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April 30, 2013

映画:男たちの大和

  
 
男たちの大和 / YAMATO
Pacific Battleship Yamato
 
 
 
  監督、脚本:佐藤純彌
  原作:辺見じゅん
  出演:松山ケンイチ (戦時中の神尾克己水兵)
     中村獅童   (内田兵曹)
     内野謙太   (西水兵)
     反町隆史   (森脇主計兵曹)
     蒼井優     (神尾の幼馴染)
 
     仲代達矢   (現在の神尾克己)
     鈴木京香   (内田元兵曹の娘)
     池松壮亮   (少年)
 
 
 
        2005年   日本
 
 
映画「男たちの大和/YAMATO」を観ました。
戦艦大和を描いた作品は古今幾つもあるわけですけれど、これは以前私も読んだ辺見じゅんさんの「男たちの大和」を映像化したもの。(辺見作品のみではなしに、吉田満さんの「戦艦大和ノ最期」などからも引用があると想われます)

この映画の為に、わざわざ実物大の戦艦大和(の一部分)の巨大なセットを造って撮影に臨んだのだそうで、その実写と更にCGを併せての艦上シーンの数々は流石、見応えがあります!

あの戦艦大和を、折角ここまで(おそらくは、映像史上もっとも精緻に)描いたのですから、艦全体を俯瞰するカットとか、船首から船尾までカメラ視点でなめてゆくシーンとか・・・・もっと沢山、いろいろと見てみたかった。 などと(これほどのハイレベルでやってくれると)いろいろと欲が湧いてしまいますね。

原作と同様、主に兵卒らの視点から戦艦大和の最期を描いたこの作品。
キャストの中では、原作で私がもっとも強い印象を受けた人物、内田兵曹を演じる中村獅童さんの見せた義侠心が素晴らしかった!
神尾四等水兵に、当時未だキャリアの出発点に居た松山ケンイチさん。
純朴さと情熱に加え、喋りにある種の甘さがあるのが好い。 やはり、光るものを持っていますね。
その幼馴染役、蒼井優さんの無垢な愛くるしさ。
私は、原作にはないキャラの追加って大概好きじゃあないんですけれど、しかし現在のパートに未来を担う若者(池松壮亮さん)を登場させたのは、この場合大正解でしたね。 ラストには感動致しました。

規律第一の大和艦内。 日常生活から訓練、更には下士官による兵卒に対するシゴキまで容赦なく描かれますけれど、とはいえ、やはり、壮絶の一語に尽きる(と言うか、一方的に撃たれまくりの)戦闘場面が最大の見所と想います。
けだし迫真の出来であります。 この部分だけでも、見る価値のある映画といえそうです。

ただし、戦闘場面を盛り込んだ超大作戦争映画でありながら、<乗組員の戦後>にもヴォリュームが割かれており、原作の意図に忠実なところには感心致しました。(ただし、その為に映画の構成が、いささか判り難いことになっちゃってますね)

そしてこの映画では、私が原作を読んでもっとも感銘を受けた部分。 すなわち、初版から二十年経って新たに書き加えられた「決定版 文庫版あとがき」の内容までを描いてくれていました。 そこのところが、なにより嬉しかった。
 
 
 
    「決定版 男たちの大和」  辺見じゅん著   (映画の原作です)
 
 
 

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