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March 14, 2020

映画:007は二度死ぬ

 
 0074 
 
007は二度死ぬ
You Only Live Twice
 
 
監督:ルイス・ギルバート
原作:イアン・フレミング 「007号は二度死ぬ」
脚本:ロアルド・ダール
音楽:ジョン・バリー
出演:ショーン・コネリー   (MI6 007:ジェームズ・ボンド)
   バーナード・リー    (同 部長:M)
   ロイス・マクスウェル  (同 秘書:マネーペニー)
   デスモンド・リュウェリン(同 装備主任:Q)

   丹波哲郎        (日本・公安部:タイガー田中)
   若林映子        (同 部員:アキ<ボンドガール>)
   浜美枝         (同 部員:キッシー鈴木<ボンドガール>)
 
   ドナルド・プレザンス  (ブロフェルド)
 
 
      1967年     英・米
 
 
今でこそ、街中で外国人(観光客を中心に)の姿を見掛け/すれ違うことの少しも珍しくなくなっている日本(と想ったら、この作品を視聴し/書いている現在、新型コロナウィルス騒ぎで、パッと消え失せていますけれど)です。
が、この映画「007は二度死ぬ」の公開されたのは、外国との距離感が今とはまるで違う、昭和四十二年(1967年)のこと。
無論、ネットはおろか、テレビの衛星中継すら未発達でした。

そんな中、次(シリーズ五作目)の007映画は日本が舞台!
こんなビッグニュースが知らされた時の、日本国内の反応。 その驚き、盛り上がりっぷりは、果たして如何ばかりだったでしょう?
今となっては想像することさえ困難ですけれど。

ともあれ、あの(!)ショーン・コネリーが撮影チームと共に来日して、各地でロケを敢行。
本当のホントに、あの007が日本に来ちゃったんですね。w
もちろん我が国の俳優陣とも、夢の競演を果たしました。

私がこの映画を初めて見たのは数十年前、未だ高校生の頃。
静岡市街にあった、とっても小さな名画座でのことです。
ここに、007の映画が掛かるって言うんで(シリーズ中、どの作品が上映されるのかも知らず)勢い込んで観に行きましたよ。
そしたらナンと、日本が(それも、ほぼ全編に渡って)舞台の「007は二度死ぬ」でしたとさ。(@_@)

その時は、ショーン・コネリーが出てるって他、何にも知らずに初の鑑賞に臨んだ私ですけれど、唯一、丹波哲郎の事だけは見ていて判りました。
だって、テレビの「キイハンター」に出てたもんね。(笑)
テレビで見ていた丹波さんが、外国映画に出演していて、ショーン・コネリーと競演する姿。
スゴ~ク頼もしく感じて、見直しちゃいました。(高校生の生意気な感想です(笑))

        ▽▲▽▲▽▲

※ 地球軌道上を周回する米ソ両国の宇宙船が、次々と謎の失踪を遂げます。
果たして、何者の仕業か?
互いに、相手を疑い合う米ソ。
謎の宇宙船が日本付近に降下しているとの情報を得ますが、無論、この付近に宇宙基地などありません。
ともあれ、このままでは米ソ両国の衝突は不可避!
MI6は、世界大戦の危機を回避すべく、現地に超腕利きのエージェントを送り込むのですが・・・・

そのMI6と言えば、本作では意外なところ(笑)から現れてみせるMとマネー・ペニー。(このシーン、大好き (^ァ^) )
もちろん、秘密兵器を携えたQも馳せ参じますよ。
007 には、やっぱこの人たちが出て来なくちゃね。w

        ▽▲▽▲▽▲

演じ続けて、既に五作目。 ショーン・コネリーの演じる007の安定感は言わずもがなです。

そして、特筆すべきは、本作で重要な役割を果たす丹波哲郎の頼もしさ。(^ァ^)
公安部内では、如何にも切れ者/ヤリ手という印象で、存在感ありまくりですし、(この時代の洋画に描かれる日本人らしく w )和服を着せても好く似合うし。 そして、アクションをやらせてもカッコイイ!
今回、007 を日本に招く(?)に当って、丹波哲郎という役者が居てくれてホントに好かったです!

その丹波哲郎の私邸に招かれ、日本式の接待(!)を受けることになるショーン・コネリー。
女たちにかしずかれて、身体を洗わせ、マッサージを受け、そして入浴する二人。

これが当時の欧米人が抱いていた日本人観・・・・と言うよりは、これって映画の造り手の(こっそり抱えた)願望だよね。(笑)
所詮、007ってのは、男が外国に出掛けて、いろんな(^^ゞ欲望を満たして、そして帰って来る映画です。orz

こんなこと、高校生の頃に見た折りはまったく気がつきませんでしたけれど。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、この映画には二人の日本人ボンドガール、浜美枝と若林映子(どちらも「キングコング対ゴジラ」に出演していました)が登場します。
文句なしの大抜擢ですね。

ショーン・コネリーとの競演、華麗な衣装(着物からビキニまで)、そしてダイナミックなアクション・シーンなどなど、二人とも出番、見せ場がとっても多いです。
若林映子のカーチェイス!、浜美枝のガンアクション!! w

        ▽▲▽▲▽▲

次々とスクリーンに映し出される、魅力的なシーンの数々。
それは、初めて我が国を訪れたジェームズ・ボンドの視点を通して見たという設定の、昭和四十年台の(映画の造り手によって味付けされてはいますけれど)日本の姿です。

日本語で記されたネオンサインや、街を流す人力車(!)。
(かつての)蔵前国技館で執り行われる大相撲(満員御礼)。
そして疾走するトヨタ製のスポーツカー、2000GT(今回のボンドカーです)。

カメラは、日本の都会ばかりではなしに、地方の魅力をも捉えています。
俯瞰で見せる日本の海・山の風景。 ひなびた漁村の姿。
漁へと漕ぎ出す和船の数々。 昇る朝陽に照らされた漁場。
島から島へと渡る小船。 そして、婚礼の義(神前式)。

そのまんま絵葉書にでもなりそうな、これらの風景のチョイスには、(当時の)海外から見た日本に対するイメージが反映されているんでしょうね。
ともあれ、この映画、全体的に観光案内みたいな愉しみ方も出来そうです。
ようこそ日本へ。 Welcome to Japan (^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

さて、映画終盤の舞台は、敵が隠密裏に(日本国内に!)造り上げた壮大な宇宙基地。
これが、ウソみたいに大きいんです。 馬鹿デッカイ。w
この映画の為だけに用意されたものと思しき、超贅沢なセットです。

そしてこれ、隅々まで精緻に、惚れ惚れするほど巧みに造り上げられていて、実に魅力的なんですね。 (あ~(オレも子供に還って)ここで秘密基地ごっこがしたいです (^ァ^) )

しかも! しかもですよ! クライマックスに至って、その魅力いっぱいの巨大基地を、盛大にブッ壊して見せるんだよ! あ~、なんてモッタイナイことするんだろう。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、隅々まで(これは、他の007ものにも通じることですけれど)実に巧みに造られていて、繰り返し観ても飽きることがないですね。
隅から隅まで、観る側を愉しませることを考え抜かれて造られている、これぞ The・娯楽 って映画でした。

数十年ぶりに鑑賞を果たした「007は二度死ぬ」。
堪能致しました。(^ァ^)
 
 

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