« 映画:アドレナリン | Main | 海老川の寒桜と謎オブジェ »

January 26, 2020

映画:ベスト・キッド

 
  4_20200126120201
 
 
ベスト・キッド
The Moment of Truth
The Karate Kid
 
 
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
出演:ラルフ・マッチオ     (ダニエル)
   ノリユキ・パット・モリタ (宮城)
 
 
     1984年   米国
 
 
80年代の名画「ベスト・キッド」。
日系米国人俳優パット・モリタが莞爾と微笑むラスト・シーンで、いつまでも印象に残る一本です。

実は私、この映画をずっと以前、若い頃に名画座で見ています。
ですから今回は再見。 チョー懐かし~い。(笑)

でもこれ、昔見た折りと原題が変わってませんか?!
今回、久々にDVDで見直してみて気が付いたんですけれど、映画の冒頭に出て来る「The Karate Kid」って原題。
これって一体何時からそうなったんでしょう?

この映画、確か(その昔、私が初めて見た折りは)「The Moment of Truth」という、なんてゆーか格調高い系の(笑)原題が付けられていた筈なんですけど・・・・
でもまぁ、見てみれば判る事だけれど、映画の内容から「The Karate Kid」と呼んで間違えの無い事は確かです。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

お話しの方はワリと単純でした。
イジメられっこの少年が、カラテの師匠と出会って修行を積み、やがてトーナメントに挑むというもの。

窮状にある主人公が、異国の小柄な老人(一見して達人とは思えぬ)を師匠として成長を遂げる。
今回、久々に「ベストキッド」を見直していて気が付いたんですけれど、これって「スターウォーズ」の(二作目に造られた)「エピソード5/帝国の逆襲」(1980年)と似た構造ですね。
ラルフ・マッチオが、主人公ルーク(マーク・ハミル)に相当。 一方、パット森田はジェダイ・マスターのヨーダです。

転校して早々(素敵な彼女も出来るんですが)イジメの対象にされてしまった主人公のダニエル。
近所の穏やかな老人と見えたパット森田が、実はカラテの達人と知って、ボクにカラテを教えてよ、と頼み込みます。
しかし、闘いからは何も生まれないと、少年に(如何にもその道の達人らしく(笑))不戦を説くパット森田でした。

そうは言っても、度重なるイジメの実態は、少年にとってあまりにも深刻でした。
なにより彼女の前でイイカッコしたいし。(笑) これもまた、少年の切実な悩みに違いありません。

男の子の想いを汲んだパット森田。
それならば、と三ヵ月後のカラテ・トーナメントで、イジメっ子集団の所属するコブラ会と(闘いではなく)試合で決着を付けることを約して、主人公の修行が始まりました。

ここまでで、映画全体の尺のおよそ半分を費やします。
ちょっと掛かり過ぎですかねぇ。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

カラテを学ぶ動機を得て、その修行を開始するまでが、ちょっと長かったこの映画。(笑)
その分、修行が始まってからのカタルシスでスカッとしそうなモンですけれど。
しかしパット森田流の不可解な練習法に、最初は戸惑ってばかりの主人公でした。(^^ゞ

なにしろ、師匠はミステリアスな東洋人です。(笑)
一体なにを考えているんだか?
いつまで経っても、突きも蹴りも教えてくれませんし。
それどころか、師匠の(古~い)クルマのワックス掛けや、(DIYらしい)家の床磨き、更に塀のペンキ塗り、などなど。
延々と手伝いばかりやらされるんです。 それも、何日も掛けて。

 「ワックス・オン、ワックス・オフ、ワックス・オン・・・・・」

こんなこと、果たしてカラテと関係あるんでしょうか?
無意味としか思えない作業に費やされる日々。(もう、あまり時間が無いんですけど!)
パット森田からは、この行動に付いての説明など、まるでありません。

        ▽▲▽▲▽▲

但し、ここが主人公のイイところなんですけれど、師匠の出したどんな課題に対しても、実にマジメに取り組むんですね。
決して(今やっていることの意味が判らないからと言って)手を抜いたり、サボったりしません。
任された作業は、最後まできっちりとやり遂げる。 (後々判るけれど、このことが実に重要なのでした) この点で、主人公には才能があったってことですね。

        ▽▲▽▲▽▲

折り折り差し挟まれる、主人公とガールフレンド(エリザベス・シュー)との(修行中だってのに (^^ゞ )デート・シーン。
オレ的に、ココんところは詰まらない。 ちっとも面白くないなぁ、って想いました。
音楽の趣味もオレに合わないし。 80年代って、こんな感じでしたっけ?

そうは言っても、このデート・シーンがないと、ガチな格闘アクション映画になっちゃいますし。(笑)
バランス的に、必要なパートだったんでしょうか?

        ▽▲▽▲▽▲

その後、更に意図不明、わけわかめなトレーニングを経て、やっとやっと、遂に(涙)、攻撃技、突きのレッスンへと漕ぎ付けました。

これまでパット森田から課され、やり遂げて来た(謎の)作業の数々。
実は、これをやる間に、主人公の筋力は強く鍛え上げられ、防御の基本動作をも身に付け、更に(格闘技に不可欠な)高度なバランス感覚まで養われていたんですね。

自分でも知らない内に、カラテの基礎課程を終了していた主人公でした。
パット森田師匠、老獪を極めます。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

ある(秘めた)事情から、世捨て人のように世間から背を向けて生きているパット森田。

主人公が攻撃、防御の一通りを覚え、自分のカラテに手ごたえを感じ始めた、ある宵のこと。
ミステリアスな師匠が、それまで隠し通していた心情を吐露します。
パット森田の哀し過ぎる過去(その哀切際まりない名演技!)を知らされる主人公。

天涯孤独なカラテの達人にとって、主人公の存在は、いつしか掛け替えの無いものとなってましいた。
二人の想いがひとつになった宵です。

        ▽▲▽▲▽▲

そして迎えるカラテ・トーナメント大会。
そこは、ショービズの国アメリカのなすこと。 チョーど派手、巧みに演出されて、見る者をして飽きさせません。(^ァ^)

そして、ラストシーンのパット・モリタのどアップ。
この構図、私は覚えていましたよ。(^ァ^)
「ベスト・キッド」と言えば、まずは、あの最高のエンディングが待っている映画ってイメージがあったくらいです。
 
 
2_20200126120201
 
 
この映画、序盤はカッタルイし、デート・シーンも余分としか思えないんですけれど。

でも、中盤以降の修行風景の快進撃が痛快ですし、なにより、師の想いが弟子に通じる宵の、パット森田の名演!
加えて、エンディングで見せる笑顔が素敵で。(^ァ^) 
忘れられない名作です。 
 
 

|

« 映画:アドレナリン | Main | 海老川の寒桜と謎オブジェ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 映画:アドレナリン | Main | 海老川の寒桜と謎オブジェ »