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October 02, 2017

映画:パシフィック・リム

 
 
パシフィック・リム
Pacific Rim
 
 
  監督:ギレルモ・デル・トロ
  出演:チャーリー・ハナム
     菊地凛子
 
       2013年  米国
 
 
出ました! ハリウッド版の超本格怪獣映画!!

ここであえて「怪獣映画」と呼ぶに相応しく、この映画、日本製の特撮・アニメに対するリスペクトを随所に見ることが出来ます!
巨大ロボット対巨大怪獣の戦いはしかし、(昔ながらの)着ぐるみなどに頼らない、フルCGによるものでした。
でも、ここまで上手く表現出来るんなら、もう特撮に拘ることもないや。 CG万歳だな。

お話しの方は、単純にして明快!
異次元の彼方から続々と送り込まれて来る凶悪怪獣たちを、主人公らが巨大なロボットに乗り込んで倒してゆくんです。

けれど、この相手怪獣が滅っ茶苦茶強かった!
こっちは子供の頃から怪獣を観続けて、こと怪獣に掛けては擦れっ枯らしになっているとは言え、それは主として日本の、30分番組で片のつく程度の奴ですよ。
それがここでは、正義の巨大ロボットが次々と倒され、仲間のパイロットたちがバタバタ容赦なく命を落とすんです。 これは観ていてキツイよ、厳し過ぎる。 まぁその分だけ余計に、手に汗握らせられることになるんだけれど。

パシフィック・リム。 ドラマとして、かな~りハードなものでした。
それにしても、怪獣映画もハリウッドが本腰を入れて造るとなると、ここまでのモノになりますか。

        ▽▲▽▲▽▲

決戦の主要な舞台が香港ってのがまた(「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年のアニメ映画)の1シーンみたいで)この映画を滅法面白いものにしていますね。
近代的な高層ビルの合間に潜むダウンタウンの猥雑さ。 横溢するエネルギーでムンムンの街々。 そして、降り止まぬ雨・・・・このサイバーパンク臭が溜まんないです。 

商魂逞しい人々(そりゃあもう呆れるくらいに)。 って言うか地元の香港人たち。

古来、漢方では様々な生き物を素材に薬を得て来ましたよね。 中にはヘビやトカゲ、サソリなんてのも・・・・
ましてや大怪獣の身体です。 滋養強壮・精力増強(笑)に、さぞや効果絶大って想うじゃあないですか?

なので、倒した怪獣はそのままにしておくんじゃあなく、何処からか闇業者が現れて遺骸を漢方薬(のようなもの)その他にしてしまうって言うんですけれど、それってマジですか?

実際、怪獣の身体は内臓からホネから、どの部位にも使い道があって、もはや捨てるところが無いらしいですね。
そんな怪獣の遺骸の所有権は? そんなん誰が知るか!状態です。(それに怪獣の身体って、闇ルートでかなりお金になるらしいんですワ)

防衛チームが巨大ロボットに乗り込んで決死の闘いを繰り広げ(機体と、パイロットの尊い犠牲を払いながら)怪獣を倒しているその傍らで、(いろんな意味でブラックな)業者らが速攻で死骸に群がり、その漢方薬化(?)に取り掛かる姿・・・・

だって、ついさっきまでガオーって暴れまわっていた大怪獣ですよ。
既に息絶えたからといって、身一つでその体内に潜り込んで(相手は大怪獣なんで、骨とか内臓とかのひとつひとつがまたビッグサイズ)貴重な部位に群がる業者らの姿の、なんて命知らずなこと。 いや、実に逞しい!

などと呆れていたら、防衛チームに属する(怪獣オタクな)学者までが、業者らと一緒になって怪獣の遺体に(研究材料欲しさから)群がっているじゃないですか。 もう、人間とはどこまで浅ましい・・・・

風刺の効いたこの切り口、滅っ茶面白くて素晴らしい。
こっちも(日本の)怪獣ものを随分見てきたけれど、米映画でここまでやってくれるとは。 いやもう参りました。
っていうかギレルモ・デル・トロ監督、もう本田猪四朗ばり。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、前述の怪獣オタク学者ですけれど、その捨て身の行動が、結局人類を救うことに繋がるんですから、正にオタクは世界を救うの図ですね。 いやもう素ン晴らしい。 ぱちぱち。

登場人物では、前述のオタク学者たち、かなりイカレた怪獣解体業者のボス、そして意外にアメリカナイズされていない菊池凛子もとても好かったです。
 
 

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