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August 15, 2012

ゲゲゲの女房

 
 
ゲゲゲの女房
 
 
   武良布枝 著
 
 
       2008年   実業之日本社
 
 
NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が評判を獲ったのは2010年のこと。
このドラマ、私としては珍しく、第一話から通して観ておりました。
とっても面白かったですから、毎話毎話が愉しみでしたね。
長丁場のドラマでしたけれど、放送が終わってみれば自分史上で唯一!、始めからお終いまで完走した連続テレビ小説となっていた次第。

さて、本書は上記ドラマの原作。
以前から読んでみたいと想っていたんですけれど、なにしろドラマの印象があんまり強烈でしたからね。 本の方は、暫くの間、意識して遠ざけていたんです。
先日図書館の書棚に見付けたのを機会に、もうそろそろ大丈夫カナ(?)と想い、手に取ってみました。

        ▽▲▽▲▽▲

連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のファンであった私がこの原作を読んでまず想ったのは、違和感ってものを殆ど感じさせられないということ。
あのドラマは(当たり前のことかもしれませんけれど)実に好く考えられ、そして練られ、なにより原作に忠実に造られていたんですね。
今更ながら、ドラマの出来の好さに感服しました。

布枝さんの幼年期から現在までを描く本書ですが、ジリ貧を極めた新婚時代~雑誌デビューの時代が中でも印象的でした。
とにかくお金では苦労させられた。
スケジュールがキツくなると布枝さんが即席のアシスタントとなって、夫婦して机を並べてマンガを描くこともあったとか。
経済的にお先真っ暗で、いつもドタバタして、それなのに何故だか明るく振舞えた時代でした。
著者も、その当時のことを懐かしがっておられます。
私もまた、ドラマの中でそんなジリ貧時代を描いた回が取り分け好きでした。
イカン、イカン! 原作の話しがしたいのに、どうもドラマの話しになってしまいますね。

本書全体を通して感じるのは、布枝さんという人は極々平均的な、昭和の主婦の一人であるということです。
なにか突出した処とか、特にあるわけでもない(マンガ製作の力になるわけでなし、水木プロの運営をサポートする実務家でもなし)、あくまでひとりの主婦。
慎ましく淡々とした筆致から、その人柄が伝わってきます。

縁あって嫁いだ相手が偶々漫画家だった。 それも、「水木しげる」という空前絶後の人であった。
「ゲゲゲの女房」は、そんな一主婦の視点で描かれた昭和史です。
 
 
 
   ゲゲゲの女房 (NHKの連続テレビ小説)
   ゲゲゲの女房 (貸本漫画家時代) (NHKの連続テレビ小説)
   ゲゲゲの女房 (貸本漫画家時代) (NHKの連続テレビ小説)
 
 
 

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Comments

〔ゲゲゲの女房〕はいまBSで再放送をしていますので早起き?したときには観ています。

あのドラマの主人公は漫画家の(女房)なんですね。
主婦というのは家庭の要であるのはどこのお宅でも同じではないでしょうか。どんなに出来た男性でもいえ、それゆえに細部に届かない部分があるのだと思いますが、そこを埋めるのが出来た〔女房〕なんでしょうね。。。
当時の金銭的苦労は今とは比較にならないようでしたね。
でも、未来を見つめ、信じていれば苦労は苦労と感じない。。。見ていて気分の良いドラマです。

Posted by: おキヨ | August 16, 2012 at 11:21 AM

>おキヨさん

おや、「ゲゲゲの女房」折りしも再放送中でしたか!(^ァ^)

主人公は連続テレビ小説のヒロインらしからぬ(笑)極々控えめな女性。
その布美ちゃんが、「水木しげる」のマンガ家業をひたむきに支える姿が好かったですね。 何度も感動させられました。(^ァ^)

新婚時代、全身全霊を込めてマンガと取り組むしげるさんの背中に感動した布美ちゃん。 この時の強い印象が、その後の苦しいジリ貧時代を支えたのだとか。
(ドラマと同様)原作の中でも取り分け印象的なシーンでした。

Posted by: もとよし | August 16, 2012 at 07:18 PM

こんにちは~
 この朝ドラわたしも毎回観てました.。
良かったですね!
原作は読んでませんが・・。
布枝さんは、TVに何度か登場してるの見ましたが、いつも自然体で、やさしい笑顔が好印象でした^^。

>新婚時代、全身全霊を込めてマンガと取り組むしげるさんの背中に感動した・・・

確かにそんな姿に女性は尊敬の眼差しを、そして感動するものかもね^^。

Posted by: みい | August 17, 2012 at 11:06 AM

>みいさん

話しをしていると、また観たくなっちゃいますね。(^ァ^)
私が朝ドラを全話完走したのは、後にも先にも「ゲゲゲの女房」のみです。

主人公の慎ましく優しい人柄は、原作だとより自然に伝わって来る気がします。
布枝さんの視点のみで語られるため、戦後昭和史やマンガ業界史の側面は、ドラマほど詳しくは描かれませんけれど。 ともあれ、この原作からテレビドラマ版「ゲゲゲの女房」の世界を創り上げていったスタッフの腕前には只々脱帽するしかないですね。(^ァ^)

Posted by: もとよし | August 17, 2012 at 03:47 PM

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