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September 27, 2015

津田沼散歩:新京成習志野駅まで

 
 
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今回もまた目的地を決めず、なんとなく北へと向かってみます。
それも、幹線道路沿いに往くんではなしに、路地裏の細い道ばかりを選んで、ジグザグに歩き繋ぎながら、概ね北の方角へ進んでゆくという歩き方で。

田喜野井を過ぎ、薬円台を抜けると、以前訪れた時(それは間違いなく、半年以上前のこと)には一面の畑だったところが、住宅地へと変貌しているのを見付けて、ちょっとビックリ。 この辺りも、少しずつ変わってゆきます。
自分が住んでいるというワケでもない、特段関わりのない土地であっても、田畑やそれから雑木林なんかが姿を消すのに立ち会う度、無性に寂しくなる。 この気分は一体ナンなんでしょう。

        ▽▲▽▲▽▲

もう少し歩いて、やがて新京成電鉄新京成線の習志野駅前へと出ます。
 
  
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新京成がイメージカラーにピンク色を使い出したのは昨年のこと。 なんだかなぁ。
 
 
ここは習志野の名を冠した駅なワケですけれど、その住所は船橋市内(千葉県船橋市習志野台4丁目1番9号)だったりします。
駅名が「習志野駅」だからといって、習志野市内にあると言うわけではないんですね。
私のように、最近になって当地に越して来たニューカマー(普段、この路線を通っているというワケではないんですけれど)にとって、中々ややこしい駅名ではあります。

習志野を名乗る割に、こじんまりとしてカワイイ駅です。
地方の私鉄らしい、鄙びた感じ。 その風情が堪りませんなぁ。
 

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September 23, 2015

津田沼散歩:JR東船橋駅まで

 
 
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世間様はシルバーウィーク。
連日のように降り続く雨も、ようやく晴れへと切り代わったのを見て取った私は(既にお昼を廻っていましたけれど)勇躍、お散歩へと繰り出しました。

        ▽▲▽▲▽▲

目的地は・・・・え~と、特に想い付かずです。 まぁ久々のお散歩ですから、何処へ向かおうと気分は新鮮ですし。
69号線を西へと向かい、程なくして成田街道と合流。 中野木の交差点へと出て、左へと折れ成田街道を南下。

        ▽▲▽▲▽▲

この辺で、お腹が空いて来ました。 道路沿いのラーメンショップ・花輪店でご飯にします。
久々のラーメン屋さんで、ちょっとテンションが上がったんですけれど、一歩店内へと脚を踏み入れたら、ガラーンとした(既にお昼時は過ぎているとはいえ)店内・・・・これがマンガなら、コマいっぱいに「シーン」って擬音が漂っていそうな雰囲気ですよ・・・・入る店を間違えたかとも想いましたけれど、まイイか。 ここで頂いてゆきましょう。

初めてのお店に入った時は、メニューのはじめに載っているお薦めを頼むが吉、と考えまして、ネギ味噌ラーメンを注文。
良くも悪くも、場末感の漂う店と味でしたね。 味と雰囲気と込みで、これはこれでアリなのかも。
でも、値段がちょっとお高いでしょうか。 津田沼駅の界隈ならば、同じ価格で味/量ともにこれを凌駕するお店を、幾らでも挙げることが出来ます。
ちょっと価格を下げるか、ボリュームを増やすかしないと、割高感は否めないですなぁ。

        ▽▲▽▲▽▲

お腹がくちくなったところで、来た路を一旦戻りまして、今度は中野木から更に北上してみます。
(なんかもう、ゆき当たりばったり)
JRの線路とブチ当たったところで、今度は線路沿いに西へ(東京方面)向かうと、やがてJR総武本線・東船橋駅が現れます。
ここは、船橋駅と津田沼駅に挟まれた格好の小さな駅。 乗り降りする人も比較的少なく、こじんまりとした駅舎がカワイイんです。
 
 
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閑静な東船橋駅南口。 植樹の前に、紅白の∩で囲まれた用途不明の謎(?)スペースあり。 
 
 
帰路、途中にあるケイヨーデイツー東船橋店(ホームセンター)を冷やかして帰る積りが、何故か衣類を買っちゃいました。(なんで、こういう処で買い求めるのか?)

お天気にも恵まれ、気持ちの好いお散歩が出来ました。
 
 

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September 21, 2015

映画:舟を編む

  
  
舟を編む
The Great Passage
 
 
 監督:石井裕也
 脚本:渡辺謙作
 原作:三浦しをん
 出演:松田龍平   (マジメ)
    宮崎あおい  (カグヤ)
    オダギリジョー (編集部の先輩・西岡)
    池脇千鶴   (西岡の彼女)
    渡辺美佐子  (下宿の管理人)
    黒木華    (編集部の新人)
    加藤剛    (国語学者・松本)
    八千草薫   (松本の妻)
 
       2013年   日本
 
 
ヒットした小説が映画化される、というのはよくある話しですけれど。 でもそういうのって、原作の人気に頼って(人気のある内に)急遽撮り上げたかのようなイメージが付いて廻りませんか?
私など、ついついそう想ってしまいがちです。 話題造りのため、旬の人気俳優をキャスティングしたりしてね。 偏見かもしれませんけれど。

2012年の本屋大賞を獲った、この「舟を編む」もまた、そんなところでしょうか。 小説の評判がまだまだホットな内に製作/公開というパターン。
でも、見ちゃった。(笑) なにしろ 三浦しをん の小説が、とっても面白かったですからね。
DVDを借りて来て(映画の方は、果たしてどんな出来かって案じつつ)鑑賞に臨んだら、これがとっても好かったんです。 予想を、好い意味で裏切られたカタチでした。

        ▽▲▽▲▽▲

主人公・マジメさんの暮らす古~い下宿屋の様子。
幾つもある部屋のどこを眺めても、時代の付いた(昭和の半ば辺りで時間が止まってしまったかのような)クラシックな雰囲気を醸しており、まるでマジメの人となりを象徴しているようです。

それからマジメの勤める辞書編集部の雰囲気も好かった。
乱雑な室内。 膨大な資料の山に、今にも押し潰されてしまいそうなデスク周辺。
辞書編集部が社内でも秘境扱いされているってのも、これならナットクってもんです。

こういう大道具/小道具の類がしっかりしているお陰で、作品世界がより高いリアリティを帯びて来る。 結果、主人公・マジメの極めてユニークな人間像も、無理なく描かれるんですね。

        ▽▲▽▲▽▲

主人公のマジメに松田龍平。 出ました、今まさに旬の役者!
無難と言うか、さもありなんって感じの配役ですかね。
全体的に好演しているんですけれど、でも辞書編集部のベテラン荒木主任から、出会いがしら、「右」についての語釈を問われたときの反応が、単なる不器用/真面目人間というだけにみえてしまってイマイチでした。
ここって、マジメが己の天職と出会おうとする場面なんですよね。 ですから、もちっと才能の片鱗と言うか、キラメキを見せて欲しかったかなと。

その相手役、香具矢さん役の宮崎あおい・・・・ちょっと可憐に過ぎると想いました。 原作を読んでのイメージが、邪魔をしているのかもしれませんけれど。
ともあれ、松田龍平と二人並べてみると、このカップルはちょっと可愛過ぎなんじゃあないかな。

辞書編集部のチャライ先輩、西岡役にオダギリジョー。
最高でした! 原作でもムードメイカー(マジメには決して勤まらない)の美味しい役どころでしたけれど、映画ではオダギリジョーの投入によって、その存在感をぐっと上げました。 こうなると、もう一人の主人公と言って好いかもしれません。
その彼女役、池脇千鶴(ざっくばらんな雰囲気が好し)ともども、マジメ夫婦とは好対照の二人。

加藤剛演じる老国語学者の品格。
あの大岡越前(!)が、かくも綺麗な歳の取り方をしていた・・・・ その奥さま役・八千草薫ともども。 ナットクの人選です。

叩き上げの辞書編集者・小林薫の安定ぶり。
辞書編集部の新人、黒木華からは豊かな才能を感じさせられました。

        ▽▲▽▲▽▲

全体的に優しく穏やかな雰囲気の作品ですけれど、主人公像に確固としたものを感じられて好感が持てました。

辞書の編纂は、気の遠くなるような長丁場の仕事ですけれど、マジメはその間、情熱を絶やすことなく(しかし過度には熱くならず)、時には逆境にも耐え、休むことなく仕事に取り組みます。

宮崎あおいとの夫婦役も、あんまりベッタリとはならず、至ってもの静かなラブラブっぷり。
二人の間に、常にある一定の距離を感じさせられるのが、如何にもマジメらしく興味深かったです。

その淡々としたさまは、俳優・松田龍平の面目躍如ですね。
 
 
   舟を編む    三浦しをん著  (映画の原作です)
 
 

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September 17, 2015

小説:ビブリア古書堂の事件手帖

 
 
ビブリア古書堂の事件手帖
 
   ~栞子さんと奇妙な客人たち~
 
 
     三上延 著
 
         2011年   アスキー・メディアワークス
 
 
 ・プロローグ
 ・第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
 ・第二話 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
 ・第三話 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
 ・第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)
 ・エピローグ
 
 
初めて訪れる土地の、偶々見掛けた古本屋に、ふらりと入ってみる。
この小説のあとがきで、著者が好んで取る行動として書いているんですけれど。
そういうのって私も好きで、あちこちでやったことがあります。
古書そして古書店に対する著者の熱い思い入れ。 私は素直に共感することが出来ました。

こういった若い世代向けの小説って、私はジュブナイルという呼び名で認識していたんですけれど、今はライトノベルって言うんだそうで。
今時のジュブナイル(?)とはどんなものなのか? 偶々図書館で本書を見つけたので、早速読んでみることにしました。

        ▽▲▽▲▽▲

JR北鎌倉駅前の「ビブリア古書堂」は、店構えもこじんまりとした、個人経営の古書店。
訪れる客もまばらで、北鎌倉界隈の景観にすっきり溶け込んでいます。

店主の栞子さんは、ある事故のため、地元の病院へと入院中。
人手不足のところへ(縁あって)アルバイト店員として入ったのが就活中の若者、五浦大輔。 本書の語り手です。

探偵役は、古書に関して底知れない知識と、そして計り知れない洞察力を発揮する栞子さん。
そして、とある事情から読書を大の苦手とする(のに古書店に勤めてしまった!)五浦さんがワトソン役を務めます。
栞子さんは病院のベッドの上に寝て居て動けませんから、これは、いわゆるアームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)スタイルの推理小説ですね。

名探偵ポジションの栞子さん。 超人見知りで、口下手、当然人付き合いなんてチョー苦手です。
けれども、こと古書のこととなると、途端にスイッチが入り(!)、別人のように積極的にふるまうっていう設定。
小説の主人公として、なんだかメンドクサそう(!)な性格なんですけれど、それをクドクなる一歩で前で上手にまとめていると想います。

        ▽▲▽▲▽▲

連作短編集の体裁を取った本書。
毎回、ビブリア古書堂の扱う古本をテーマに推理劇が展開します。
取り上げる本は、一般にあまり知られていない書物だったり、あるいは有名でも、ちょっと訳アリだったり、(マニア垂涎の)稀覯本だったり。(いずれも、著者の思い入れ深い書籍なのだそうです)

主人公らの潔癖さ。 全編を覆う、サラリとした軽さ。 なんとも薄味な作風で、私などこれはこれで好きなんですけれど。 でも、若い世代が好んで読むモンなのかなぁ? どうしてヒットしたんだろうって。 そこのところは読後の今も疑問です。 作品そのものの価値とは、関係のないお話ですけれど。

主たる読者層としては、書物を手に取ることの(比較的)少なくなっている、イマドキの若い世代でしょうけれど。 彼らもまた(我々がそうであったように)書物の山に囲まれた古書店の雰囲気に憧れたりするんでしょうか?

本書の設定、若者向けの小説としては、いささか地味に過ぎる設定のようにも感じられますけれど。 ともあれ、こういう小説が近年のミリオンセラーとなったんですね。
 
 

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September 15, 2015

映画:真夏のオリオン

 
 
真夏のオリオン
Last Operations Under the Orion
 
 
 監督:篠原哲雄
 脚本:長谷川康夫
    飯田健三郎
 出演:玉木宏
    吉田栄作
    吹越満
    益岡徹
 
 
      2009年  日本
 
 
昔見たアメリカ映画に「眼下の敵」(1957年)というのがありまして。 これは戦争映画、中でも潜水艦ものを語る際に、必ずと言って好いほどその名の挙がる名作であります。

第二次世界大戦のさなか。 洋上で出会った米国駆逐艦とドイツUボートの一騎打ちを通して描かれる、米独両艦内の人間ドラマ。 これが、実に面白かった。

海上を往く駆逐艦 VS 海中に潜む潜水艦。
船の性能/武装など、それぞれに異なるわけですけれど、どちらも相手の姿を直接目にすることが叶わないという、そこのところは公平です。
米・独の艦長同士、その見えない敵を相手に機略縦横、互いの思惑を量りつつ、次の一手を打ってゆく痛快さ!

私がこの映画を視たのは中学の二年生頃、テレビの名画劇場でした。
そう覚えているのは、放送された翌日に、早速学校で話題になったから。
男の子は、こういうの好きですからね。

        ▽▲▽▲▽▲

この映画「真夏のオリオン」は、その「眼下の敵」を、おそらくはリスペクト(それも熱く)して撮られたんじゃあないかと想われます。
また、それだけではなしに最近の戦争映画。 例えば「ローレライ」や、「男たちの大和/YAMATO」なども、上手く参考にしている様子。

主人公、少壮の潜水艦艦長に玉木宏。
丁度、「のだめカンタービレ」で千秋先輩を演じていた頃ですね。
(沈黙の艦隊の海江田艦長ばりに)頭がキレて、冷静沈着で、ジェントル。
とはいえ、この人のみでは、例えば「ローレライ」の役所広司の魅力には敵いません。

そこで、艦長を補佐する士官役、吉田栄作・吹越満・益岡徹ですよ。 この三人がとっても好かった。
皆さん、若い頃から見て来ましたけれど、今はこの辺りの世代が、<現場を支えているベテラン>を演じる年代に来ているんですね。(それぞれ二枚目役や、コメディアンの時代を知っているだけに)ちょっと感じ入るものがありました。
若い艦長を、叩き上げの古参士官ら(吉田栄作・吹越満・益岡徹)が親身になって支えるの図。 イイじゃありませんか。 彼らの造る潜水艦・イー77艦内の雰囲気が魅力的で、自然と映画の中に入ってゆくことが出来ました。

足りない女っ気を補うかのように内地、そして戦後のシーンに北川景子。 この辺のパートは、いささか冗長に感じました。

        ▽▲▽▲▽▲

ライバル役・米駆逐艦艦長は、その現れ方がなんだか唐突で・・・・いえ、オープニングから(エンディングでも)その存在を示唆されてはいましたけれど、でも、なんだか印象が薄かったですね。
他の場面(例えば北川景子のパート)を削ってでも、この米艦長をの存在を印象付ける場面を増やしたら好かったのでは、なんて風に想います。

とはいえ終盤の、米駆逐艦との一騎打ちは中々見応えがありました。
海上と海中。 決してあいま見えることのない敵同士。
その両艦長の知恵比べ/我慢比べ。 それから騎士道精神。

この映画、細かい部分への文句は幾らでも挙げられますけれど、そうはいっても、潜水艦映画の醍醐味を味わうことが出来たという点では「ローレライ」以上の作品でした。(一方「ローレライ」の方は、物語りの面白さという点で「真夏のオリオン」を凌駕しているわけですけれど)
細かい処には眼をつむって(笑)、伊号潜水艦 対 米駆逐艦の手に汗握る一騎打ちを愉しむべき映画です。
 
 

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September 12, 2015

防災センター要員講習・自衛消防業務講習

 
 
この度ワケあって、防災センター要員講習というものを受講して来ました。

ちなみに、この講習ひとつに防災センター要員講習と自衛消防業務講習。 二つ分の内容が入っているらしく、つまり、一粒で二度美味しいってワケですね。(違ふ)

そういえば、ついこの間、似たような試験を受けたばかりのような。
しかしアレは、自衛消防技術認定というものでした。 今度受講したのとは、チト異なります。
どれも、防災/消防関連という点で共通なので、それぞれの内容がかなりカブっており、紛らわしいこと甚だしいんですけれど。

なんでも、これを受けておくと建物の防災センターに入って、防災機器を扱うことが出来るそうです。 更に(先日ゲットした)自衛消防技術認定証と併せることで、消防用設備の操作も出来るんだとか。
そんな機会、果たして私に訪れることがあるんでしょうか? まァ、ナイに越したことはないんですけれど。

講習は二日に渡って行なわれ、座学と実技の両方を、どちらもベテランの指導員の方からみっちりと教えられます。
やっぱり実技の方が面白いですね。 身体を動かす分、眠くならずに済みますし。(笑) 多岐に渡る項目を、限られた時間の中で消化しなければならないため、忙しなかったですけれど。
で、今回は講習なので、試験は無しと。(ほっ)

限られた時間の中で、覚えねばならないことが沢山あって、私なんか付いてゆくのが一苦労でした。 が、建物に付随する機器(特に防災用の)など・・・・日頃から目にしてはいるけれど、好くは判らずにいた・・・・そんな、これまで未知であった防災設備の数々について、その用途/仕組みを知ることが出来、興味深い二日間でした。
 
 

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September 07, 2015

小説:黄金の日日

 
 
黄金の日日
 
 
    城山三郎著
 
      1978年   新潮社
 
 
経済小説の大家、城山三郎がものした歴史小説であります。
戦国時代を舞台とする小説やドラマの場合、その主人公は大名・武将というのが相場ですけれど、本書「黄金の日日」は、堺の豪商・呂宋助左衛門と堺・・・・外国貿易の拠点として栄え、中立を保って(特定の大名の傘下に下ることなしに)自由貿易都市としての立場を貫いた町・・・・を物語の中心に据えた、大変ユニークな内容の一冊でした。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、勇猛をもってなる戦国武将とはいえ、武士たちの力だけでは、戦に勝つことは出来ませんでした。
戦にはなにせ、兵站ってものがありますから。 腹が減っては戦は出来ぬ。
そこに鉄砲というハイテク兵器も登しました。 大名らはこぞって商人と好い関係を保ち、武器弾薬食料の補給を円滑に保たねばなりません。 武力のみではなしに、経済・数字にも長けていなければ、生き残ってゆけなかったんですね。
日々戦に明け暮れる戦国大名らを相手に(戦火の中、身の危険を顧みず)したたかに商売に励む堺の豪商ら。 時には、交戦中の大名の陣地に(飛び交う矢弾を、文字通り掻い潜って)商品を届けにゆくことも。 彼らもまた、武将並みに腹の据わった連中であったようです。

激動の戦国時代・・・・風雲児・信長が志半ばで倒れ、それを引き継ぐ形で秀吉が天下統一するも、その豊臣も滅びて徳川時代が始まる・・・・そんな武士の世界の栄枯盛衰を横目に、商売に精を出す堺の豪商ら。
まぁ、戦国特需(!)が続いたお陰で、助左衛門らは大儲けが出来たってことなんですけれど。 そして千利休に代表される、茶の湯の文化。 茶器という、新たな価値観の創出。

自由貿易都市・堺から眺めた戦国時代を描く本書。 実に経済小説の大家らしい視点と想います。

        ▽▲▽▲▽▲

やがて、海外貿易の規制が強化され(朱印船貿易や、鎖国令など)はじめます。
かつての(黄金の日日を味わった)堺の豪商らにとってみれば、窮屈極まりない状況となってゆくのでした。 ついに、身代の一切を処分して呂宋(フィリピン・ルソン島)へ新天地を求める助左衛門。
私など、長く続いた江戸時代の鎖国令があまりにも印象的で、これまで気が付かなかったんですけれど、この時代の商人たちは広く外洋に出てゆき、外国との貿易に励んでいたんですね。 なんともスケールのデカイお話しです。

そういえばこの小説、ずっと昔に、NHKの大河ドラマになりましたね。
もはや断片的な記憶しかないんですけれど、主人公・呂宋助左衛門を演じた松本幸四郎(市川染五郎)より、杉谷善住坊役の川谷拓三のことが、何故だか印象に残っています。
 
 

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September 01, 2015

習志野シティフィル第60回定期

 
 
習志野シティフィルハーモニック 第60回定期演奏会
 
 
  2015年8月23日 (日曜日)
    習志野文化ホール   14:00開演
 
 
       指揮 :小室昌広
       管弦楽:習志野シティフィルハーモニック
 
 
  ウェーバー        :舞踏への勧誘
  イェッセル         :おもちゃの兵隊の行進
  ワルトトイフェル     :スケーターズワルツ
  ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ 観光列車
                  ワルツ 美しく青きドナウ
 
  ルロイ・アンダーソン  :舞踏会の美女
                 :ワルツィング・キャット
                 :ブルー・タンゴ
  ジョン・ウィリアムズ   :「スター・ウォーズ」組曲
 
 
    (アンコール:オーバー・ザ・レインボー)
 
 
 
今年の三月からこっち、ず~っと続いています身辺のドタバタは、マダマダ止まりそうもありません。 そんな中で迎える第60回定期演奏会。
またしても更新のサボリ癖がついちゃったようで、すっかり遅れてしまいましたけれど、ともあれ先日の演奏会のご報告です。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
ウェーバー「舞踏への勧誘」
昔から、どうしたわけか苦手な曲ってのがありまして、この「舞踏への勧誘」もそのひとつでした。 クラシック音楽の名曲として、耳にする機会は少なくなかったんですけれど、いずれの場合もあんまり愉しめなかった。
が、幾ら苦手なタイプであっても、いざ(譜面を前にして)相対してみると、こちらの意識も変わってゆくもの。
というわけで、この「舞踏への勧誘」。 今回認識を新たにした一曲です。 こういうことがあるから、音楽ってオモシロイ。
 
イェッセルの「おもちゃの兵隊の行進」、それからワルトトイフェルの「スケーターズワルツ」なんかも、そのクチですね。 クラシックの小品として、自分の中では決してイイ位置には居なかったのが、今回認識が一変してしまいました。
 
そして「舞踏会の美女」、「ワルツィング・キャット」、「ブルー・タンゴ」とルロイ・アンダーソンが三品続きます。  いつどれを聴こうが(弾こうが)間違いなしに愉しいアンダーソン作品は、私にとってのエバーグリーン。
 
「スター・ウォーズ」組曲。
この曲の為に、私はシリーズ第一作「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(1977年)を(駅前のTSUTAYAさんで借りて来て)見直してみましたよ。
私がリアルタイムで見届けたスターウォーズはこの一本きりでして、ず~っと後になってから、東京の名画座で二作目、三作目まで(遅れ馳せながら)鑑賞しましたけれど、私のSW体験はそこまで。
昔は大好きだったSF映画なんですけれど、ある時期から(どうしたわけか)あんまり見なくなっちゃいましたね。 エピソード4自体、今回の演奏会がなければ見直してみることも、なかったかもしれません。

あの頃・・・・自分の中では、それこそ気の遠くなるくらいの大昔。 静岡市内の映画館で、夢中になってスクリーンに見入っていた もとよし少年。
爾来幾星霜を経て、久々にまみえる、あのテーマ曲(それからエンディング)は・・・・いろいろと感無量でした。
まさに A long time ago(in a galaxy)far,far away.... なんであります。
 
 

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