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January 13, 2020

映画:キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

 
 
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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
Captain America: The First Avenger
 
 
監督:ジョー・ジョンストン
出演:クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ)
 
 
      2011年  米国・マーベル
 
 
子供の頃、我が家の中に沢山、それこそ山のように積み上げてあった「SFマガジン」誌。
この当時、未だ珍しかったSF小説専門の月刊誌で、父が買い求めてきたものなんですけれど、その誌上で、しばしばアメコミ特集が組まれることがありました。
小説を読むには未だ幼すぎた私も、ここだけは(アメコミヒーローの写真もいろいろ載ってましたし(笑))興味を持って、しげしげ眺めたりしたもんです。

で、その特集の中に、取り分け奇抜な格好をしたヒーローが紹介されていました。
どこが奇抜かってそのヒーロー、なにしろ星条旗をモチーフにした衣装に身を包んでいるんです。
アメコミと言えばスーパーマンやバットマンしか知らない少年にとって、この星条旗デザインはちょっとした衝撃でした。

国旗をコスチュームにしちゃうって凄ぇ! なんて、子供心に半ば呆れたことを覚えています。(笑)
ですから私は、この、キャプテン・アメリカという長い歴史を持ったヒーローの存在を、子供の頃から知ってはいたワケです。

        ▽▲▽▲▽▲


   <<<< (注)以下の記述はネタバレを含みます(注) >>>>

 


※ 1942年のアメリカ。
主人公は稀にみるほどの気高い正義感を持った青年であり、また筋金入りの愛国者でした。
悪と見れば捨て置けず、街のワルなんかとも果敢に向き合います。

しかしまた、この主人公は稀にみる脆弱な肉体の持ち主でもありました。(笑)
悪漢を相手にするも、反対に空き放題ブチのめされる始末。orz

それでも、決して音を上げようとはしない主人公。
そのファイト/精神力だけは、他の誰にも負けません。

折りしも第二次世界大戦の真っ只中。 アメリカも兵士を続々と送り出しています。
同世代の男子が次々と従軍し、命を懸けて戦っている、そんな時代です。
主人公も勇躍して陸軍に志願するんですけれど、案の定、その体格故に審査でハネられてしまいます。 (もちろん、そんなことで諦める主人公ではありませんけれど)

        ▽▲▽▲▽▲

そんな主人公に注目したのが「スーパーソルジャー計画」を進めていた米軍です。
新発明の血清を人体に注入して超人/最強の兵士を造り出し、超人部隊を編成して戦線に投入しようと言う画期的なプロジェクトが、折りしも最終段階へ。
主人公は(その気高い精神性ゆえに)超人としての資質ありと見出され、「スーパーソルジャー計画」の被験者としてスカウトされます。

計画は遂行され、ドイツから来た亡命科学者の発明した血清を注入された主人公。
ドカンと大変身して超人となり、念願叶って米陸軍への入隊を果たします。

しかし、当人の望んだ通り、最前線へと投入されたわけではありませんでした。

        ▽▲▽▲▽▲

戦意高揚のためのシンボルとして、政府による戦時広報活動に組み入れられた主人公。
スーパーソルジャー計画によって見事、筋骨隆々/ムキムキとなった身体に、星条旗デザイン (^ァ^) の派手な衣装を着せられ、ここに、米国旗スターズ・アンド・ストライプスをモチーフとした新ヒーロー「キャプテン・アメリカ」の誕生です!
ある意味、米軍版「ゆるキャラ」(テーマは愛国心!)みたいなモンですね。(笑)

米国民に戦時国債を購入して貰うべく、全米各地の劇場を廻って勇ましい戦争ショー(!)を披露するキャプテン・アメリカと踊り子さんたち。 嗚呼、アメリカ万歳!! (^ァ^)

ここらあたり、古風なミュージカル仕立ての、レトロで、そしてピリリと風刺を効かせた演出がなんとも可笑しく、そしてお洒落です。

そしてまた、キャプテン・アメリカってのは戦時中に生まれたアメコミヒーローだったんだって、改めて気付かせてくれました。(そのキャプテン・アメリカを、二十一世紀の今、再び世に問おうというのが、本作「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」なんですね)

        ▽▲▽▲▽▲

さて、戦意高揚のための「ゆるキャラ」(違)を演じて全米で人気爆発!、今や超売れっ子となった主人公ですけれど、しかし、その心は晴れませんでした。

  私が、本当に目指したのは、こんなことではなかったはず・・・・

やがて(幼馴染で、今は軍曹になっている)親友が、敵基地で虜囚の身となっている情報を掴んだキャプテン・アメリカ。 上官の制止を無視し、単身(!)救出に向かいます。

敵陣深く潜入して、獅子奮迅の大暴れ!(なにせスーパーソルジャーです (^ァ^) )
気宇壮大、壮絶なアクションの末、見事に米兵を救い出してのけます。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、こうなると米軍上層部も、主人公の兵士としての戦果/活躍を認めざるを得なくなるワケで。(笑)
キャプテンは、救い出した米兵の内から数名を選んで特殊部隊を結成。
これが、いずれも一騎当千の頼りになる連中でした。
様々な人種/出身国/出自の兵士からなる混成部隊。 みんな、滅っ茶気の好いナイスな連中です。(^ァ^)
この仲間たちを率いて、ヨーロッパ各地に点在する敵基地を次々に粉砕して廻るキャプテン。

この辺り、キャプテン・アメリカと仲間たちの快進撃シーンが実に愉しいです。
しかし、やがて激しい闘いの中で、戦友を喪う哀しみを知るキャプテン。orz

        ▽▲▽▲▽▲

そして、ついに悪の首魁との最終決戦を迎えます。
最終兵器を積み込んだ敵爆撃機の内部へと進入したキャプテン。

見事! 悪者を退治するも、戦闘で傷ついた機体は次第に降下してゆきます。
爆撃機の目ざす先には、ニューヨークが!
大惨事を回避すべく、極地の雪原へと機を降下させるキャプテン。

キャプテン・アメリカ。 こうして不時着させた爆撃機と共に永い眠りに付きました。

        ▽▲▽▲▽▲

こうして氷漬けとなったキャプテン。
再び眼を覚ましたのは二十一世紀。 既に七十年が経過していました。(@_@)

第二次世界大戦はとうに終えて、しかし、その後に幾つもの戦争を経て来ているアメリカ合衆国の姿。 キャプテンの目に、一体どんな風に映ったことでしょう?

この映画では、そこのところには(あえて)触れられません。(「これが、私の守った国なのか? orz 」的なシーンは無かった)
そして、かつての恋人・戦友たちは今・・・・彼女ら/彼らの、その後の消息に付いても語られません。
今や浦島太郎と成り果てたキャプテンです。

正義のため、国家のために、全てを捧げ尽くした男。
最愛の恋人を/戦友たちを失って、その代償として得たのが現在のアメリカの姿とすれば、キャプテン・アメリカの戦いとは一体何だったのか。

キャプテンの辿る運命の過酷さに、エンドロールで流れる陽気なマーチすら、うそ寒く感じられました。
  
 
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アメコミ・ヒーローものを観て、ここまで心を動かされるとは、正直、想いもしませんでした。
星条旗をデザインした衣装をまとう超人。 キャプテン・アメリカの最初の冒険譚。
これまで、アメコミを題材とする映画をいろいろと見て来た私ですけれど、本作は疑いもなく、その中でナンバーワンに位置する傑作です。
 
 

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