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June 12, 2014

アニメ:ピンポン THE ANIMATION

 
 
ピンポン THE ANIMATION
 
 
   原作:松本大洋
   監督:湯浅政明
 
       (全11話)
 
 
現在テレビで放送中の深夜アニメ「ピンポン THE ANIMATION」にハマっています。
高校の卓球部員が主人公のスポ根ものなんですけれど、これが今時珍しいくらいの、萌え要素(!)ゼロなアニメ。 あんまり面白くって、一度見始めたら、もう止められなくなります。

アニメの原作にあたる松本大洋の漫画「ピンポン」が「ビッグコミックスピリッツ」に連載されたのは96~97年のこと。
当時の私は偶々、その内の一話のみ読んでいました。(こんなことならば、ちゃんと全話読んでおけばよかったですね)
アニメでも描かれた スマイル vs 江上戦。 漫画の中のスマイルについては、まるで印象に残っていないのに、斜に構え、虚勢を張って、結局は負けてしまう江上のことは妙に覚えています。

今時のアニメにありがちな、いわゆる萌え系とは全く方向性の異なる(原作者の画風に忠実な)輪郭のゴリゴリした、極めて個性的な絵柄。 質朴な(いっそ、ブサイク(!)と言えるくらい)キャラクターデザイン。
賛否あるでしょうけれど、私は好きだな。 物語の舞台となる、湘南海岸辺りの風景も瑞々しく描かれます。

少年漫画でスポーツものといえば、<根性><友情><勝利> あたりが主成分ですけれど、そのジョーシキが、この作品中では通りません。
如何に<努力>しようと、届かぬ<才能>は厳然として存在するし、勝負をすればどちらかは必ず<敗者>となる。 時には<挫折>を受け止め、それを乗り越えねば、先に進むことは出来ない。
努力なしに勝利を得ることは出来ないけれど、一方、己が精進を重ねて、それでも敵わぬ程強い相手に出会うことも・・・・ という、至極当たり前の現実に翻弄される人々。

今回のアニメ化に際しては、若干の改変が加えられているようですね。
片瀬高校・卓球部員の二人をクローズアップしたという原作漫画に比べ、アニメでは主要な五人のプレイヤーそれぞれにスポットを当てた群像劇になっています。

アニメの表現手法を駆使して描かれる青春群像は、美しくもヘヴィー(そして時にコミカル)で、視る者の心に訴え掛けます。
あちこちに伏線、隠喩が無数に埋め込まれており、そのいずれもが実に味わい深い。
これはもう、(30分番組で全11回という短い尺の内に)無駄なカット/台詞など、殆ど無いのではないかと感服させれられます。

さて、ここまで愉しんできた「ピンポン THE ANIMATION」も、あと二回分の放送を残すのみ。
卓球部員たちと、その周囲の大人たち。
果たしてどのようなエンディングを迎えるのか、本当に楽しみです。
 
 

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