今年の第九
第二次世界大戦の後、およそ40年間に渡り分断されていた東西両ドイツが、再び統一されたのが1990年10月3日のこと。
それに先立つ1989年11月10日。 冷戦時代に造られ、長く東西ドイツ分断の象徴であり続けたベルリンの壁が、遂に壊され始めたのでした。
当事私も、テレビのニュースでベルリンの壁が打ち壊される映像を眺め、世の中こんなことが現実に起こるモンなんだ、とかいった(なんともノー天気な)感慨を抱いたのを覚えています。
その当事、偶々実家に帰った(当時、私も既に一人暮らしを始めていたんですね)ら、我が母もまた、日頃あんまり見ないニュース番組を熱心に見入って、最近政治が面白いからねとか、こちらもまたノー天気な感想を申し述べていました。(ノー天気の血は争えないようで)
それと、何を思い立ったんだか、書庫から旧~いアルバムの数々が引っ張り出してありました。
なんでも母は、最近になって写真の整理を始めたんだそうで・・・・それが何故だか、私に親の<老い>というものをイメージさせて、実家から戻る道々ドカンと落ち込んでしまいましたっけ。
あれから、四半世紀が経ちました。
▽▲▽▲▽▲
今年の第九はその1989年。 壁崩壊直後のクリスマスに、東ベルリンで催された記念演奏会のライブから。
指揮はレナード・バーンスタイン。
オーケストラは東西両ドイツ、アメリカ・ソ連(当事)・フランス・イギリスの各オーケストラから馳せ参じた混成楽団。
第四楽章で歌われる「歓喜の歌」歌詞中の「Freude(喜び)」を、ここでは「Freiheit(自由)」へと差し替えてあって、それもこの場に相応しい気がします。
これは、「自由・平等・博愛」を信奉したと言うベートーヴェンその人にこそ聴いて欲しい。 そう想わせられる歴史的演奏会の記録でした。
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」
ソプラノ:ジューン・アンダーソン
アルト :サラ・ウォーカー
テノール:クラウス・ケーニヒ
バス :ヤン・ヘンドリク・ロータリング
合唱 :バイエルン放送合唱団、
ベルリン放送合唱団、
ドレスデン・フィルハーモニー児童合唱団
管弦楽 :バイエルン放送交響楽団、
ドレスデン国立管弦楽団、
ニューヨーク・フィルハーモニック、
ロンドン交響楽団、
レニングラード・キーロフ歌劇場管弦楽団、
パリ管弦楽団
指揮 :レナード・バーンスタイン
会場 :東ベルリン・シャウシュピールハウス
1989年12月25日 (ライブ)
https://www.youtube.com/watch?v=IInG5nY_wrU
それでは2014年の「問はず語り」。 ここまでとさせて頂きます。
今年一年「問はず語り」を訪問して頂いた皆様方に、心よりの御礼を申し上げます。
2007年の第九
2008年の第九
2009年の第九
2010年の第九
2011年の第九
2012年の第九
2013年の第九
« 映画:中国の鳥人 | Main | 御慶 »


Comments
こんばんは
歴史的瞬間、わたしもテレビで見ていた記憶があります。その直後の演奏会なのですね。
感慨深いものがありますね。
今年一年ありがとうございました。
どうぞよいお年を!
2015年、良い年になりますように!
Posted by: みい | December 30, 2014 09:21 PM
>みいさん
まさに歴史的瞬間でしたね。
世界各国から音楽家が集って催したこのコンサート。 会場の熱気や高揚感は如何ばかりだったでしょう!
当事私も、音楽雑誌の記事でその様子を知って、ちょっと興奮したもんです。(笑)
あれから、もう二十五年が過ぎたんですね。(^^ゞ
来年もよろしくお願い致します。(^ァ^)
Posted by: もとよし | December 31, 2014 04:35 PM
ベルリンの壁崩壊・・・あの映像は今でもはっきりと目に焼き付いています。あれから四半世紀経ったのですね。
我が家の愛犬が死んで四半世紀、貴方様よりもっともっと能天気でスミマセン(~_~;)
荘厳な第九で1年の締める。身が引き締まりますね。
今年はお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
Posted by: おキヨ | December 31, 2014 10:08 PM
>おキヨさん
2014年も、余すところ一時間ばかり。
ベルリンの壁崩壊から二十五年が過ぎていたこと。 今年の最後になって、気付くことが出来てヨカッタです。(笑)
あの頃、クラシック音楽雑誌の記事で知り、是非とも聴いてみたいと想ったベルリンの壁崩壊直後の第九コンサート。 それが今では、こうしてネットで視聴出来るんですから、なんとも有り難いハナシですね。(^ァ^)
今年も大変お世話になりました。
2015年もまた、よろしくお願い申し上げます。m(__)m
Posted by: もとよし | December 31, 2014 11:15 PM