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April 30, 2019

小説:神去なあなあ日常

 
 
神去なあなあ日常
 
 
   三浦しをん 著
 
 
       2009年  徳間書店
 
 
三浦しをんワールド。 今回は都会育ちの主人公が、山で木を切って働く羽目に!w

※ 横浜の高校を卒業して、進学/就職するでもなく(これといって目標もないまま)とりあえずコンビニのバイトでもやって喰いつなぐか、くらいに考えていた主人公が、無理矢理(!)に三重県の神去村へと放り込まれます。
そこは、主人公の見も知らぬ山奥の里。 林業を生業とする人々の世界でした。

        ▽▲▽▲▽▲

カントリーライフへの関心の高まる中、如何にも時宜を得た企画って感じですね。(^ァ^)

意に沿わぬ仕事に就かされて、当初は反発する主人公。
チェーンソーの扱いをはじめ山仕事のあれこれに戸惑い、ダニ/ヒルなど山の住人たちの襲撃にビビリ(笑)ながらも、やがて山仕事の先輩/ベテランたちの熟練した仕事ぶり/山暮らしの知恵、その深さ/豊かさに傾倒してゆくのでした。

つまりこれ、都会育ちのガキが山仕事を通じて男になってゆくという、そういうお話しです。
まぁ、ありがちではありますけれど。

そこに山暮らし/山仕事のトリビア、百年先を見越して樹を育ててゆく林業という生き方、そしてアミニズム的な描写、などなどが彩りを添えます。

主人公の(如何にも今時の)若者らしい言動と、この著者ならではの暖かさ/慈しみに満ち満ちた文章も魅力です。

作品全体からは、林業で暮らす人々への理解/リスペクトが篤く感じられ、これは執筆に当って、さぞ入念な(林業周辺への)取材を重ねたであろうと察せられます。

        ▽▲▽▲▽▲

それにしても、好きだなぁ。 この、神去村の世界。
読んでいて、子供の頃、大好きなお話を読んでいて度々想った感覚・・・・この小説の世界に入ってみたい。(^ァ^) そうして中村林業(株)の中村精一班に加わりたい。(^ァ^)
そんな衝動を(実に久々に)味わいました。

読んで大満足の一冊でした。
 
 

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Comments

私の三浦しおんデビューはたしかもとよしさんのご紹介でしたよ。その後何冊か三浦しおんを読んでいます。
読みやすい文章とストーリーですよね。

Posted by: おキヨ | May 02, 2019 12:15 PM

>おキヨさん
 
愉しまれたそうで、嬉しい限りです。(^ァ^)
 
本書の場合、舞台は身体を張った男たちの職場で、その上主人公は十九才のオトコの子と来ていますから、本来はチョー汗臭い(^^ゞ筈なんですけれど、それが三浦しおんの筆に掛かると暖かく清潔で、なにより爽やかになりますね。
 
本書に限らず(かつて読んだ「まほろ駅前~」とかも、そうでしたし)三浦しをんの文章って、常に強烈なデオドラント効果(笑)を発揮しますね。

Posted by: もとよし | May 03, 2019 05:39 AM

こんにちは~
 昨日コメ入れたけど送れなかった💦

再度、送りますね。

この本わたしも以前読みましたよ。
三浦作品は、好きでよく読んでます。
「神去なあなあ夜話」も詠みました。
面白かったです!

Posted by: みい | May 03, 2019 11:25 AM

>みいさん
 
ありがとうございます。(^ァ^)
ココログはシステムをリニューアルして進歩させた積もりなんでしょうけれど、なんだかムダに複雑になったし、時々障害もあるしで、イマイチですね。(^^ゞ
 
そうでした。 このお話しには、まだ続きがあるんですよね。
勇気と直記、中村精一班の男たち(特にヨキw)、そして神去村の人々。 この先どうなるのか、楽しみです。(^ァ^)

Posted by: もとよし | May 03, 2019 05:36 PM

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