« 歯の治療が一段落 | Main | 名代 富士そば 津田沼店 »

December 05, 2014

映画:ゴジラの逆襲

 
 
ゴジラの逆襲
Godzilla Raids Again
 
 
   1955年   日本
 
 
監督(本編):小田基義
  (特撮):円谷英二
音楽:佐藤勝
出演:小泉博  (海洋漁業のパイロット)
   千秋実  (    〃     )
   若山セツ子(海洋漁業の無線通信係)
 
 
 
 33
 
  
 
「ゴジラ」(1954年)の反響に応え、その翌年に公開された二作目のゴジラ映画です。
その内容の深さに驚かされた前作に比べ、この「ゴジラの逆襲」はずっと単純で娯楽性を強めた作品に仕上がっています。
 
千秋実さん出演の特撮ものって、珍しいのではないでしょうか。 前作はヒロイン河内桃子さんの美しさが印象的でしたけれど、今作では若山セツ子さんがとっても可愛かったです。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
前作で東京を焦土と化したゴジラですけれど、今回は大阪湾から上陸します。
灯火管制の敷かれた大阪市上空を飛翔する防衛隊(自衛隊)戦闘機の特撮が見事ですし、光に反応するゴジラを洋上に誘導しようと放たれる、無数の照明弾の演出も美しい。
その上、ライバル怪獣としてアンギラスが登場するなど、見所にこと欠かない「ゴジラの逆襲」です。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
  
 22
 
 
この「ゴジラの逆襲」。 ストーリー/演出や特撮などに、いろいろとアンバランスなところがあります。 が、それはそれで面白いんですよね。 黎明期ならではの、いろんな意味の危なっかしさが、ここでは一種の魅力と成り得ているんじゃあないかって想います。
 
主人公が軽飛行機のパイロット(戦時中は戦闘機乗りだったという設定で、飛行帽とマフラーを今も手放しません)なのはありがちとして、その社長(この手の映画に出て来る社長と言えば、大概は儲け第一主義/銭の亡者だったりするモンですけれど)が、会社の被った被害を憂慮するばかりではなしに、大阪の平和と繁栄を願う有徳の士って言う設定は、見ていていささかコソバユイ気もして来ますね。
 
後続の映画のゴジラが火を吐きまくるのに比べ、この逆襲ゴジラはアンギラスを相手に噛み付きアリの壮絶な肉弾戦を展開!
暴れまわる二頭の巨大怪獣の前に、大阪のシンボル・大阪城は・・・・無事に放っておかれる筈もありません。(この場面の特撮、お見事!)
この辺りの格闘シーンについては、どうやらフィルム速度を通常より落として撮影したようで(巨体ゆえ動きの鈍い筈の)怪獣たちの挙動が滅法素早い! 巨大怪獣というよりも(普通サイズの)獣同士の噛みつきあいみたいに見えます。
その結果、伝わって来る迫力は十分なんですけれど、でも巨大怪獣としてのリアリティには欠けますかなぁ。 ゴジラ映画の長い歴史の中でも、この撮影技法をここまで多用したというのは本作品だけではないでしょうか。
 
それにしても、怪獣が全国いろんなところに出没して、その土地土地の名所を壊して廻るっていう怪獣映画のお約束(?)。 この当時から既にあったんですねぇ。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
 
 272
 
 
  
ゴジラのもたらす災禍を逃れ、その活動拠点を大阪から北海道へと移す、主人公らの漁業会社。
苦難にもメゲず、社員が一丸となって立ち上がる姿や、宴会で盛り上がっちゃう(!)シーンなど、これってもう東宝お得意! サラリーマンもののノリですよ。 この辺りも、また愉し!
 
前作「ゴジラ」では、一方的にやられっぱなしで終わった防衛隊(自衛隊)ですけれど、今作では憎っくきゴジラに見事、一矢を報いますぞ!
なにより防衛隊(自衛隊)員たちの面構えが、キリッと引き締まって、ウン頼もしい!
躍動感ある音楽もまた好し。
ゴジラ対防衛隊(自衛隊)、その勝負の行方は!?
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
短い撮影期間の中、よくぞここまでのものを造れたもんだと想います。
モノクロの画像も綺麗で見事でした。
未曾有の大傑作「ゴジラ」程の、内容の深さ/存在感は、流石にありませんけれど、まだまだ充分に怖いゴジラの逆襲篇でした。
 
 
 
    「ゴジラ」 (1954年版)
 
 

|

« 歯の治療が一段落 | Main | 名代 富士そば 津田沼店 »

Comments

こんばんは。
第一作では主人公(ゴジラ)はあまり姿を現さないほうが恐怖をあおることができるので、見えない恐怖が隠れている間に人間ドラマを描けるのですが、続編ではその手法が取りにくいので主人公はフルパワーで活躍することとなり、必然的にゴジラに関連したアクションが増えるのは仕方がないですね。映画エイリアンとその続編の作り方と妙に似ているよう(もちろんエイリアンが後発ですが、見た順番が逆なモノで)に思います。

ゴジラが餅つきをするといったおふざけもなくて、大人の観賞に堪えられる出来ではないでしょうか。同じく第一作の続編として作られたシリーズ第16作もお子様向けではなかったように記憶しています。

Posted by: weiss | December 08, 2014 at 05:34 PM

>weissさん

そうでした!
仰るとおり、第一作「ゴジラ」のゴジラは中々出て来ないままドラマが進んで、もう引っ張るひっぱる。(笑)
で、やっと出たと想ったら尾根越しのチラ見せだけ。(笑) あの、じらす演出は好かったですね。
 
で「ゴジラの逆襲」ではのっけからアンギラス相手に大暴れ! なるほど、これって続編としての造り方なワケですね。 勉強になりました。(^ァ^)

私はこれまでゴジラ・シリーズは中期のを何作か見ているのみで、今回、初期作品にこれほど惹かれるとは想ってもみませんでした。 第1作に続くという16作目(おそらく未見と想います)も、是非見てみたいです。(^ァ^)

Posted by: もとよし | December 09, 2014 at 10:58 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61645/60763764

Listed below are links to weblogs that reference 映画:ゴジラの逆襲:

« 歯の治療が一段落 | Main | 名代 富士そば 津田沼店 »