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November 25, 2012

電気バリカン

 
 
中学~高校の6年間は、校則により坊主頭で通しました。
私の場合、坊主頭ってそれほど嫌いではなかった。
最初は小学校の卒業間際になって、床屋さんで五分刈りにして貰いましたけれど、この時も、特段抵抗感ってなかったですね。
頭を刈られることに慣れてくると、一分刈りや、更には五厘刈りにチャレンジしたりもしたものです。

高校に上がった頃、母親が、何を想ったか電気バリカンを買い込んで来まして、以来、私の坊主頭は我が家で仕上げるようになりました。

時には、椅子を軒先に持ち出して私を座らせ、青空ホーム床屋をはじめたことも。
高校生の男の子にとって、これは、かなり恥ずかしかったですねぇ。
ご近所を散歩中のお年寄りが近づいて来て、あろうことか、バリカンを振るう母と話始めたじゃありませんか。
二人の間に挟まれて、されるがままの私。 面映ゆくって、もう消え入りたい想いでしたよ。

        ▽▲▽▲▽▲

先日、近所の1,000円カットで、ボーズ頭へと切り替えた私です。
あれから頭髪も大分伸びてきましたので、再び散髪することにしました。

とは言え、単純に丸刈りにすればそれでイイんですから、だったら自分でも出来そうじゃないですか。
そう想い立って、電気バリカンを購入。 これが意外に易かったのです。
普通の(1,000円カットじゃあない)散髪料金一回分と、さして代わらない位で買えちゃいました。

で、自宅で刈ってみたら、アッサリと出来ちゃいましてね。 今回も三分刈りです。
仕上がりは、あくまで素人レベルですけれど、私の場合、そんなンで充分ですので。
簡単だし、散髪代も節約出来るしで、私はこれからも自宅で刈ることと想います。

昔、母親が息子の頭を刈った気持ち。 今にして理解出来た気がします。
記憶の中にある、母が振るっていた電気バリカンは、確かナショナルの真っ白い奴。
で、今回私の買い求めたのはパナソニックの、こちらも白一色のものです。
作動音が、昔の奴は結構煩かったという覚えがあります。
その点、今時の電気バリカンは、拍子抜けするくらい静かでした。
 
 

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November 19, 2012

岡本太郎に乾杯

 
 
岡本太郎に乾杯
 
 
     岡本敏子著
 
        1997年   新潮社
 
 
 
私の場合は1970年の日本万国博覧会が、芸術家・岡本太郎さんとの出会いでした。
けれども、その時だけですね。 それ以降、岡本太郎さんについて殆ど知ることがなかったです。
今、記憶に在るのは、テレビのコマーシャルに現れて見せた怪人物(!)ぶりとか、あの一度眼にしたら忘れられぬ画風についての(漠とした)イメージであるとか、それから縄文土器についてくらいでしょうか。

そうは言っても、以前私の住んでいた川崎市は岡本太郎画伯生誕の地ですし、平成10年には市内に岡本太郎記念館がオープンするなど、これまで自分とまるっきり縁が無かったってわけでもなさそうです。

今頃になって、いきなり興味の湧きはじめた私は、地元の図書館から上記の本を借りて来ました。

        ▽▲▽▲▽▲

筆者は、永きに渡り岡本太郎さんの秘書を務めた方。(文章が巧みで、ホレボレとさせられました)
なので、ここには巨匠の交友関係や、世間との闘いの日々(前衛芸術家に向けられる、世の無理解や偏見!)について詳しく書かれています。

いつ誰ともオープンスタンス、開けっぴろげで接したという太郎さん。
日本的な、所謂馴れ合いとかを嫌いました。 と言うか、出来なかった。 (そういうのって、とっても憧れるけれど、でもここまで徹底されると相手する方も大変ダナ)
余っ程強くなければ。 そして、孤独でいる覚悟がないとね。
その覚悟の、並々ならないのが太郎さんです。
本書には、この「孤独」というタームが何度も現れます。

ともかく、ここに描かれる人間・岡本太郎はとにかくパワフルで、カッコ好く、なによりスケールがデカい! とてもじゃあないけれど咀嚼しきれません。

その周囲に(自然と)当時一流の人材を集めてしまう太郎さんです。
岡本太郎交遊録、ではないですけれど、本書には昭和に活躍した各界の人々が大勢登場します。 私など、その名を存じ上げなかった方が多いんですけれど。

太郎さんの多彩な交友は、無論国内のみに留まらず。
戦後パリに渡って、彼の地の芸術家らと旧交を温めあうくだりは、取り分け素敵でした。

さて一方で、ここでは画家・岡本太郎の画業についてはあまり語られないですね。 それはあるいは、秘書のタッチする領分ではないから、ということなのかもしれませんけれど。

岡本太郎という、昭和史を駆け抜けた大人物の魅力に迫ることは出来たけれど、画家・岡本太郎入門という訳にはゆかなかった。
どうやら、まだ少し、岡本太郎さんを追っ駆けてみるべきのようです。
  
 
 
 

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November 13, 2012

健康診断(バリウムあり)

 
 
職場の健康診断は、しっかり丁寧にやってくれるのとあっさり簡単なのとの二通りがありまして、今回受診して来たのはしっかりコースの方です。

場所は前回受診したのと同じ病院。
職場の近くにあって、しかも朝イチから。
この場合、自宅からの移動時間が読み易いのがありがたいですね。 いつもよりきっかり30分だけ、ゆっくりと家を出ればOKです。

この日のため、私は前もって精進潔斎、斎戒沐浴・・・・なんてそこまでは出来ませんけれど、それなりにコンディションを整えた上て臨むつもりだったんです。 が、諸般の事情からチト寝不足気味。 悪い結果とか、出ないでしょうね?

なんて想っていたら(やっぱり)血圧でつまずきました。
高すぎて、再計測ですよ。
こういう時って、つい焦っちゃいますよね。
焦ったら余計にダメと判ってはいても、どうしても気が急いてしまう。
そもそも病院の中で、白衣の看護師さんに測ってもらったりするから、アガッて余計に血圧が上がるってモンじゃないですか? (こういうのを、白衣症候群とか白衣高血圧っていうそうですけれど)

前回省略したバリウムですが、今回はありです。
で、心なしかバリウムの量が多いような。
結構飲み応えがありますね・・・・そもそもバリウムのビンって、こんなにも大きかったけ?
久々のことなんで、ちょっとドギマギしちゃいましたよ。

        ▽▲▽▲▽▲

健診一通りを済ませた後、午後からは仕事です。 通常営業に戻りました。

でも、どこか疲れが溜まっていたんでしょうね。
終業時刻の頃には疲労困憊、ヘトヘトになっていました。(まさか、バリウム疲れでしょうか?)

その上、翌日から喉が痛くなって、どうやら風邪でも引きかけているようです。 ヤバイよなぁ。

        ▽▲▽▲▽▲

そのかわりといっちゃあナンですけれど、先日来不調だった自宅PCの方は、なんとか持ち直すことに成功しています。

まずはHDDのダイエットを敢行。
不要なファイル(いつの間にか随分溜まっていました)を徹底的に消去して、空きエリアを増やしまして、それからデフラグ。

その後「システムの復元」を(こちらは一度では上手くゆかず、しつこく何度かチャレンジ)行い、なんとか健康体に戻すことが出来ました。

まぁ、いつまた不調に陥るか判りませんから。 これまでと同様、トラブル時の心構えはしておく積りです。
 
 

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November 10, 2012

ラ・ボエーム

  
 
  歌劇「ラ・ボエーム」
      La Bohème
 
 
    ジャコモ・プッチーニ 作曲

 
 
ミミ(お針子):クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(S)
ムゼッタ(遊女):ヘイ=キュン・ホン(S)
ロドルフォ(詩人):マルセロ・アルバレス(T)
マルチェッロ(画家):ロベルト・セルヴィーレ(Br)
ショナール(音楽家):ナターレ・デ・カローリス(Br)
コッリーネ(哲学者):ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs)
 
ミラノ・スカラ座管弦楽団
ミラノ・スカラ座合唱団
 
指揮:ブルーノ・バルトレッティ
演出、装置:フランコ・ゼッフィレッリ
 
 
    2003年1月28日、30日、2月2日 アルチンボルディ劇場(ミラノ)
 
 
 
未だLPの時代、クラシック音楽のレコードを収集し始めた私が、最初に買い求めたオペラ作品がプッチーニの「ラ・ボエーム」でした。
それを、一体どういう理由で選んだのかは、もはや憶えていないのですけれど。 まぁ、書籍で紹介されていたとか、オペラ全曲がLP二枚組に収まってお買い得だったとか、その程度の理由だった筈です、きっと。

そのLPは(今、記憶を頼りに検索してみたら)テバルディがミミ、ベルゴンツィがロドルフォを演じ、トゥリオ・セラフィンの指揮した、1972年録音の名盤。
最初に聴くオペラとして、これは(図らずも)中々に好いチョイスじゃなかったろうかって想います。
なにしろこの「ラ・ボエーム」、ストーリーがシンプルでお話しに入ってゆき易いし、明暗の対比のハッキリした全4幕の構成も理解し易いと来ていますから。

・第1幕、パリの屋根裏部屋に住まう若い芸術家たち。
・第2幕、夜のパリに繰り出す若者たち。 街の喧騒、居酒屋の賑わい。 群集シーンに圧倒されます。
・第3幕、深々と雪の降り積もる夜の静謐感。
・第4幕、再び屋根裏部屋で。

オペラは詩人とお針子の悲恋が軸になってはいますけれど、私はむしろ、詩人と屋根裏部屋で共同生活を送る仲間たちの姿。 その無軌道な青春群像の方に惹かれてしまいます。

詩人、画家、音楽家、哲学者。 今は未だ無名ながら、己の才能を信じ、立身出世を目指して各々の生業に励む若者たち。
貧乏暮らしなんぞ屁とも思わないが、ひもじさと冬の凍てつく寒さ、それから溜めた家賃の督促だけは参っちまう。 それでも、誰かに僅かな稼ぎでもあった日には、忽ちみんなの飲み代に化けてしまうんだ。

悲恋の主人公カップルと対比するように、画家と遊女の痴話喧嘩カップルを配したバランスもニクイです。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、今回視聴したのは、地元の図書館から借りて来たDVD。
ブルーノ・バルトレッティの指揮する2003年、ミラノ・スカラ座のライブです。

その昔、オペラってものを知りたくてLPをひとつひとつ買い求めた私ですけれど、それが今ではオペラが映像込み(もちろん字幕も付いて)で手軽に愉しめる時代なんですね。 いやはや、夢みたいな話です!

こちらはゼッフィレッリ演出の完成度がハンパなく、映像がもう圧倒的にキ・レ・イ!
ホント、どの一瞬を切り取っても一幅の絵のようで、もう溜め息が出ちゃいます。
(ゼッフィレッリ初期の仕事となるこの演出。 もう数十年に渡って各地で繰り返し演じられ続けているそうです)

夜のパリの喧騒を描く第2幕など、舞台が大勢の人で溢れんばかり。
とりわけカメラが引きになるシーンなど、ひとつ画面の中に見どころが沢山あり過ぎて、一体何処に注目したら好いのか判らず困ってしまいます。

もちろん、音楽も素晴らしいですよ。
ロマンティックで蠱惑的な魅力を漂わせるプッチーニの旋律と和声を、全編に渡ってたっぷりと堪能させてくれます。

歌手陣は、流石にテバルディらの音盤史に残るLPと比べてしまうと小つぶ感が否めないですけれど、素晴らしい映像と込みで味わえるんですから、少々の不足など無問題です。

詩人ロドルフォ役のマルセロ・アルバレス。 声も立派だが、容姿もイイ。
とりわけ舞台の照明を絞った場面では、イケメン度も五割り増しアップに!

詩人の盟友ら。 画家マルチェッロ、音楽家ショナールに哲学者コッリーネ。
お世辞にもお上品とは言いかねる、ちょっと荒っぽいが気のイイ男たちが好かった。
それぞれ個性的で(歌を抜きにして)俳優さんとしても、充分通るんじゃないですか。
この好漢たちの創り上げる演劇空間に、とっても惹かれました。

一方オーケストラは・・・・ちょっと奥まった処から聴こえて来るような響ですね。
過去に聴いたLPなどと(音声のみを)比べると、聴き手に迫ってくるものがなく、幾分物足らない気がします。
しかしながら随所に聴こえるヴァイオリンのソロ、これがもう情緒纒綿として泣かせるんだ。
 
DVDでプッチーニを堪能しました。
 
 
 
 
 
 

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