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November 03, 2019

映画:北国の帝王

 
 
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北国の帝王
Emperor of the North Pole
 
 
監督:ロバート・アルドリッチ
出演:リー・マーヴィン    (エース・ナンバーワン)
   アーネスト・ボーグナイン(シャック)
   キース・キャラダイン  (シガレット)
 
 
      1973年  米国
 
 
映画監督、ロバート・アルドリッチ。
「男の世界」を描いて、余人の追随を許さぬ巨匠です。
拳で語り合う、男たちの映画。
イイじゃないスか。(^ァ^)

でもですね~。
ワタクシ、この監督の撮る映画をイマイチ苦手としているのですよ。(^^ゞ
そのお作の幾つかを観て、今ひとつ、充分に愉しむことが出来なかったんですよね。orz

オレって、「男の世界を理解できない男」なのかよ。(>_<)
なんて悩み始めて、ここンところが、すっかりコンプレックスになっちゃってます。orz

ちなみに、この映画「北国の帝王」(1973年)も、そんなアルドリッチ作品中の一本でした。
ずっと以前に鑑賞してみて、いまひとつ胸に刺さらなかったんです。

        ▽▲▽▲▽▲

そうは言っても、なんとしても「男の映画」の鑑賞法(?)を身につけたいワタクシ。(バカだねぇ)
またまた(懲りずに)観てみることにしました。
我ながら、なんか涙ぐましい努力ではあります。(笑)

今度こそ、苦手とする課題、「男の映画鑑賞」をクリアーしてみたいところなんですけれど、果たして・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

※ 1930年代のアメリカ。
世界恐慌のまっ只中にいて、巷は大勢の失業者で溢れかえっています。

数少ない職を求めて、西へ東へと移動する失業者たち。
しかし当然、彼らに持ち合わせなんぞ有りはしません。
仕事にありつくために、列車(未だ蒸気機関車の時代です)にこっそり、タダ乗りして移動するわけです。
そんな行為の横行した、また、そうでもしなければ、生きてゆけない時代でした。

          ▽▲

そんな中、ある路線に、無賃乗車を絶対に許さないことで有名な鬼車掌シャック(アーネスト・ボーグナイン)が居ました。
彼の乗り込む「19号車」は、失業者仲間で知らぬものの無い存在です。

なにしろ19号車では、タダ乗りが見つかり次第(情け無用の!)シャックによって容赦無しにハンマーで叩かれ(!)たり、走行中の列車から突き落とされたり(!)するわけです。

「19号車だけは止めておけ!」

しかし、そんな恐怖の19号車、そして鬼車掌シャック(アーネスト・ボーグナイン)に、あえて挑もうという男が居ました。
放浪の達人にして無賃乗車の名手。 失業者仲間からは、畏敬を込めてエース・ナンバーワンと呼ばれる伝説の男、リー・マーヴィンです。

          ▽▲

かくして、追う者と追われる者。 捜す側と隠れる側の攻防が始まりました。
走行中の(蒸気機関車の引っ張る)列車と言う、ごく狭く限られた空間で、腕っ節が頼りの一騎打ちもそうでうすが、何より知略を巡らせた闘いを展開させます。

そして、そこに絡んでくるのが、若い(跳ねっ返りの)失業者、シガレット(キース・キャラダイン)でした。
この男、最初一介のジジイと見えたリー・マーヴィンが、実は伝説の男エース・ナンバーワンその人と知って、彼にしつこく付きまといはじめます。

        ▽▲▽▲▽▲

広大無辺な森林地帯を疾駆する蒸気機関車の姿。
勇壮そのものな姿に見惚れてしまいます。 SLサイコー! (^ァ^)

そして、映画の背景となる北米・オレゴン州の自然の豊かさ、その風景の見事さ。
まぁ、山々や森林、湖などなど自然の美しさは、いつの時代も変わらず。 世の中の不況とは無縁ですからね。(笑)

そんな、風光明媚な自然を背景として繰り広げられる、壮絶・苛烈な一騎打ち。
リー・マーヴィン vs. アーネスト・ボーグナイン。
これまさに男の闘いです。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、この映画で(オレ的に)一番の問題は、リー・マーヴィンと共に旅することになる若者シガレット(キース・キャラダイン)の存在です。(^^ゞ
苦戦するリー・マーヴィンを助けたり、シャックを相手に共闘したりするかに見えて、しかし、そうではなかった。
この男、ガッツを持った活きのイイ若者かと想わせて、その実、性根の腐った、心底意地の悪い、どうしようもないクズでした。(>_<)

この映画、最初の内は、老練な師匠に教えを請う若者の成長譚かと想わせておいて、でも、そうじゃあなかったですね。
むしろ、それとは正反対のお話しでした。

そして、そんなクズ男(シガレット)に対するエース・ナンバーワンの(およそ容赦の無い)扱い。
これって、若者におもねらない、大人の厳しさと観るべきなんでしょうけれど。

でも、やっぱオレは、若者の成長譚(まぁ、如何にもありがちなお話しになるんでしょうけれど(笑))の方が観たかったかも。(^^ゞ


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アルドリッチ監督。
一体どんな積もりで、これほどまでに共感し難い若者像、そして若者対熟年の対立を描いたんでしょう?

(私が想うに)これ、おそらくは、監督の側から見た、当時の若い奴らの姿なのではないかと。
(映画公開当時の)ヒッピー/フラワームーブメント/ウッドストック(つまり、既存の価値観を否定する)世代への、アルドリッチ監督からの回答なのではないかと拝察します。

「男の映画」の鑑賞法。
やっぱ、オレには難しかったッス。orz

 

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Comments

私の知らない映画でしたが、アーネスト・ボーグナイン、リー・マーヴィンの名はすぐに彼らの顔が思い浮かびました。ご両人共に個性のつよ~~い顔が売り物の俳優でしたからね。キース・キャラダインという名は聞き覚えがありますが顔が浮かばないですねぇ・・・。

Posted by: おキヨ | November 03, 2019 01:42 PM

>おキヨさん

リー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナイン。
それぞれが一作の映画の中で(単独で)男臭さを代表する役を担当して来た存在ですものね。(^ァ^)

キース・キャラダインは俳優一家に育った男優で、上記二人の男臭さ路線 w を継ぐような存在です。 二人ほどは作品に恵まれなかったようですけれど。

ともあれ男臭さがウリの三人の男優、そして今回、それにイマイチ反応出来なかった私です。(笑)

Posted by: もとよし | November 04, 2019 06:15 AM

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