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March 25, 2013

習志野シティフィル第55回定期

 
 
習志野シティフィルハーモニック 第55回定期演奏会
 
 
  2013年3月17日 (日曜日)
    習志野文化ホール   14:00開演
 
 
       指揮 :小室昌広
       管弦楽:習志野シティフィルハーモニック
 
 
 サン=サーンス:歌劇 「サムソンとデリラ」から
                    「バッカナール」
 
 ドリーブ     :バレエ組曲 「シルヴィア」
 
 ベートーヴェン :交響曲第7番
 
 
 
 <アンコール>
   ブラームス:ハンガリー舞曲 第3番
 
 
千葉県知事選挙の投票日と偶々バッティングしていた、今回の第55回定期演奏会。
そのことが、果たして集客に影響してきやしないかと、ちと気になったんですが。
ともあれ当日の朝、いつもの投票所へと立ち寄り投票を済ませてから、習志野文化ホールへと向かった私です。

        ▽▲▽▲▽▲

・「サムソンとデリラ」から「バッカナール」
その昔テレビで観た、映画の「サムソンとデリラ」(1949年、セシル・B・デミル監督)。
全盛期のハリウッドが撮った、超豪華総天然色旧約聖書絵巻。
これがスコブル面白くてですね。 画面に噛り付いて見入った覚えがあります。
なので、私にとって「サムソンとデリラ」と言えば、今もってこちらの映画のイメージなのです。

けれど、今回の演奏は、サン=サーンスの同名の歌劇から、酒神バッカスを称える酒宴の場面の音楽です。
ヘブライ人の英雄サムソンは美女デリラに謀られ、哀れ囚われの身となってしまいます。
怪力無双であったサムソンの捕縛を祝う、ペリシテ人たちの宴で奏でられるのが、このバッカナール。
曲中に漂うオリエンタル趣味。 荒ぶるエキゾチシズム!


・「シルヴィア」
フランスで、バレエでとくれば、私はドガ(1834~1917)の筆になるバレリーナを描いた絵画を(安直にも)想い出します。
「シルヴィア」は、そのドガと同時代のドリーブ(1836~1891)によるバレエ音楽。
とすれば、この曲もまた、絵の中で鳴っていたかもしれません。

ドガの、陰影を生かした、バレエダンサーの息遣いや、トウシューズ靴音が聴こえて来そうな絵に対して、音楽の方は想いっきり華やか・・・・と言うか、もう素晴らしくゴージャスです。
組曲としてのストーリー性を強く感じさせられるのは、第48回の定期で奏したチャイコフスキーの白鳥湖に通じるものがありますね。
ここでも酒神バッカスを讃えるシーンで組曲を閉じます。


・ベートーヴェンの交響曲第7番
ご存知ベト7であります。
あの、大ヒットした漫画「のだめカンタービレ」がドラマ化(テレビと映画で)されたのが2006年~2010年に掛けてのこと。
あの頃、誰からだったか、演奏会に掛ける曲として(「のだめ~」のテーマ曲と演奏シーンで使われた)ベト7の集客力は圧倒的とか、聞いた覚えがあります。
そのブームも、今は治まっているようですね。

ところで私はこの曲の第三楽章が、いつまで経っても取り分け苦手なんであります。(って、他の曲が上手に弾けるってワケでもないんですけれど)
なので、弾く前からイヤーな気分なっちゃう。 頂けないマイナス思考ですね。
まぁ、一旦演奏が始まっちまえば、そんな余計なことを考えるヒマもないんですけれど。

この曲のレコードの解説書などによく(LPの昔は解説書を隅から隅まで、それはそれは律儀に読んだものでした)ワーグナーが「舞踏の神化」と称揚したディオニソス的な・・・・とか書いてありましたっけ。

はい、ここでも酒神の登場です。
ギリシャ神話の「ディオニソス」=ローマ神話の「バッカス」であるからして、各曲には相通じるものがあったというワケ!
ちと(いやかなり)無理があるけれど、バッカナール、シルヴィア、ベト7と互いに縁があった。(酒縁!) リンクしているのだ。 そう想い付いて、これをもって定期演奏会の個人的な裏テーマに設定していた私であります。
 
 
 
 
 習志野シティフィル第42回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第45回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第46回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第47回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第48回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第49回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第50回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第51回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第52回定期演奏会
   
 習志野シティフィル第53回定期演奏会
 
 習志野シティフィル第54回定期演奏会
 
 

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March 20, 2013

千葉県知事選挙

 
 
去る3月17日(日)に、千葉県の知事選挙がありました。
(私がグダグダしている間に、既に数日が過ぎてしまいましたけれど)

今回立った候補者は三人。
現職の他、二名の新人が名乗りを上げています。
 
 
   森田健作  無所属・現 (自民党、公明党、みんなの党、日本維新の会 支援)
   三輪定宣  無所属・新 (共産党推薦)
   佐藤雄介  無所属・新
 
 
それにしても、この選挙は盛り上がりというものに欠けました。
メディアでも、事実上現知事の信任投票みたいなもの、なんて書かれていたくらいで。 県の長を選ぶにしては、あんまりなくらいパッとしない選挙戦でしたね。

でもそこのところ、むべなるかな、とは想うんですよね。
だって、このお三方の中から一人を選べってのは、選択肢としてあまりにキビシイ話しです。
なにしろ、自分の一票を投じたいという候補が居ません。(爆)
私としては・・・・現職のこれまでの仕事を認め、信任する積もりはありません。 が、だからって他に任せたい人が居るというワケでもなし。
ここはどうしたモンか。 いっそのこと棄権しちゃおうか(結局、投票にはゆきましたけれど)なんて、ここ何日か迷いました。

投票日前日の夕刻、私が津田沼駅前を通り掛かったら、折りしも森田健作氏の街頭演説が始まろうというところでした。
そういえば森田氏。 前回、2009年の知事選でも、投票日前日の夕刻、この場所で演説(それはそれは、もの凄いハイテンションで!)していたのを想い出します。
が、この日はオケ本番の前日にあたっていて、リハーサルのため駅向こうの習志野文化ホールへと向かう途中であった私。 生憎と、再選に賭ける決意の程を聴くことは出来なかったのですけれど。

さて、選挙を終えてみれば、前評判の通り森田健作氏の圧勝でした。
毎度気になる投票率は 31.96%。 前回の千葉県知事選(45.56%)よりも、13.6ポイント下回って(やっぱり)いました。
 
 
     2009年 千葉県知事選挙
     2009年 千葉県知事選開票
 
 

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March 12, 2013

あれから二年

 
 
例年に比べ随分と厳しくて、まるで毎日が冷蔵庫の中にでも居るかのように凍え通しだった、この冬。
その寒さも、ここへ来てようやく和らいで参りました。
春めいてゆく、その気温の上がりよう、がなんだか劇的です。

        ▽▲▽▲▽▲

2011年3月11日の東日本大震災から二年が経ちました。
私は、二年目となるその時間を偶々、あの日あの時と同じ場所で迎えたのです。(黙祷)

我が職場の入っている、至って頑丈な建物が、信じ難い程の勢いで揺さぶられたあの日。
その直後、職場のテレビに映ったニュース映像を、生涯忘れることはないでしょう。

とはいえ、私の周囲を見渡したところ、震災の痕跡は殆ど姿を消しています。
建物のあちこちに、ひび割れが残っている程度。
この部屋の中で、強いて痕跡を捜すとすれば、職場の天井に嵌め込まれているエアコン。 その位置が、今も少し斜めにズレているのは、あの時から。

そして、気が付けば、昨年の今日この時ほどは、メゲていない自分がいます。
感情的にならず、感傷に溺れずに済んだということでしょうか。 それとも・・・・

震災に纏わる一連の記憶。 感懐。
自分の中で、よもや風化させていはしないか? いささかの危機感があります。
忘れてはなるまい。
 
 

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March 07, 2013

寝ずの番

 
 
寝ずの番
 
 
   中島らも 著
 
 
      1998年    講談社
 
 
   ・寝ずの番
   ・寝ずの番Ⅱ
   ・寝ずの番Ⅲ
   ・えびふらっと・ぶるぅす
   ・逐電
   ・グラスの中の眼
   ・ポッカァーン
   ・仔羊ドリー
   ・黄色いセロファン
 
 
中島らもさんの短編集です。

表題作「寝ずの番」と、それに続くⅡ、Ⅲは、以前「問はず語り」でもご紹介したマキノ雅彦監督の映画「寝ずの番」の原作となりました。
噺家のお通夜の席で、故人の想い出を語りあう弟子たち・・・・と言うか、物言わぬ師匠を前に、あれやこれやを言いたい放題! 常軌を逸した(噺家ならではの)とんでもエピソードの数々。

小説として、これはこれでとってもオモシロイのですけれど、でも読みながらついつい映画(「寝ずの番」)の方に想いが行ってしまいますね。 (鑑賞する順番を、間違えたかもしれません)

あの映画、やっぱりホントに巧く造られていたんですねぇ。
珍エピソードの数々と言い、一門の噺家たちの姿と言い。
数多の素材を巧みにつなぎあわせて、よくぞあそこまでオモシロイ(そしてお下劣な)、一篇の映画にしてのけたモンと想います。
このシンプルな短編小説を映画に仕立てた、マキノ雅彦監督の慧眼おそるべし。


さて私は、表題作よりもむしろ、その他の作品に惹かれるものを感じました。
中でも、場末のキャバレーに身を置くバンドマンたちを描いた「えびふらっと・ぶるぅす」(ちょいと泣かせるお話しです)や、広告業界に生きる男の話し「グラスの中の眼」など。
それぞれ主人公の、どこか世に倦んで斜に構えたような姿が、読み進める程に、中島らもその人と重なって見えて来るような気がします。

お芝居の楽屋での体験談「ポッカァーン」も愉しかった。
(ポッカァーンって遊び(?)、子供の頃に従兄妹とやりあった記憶があります。 あれは、関西限定かな?)

シニカルなSF「仔羊ドリー」も好かった。 但し、この手の不条理系(?)短編は、どうしても一連の筒井康隆作品を想い出してしまいますね。 中島らも、このジャンルにあっては、いささか分が悪い気がしますけれど。
 
 
   映画 「寝ずの番」
 
 

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March 01, 2013

我が青春の石丸電気3号店

 
 
ネットを廻っていてたまさか知ったんですけれど。 秋葉原の石丸電気・・・・現在は家電量販店エディオンの傘下に入って、エディオン秋葉原本店と言うそうですけれど・・・・そのお店が、このほど閉店するのだそうで。
かつてはアキバの代表的な大型電気店であった、「電気のことなら石丸電気。石丸電気はアキ~ハバ~ラ」のあの石丸電気です。

一時期、石丸電気に度々通ったことのある私。
このニュースには、一方ならぬ感慨がありました。

        ▽▲▽▲▽▲

かつて、静岡から上京して来たばかりの私が、まず最初に敢行したことのひとつが秋葉原詣ででした。
アキバと言っても、オタクも萌えも、パソコン/コンピュータすら未だない、(古き好き!)電気街の頃のお話しです。

やがて、秋葉原の石丸電気には、輸入盤クラシックのLPレコードが豊富に取り揃えられていることを知った私。
石丸電気の3号店を訪れるわけですが・・・・
そのクラシック専門フロアに初めて立ち入った折りの、私の、コーフンと来たら、もう!

なにしろ、生まれて初めて目にする大量の輸入盤LPの数々。 しかも、その全てがクラシックです。
それまで、クラシックのLPと言えばレコード店の片隅に申し訳程度、寂しく積まれている状況しか知らずにいた私とって、これはもう、宝の山を発見したようなモンです。
東京はスゴイって、心底想った瞬間でした。

今でも想い出すことが出来ます。
クラシックのフロアに足を踏み入れる度、私を迎えた、むせ返るようなビニールの匂い。
それは即ち、当時憧れてやまなかったのクラシックの本場、欧米を象徴する香りでした。

レコード棚にびっしりと詰め込まれた、途方もない数の欧米直輸入盤LP。
そこに収録されている、当時国内では一般的でなかったマイナーレーベル/楽曲/演奏家の数々の魅惑。
LPレコードの盤質やジャケットの体裁も、国内盤とは明らかに違っていて、そんな処にも一々シビレタんです。
私にとって、正しく聖地でした。

爾来、ここへは何度もなんども通い詰めて、レコード・コレクター(という程の者でもなかったンですけれど)への路を歩んだわけです。

我が青春の想い出。
石丸電気3号店のお話しでした。
  
  

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