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August 03, 2017

映画:ミクロの決死圏

 
 
 
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ミクロの決死圏
Fantastic Voyage

監督:リチャード・フライシャー
出演:スティーヴン・ボイド    (グラント:情報部員)
   アーサー・ケネディ     (デュヴァル博士)
   ラクエル・ウェルチ     (コーラ:デュヴァルの助手)
   ドナルド・プレザンス    (マイケルズ博士)
   ウィリアム・レッドフィールド(オーウェンス大佐:操縦士)
 
   エドモンド・オブライエン  (カーター将軍)
   アーサー・オコンネル    (リード大佐)
   ジーン・デル・ヴァル    (ベネシュ博士:亡命者)
 
 
      1966年      アメリカ
 
 
どうにか退院を果たした私ですが、未だ自宅療養中の身です。
そんな中で(リハビリも忘れて)鑑賞に臨んだのがこの映画。
 
実はこの名高い傑作SF映画を私、高校時代に地元静岡の名画座で一度見ています。 それを今回は再見。
原作と言うか、ノヴェライズ版の小説も読んだことがあるんです。 ずっと昔のことですけれど、巨匠アイザック・アシモフの作。 父の書棚に在りました。
因みに当時から、原題の Fantastic Voyage と言うのが何故だかしっくりこなくてですね。 ヘンな題をつけるモンだなと。 でも、オトナになった今見直すと、リアリティよりも、寧ろアート方向に振った作品と言うのが判りました。 人体こそ小宇宙、ミクロコスモスそのものと言う解釈の映画。

        ▽▲▽▲▽▲

※ 時は東西冷戦時代。 東側のひとりの科学者が米国に亡命を果たそうとします。 が、途中、敵工作員の襲撃に会い、頭部を負傷してしまいます。 脳の内奥に血塊が出来、意識不明の重態となってしまうんです。
重要な情報を握るこの亡命者を救う方法は唯ひとつ。 極秘に開発中であったミクロ化装置(!)を使い、治療スタッフを微生物サイズにまで縮めて(!!)血管の中に送り込み、脳内に出来た血の淀みを取り除いてしまうしかない。 但し、ミクロ化技術は目下開発中故に未だ制限時間があって、60分以内に戻って来なければなりません。
患者は重篤だし、国家的な超重要人物だしで、とにかく待ったなしの状況! しかも、スタッフに東側のスパイが紛れ込んでいるらしいと言う情報が・・・・
如何です? スゲ~秀逸なアイデアのSF映画でしょ。

これはまた、もしも実用化すれば、血管のお掃除とかに使えそう。 数あるSFのアイデアの中でも、取り分け実用化の待たれる分野と想います。
例えば、血管内に張り付いたゴミの掻き取りロボットとかを造って、ミクロ化の上、体内に送り込めば、もう動脈硬化とか腫瘍とかも怖くないですよね。
誰もが知っては居ても、肉眼では見たことの無い極小の世界、そして、手に汗握るサスペンス。 これぞSF映画の愉しさってな感じです。

        ▽▲▽▲▽▲

昔懐かしいスパイ映画のタッチで、この映画は始まります。
典型的ハンサムなスパイ。 夜の国際空港と4発の大型ジェット旅客機。 アメ車とカーアクション、そして銃撃戦。 当代きっての美女。 なんだか不気味な雰囲気を漂わす科学者たち。 地下の(壮大な)秘密基地。 仰々しいミクロ化のプロセス。 そして、主人公のハイテク嫌いという設定。 計算尺(未だ電卓すらなかった時代です)。 今では不健康の象徴扱いされそうな葉巻と、砂糖たっぷりのコーヒーと言った小道具。 さらには秘密兵器(カッコイイ特殊潜航艇に光線銃)もあって。 どれも時代、じだい、ですね。 まだまだありますゾ。(笑) 今ならば常識のPCはモチロン、MRIすら無い時代。 仰々しい大型コンピュータが幅を利かせている時代です。 当然、記憶媒体はオープンリールのテープで。 こういうのがハイテクであった1966年の当時。 これも時代を感じさせますねぇ。
 
如何にも最先端な感覚の横溢するオペレーションスタッフたちや、血管のチャート図が使われるのも効果的ですね。 なるほど、これは航海だ!
NASAが宇宙計画に使ったノウハウと同様のことを、ここでは人体の内部でやろうって言うんですね。 本当にオモシロイねぇ! SF映画大好き!

映像史上初めて(本格的に)描かれる人間の体内。
その気になればもっとリアルに描くことも可能であったろうに、ここでは製作者の美意識で貫かれています。
前衛的な、言わば<攻めの姿勢>で表現される人体の内部ってスゴ~イ綺麗で神秘的。 ウットリ~。
あ、神秘的な航海ってこのことであったか。 これならばナットクですよ。
人体こそは正に小宇宙、ミクロコスモスですね。
 
 

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