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October 24, 2019

映画:怪獣島の決戦 ゴジラの息子

 

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怪獣島の決戦 ゴジラの息子
Son of Godzilla
 
 
 本編監督:福田純
 特技監督:有川貞昌
 特技監修:円谷英二
 音楽  :佐藤勝
 出演  :久保明
      前田美波里
      平田昭彦
      土屋嘉男
      高島忠夫
      佐原健二
      西條康彦
 
 
         1967年   日本・東宝
 
 
東宝8作目のゴジラ映画、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」です。
この映画、副題(?)の「ゴジラの息子」ってトコが肝心なだけに、「怪獣島の決戦」って文言は、なんか余分って気が。(笑)

公開当時は怪獣ブームの真っ只中。
東宝としては(そこに乗っかった形で)集客のターゲットとして、ファミリー層に狙いを定めたんでしょうね。
パパ・ママご一緒に、ご家族で観に来てね~♪ (^ァ^) ってところでしょうか。

大怪獣ゴジラ。 思えばデビューの当初(「ゴジラ」(1954年))なんて、東京を壊滅寸前にまで追い込んだ暴れん坊ですけれど、それが今やお父さんですよ。
怪獣の擬人化もここに極まれり。 もはや、来るところまで来たかってな感があります。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

にしても、今回のゴジラ親子の造型に付いちゃ、いささか引っ掛かるものが。(笑)
元々、映画が造られる度に微妙な変化を見せているゴジラの造型ですけれど、この映画では面長でお眼目パッチリ。 全体的に、いささかぬーぼーとした雰囲気を漂わせます。(^ァ^)
まぁ、大怪獣とは言え、そこはお父さんですから。 これはこれでアリなのかも。(笑)

そして、今回が初お目見えとなるゴジラの息子ミニラ。
ハッキリ言わせて頂いて・・・・ブサイクな坊ちゃんでした。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

この映画が公開されたのは、1967年(昭和42年)の師走。
併映(二本立て興行があたり前だった頃のことです)は「君に幸福を センチメンタル・ボーイ」。 当時のスター! 舟木一夫主演の青春歌謡映画でありますよ!! (^ァ^)

ところで私は、これら二本の映画を公開の折りに見ている筈(!)なんです。
モヤ~っとした、微かな記憶。 イメージの断片みたいなものが、辛うじてアタマに残っていますし。

お目当てだったゴジラ映画の方で、ミニラがゴジラの尻尾を使って縄跳び(?)に興じるシーンとか、オヤジに尻尾踏ンずけられてガオーってシーンとか、なんとなく覚えています。

なにより、併映の「君に幸福を センチメンタル・ボーイ」の方。
主題歌のサビのところのメロディーが、今も記憶にあります。
「ボクは~、ボク~は~、センチ~メンタル・ボーイ~♪」
(これ、どう見ても、子供の興味をひきそうに無い映画なんですけれど (^^ゞ )

人間の記憶って、不思議なもんです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

さて、今回、私が久々にまみえた映画「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」は、果たして・・・・
 
 
※ 南海の孤島で、気象コントロール技術を研究している「ゾルゲル島シャーベット計画」。 常夏の島の気温を、極地並みに下げようというプロジェクトです。
高島忠夫率いる研究チームは、謎の怪電波に悩まされながらも実験を続けていました。
研究のためとは言え、退屈な島での暮らし。
そこに、押し掛けカメラマンの久保明(やたら陽気でポジティブな男)が加わります。
しかしこのゾルゲル島、怪獣の出没する極めて物騒な場所です。
スタッフの一人、土屋嘉男は長期に渡る研究生活で、遂にストレスフル状態に・・・・
 
 
一つ前(7作目)のゴジラ映画「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」に引き続いての南洋ものです。
南の島、熱帯のジャングル、怪獣プロレス(笑)、そして南洋美女(^ァ^)・・・・
7作目と、この8作目で、設定があちこち被ってるんですけれど、こんなんでイイんでしょうか?(笑)

まぁ、無人島が舞台なら(怪獣映画に付き物の)ミニチュアとか、用意するのもラクですからね。(^ァ^)
怪獣に壊される街並みとか、造る手間も省けますし。 (逃げ惑う)群衆シーンを撮影する為に、大勢のエキストラを手配したりする必要も無いわけです。

さては、前作で上手くやったのに味を占めたか?(笑) って言うか、予算が苦しかったってトコでしょうね。

        ▽▲▽▲▽▲

この映画、舞台となる南洋に相応しく、なんとも楽天的な作風です。
音楽の方も、なんかこう、すっとぼけた(笑)印象で。
(「南洋ボケ」というワードがアタマに閃きました (^^ゞ )

只しこの映画、少ない登場人物でドラマを廻していながら、ひとりひとりのキャラがイマイチ詰まンないんですよね。(久保明が頑張ってはいるけれど)

そんな中、興味を惹かれるのは(孤島暮らしの辛さから心を病んでしまう)土屋嘉男でしょうか。 その展開もまぁ、中途半端に終わっちゃうんですけど。(^^ゞ

さて、前作「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」では、現地に暮らす(ワイルドな)女性の存在が印象的でした。
本作では、島に生まれ育った娘役として前田美波里が登場!

ミニチュアの街並みとか、悪役の存在とか、あちこち省略しまくった印象のあるこの映画ですけれど、しかし、ここンところだけは(他はあちこち省いても)外せないってところでしょうか。(^ァ^)
前作の島娘役は水野久美でしたけれど、さァ、あなたはどっちがタイプ?(笑)

  
4
 
 この映画、ゴジラの演技(!)が想いの外細やかでした。 なかなかデリケート。

わが子を思いやる親の心情を表現する、その動作/動きなんか、完全に怪獣離れしてますし。(笑)

でも今度のゴジラ、ちょっと背丈を伸ばし過ぎじゃないですか? (^^ゞ
(ミニラとの身長差を表現したかったらしいんですけれど)
なんか、スーツアクターさんの顔が、ゴジラの肩甲骨から首の辺りに位置しているのがミエミエで(それが雑念を呼んで)ドラマに集中し辛いんですよね。(笑)

        ▽▲▽▲▽▲

南の島に、雪が降る。
クモンガとの一騎打ちから、ゴジラ親子の冬眠へ。
怪獣親子の情愛の伝わって来る、感傷的で美しいラストシーンでした。

ここ、今観ると、劇中でもっとも印象深い場面なんですけれど、でも、子供の頃の記憶にはまるで残っていないんです。
どうやら、当時のもとよし坊やの心には、まったく刺さらなかった模様。

記憶って、やっぱ不思議なモンです。(笑)

 
 

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