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July 24, 2014

茜浜名人寄席 Vol.45

 
 
  茜浜ホール
 
     平成二十六年七月十八日(金)
 
 
  落語  :三遊亭左圓馬
        柳家わさび
        桂たか冶
 
 
  特別出演:和太鼓衆 雷夢
 
 
 
梅雨未だ明けきらぬ、雨もよいの夕刻。 また、茜浜名人寄席を聴いて参りました。
 
和太鼓衆 雷夢
和太鼓の、今までにない組み合わせ。 それに加えて照明の演出もあり、これまでにも増してショーアップ(!)された雷夢。 カッコよかったです。 よく工夫されてますね。
笛が堂に入った吹きっぷりで、音色も綺麗でした。
 
 
桂たか冶:饅頭怖い
桂文治門下の前座さん。
この日はなぜか、食べ物に関連した噺が揃いましたね。 そのトップバッターが「饅頭怖い」。
しっかりとした語りっぷりに好感。
 
 
柳家わさび:ちりとてちん
柳家さん生門下の二つ目さん。 どこか 三三さん に似た雰囲気を漂わせますね。
高座に上がった時点では、なんだか無愛想なイメージがありました。
それが、いつしかお客を巧みに噺の中に引き込んでゆきます。
なにより、ちりとてちん をとうとう口に入れる段に来ての顔芸(?)が可笑しい!
この芸達者ぶり。 並々ならぬ向上心と修練のタマモノではないかと想います。
マクラから巧みに客席をほぐして、噺のほうも上出来とくれば、言うことなし。 客席も大ウケでした。
 
 
三遊亭左圓馬:鰻の幇間
タイコ持ちが騙されちゃうんだけれど、嫌味とか後味の悪さを不思議と感じさせない、好きな噺のひとつです。
ことさらパワーに頼らない(エネルギーを無駄に消費しない)余裕たっぷりの、まさに円熟の高座。 ウナギ喰いたくなっちゃったじゃないですか!
 
 
名人寄席がハネて表へ出たら、やんわりと雨が。
梅雨明けまで、あとわずかと言うところで、小雨に捕まっちゃいましたか。
傘を広げて家路へと着きました。
 
 
 
 
   茜浜名人寄席 Vol.36
   茜浜名人寄席 Vol.38
   茜浜名人寄席 Vol.39
   茜浜名人寄席 Vol.40
   茜浜名人寄席 Vol.43 
   茜浜名人寄席 Vol.44
 
 

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July 23, 2014

小説:探偵ガリレオ

 
 
    東野圭吾 著
 
 
      1998年  文藝春秋
 
 
 
        第一章:燃える
        第二章:転写る
        第三章:壊死る
        第四章:爆ぜる
        第五章:離脱る
 
 
当代きっての人気作家によるシリーズの第一作目。 期待しつつ読み始めました。
 
物理学者の主人公と、学生時代からの友人である刑事とのコンビが、警察では解明出来ない不可思議な事件に挑むという趣向で、物理学者ならではの知識と思考で謎を解くってところがユニークですね。
 
著者は理系の作家を標榜している(Wikipediaの「探偵ガリレオ」から)ようです。
ならば、本書も理系ならではのミステリーに仕上がっているかというと・・・・そうかなぁ。 私は、ちょっとばかり懐疑的です。 こういうのを理系と呼ぶのはどうかと。
 
なにしろ探偵役の物理学者が、情理のバランスの取れた常識人過ぎて、どうにも物足りません。
どうせなら、読んでいるこちら(そしてワトソン役の草薙刑事)が思わず引いてしまうくらいの変人ぶり/非情・冷徹な論理的思考の持ち主であったりすればオモシロイのに。 なんて想ってしまいます。
 
例えば今、私がハマっている海道尊さんの<田口&白鳥シリーズ>。
こちらは毎度、根っからの常識人・田口医師が、ロジカル・モンスター白鳥調査官の放つ言動/理屈に振り回されるのがオモシロく、またそれがお話しの展開につながるわけです。
海道作品の方が余程、理系のミステリと言えそうですね。
 
収録の五篇はいずれもサラリと読み易く、重たいところが少しもありません。 まァその分、読後の満足度はいまひとつでしたけれど。
 
手軽に愉しめはしたけれど、でも、いささか歯応えの足らなかった一作目。
シリーズの続きを、更に読み進めようかどうしようか。 ちと思案中です。
 
 

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July 14, 2014

すし三崎港 イオンモール津田沼

  
 
午前中、津田沼駅前で家人と落ち合いまして、未だお昼にはちょっと時間が合るけれど、ここらで早めの食事ってことになりました。
こういう時は、近くにあるイオンモール津田沼店が便利です。 広~いフードコートもあるし、とにかくココに行けば大概のものは揃っていますから。
 
で、今回入ったのは、そのフードコートに隣接された「すし三崎港(海鮮三崎港)イオンモール津田沼」。 大き目の回転寿司です。
ここ、いつも付近を通るたび、店の前に出来る行列が目に付きまして、前々から気になっていたんですよね。
お昼前の今は、時間帯の関係でしょうか、割と空いていまして、有り難いことに、直ぐ席に着くことが出来ました。
 
そう言えば、以前川崎に暮らしていた頃は、こういうお店に好く入ったもんですけれど、最近はとんと脚が遠退いていましたね。
久々のお寿司に、ちょっと気持ちが弾みます!
 
「すし三崎港」、中々好かったですよ。
そりゃ(海までそう遠くないけれど)とりたてて海産物が豊富と言う程でもない当地ですし、例えば都内激戦区の回転寿司のレベルには比ぶべくもないですけれど。
でも、久々のお寿司は充分に美味しかったです。
いつ見ても混雑しているのは、他に競合するような(利用し易い)お寿司屋さんが、この付近には見当たらないせいかも。
 
ともあれ、満足してお店を出ました。
 
 

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July 08, 2014

映画:男はつらいよ フーテンの寅

 
 
男はつらいよ フーテンの寅
Tora-san, His Tender Love
 
 
監督:森崎東
脚本:山田洋次、小林俊一、宮崎晃
出演:渥美清     (寅次郎)
    倍賞千恵子  (さくら)
    森川信     (おいちゃん)
    三崎千恵子  (おばちゃん)
    前田吟     (博)
    太宰久雄    (タコ社長)
    佐藤蛾次郎  (源公)
 
    新珠三千代  (お志津 <マドンナ>)
    河原崎建三  (信夫)
    香山美子   (染奴)
 
 
         1970年   日本
 
 
 
 Zoku_otoko_wa_tsuraiyo_futen_no_tor
 
 
 
 
寅さんシリーズと言えば山田洋次さんの代表作として名高いわけですけれど、この3作目「男はつらいよ フーテンの寅」では、山田さんに代わって森崎東さんが監督を務めています。

森崎監督の描く寅さん。 山田さん(本作では脚本を担当)の創り上げた世界を保ちつつ、山田作品とは一味違う 男はつらいよ として仕上がっているところが見所と言えるでしょうか。

中でも、中盤以降での(登場人物が迎える運命の)シビアさと、それを受け止め/乗り越ようとする逞しさ、(あえて言うなら)泥臭さ。
(私の場合)「男はつらいよ」と言えば、古き好き日本人の心情/暮らしをウェットに描写した映画というイメージがありましたけれど、こうして森崎監督版寅さんを視てみると、山田洋次監督はずっとスマートで、洗練された作風の持ち主であったと気付かされます。

いずれにせよ、寅さんは寅さん。
前の二作と同様、この「男はつらいよ フーテンの寅」もまた、繰り返し観賞するに堪え得る名作と想いました。

        ▽▲▽▲▽▲

プロローグ。 風邪で寝込む寅さんが、旅籠の女中に(話しの行き掛かり上)自分がさくら、満男と共に写った写真を見せ、俺には女房子供が居るんだなどと嘘を付きます。
 
まぁ、無理ないか。 年がら年中旅して暮らす寅さんとて、身体を壊して気が弱れば、暖かい家庭が恋しくなろうというものですし。
自らの居場所を求めてさ迷う、漂泊者としての寅さんを描いた、シリーズ3作目の始まりです。
 
旅籠の一件で里心が付いたものか、突然葛飾柴又に帰って来る寅さん。
折りしも とらや では、そろそろ所帯を持って落ち着いて貰わねばと、寅さんに縁談を用意して待ち構えていました。
この辺の、とらやの面々との会話。 その惚れ惚れするようなアンサンブルの妙は、けだし絶品!
やがて、調子に乗って(!)理想の奥さん像について一席ぶち始める寅さん。(おばちゃん受難) 渥美清さんならではの話芸です!
 
今回のマドンナは新珠三千代さん。
老舗の温泉旅館を、その細腕(!)で健気に守りぬく。 画に描いたような、楚々とした和装の美人女将を演じます。
寅さんは・・・・居ました。 縁談の件の後 とらや を飛び出して、いつしかここの、押し掛け番頭みたいなポジションに納まっています。
口八丁手八丁なこの男にとって、これはある意味天職かも。
無論、美人女将に岡惚れ中なワケですけれど。
恋する若者たちに河原崎建三(昭和の屈折した大学生ぶり)さん、香山美子(「銭形平次」のお静さんでしたね)さん。
恋の指南役/人生のサポーター役を務める寅さん。 カッコ好いぞ。
 
老舗の温泉旅館が、遂に迎える終焉。
視ているこちらは、ここに至って、寅さんが何処にも属さない異邦人であったことを思い知らされます。 そこが渡世人のつれぇところよ。
この辺りのシビアな状況は、このシリーズが、これまで描いてこなかったものですね。
寅さんを(図らずも)アウェイ側として遇している、旅館従業員チームの演技のアンサンブルもまたよし。
 
ラスト近く。 再び嘘をついて、居もしない、と言うか妄想上の家族に向けてメッセージを放つ寅さん。 ホント馬鹿だねぇ。(おいちゃん の台詞じゃあないけれど)
でも、それを見聞きして同情する。 涙を流してくれる人たちがいるじゃあないか。
早く帰ってやんなさいよ、寅さん。
 
いたく、旅情を刺激された一巻でした。
 
 

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July 04, 2014

九州らーめん 南木商店

 
 
とある午後。 津田沼駅の付近に居て、お腹を空かせてしまいました。
このところ外食する機会の減っている私。 ここは、どうせならば、未だ入ったことのないお店に入ってやれ、なんて想い付きまして、ずっと前から気になっていた「九州らーめん 南木商店」へと向かいました。
 
津田沼駅を北口へと出、そのまままっすぐに北上すると、駅北側を東西に貫く県道69号線とぶつかります。
普段から交通量の多い道路で、行き交う車が絶えません。
この路を御成街道(東金街道)と呼ぶそうで、徳川家康が鷹狩りに向かう為、三日三晩で完成させたのだとか。 当事の徳川家の権勢の程が窺われますね。
 
さて、その御成街道を左折しまして、西へと少し進んだ辺りに「九州らーめん 南木商店」がオープンしたのは2010年のこと。
道路を挟んだすぐ傍には、かの有名な「なりたけ」があるという、相当厳しそうな立地にあって、今やシッカリとその存在感を放っています。
 
今回は初めてということもあって、お店の中心メニューと思しき豚骨ラーメンを注文。
その際、大盛りサービスを告げられましたので(調子に乗って)つい頼んでしまいました。
「おっと、やっちまったか!」と一旦は想ったものの、やがて出された丼を見てみれば、決して喰い切れないボリュームでなく。 むしろ、丁度好い位の盛りっぷりでしたね。 よしよし。(これで並み盛りを頼んでいたら、あるいは物足らなかったかもしれません)
 
やがて供された豚骨ラーメン。
とっても美味かったです。 うん、期待通り。 判り易い、安心出来る味でした。
キクラゲが入って、マー油の香り高し。 そこに背脂が浮いています。
以前、当地のイオン津田沼店の黒龍(既に撤退)で食した熊本ラーメンに近いですかね。
 
でも、確かに食いではあったね。
年々、油っぽいものが辛くなって来てますなぁ。 その日は夜になってもお腹が空きませんでした。
帰宅してからWebで調べたんですけれど、南木商店は「ナミキショウテン」と読むようです。
 
 

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July 02, 2014

小説:ジェネラル・ルージュの凱旋

 
 
ジェネラル・ルージュの凱旋
 
 
    海堂尊 著
 
 
      2007年  宝島社
 
 
 
東城大学医学部付属病院を舞台にしたミステリ。 田口&白鳥シリーズもこれで三冊目です。

この「ジェネラル・ルージュの凱旋」のユニークなところは、前作「ナイチンゲールの沈黙」と、時系列的に同じ時期の事件を描いている点です。
つまり、「ジェネラル・ルージュの凱旋」は前作「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行しており、場所も、そこに登場する人物らも互いに重複しているというわけなんですね。
二つの作品で描かれる事件は、直接関わっているということはないんですけれど、しかし、通して読むことで、作品世界の奥行き/陰影は一段と深まって来ます。

最先端医療の中で発生する連続殺人事件を扱ったシリーズ第一作「チーム・バチスタの栄光」。 奇怪な殺人、伝説の歌姫と子供たちを描いた第二作「ジェネラル・ルージュの凱旋」に対して、今回の事件は、また随分とありきたり。 というか、要は院内の収賄疑惑ですよ。 なんか、地味ですよねぇ。

しかしながら・・・・
独立採算を目指してゆかねばならない現代の病院経営。
救急救命医療の抱える矛盾。(医師らが真摯/献身的に勤め、数多くの命を救うほど、病院の損失は増えてゆく)
様々な勢力が複雑に絡み合う病院内政治の闇の深さ。 などなど。 ストーリーは現代の大病院が抱える構造的問題に迫るのでした。

前作(同病院を舞台とする)で描かれた脇役達の何人かが、本作ではセンターに躍り出て、生き生きと動き回ります。
その中心は、ICUの専制君主! 速水救命救急センター部長。
メンバーを叱咤激励して、評価も採算も顧みず、只ひたすら救命処置に打ち込む、正しく好漢。
医療系のドラマによく登場しそうな信念を貫く医師で、いっそ<赤ひげ>タイプとか呼んでみたくなりますね。
本シリーズようにリアルな病院内描写の中に立たせてみると、余程奇特な人物として映るってモンです。
その他、爆弾娘に鬼看護師長などなど多士済々、というか曲者揃いのICUメンバーたち。
この小説世界の登場人物ら、主として東城大学医学部付属病院に勤務する人々ときたら、いずれ劣らぬ個性派揃いですし、豊富な医療知識に裏打ちされてリアリティも充分に描かれており、読ませます。
なにより、小説の世界をここまで造り込んで、これで面白くないワケがないですよ。

今回、速水先生が大活躍する分、グッチー先生の出番は抑え目ですねぇ。
そうはいっても救命救急病棟の血まみれ将軍と、愚痴外来の昼行灯と。 学生時代以来の腐れ縁を持つ二人の会話が可笑しい。
超絶毒舌家の白鳥に至っては・・・・今回の小説中に登場させなくとも、お話には特段影響なかったんではないかって気がします。 その部下、初登場を果たした姫宮のキャラにはニヤリ。 この子、次巻以降で大いに活躍してくれるんでしょうね。 愉しみです。
 
 
   チーム・バチスタの栄光
   ナイチンゲールの沈黙
 
 

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