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December 27, 2013

映画:続男はつらいよ

 
 
続男はつらいよ
Tora-san's Cherished Mother
 
 
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、小林俊一、宮崎晃
出演:渥美清     (寅次郎)
    倍賞千恵子  (さくら)
    森川信     (おいちゃん)
    三崎千恵子  (おばちゃん)
    前田吟     (博)
    太宰久雄    (タコ社長)
    津坂匡章    (登)
    佐藤蛾次郎  (源公)
 
    東野英治郎  (坪内散歩先生)
    佐藤オリエ   (坪内夏子 <マドンナ>)
    ミヤコ蝶々   (お菊)
 
 
         1969年   日本
 
 
 
Zoku_otoko_wa_tsuraiyo
 
 
  
「男はつらいよ」のヒットに応えて造られた、シリーズ第二段です。
今度の映画は、「男はつらいよ」の前にあったオリジナルのテレビ・シリーズをベースにしているようですね。
高校時代の恩師との再会。 京都への旅。 瞼の母を訪ねる寅さん。 そしてもちろん、マドンナとの出会い。

        ▽▲▽▲▽▲

ここで、リタイアした元英語教師の坪内散歩先生を演じるのが東野英治郎さん。
私など、東野英治郎(カラー画像で見た場合) = テレビの水戸黄門 のイメージがあまりにも強烈ですからね。
この映画でも <現代劇に黄門さま登場> としか見えなくて、どうにも違和感があります。

が、ここに描かれる散歩先生がとっても味わい深い人柄でした。
曲がったことが大嫌いで、弱きを助け強きを挫く(タイプの)硬骨漢。 世の中の不正が許せぬ激情家でもあります。
ドラマの進む内、東野英治郎さんの散歩先生像に、すっかり納得させられたのでした。

散歩先生は寅さんが高校時代の恩師です。
あの寅さんが大人しく勉強していた、なんて筈もなく、悪さをしては散歩先生にこっぴどく叱られていたようです。
とはいえ散歩先生は、不良生徒ではあっても心根の善良な寅次郎のことが可愛かったようですね。
再会した寅さんのことを、よく憶えていてくれたばかりか、母を知らぬ寅さんの境遇に涙する人情家の先生でした。

その散歩先生のお嬢さんが今回のマドンナ(佐藤オリエさん)。
清楚なのは前作「男はつらいよ」のマドンナと同様。 でも、あの、どこか浮世離れした(敢えて言えば)罪作りなタイプともまた違う、なんと言うか、善意に溢れた人柄。 いえもう、実によく出来たお嬢さんですよ。

        ▽▲▽▲▽▲

この「続男はつらいよ」(一作目「男はつらいよ」からしてそうでしたけれど)、とにかく映像が綺麗ですね。
それは、豪華絢爛と言うのとは違います。 衣装やセット、背景にしたって、そこは寅さんの世界ですから、質素で庶民的です。
ただ、スクリーン上に役者さんたちを配置する、そのバランスや動かし方があんまりキレイで、一旦それに気付いてからは、そんなところばかりを追い掛けて観ている自分がいます。 ウットリしますなぁ。
山田監督。 造化の秘密を知り尽くしているのでしょうか。

散歩先生宅や とらや 店内でのやりとり(おいちゃん、やっぱりサイコーです)など、地味なシーンですけれど、そこに展開する芝居空間。
役者さん同士のアンサンブルが、実にもうお見事で。 お芝居を観るシアワセに浸ることが出来ますね。
1作目「男はつらいよ」は隠れもない傑作でしたけれど、2作目「続男はつらいよ」もまた実にイイ映画です。

それにしても、お終いにぜ~んぶ持っていってしまったミヤコ蝶々さん。 さすがです。
 
 
   男はつらいよ (シリーズ一作目)
 
 

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