« 海神に龍神社在り | Main | JR武蔵境駅まで »

June 30, 2019

映画:マッハ!!!!!!!!

 
 
マッハ!!!!!!!!
Ong Bak: Muay Thai Warrior
 
 
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:トニー・ジャー
 
 
    2003年   タイ
 
 2 
 
我が国に柔道・空手があり、中国ならばカンフーがあるように、タイの代表的な格闘技として筆頭に上がるのがムエタイ。
 
そして2003年、タイ映画界が繰り出したムエタイ映画の傑作がこの「マッハ!!!!!!!!」です。
 
それにしても、なんと想い切った邦題を付けたモンでしょう。(笑)
加えられたビックリ・マークの(もはや異常と言える)多さから、配給会社の(日本語版製作担当者の)感動とコーフンの度合い(この映画、「!」を幾つ付けても足りないもんね)が伝わって来ますね。(笑)

ともあれ、日本公開時に付けられた宣伝用のキャッチフレーズにこうあります。

この映画は・・・・
  ・CGを使いません!
  ・ワイヤーを使いません!
  ・スタントマンを使いません!
  ・早回しを使いません!
  ・最強の格闘技ムエタイを使います!

ですって。(^ァ^)

その言葉に(大体において)偽りは無しで、本作は徹底したアナログ(?)主義を貫いています。
それにしても本作の配給会社は本邦公開に当って、明るいおバカ系アクションものとして売り出そうとでもしたんでしょうか?
でも、その必要はまったく無かったね。w
そんなことしなくても、映画から十二分に伝わって来るものがあるんですから。
CGや特殊効果に頼らない、昔ながら(!)のアクション映画の造り方を、かつてない程のハイレベルでやってのけて、現代の観客に訴え掛けています。

        ▽▲▽▲▽▲

※ タイの鄙びた農村。 生まれて間もなく寺院(の軒下)に捨てられ、僧侶に(古いしきたり/仏教文化の中で)育て上げられた若者、トニー・ジャー。
若者は元格闘家の僧から、最強の格闘技ムエタイをも伝授されていました。

ある日、村を守る仏像の頭部が(骨董品を扱う)悪人に盗み出されてしまいます。
それを取り戻すべく、単身でバンコクへと向かったトニー・ジャー。
首都バンコクでは村の旧友、その女友達らと合流し、都会の喧騒/暗部を彷徨うのですが・・・・

        ▽▲▽▲▽▲

ストーリーの方は比較的単純で、ドラマとか葛藤とかには、まぁ乏しいですかね。(^^ゞ
でも、この映画でソコを気にする人なんていないでしょ。 絶対に。 そういう作品です。(^ァ^)

なにしろこの映画、鍛錬を重ねた身体の雄弁さに勝るものは無いって、再認識させてくれます。

・悪の組織の手下たちと、超過激な追い掛けっこwを演じたり、
・格闘技の闇試合(ムエタイ vs 各国格闘家)に放り込まれたり、
・更にバンコク名物の三輪タクシー(トゥクトゥク)で壮絶なカーチェイスをしたり、
・敵の本拠に乗り込んで壊滅(^^ゞに追い込んだり

と、トニー・ジャーの驚異的な身体能力を生かしたアクションシーンが連続!(見れば絶対、唖然としちゃいますw)

そのアクション。
どれもが、我々が過去に見て来た数多のカンフー映画のそれを想起させて、でもどこか(同じアジアとは言え、やはり)違う、タイ独自の空気感というものを感じさせられます。
そして、それらに通低するタイ社会/仏教文化。
その中で、無類の強さ、圧倒的な身体能力を見せ付けるトニー・ジャー。

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、この映画におけるアクションシーンの(かつて例の無いくらいの)素晴らしさ!
つまり、殴られたり、蹴られたり、(高いところから)落っこちたりのスゴさは、この映画の価値を決定付けていますね。

格闘シーンが、なにしろ痛そうなんです!w
とても撮影用に手加減している風には見えないw
いや、これ、絶対マジで殴ってる/蹴ってるでしょ?(^^ゞ
見ていて、演者の受けている痛みが伝わって来るもの。

殺陣の様式美とも、(最近主流の)リアル路線の凄惨さなんかとも違う、この格闘シーンのキレの好さは、全編に渡って貫かれ、見るものをして圧倒します。
それにしても、トニー・ジャーと共演者たちのレベルの高さには圧倒されぱなしです。

どのくらいスゴイかって言うと・・・・かつてブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフー・アクションを初めて見た時の感動が、現代的にブラッシュアップされて帰って来たと言う印象。
あの感動を、再び味わえるとは。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

但しこの映画、膨大な手間暇、なによりも汗を要求するだけに、後続作品の量産は難しいでしょうか。
格闘シーンで鳴り響く音楽もまた、「タイ」を強烈に主張。
そして、全編に横溢するアジアの空気。
アクションスター、トニー・ジャーの初主演作にして傑作です。
 
 

|

« 海神に龍神社在り | Main | JR武蔵境駅まで »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 海神に龍神社在り | Main | JR武蔵境駅まで »