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March 16, 2019

映画:SR サイタマノラッパー2

 
 
SR サイタマノラッパー2
 
    女子ラッパー☆傷だらけのライム
 
 
監督・脚本:入江悠
出演:山田真歩 :アユム (蒟蒻屋の娘)
   安藤サクラ:ミッツー(旅館の娘)
   桜井ふみ :マミー (ソープ嬢)
   増田くみ :ビヨンセ(市議会議員の娘)
   加藤真弓 :クドー (走り屋娘)

   駒木根隆介:MC IKKU(埼玉県から来たラッパー)
   水澤紳吾 :MC TOM (     〃     )
 
 
         2010年   日本
 
 
 Sr2
 
 
地方(ここでは埼玉県)に在住する若者の抱える悩み/焦りを、ラップを通して痛烈に描いてみせた「SR サイタマノラッパー」(2009年)の続編です。
そう、痛烈でしたね。 ホント、あの前作は痛かったよ。 心に刺さったモン。(^^ゞ

        ▽▲▽▲▽▲

※ 家業の蒟蒻屋をテキトーに手伝う主人公が、折々想い出すのは高校時代の経験。
たった一度参加した地元のライブ、そして高校の文化祭でステージに立ったことでした。
ある日、埼玉県から来た二人組みラッパーに、道を訊かれるのですが・・・・

あの時の高揚感を、また味わってみたい。
そんな、叶わぬ想いを胸に抱いて、日々悶々と過ごす山田真歩。
小柄で健気、そして子供っぽい、ダサ可愛い主人公です。w
どうしても応援したくなる。(^ァ^)

その親友に、この後(今現在、正に現役の!)朝ドラ・ヒロインを努めることになる安藤サクラ。

前作で共感を呼んだ、埼玉のラッパー二人組が、狂言回しとして登場するのもウレシイ。(^ァ^)

        ▽▲▽▲▽▲

前作で供覧された、(不本意ながら)地方に燻って生きるしかない主人公たちの陥った閉塞感、その出口の見えなさ/情けなさ、なによりトホホ感(笑)。
そして、そこから紆余曲折の末(傷つきながら、ようやく)辿り着いた、本音の自分語り。 そのカタルシス!

主人公らの、なりふり構わぬギリギリの姿が、お終いには深い感動を呼んだワケですけれど、今作ではその造りを(意図的に)丸々踏襲しています。w
つまり、同じような設定と展開。w でも、そこがスゴク好くって。ww
ここに、名作「~のラッパー」の女子版&群馬版ともいえる「~のラッパー2」が誕生しました。

        ▽▲▽▲▽▲

いったい、映画のパート2と言うもの。
フツーは、前作をどう越えているか、今度はどんな趣向で来るかって点が、まずは大きなポイントですよね。 映画の造り手たちだって、だから、なによりも、そこのところに腐心するワケです。

では、どうパワーアップして来るのか。 質でくるのか、それとも量で来るか、新たなキャラ(著名スターを招いたり)を投入することもあるでしょう。

それがこの「SR サイタマノラッパー2」の場合は、前作「SR サイタマノラッパー」で好かったところを(およそ恥ずかしげも無く (^^ゞ)そのまんま踏襲してみせます。

すなわち、舞台は埼玉県からお隣、同じ北関東の群馬県へと移動。
主人公の(かな~りヘタレな)ラッパーたちは、野郎どもからガールズへとチェンジ!

お話しの構成だって、そう。
・思い通りには行かない日常 ・折々に差し挟まれるラップ(愉しい!) ・なんとも恥ずかしい初舞台w ・グループの分裂、・そして遂に爆発する自分語り(感涙)! と、埼玉のラッパーたちと同じような道を辿ってゆきます。

        ▽▲▽▲▽▲

地方に生きる若者たちの息苦しさは前作以上。
なにしろ、女性がラッパーになるってだけで、諸事ハードルが上がってしまうワケです。(その意味では前作よりパワーアップされている、と言えるかもしれませんね)

家庭の事情、世間の眼、人間関係、なにより年齢(刻々と迫る三十の壁)の問題などなど。 容赦なく描かれる、女性の人生のシビアなこと。
女はつらいよ、なのです。

        ▽▲▽▲▽▲

ワンパターンの美学を貫いて(未だ二作目ではありますが)みせる本作。
でもそれでイイ。
観る側は、そこが観たいんだから。w
「そのまんま」を愚直なまでに通してみせて、パート2の美学というものを、改めて、ここに問うているような造り。
前作同様、ラストに感動の待っている素晴らしい映画です。
 
 

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