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November 26, 2013

小春日和

 
 
前の日に職場で、今夜は風雨がもの凄いよって、すっかり脅かされて帰りました。
でも実際には(夜半に雨こそあったものの)どうってことなかったですねぇ。
ちょいと拍子抜け。

さて、カラスかぁ~で夜が明けまして。 本日は、好く晴れて風のない、至って穏やかな初冬のいち日でありました。

その昔私が好んで購読していたFM情報誌(この雑誌はクラシック系の記事が多かったのでお気に入りだったんです)で、ある時特集で取り上げたのがフランスの作曲家フォーレの代表作、レクイエム
十九世紀末に書かれた、合唱と独唱、そしてオーケストラからなる佳曲です。

雑誌に書かれていた、この曲の持つ慎ましさ(柔和な笑みでもって、哀しみを包み隠すかのような)を「小春日和」に喩えた文章がとっても好くって、私はどうしても聴いてみたいと想ったものです。
「小春日和」という言葉を、私が意識するようになったのは、多分この時から。

それから、松任谷由実さんの1979年の歌に、「悲しいほどお天気」というのがありまして。 楽曲・標題共に小春日を感じさせる。 これもまた素敵ですね。

英語圏では、小春日和のことを、 Indian Summer と呼ぶのだそうで、英語の語感とかとんと判らない私ですけれど、この響きもまたとても好いと想う。
  
 

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November 21, 2013

映画:レスラー

 
 
レスラー
The Wrestler
 
 
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク (ランディ・ザ・ラム・ロビンソン)
    マリサ・トメイ  (キャシディ)
 
 
        2008年  米国
 
 
かつて全米を熱狂させたプロレスラー、ランディ・ザ・ラム・ロビンソン。 必殺技は、ラム・チョップ!
が、往年の名レスラーも、寄る年には抗うことが出来ません。 今では試合の稼ぎも減ってしまい、地元スーパーのアルバイトで辛うじて食い繋いでいる始末。
長年に渡って酷使し続けた身体には、すっかりガタが来てしまっていますけれど、それでもリングを降りようなんてことは、これっぽっちも考えたことのない、根っからのプロレス馬鹿なんです。

この映画「レスラー」では、俳優として90年代以降を不遇に甘んじて過ごしたミッキー・ロークという人の人生と、どんなにボロボロになろうとプロレスラーとして生きるしかない、主人公ランディの境遇とが見事(?)なまでに重なって見えます。
で、観ているこちらは落ち目のロートル・レスラー、ランディの悲哀と奮闘ぶり、そして挫折にジンと来て、やがて乾坤一擲、古傷をおして大舞台に上がる主人公の姿に、熱い喝采を送ってしまうことになる、というワケ。

ランディを取り巻くプロレスの世界の描写がまたイイんです。
豊富にある試合のシーンもさることながら、試合前に相手と段取り(!)を打ち合わせたり、凶器や出血のギミックをこっそり仕込んだり、といった舞台裏の描写が(私には)なにより面白かったです。
それから同僚たち。
リング上では凶悪無比な面構えのレスラーも、控え室ではフレンドリーで義理人情に厚い。 その上若手はベテラン(とうに盛りを過ぎたロートル選手さえ)を敬うしで。 もう、実に気持ちの好い男たちなんです。
これならば、身体や暮らしが幾らキツクっても、マットを降りることの出来ないランディの真情が、好く理解出来るってモンです。

しかし、そうは言っても、長年に渡ってレスラーを続けたことの代償は過酷なものでした。
身体はボロボロ、お金や財産は無し、家族にも見捨てられ・・・・ シアワセの大半を逃してしまった男に残されたのは、やはりプロレスだけなのか。

あ~、それにランディよ。
百戦錬磨のレスラーも、一旦リングを降りると、これがもう、救いようの無いダメ男であり、ダメ親父なんですワ。
キレて乱暴を仕出かすし、アルバイトではヘマをやらかし、娘との約束ひとつ守れなくって、おまけに下半身もだらしない・・・・

この映画。 間違いなしに名作なんだけれど、でもどなたにもオススメ、とはゆきませんねぇ。
エロいシーン(美々しくも幸薄そう(!)なマリサ・トメイ)や、派手な流血(プロレス映画ですから)もあるしで。
要はプロレス馬鹿バンザイな、男の身勝手映画ってことですよ。 でも、そこがイイ。

ほろ苦いエンディングは、よく噛み締めて味わうべし。
ブルース・スプリングスティーンが訥々と唄う主題歌が、また沁みるんだ。
 
 

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November 15, 2013

ケータイ解約

 
 
ワケあって、携帯電話のひとつ(普段使いのとは別の)を解約しました。
昔、秋葉原のお店で(妙にドタバタしながら)造って以来(機種そのものは代替わりしていますけれど)馴染んできた番号とのお別れ。
さほどの愛着も無い筈の携帯電話とその電話番号ですけれど、これでスッパリ縁が切れてしまうと想うと、なんだか・・・・ 我ながら好く判ンない感慨に見舞われて、ちょっと戸惑っています。

解約の手続きそのものは、拍子抜けするほど簡単に済んでしまいました。
お店で本人確認をして、後は署名すればそれでOK。
(予め持参した)判子すら押しませんでした。 こんなにお手軽だったとはね。
その署名も、今時は電子署名(液晶のPAD上に直接筆記する)になっているんですねぇ。 これには驚いたナ。
私はこれを上手く使いこなすことが出来ず、店員さんの見守る前で自分の名前を何度も書き直す羽目になって、少しばかり面映ゆい想いを致しました。 ハイ。
 
 

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November 09, 2013

小説:理由

 
 
理由
 
 
    宮部みゆき 著
 
 
        1998年  朝日新聞社
 
 
 
宮部みゆきさんのミステリー小説です。
(このジャンルに疎い私が)これまで読んで来たどのミステリーと違って、本書では特定の主人公/語り手が不在で、ルポルタージュ風とでも言えば良いのでしょうか。 事件解決後の時点で、記者が関係者を訪ね、取材して回った内容をまとめた風のスタイル。 私にとっては、なかなかに新鮮な読書体験でした。

それにしても長かった。(確かに、長編ではありますけれど)
事件/捜査の経緯、関係者一人ひとりへのインタビュー/エピソードなどでつないでゆくんですけれど、その数が多く、また内容も実に事細かいんですよね。 私など、一々覚えていられないボリュームでした。(爆)

その割に、読み終えての印象は薄味。
個々のエピソードは確かに面白いんですけれど、でも「火車」や「ブレイブストーリー」を読み終えた時のような、大きな感慨はなかったですね。

例えば「火車」では、事件を追い掛ける過程で、テーマとなる社会現象(クレジットカードの怖ろしさ、自己破産)と相対しながら、次第に犯人に近づいてゆく。 事件の核心に向けて収斂してゆく様が好かった。 読み進める程に、徐々に(そして熱く)興奮していったものです。

一方、本書「理由」では、(バブルの後始末的)不動産の競売と、その際発生する占有権がテーマ。
相変わらず目の付け所が秀逸と思います。
しかしながら、事件が既に解決した時点から、記者/ルポライターが記事をまとめた体をとっているためか、「火車」で得たようなラストへ向けての気持ちの昂ぶりは得られませんでした。

主人公ポジションが(終盤に至って、事件の関係者が絞り込まれてゆくまで)ずっと不在という本書のスタイル。
これって、透徹した視点を得るという利点はあるものの、読者を突き放すような印象が強調されてしまい、共感を呼ぶには(本書を読んだ限りでは)いささか不利な気がするんですね。 宮部さんには、ちと合わないのでは、という気がしました。
 
 

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November 02, 2013

忘れ物多し

 
 
このところ何かにつけ忘れ物をしてしまう私です。
ボンヤリしてるのは普段からだろうって言われそうですけれど、それにしても頻発するんで(それも公私に渡って)我ながらガックリ来ますね。

例えば職場で、常日頃当たり前にこなしている定型の仕事。
そのうちのどれかをスッ飛ばしちゃってる。 或いは、スケジュールをすっぽかしてしまう。
緊張感が足りないんですね。 ハイ。

先日は、オケの練習の後、楽譜の入ったカバンを(呆れたことに)練習会場に置いて帰ってしまった。
カバンひとつ、まるまる忘れるんですから、ココまで来ると忘れんぼも筋金入りですね。
慌てて取りに戻りましたよ。(その節は、大変ご迷惑をお掛け致しました)

気候もようやく過ごし易くなって、ボンヤリとかする季節でもないのですけれど。(猛暑が通り過ぎて、気が抜けちまったんでしょうか)
ここらでシャキッとしないと。
 
 

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