« 映画:怪獣大戦争 | Main | ふなっこ畑 »

February 24, 2019

読書:学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方

 
 
学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方
 
 
   サンキュータツオ 著
 
 
      2013年   角川学芸出版
 
 
広辞苑によれば「●●●●●」(という言葉の意味)は・・・・なんて風な書き出しと共に始まる文章とか、TV番組のナレーションとか、ありますよね。

そう、辞書と言えばなんたって広辞苑。 これ世間一般のジョーシキ。
昨年(2018年)、第七版が刊行された国語辞典の代表的存在ですけれど、あれって国語辞典の中でも中型サイズなんですってね。 あんなにデカくて滅っ茶重たいのに、それでも大・中・小の「中」ですよ。

それじゃあ我々が学生時代、散々お世話になってきた標準的/フツー(?)なサイズの奴はっていうと、これが小型なんだとか。
いや「小」って言われてもねぇ、あれでもまだ重かったし、なにより存在感ありまくりだったじゃん。(笑)
(更に小さなポケット判もありましたよね。 確かに学生鞄や、それこそポケットにだって入りそうな手軽さでした)

本書は、国語辞典大好き・学者芸人のサンキュータツオ、「広辞苑 第七版」の執筆陣にもその名を連ねるタツオさんが、国語辞典に捧げる(ありったけの)愛と情熱を吐露してみせた、正しく入魂の一冊です。

        ▽▲▽▲▽▲

判りやすく二部構成をとっている本書。
前半は(学生時代以来、すっかりご無沙汰してしまっている)国語辞典の再入門編です。
各出版社が、その威信を掛けて造り上げた知の集積と、どうやって付き合うかをガイドしてくれます。
辞書とは単に調べるだけではない。 むしろ読むもの、そして愉しむ(時には比較対照さえして)ものだった!
 
 
サンキュータツオ 「辞書やことばに、『なにが正しい』という答えはない」
 
 
各出版社から刊行されている国語辞典。
一見して、どれも似たように見えますけれど、各々の個性・特徴は(そのスタンスに応じて)様々です。 同じ出版社が、何種類かの(用途/ニーズに応じた)辞書を刊行していることもありますし。

広く世の中にアンテナを張り巡らし、流行語/最新のワードにも敏感で、アップデートを絶やさない辞書。
逆に、時流に振り回されることなく、右顧左眄しない(あえて保守本流を目指す)辞書。
あるいは、言葉のニュアンスに鋭く斬り込んだ辞書(ワタクシ、目下このタイプが気になっています (^ァ^) )。 などなど。

各々の特徴/セールスポイントは勿論として、その編纂哲学から、果ては文法問題(σ(^^)自分的にチョー苦手とする分野です)まで語り尽くすあたり、日本語学者である筆者ならではと想います。

        ▽▲▽▲▽▲

さて本書の後半は、筋金入りの辞書オタク・サンキュータツオが、各社の中型国語辞典からお勧めをセレクト。
編集方針や個性・主張について、(マンガ・小説などの登場人物の紹介風に)ひとつひとつの性格や風貌に至るまで(一歩踏み込んだ!)紹介をしてくれます。

辞書を比較する際のベンチマークとし得る言葉(「虫」とか)に付いても触れていて、とっても面白いんですけれど、でも、本当に気になる言葉は人それぞれ。
本書を読んでいると、自分の気になる言葉について、あれこれと引いてみたくなります。(笑)

それにしても、国語辞典って面白いよね。(って、すっかり本書に感化されているワタクシ(笑))
国語辞典マニアともなると、何冊もの辞書を手元に集めてしまうそうですけれど、その気持ち、判る気がして来ました。

とはいえ、なにかにつけコンサバ、スタンダード好みのワタクシ。 頑なに保守本流のスタンスを貫く岩国くん(岩波国語辞典)に惹かれています。
 
 

|

« 映画:怪獣大戦争 | Main | ふなっこ畑 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 読書:学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方:

« 映画:怪獣大戦争 | Main | ふなっこ畑 »