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August 19, 2017

映画:日本のいちばん長い日(1967年版)

 
 
日本のいちばん長い日
The Longest Day of Japan
 
 
監督:岡本喜八
脚本:橋本忍
原作:大宅壮一「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日」
出演:三船敏郎(阿南惟幾:陸軍大臣)
   山村聡 (米内光政:海軍大臣)
   笠智衆 (鈴木貫太郎:総理大臣)
   宮口精二(東郷茂徳:外務大臣)
   志村喬 (下村宏:情報局総裁)
   加藤武 (迫水久常:内閣書記官長)
   北村和夫(佐藤朝生:内閣官房総務課長)
   神山繁 (加藤進:宮内省総務局長)
   戸浦六宏(松本俊一:外務次官)

   黒沢年男(畑中健二少佐)
   高橋悦史(井田正孝中佐)
   中丸忠雄(椎崎二郎中佐)
   佐藤允 (古賀秀正少佐)
   久保明 (石原貞吉少佐)
   井上孝雄(竹下正彦中佐)
   土屋嘉男(不破博大佐)
   田島義文(渡辺多粮大佐)
   島田正吾(森師団長)

   中谷一郎(黒田大尉)
   井川比佐志(憲兵)

   天本英世(佐々木武雄大尉)

   伊藤雄之助(児玉基地:野中俊雄大佐)
   田崎潤 (厚木基地:小園安名大佐)
   平田昭彦(厚木基地:菅原英雄中佐)
   堺左千夫(厚木基地:飛行整備科長)

   中村伸郎(木戸幸一)
   藤木悠 (清家武夫中佐)
   小林桂樹(徳川義寛:侍従)
   加東大介(NHK職員:矢部謙次郎)
   加山雄三(NHK職員:館野守男)
   小泉博 (NHK職員:和田信賢)
   新珠三千代(鈴木貫太郎邸女中:原百合子)

   仲代達矢(ナレーター)
 
 
       1967年8月    日本・東宝
 
 
今年もまた8月15日を迎えました。(って既に3日も過ぎていますけれど(^^ゞ) そこで、こんな映画を。

戦場の一切出て来ない、でも、隅からすみまで緊迫感に満ちみちた、素晴らしい戦争映画でした。
しかしながら(情けないことに)観ているこっちには当時の知識がまるで足りません。 ホンの70数年前の出来事なんですけれど、オレってホントに何ぁんにも知らなさ過ぎ。
ですからこの映画、一度観ただけじゃあ好く判らずに、何度か見直さねばなりませんでした。
DVDを借りて来まして(以前にもこんなことがありましたけれど)独り自宅のPCで観たので、判らないことがある都度一旦停止しましてwikipedia等で検索です。 お陰でいろいろと知ることが出来ました。 平和で便利な時代に感謝かんしゃです。

        ▽▲▽▲▽▲

※ 太平洋戦争の最後の一日。 官邸で、宮中で、また軍事施設で、日本人らはどう行動したのか。

米英中の送って寄こしたポツダム宣言に、我が国はどう応えるべきか。
官邸には各部門のトップらが勢揃いしまして、会議に次ぐ会議会議会議アンド会議・・・・
でも各省庁には、各々の意見というものがありますからね。 会議は錯綜、紛糾して(特に戦争継続を主張する陸軍!)中々先へと進むことが出来ません。
激論の末に、ようやくこれを受諾すると決め(それでも尚、不満げな陸軍)それから原稿を練り、皆でチェックしたものを清書しまして、天皇の御名御璽。 玉音放送の録音、そしてそれを放送するまで。

とにかく、こなしてゆかねばならないイヴェントが多い! そして、慎重を期さねばならない(事がことだけに)のは判るけれど、どの局面も遅々として進行しない!!
けれども、そうは言っても戦場では、日々刻々と兵が戦い続け、傷つき死んでいるわけです。 観ているこちらとしては、もうジレッタイどころではないんですけれど。(焦)

次々と出撃してゆく特攻隊員ら。(涙なしには見られません) 喚声上げて見送る人々。
若者らを先導して首相宅を襲撃する狂信的な士官。 義憤に駆られ立ち上がる、しかしバカっぽい警備隊長を天本英世が超熱演。(本人が戦争当時、一番嫌ったタイプの指揮官役を、ノリノリで演じて見せる天本英世!)
そして、戦争の継続を画策(どんな手を使ってでも!)する陸軍の青年将校ら。
など等、この映画は主として実在の人物の足跡を、時系列でもって緻密に追ってゆくスタイルで通していますから、その姿がリアルそのもの(モノクロの画面もあいまって)だし、なによりもの凄い緊迫感で、見る者に迫って来るんです。

出演するどの役者さん(軍民共通して)からも、強い意気込み/気迫が、画面を通してビンビン伝わって参ります。 それは終戦の日をテーマとした、このドラマを造るからには、おざなりな芝居など出来ないと言った気持ち。 後世に伝え遺さねばならない、という使命感/覚悟とでも言いますか。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、敗戦など断じて認めることが出来ない、と激昂するのは陸軍の青年将校ら(黒沢年男らの圧倒的ハイテンション演技!)です。
当時、陸軍省のあった市ヶ谷。 その坂の多い道を、汗だくになりながら懸命に自転車を漕ぐ青年将校(モチロン軍服&帯刀で)の姿からは、彼らの焦燥感が痛いくらいに伝わって来ます。

純粋さゆえに、破滅へ向けて突っ走るその姿。 ある者は粛々と受け入れ、ある者は決起し、ある者は自決の道を・・・・・
軍人として純粋培養されて育った青年将校ら、その一途さがいっそ切ないです。

        ▽▲▽▲▽▲

名作の呼び声高い映画ですけれど、今回観てみて、確かにそう言われるだけのことはあると得心致しました。
また、近年になって、リメイクも成されましたね。 そちらの方も、その内に観てみたいと想っています。
 
 

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