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November 18, 2015

映画:大怪獣ガメラ

  
 
大怪獣ガメラ
Gammera the Invincible
 
 
 監督:湯浅憲明
 脚本:高橋二三
 出演:船越英二  (日高教授)
     浜村純   (村瀬教授)
     霧立はるみ (山本京子)
     山下洵一郎 (カメラマン青柳)


         1965年  日本
 
 
Gamera4
 
 
怪獣映画と言えば東宝、という時代がありました。
1954年公開の「ゴジラ」を嚆矢として、数多の怪獣を世に送り出し、怪獣ものを人気コンテンツとして定着させた東宝。 当事の東宝怪獣の名前、この道に詳しくない私でさえ幾らでも挙げられます。
さて、こうなると大映だって負けてはいられませんよね。 そこで、この「大怪獣ガメラ」ですよ。

その公開は、「ゴジラ」よりも大分遅れた1965年。
只の怪獣ではダメなんです。
ここへ来て、ありきたりの怪獣では物足らない。 単にデカイのが暴れるだけでは、ゴジラの二番煎じの感は否めない。 映画を造るに当たって、大映はそう考えたんじゃあないかと、私は想います。
大映が(満を持して)デビューさせようという怪獣には、是が非でも、先行する東宝のゴジラに無い新機軸を盛り込む必要があったのではないかと。

ご存知の通り、ガメラは亀をモチーフとしてデザインされました。
怪獣として、炎を吐いてみせるのはマストとして(笑)、二足歩行をし、少年を掌に乗せて運んだり、ロケット噴射(甲羅へと納めた手足から)で空だって飛びます。
もはや亀とも想えぬ(笑)大怪獣ですけれど、客席の子供たちに訴えかけるキャッチーな要素で一杯。 なにより、子供って亀が好きなものです。 小学校で亀を飼うのは定番でしたし。

さて、ガメラには、恐怖の権化であった(初期の)ゴジラとは対照的に、子供の味方という設定があります。
そりゃ、ガメラだって街や港、発電所なんかを破壊しまくるんですよ。
でも(ガメラに命を救われた)俊夫少年の台詞によって(いささか強引に)本当は好い奴なんだって説明される。

映画の初っ端から(もったいぶらず(笑))姿を現す初代ガメラ。
怪獣ものとしての見所満載ですけれど、中盤辺りから俊夫少年の暴走ぶり(!)が(オトナの視聴者としては)鼻につきはじめますなぁ。
 
 
 Gamera3
 
 
初代ゴジラがモノクロ画面で魅せたように、ガメラの特撮シーンもまた白黒が効果的で好かったです。
個人的に、怪獣映画の見どころは遠景と想っています。 ワイドスクリーンの端から端まで広がる雄大なフィールドの中に佇む(?)怪獣を、遠くから捉えた構図が好きなんです。

(怪獣映画には欠かせない)博士役に船越英一郎。 知的で洒脱な雰囲気がステキです。
二人目の博士役は、如何にも碩学なイメージの浜村純。 硬軟のバランスの取れた好いキャスティングではないでしょうか。
その他の配役では、ムードメーカーの山下洵一郎も好かったし。 全体的に、初期作品ならではのフレッシュさがあって好感が持てますね。

自衛隊との攻防も良かった。 怪獣映画とは言え、やっぱり自衛隊はヤラレ役一方でなしに、怪獣に一矢報いるシーン、自衛隊の意地を見せる場面があった方が断然イイです。
 
 

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Comments

こんにちは

なんとなくガメラはカラー(総天然色)のイメージを持っていましたが、これはモノクロだったんですね。意外でした。
ガメラシリーズは子供の観客に媚を売る(?)ためか子供が活躍するシーンが多かったように思いますが、ひねくれ者の私は怪獣という物は恐怖の存在であってほしいと思っていましたです(ゴジラシリーズでもコミカルなシーンが増えてしまい、離れるきっかけと(笑)。

モノクロ映画って、なかなか味があっていいですよね。私は松本清張の初期映画作品、「点と線」とか「張り込み」とか好きです。

Posted by: weiss | November 19, 2015 at 11:32 AM

>weissさん
 
ガメラの子供好きと言う設定。 子供らの人気を取り込もうと言う目論みで始めたんでしょうけれど、この第一作の場合は少年からガメラへの一方的な片想いで終わっている気がします。(笑)
 
大人たちが子供に振り回される様子も、痛快に見える内は好いですけれど、やり過ぎるとかえって逆効果ですよね。
その匙加減が、決して上手くいっているとは言えない。 元々が繊細な表現を目指した映画ではないから、仕方のないところなんですけれど。(^^ゞ

Posted by: もとよし | November 19, 2015 at 09:09 PM

こんばんは

 ガメラですかあ~
亀をモチーフにしてるんですね。やはり^^。
モノクロ映画なのですね。
今見てみたい気がします。
子供に戻ってわくわくドキドキしたいかも(笑

Posted by: みい | November 20, 2015 at 10:09 PM

>みいさん
 
旧いモノクロの特撮映画。 後のカラー作品よりも、よりダークな雰囲気が出ていて、むしろこちらの方がイイと想うことがあります。(^ァ^)
 
1960年代の日本。 その辺の川や池は子供らの遊び場で、亀は今よりずっとな存在だったのではないかと想います。
私など、ついつい大人視点に立って映画を観てしまいがちですけれど、この手の映画に関しては、それが鑑賞する際のネックになっちゃいますね。orz みいさんの仰る通り、子供の心に帰って観れば、もっともっと愉しめたかもです。^_^;

Posted by: もとよし | November 21, 2015 at 06:52 PM

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