的には今日の方が好きかな。
 
 
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こちらは基本的に歩道で、しかも日頃から生活道路として機能している分、落ち着いた雰囲気が漂います。
時節柄、お花見気分になっていられないのがアレですけれど。orz

ちょっと風が出ていまして、桜吹雪の絶え間なく舞い落ちる中を走り抜けました。
 
 

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