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June 09, 2019

映画:南海の大決闘

  
  
Photo_1  
 
 
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
Godzilla vs. the Sea Monster
 
 
監督:福田純(本編)
   円谷英二(特撮)
出演:宝田明
   水野久美
 
 
     1966年   日本・東宝
 
 
東宝が繰り出すゴジラ映画も、これにて7本目です。
お馴染みのゴジラとモスラ、そして今回が初登場のエビラの他、ほんのチョイ役で大コンドルも。

ここまで、ゴジラ・シリーズを極めて味わい深いものにして来たのが、なんといっても本多猪四郎の存在ですね。
(第二作目を除いて)ずっと監督を務めて来た彼ですけれど、ここへ来て福田純と交代。 そして音楽も、伊福部昭から佐藤勝へ。
キャストには宝田明・水野久美の他、平田昭彦や田崎潤など、東宝怪獣映画でお馴染みの面々が揃う他、砂塚秀夫ら。

それにしても、今回は宝田明が(前作の宇宙飛行士とは打って変わって)犯罪者・逃亡者役ですか。
舞台が南の島だし、ヨットに乗るし、なにより明るい楽天的な作風だしで、これならば加山雄三と交替したとしても、少しも違和感なさそうです。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

(映画が発表された時代の)社会風刺ということ。
エレキ・ギターやらゴーゴー・ダンスの大流行、ノンポリな大学生たち、流行語感覚で唱えられる「戦争反対」の言葉、折り折り差し挟まれる「革命」というパワーワード、などなど。
これらが随所に現れる辺りに、本多イズムの継承を感じさせられますね。

そして時々語られる、ちょいと粋な、あるいはユーモラスな、または(後のしらけ世代を予感させるような)シレッとした台詞は、これが福田節ってコトなんでしょうか。 小技の効いた感じで、好もしいのです。

ゴジラと言えば、重厚かつ個性的な伊福部サウンド(一度耳にしたら忘れられません!)の印象が強烈ですよね。
その点、本作での佐藤勝の音楽は(舞台の南洋に相応しく)あくまで明るく楽天的(高度経済成長期ですものね)なもの、そしてエレキを多用するあたり、あの時代ってモノを強く感じさせられます。

        ▽▲▽▲▽▲

特撮面では(7作目ともなると、もはや)見るべきところはあんまり無しですかね。
でも、エビラの造型が秀逸で、洋上でのゴジラとの(時にコミカルな)闘いとか、ヒロインと対峙するゴジラの図などなど、撮影にセンスを感じさせられて好かったです。

因みに、モスラ(成虫)の出番はチラっとだけでしたね。
インファント島住民の演出(唄とか踊りとか)もイマイチの感があるし、小美人役はザ・ピーナッツから別の双子女声デュオへと(それとなく)交代してました。
まぁ、ここいら辺はしょうがないですかね。 本作の(怪獣の)主役は、あくまでゴジラ・エビラってことのようです。

偉大な本多猪四郎監督作品の達したレベルには、ちと及ばぬながら、南の島を舞台にした、明るく軽快な怪獣映画。
なかなかに面白うございました。

 

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Comments

これはリアル映画館で見た記憶がある作品で、子ども心ながら「特撮」に気がついていたので、なんだかなあ、という記憶が残っている作品です。大人の目で見ると楽しめるのかもしれませんね。
ハリウッド版『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はとっても綺麗な出来でした。さすがはフルCG。相変わらずゴジラの造形がイマイチですけどね。

Posted by: weiss | June 10, 2019 08:51 AM

>weissさん
 
本作、ご覧になってましたか。(^ァ^)
私も、子供の頃に見ているような気がしているんですけれど、でもイマイチ自信がありません。 次の「ゴジラの息子」と記憶がこんがらがってしまって。(笑)
米国発の新作ゴジラ、評判好いようですね。(^ァ^)

Posted by: もとよし | June 12, 2019 05:21 AM

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