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January 02, 2020

映画:ガメラ対バルゴン

 
 
Gamera    
 
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
Gamera vs. Barugon

  
監督:田中重雄
出演:本郷功次郎(平田圭介)
   江波杏子 (カレン)
   藤山浩二 (小野寺)
 
 
       1966年  日本・大映
 
 
お正月らしく、怪獣映画を楽しみました。(^ァ^)
「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」。
大映の昭和ガメラ・シリーズ二作目(ここからカラー作品なんですね)です。

この映画、大映らしく陰影を生かした重厚/ヘヴィーな映像が印象的です。
怪獣映画でも、大映らしさをしっかりと主張しているんですね。

また、ストーリー上、南洋ものの(東宝・怪獣映画でも度々登場したような)要素を含みながらも、しかし東宝のそれとは一味違った大映・怪獣映画に仕上がっていました。

        ▽▲▽▲▽▲

戦時中、ニューギニアの奥地で巨大な宝石を手に入れた男。
戦時の混乱の中で、宝石は山奥の洞窟に隠し、本人だけが復員していました。
そして戦後二十年経ち、そろそろあのお宝を取って来ようじゃないかってことに。

宝石を隠した本人は戦争で怪我を負っており、海外、ましてニューギニアのジャングルへ分け入るのはムリ。
そこで、代わりに彼の弟(本郷功次郎)と、旧友二人に取って来て貰うことになりました。

こうして日本を後にした三人は、ニューギニア奥地の村で、村人に件の洞窟までの案内を請うものの、すげなく断られます。
洞窟は、どうやら(ワケあって)禁断の土地とされている模様。
村人から、あそにこは入っちゃダメって警告を受けるんですけれど、聞く耳持たずの一行。 ジャングルの奥へ奥へと分け入ります。

村では人々が民族舞踊を披露。 ドラマに花を添えます。(^ァ^)
これが東宝の怪獣映画(「キングコング対ゴジラ」とか)だと、どこか創作舞踊っぽく(こういうの大好き σ(^ァ^) )なるんですけれど、大映の場合は・・・・なんか、昔見た常磐ハワイアンセンターのアトラクション/タヒチアンダンスっぽいです。(笑)

さて、トレジャー・ハンターの三人。
艱難辛苦の末に、ようやく宝石をゲットするんですけれど、ここへ来て仲間割れが発生!
藤山浩二が、まずは仲間の一人を殺害、次いでもう一人(本郷功次郎)は洞窟に生き埋めに。
そして宝石を携え、独り帰国してしまいます。 もはや、鬼畜の所業ですね。(>_<)

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、ここまでを、完全に古いアクション映画/冒険映画のノリで通しています。
そのドラマが思いの他面白くって、怪獣映画だってことを忘れそうになりました。(笑)

あと、東宝の怪獣映画と比べて、画面の色調がよりクリアーでしょうか。
オレ的には東宝の方が好みかな? まぁ、慣れの問題かもしれませんけれど。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、悪人・藤山浩二が独り占めして持ち帰った件の宝石。
これ、特大のオパールと想わせておいて、実は大怪獣バルゴンのタマゴでした。(@_@)

神戸港で孵化したバルゴン。(ココんところの特撮が見事です)
みるみるうちに巨大化して、早速街を襲いはじめます。
ポートタワーに襲い掛かるバルゴン!

        ▽▲▽▲▽▲

ところで、このバルゴンって、四本の足でのっしのっしと歩くタイプの冷凍怪獣です。
四足ってのが、如何にも獣っぽいですよね。
ゴジラ的な二足歩行する怪獣を見慣れた者からすると、この形態は新鮮です。(ゴジラ・シリーズにだって、アンギラスって四足怪獣が居ますけれど)

この手の四足歩行怪獣って、着ぐるみの後足の造りに、どうしてもムリがあって(人間が、そもそも二足歩行ですからね)撮影が難しそう。(^^ゞ
そしてこのバルゴン、マブタが縦(!)に閉じるという、ユニークなマスクの持ち主でもあります。

        ▽▲▽▲▽▲

一方、生き埋めにされた洞窟から、辛うじて生還した本郷功次郎。
現地の人々から伝説の大怪獣バルゴンの存在を知らされ、アドヴァイザーとして(日本語に堪能な)現地娘カレン(江波杏子)を伴って帰国します。

バルゴンが街を襲っている、その最中、居酒屋に潜んで、次の悪事のプランを練る藤山浩二と、その愛人(紺野ユカ)。
その藤山浩二を、ついに追い詰める本郷功次郎!

子供の頃、この映画を初めて見た折りに、このシーン・・・・居酒屋に潜む藤山浩二とその愛人(紺野ユカ)から、「大人の世界」/濃厚な「男と女」のイメージを受け取ってしまって。(それだけ、役者が上手いってことですよね)
ここンところ、子供心に引きましたよ。orz
あの~、これって、怪獣映画ですよね?(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

さて、大阪城公園に現れたバルゴンとそれを追うガメラ。(やっと登場したタイトル・ロール (^^ゞ )
寒いのは苦手のガメラです。 冷凍怪獣を相手に苦戦して、第1ラウンドはバルゴンの勝ち。
カメになんざ興味はないとばかり、大阪を後にするバルゴンでした。

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、ガメラの出る場面よりも、バルゴン対自衛隊の攻防シーンが好かったです。
バルゴンを退治するべく(超兵器とか抜きで)あの手この手を立案。
次々に作戦を繰り出して、バルゴンに対抗する自衛隊の姿。
頑張れ、負けるな、自衛隊!(^ァ^)

この映画。 正直、ガメラ抜きでも充分に成り立つんじゃないかって想います。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

終盤、悪人・藤山浩二がバルゴンに呑み込まれて(因果応報とばかり)しまうシーンが、昔見た折り、子供ごころにスッゴク怖かったです。(@_@)

この映画、怪獣要素こそあるものの、まるっきり大人向けに出来ていますね。
(そういや、今回は子供の登場も無かったです)
シリーズ中、こんなのは、この二作目「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」だけ。

大映らしく、重厚な映像美学の隅々までゆきわたった佳作でした。
 
 

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