« March 2017 | Main | June 2017 »

April 23, 2017

津田沼散歩:谷津干潟の木道を歩く

 
 
Photo_4
 
 
これはしばらく前・・・・もう先月のお話しになってしまうんですけれど、私がいつもの谷津干潟へ散歩に出掛けた折りのことです。
 
この干潟の周囲には遊歩道が整備されており、広い干潟をぐるりと周遊しながら、干潟の中の様子をフェンス越しに観察することが出来るようになっています。
 
この遊歩道を歩く時、いつも気になっていたのが、四角い干潟の北辺に見え隠れしている木道の存在です。
 
木道と言うと、よく湿原なんかに設置されているイメージですけれど、あれと同様、線路の枕木のようなブロックを組み合わせたものが、北辺の葦原の中に造られているんです。
管理上の問題からでしょうか、生憎(入り口が施錠されており)木道に立ち入ることは出来ないんですけれど、そうはいっても、干潟の木道ってのは(それが外から眺めるだけのものであっても)文句なしに絵になる! 風情があって実にイイもんです。
 
 
Photo_2
 
 
で、この日は偶々、その木道の開放日に当たっていたようです。
 
これは・・・・入ってみるしかありませんね!
 
いつもとは違う角度から眺める谷津干潟。 とても新鮮でした。
木道の歩き心地もまた好し!
 
 
Photo
 
 
干潟の中の木道。 管理・整備とか色々大変でしょうけれど、これからも続けて頂きたいもの
と想いました。

これまで知らずに来た角度から、谷津干潟を愉しむことの出来た、実にラッキーな一日でした。
 
 

| | Comments (2) | TrackBack (0)

April 15, 2017

小説:八日目の蝉

 
  
八日目の蝉
 
 
   角田光代 著
 
               2007年
 
 
ワタクシの中で、堅~く封印しておいた筈の角田光代作品。
以前『おやすみ、こわい夢を見ないように』(2006年)を読んだ折り、十二分に懲りてはいるんですけれど、その題名に惹かれて、つい(またしても!)手に取ってしまいました。 はぁ~。

お話しの内容、これが突拍子も無いものなんですけれど、でも、妙にリアリティを感じますね・・・・ひょっとして、本書を書く際にモデルとした事件とか、あったのでしょうか?

小説の序盤、世にも不幸な運命に弄ばれる主人公の選んだ道は・・・・世間一般の価値観、正義/倫理などから見て、あからさまに相反している、ある行いでした。

結果、主人公の数奇にして長~い逃避行が始まるのですけれど、でも私はこの間のシーンの一つ一つに魅了され、いつか夢中になって読み耽っていました。

主人公の選択、それはもう明白に許されざること、絶対ワルイことに違いないんですけれど、でもそこに、ある種、昇華された美しさを感じ取ってしまう。
どこか奇妙な感覚を味わいつつも、強烈に惹かれてしまったんですね。

文章が、静謐で抑えたものであるのに対して、ストーリー展開の方は、もう怒濤のそれ。
スゴイですよ、このお話しは。

ともあれ、私がこれまでに読んだ角田作品(と言っても、連作短編集『おやすみ、こわい夢を見ないように』の一冊のみナンですけれど)とはハッキリと違う味わいです。

これが前半。

        ▽▲▽▲▽▲

明確な二部構成を取っている本書。
後半になってから、かつての私が(『おやすみ、こわい夢を見ないように』で)体験したのと同様の、どよ~んと厭世的な角田世界に突入します。 あちゃ~。

ホント、虚を衝かれた格好でしたよ。
マァ、こうなるよね。 角田作品だもの。(笑)

そうは言っても、ここまで来たら、今更引き返せませんって。
後はひたすらに強行突破。 読破する以外の道は考えられませんでした。

結局のところ、私がかつて読んで辟易した角田ワールドに、またしても連れ戻されることに。 トホホ。

        ▽▲▽▲▽▲

そうは言っても、小説のお終いまで、私はキッチリとお付き合いしましたよ。
哀れな主人公の運命が気になってしまって、このまま放り出すわけには行きませんって。

相変わらずの完全なる女性視点に、終始傍観者の気持ちで立ち会ったワタクシ。
それにしても容赦の無い運命、と言うかプロットにみちみちた小説ですなぁ。

措辞、修辞の巧みさは相変わらずで、やっぱりこの作者の小説力は凄い、と再認識させられました。
好い小説には間違いありませんけれど、今回もまた、なんかこう、複雑な後味が残っちゃいましたね。 
  
 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« March 2017 | Main | June 2017 »