« January 2012 | Main | March 2012 »

February 24, 2012

憑神

 
 
憑神
 
 
    浅田次郎 著
 
 
      2005年  新潮社
 
 
この小説は文句なしに巧いですよ~。 そしてまた素ン晴らしく旨い!
ホント、文句なしに愉しめた一冊でした。
これがすっかり気に入ってしまった私は、ほぼ続けさま、都合三回も読んじゃいましたよ。

文章と構成の巧さ、安定感は流石浅田さんですね。
言葉遣いのセンスの好さ、措辞の巧妙さにも感心させられました。
それから小技の効いた粋なギャグの連発する可笑しさ!
でも、通読していってほとほと感じさせられるのは、小説の持つ品格です。
そして作品全体に、なにやら薄っすらとした哀しみ(これは、以前に読んだ同じ著者の「椿山課長の七日間」でも感じた要素でした)が漂う感じなんですね。

舞台は幕末期の江戸。
永く続いてきた侍の世も、ついに終わりを告げようかと言う変革の時代です。

そんな、時代の終焉と共に、喪われゆくもの(価値観)がある。
そしてここに、誰しも逆らうことの出来ないその波に、呑み込まれることを良しとしない男。 頑なに、武士としての価値観を守ろうと孤軍奮闘する下級の御家人(しかも部屋住み)、別所彦四郎がいます。
誰よりも誠実で真摯なこの侍が、なぜまた斯くも面妖な災難にあわねばならないのかと言えば・・・・
 
 
 
別所彦四郎 「馬鹿か利口かを考えおれば、そもそも武士などはとうにこの世から消えておりましょう。少なくとも別所家は、三河安祥以来十八代も馬鹿を全うして参りました。当代の左兵衛にだけ、利口になってもろうては困りまする」
 
 
 
意地を通して信念を貫こうとする彦四郎の人間味、男気、情け、それから繊細さ。
主人公が好い男なら、その周囲の人々(そして憑神様たち)も、それぞれがまた個性的で実に愉しいのです。
そんな彼らの醸しだす、なにやら(テーマのシビアさと裏腹に)長閑な空気感。
このお話し、けだし傑作と想いまするぞ。 なむなむ。
 
 

| | Comments (4) | TrackBack (0)

February 16, 2012

浜町公民館

 
 
所属オケの練習。 先日はいつもとは場所を替え、浜町公民館にて執り行なわれました。

ここは、私にとって初めての場所。
それでは会場に辿り着くまでの道程が不案内・・・・と言うことはなく、幸いなことに津田沼散歩で幾度か歩いている界隈故、そこそこの土地勘は持ち合わせていたのです。
この日は事前に別件があって遅れはしましたけれど、難なく到着。

この施設って、港のすぐ傍にあるんですね。
東側にはららぽーと(デカイ)。 西側に、道路一つ渡れば船橋港親水公園。
水面の煌めきが、夜目にも見て取ることが出来ます。 スゴク寒いけれど。

        ▽▲▽▲▽▲

浜町公民館は、外観こそこじんまりとしていますけれど、練習室の使い心地は至って良好。
いつもの練習会場と比べ、残響がより豊富なお陰で、練習中の曲が普段とはまた違った風に聴こえます。
私は遅れて会場入りした関係から、一曲目(スラブ舞曲)は扉の外に控えて聴いていたのですけれど、これがまことに立派な鳴りっぷり。 ん~、シビレますぜ!
生の音楽といえば、このところ谷津公民館の練習室で接するばかりであった私にとっては、中々の刺激でした。

それにしても、ラフマニノフ(交響曲第二番)は長~~~い。
中々終わらない上に、ハイテンションな場面が延々、本当にこれでもかと続きます。
いえ、そういう曲なのは予め重々心得てはいましたけれど、しかし物事には限度って(以下自粛)。
練習で重要なポイントをピックアップして弾くだけでも四苦八苦ですけれど、これが本番になれば無論、通しで演奏せねばなりません。
これは、まだまだ、かなり頑張らないと。(溜息)

        ▽▲▽▲▽▲

さて前述の通り、浜町公民館のすぐ西側に位置している船橋港親水公園。
辺りには小さな船の多数舫ってある様子が、また港らしい風情をそそってイイですなぁ。
いつか練習抜きでも、訪ねてみたい地域です。
 
 

| | Comments (4) | TrackBack (0)

February 11, 2012

NHK特集 シルクロード

 
 
NHK特集 シルクロード
 
    << 絲綢之路 >>
 
 
  
    NHK、中国中央電視台 (日中共同制作)
      放送:1980年4月7日~1981年3月2日
 
 
 ・遙かなり長安
 ・黄河を越えて ~河西回廊1000キロ~
 ・敦煌
 ・幻の黒水城
 ・楼蘭王国を掘る
 ・流砂の道 ~西域南道2000キロ~
 ・砂漠の民 ~ウイグルのオアシス・ホータン~
 ・熱砂のオアシス トルファン
 ・天山を貫く ~南彊鉄道~
 ・天山南路 音楽の旅
 ・天馬のふるさと ~天山北路~
 ・民族の十字路 ~カシュガルからパミールへ~
 
 
 
憶えていらっしゃいますか?
1980年にNHK特集で放送された「シルクロード」のこと。

私はこのところ、そのDVDを近所の図書館から次々借りて来ては、せっせと観続けています。
でも、なにしろ沢山ありますからね。 中々終わらない旅です。

「シルクロード」と言えば、今に語り伝えられるNHKの名番組ですけれど、実を申せば私、放送当時にはほとんど観ていませんでした。
観たとしても、ほんの何編かのみ。 それも余程関心が薄かったのでしょう、断片的な記憶が残っているばかりなのです。

日中国交が盛んとなり、開かれゆく新しい中国というものが我々の前に姿を現した80年代。
初めてまみえる多民族国家中国の素顔。
番組はどの回も、80年代当時の映像/空気感を横溢させて、観る者をあの時代へと誘います。

NHKの取材チームが砂塵まみれになって奥地を目指せば、それを迎える中国サイドも熱烈歓迎ムード。
この時代らしい、日中お互いの高揚感が、見る側に伝わって来ます。
この番組、やはりあの当時リアルタイムに味わっておきたかったですね。 本当にもったいないことをしたなと、私は今頃になって後悔しています。

長安(西安)からパミールへと、シルクロードをひた走るNHK取材チームのクルマ。
大陸深部へと入ってゆくに連れ、従来我々が知識としてのみ持っていたシルクロードの、リアルな映像が眼前に。
初めてまみえる風景、人種、文化が次々に立ち現れます。

あまりにも印象的な喜多郎の音楽。
当時、NHK特集みたいなフォーマルな場(?)でシンセサイザーが全面的に起用された例を他に知らなかったですね。
あの頃は先鋭的に鳴り響いたテーマ音楽も、今聴けば懐かしいばかり、素朴にさえ感じられます。

そして、石坂浩二の名調子。
その抑えたナレーションは、今聴くと、随分とまた声がお若い(当たり前ですけれど)。

第一回より順に、シリーズの半ばまで観て来た今の時点では、少数民族のこと。 中でもウイグルの人々の生活が、強く印象に残っています。
その篤実な暮らしぶり。 東西の血の入り混じった顔立ちに、民族衣装と音楽。
乾いた大地と、涼やかなポプラ並木。 ラクダの隊列。
見渡す限り拡がる砂漠。 砂に埋もれかけた古城。

今頃になって(突然想い立ったように)始めてしまった我がシルクロードの旅。 もうしばらく続けてみようと想います。
 
 

| | Comments (4) | TrackBack (0)

February 04, 2012

マメができた

 
 
「ウォーキング」って呼び方が、なんかカッコイイですけれど。
でもまぁ「散歩」と言った方が、ワタシ的には好みでしょうかネ。
こちらの方が悠々と、愉しんで歩けそうな気がしますから。
健康診断で指導を受けてこの方、休日ともなると時間を見つけ、そのお散歩に精を出しております。

何せこの歳ともなると、健康への不安は絶えず付いて廻るもの。
心身絶好調と言い切れる日のほうが、むしろ少ない位ですからね。

そういうワケで、散歩の間はガンガン歩き廻りますよ。
こう見えて、結構真剣です!

が、そこはお調子者のワタシ。
止せばイイのに、調子に乗って張り切り過ぎちゃうんですよね。(溜息)
思う存分歩き回って帰宅したら、足の裏にマメが出来ていました。
それも、かなりデカイ!

足のマメなんて、早めに対処した方が好いと決まっていますけれど。
それを、こんな事態になるまで放っておいたとは!
我ながら、どうにも無神経なんだねぇ。(長嘆息)
歩を進める靴の中で立派なマメに成長するまで、その存在にまるで気付きませんでした。

こういう具合に、悪化し切ってから発見したマメというのは、中々厄介なもんであります。
翌日は、通勤途上も仕事中も踵を軽く浮かせた状態で、騙しダマシ歩を進めなきゃならない羽目に。 やれやれ。

その夜、お風呂あがりに(おそるおそる)針で潰して水を抜いて、と。
これで復活。
足だけは(!)殊の外丈夫に出来ているワタシなのです。
 
 

| | Comments (6) | TrackBack (0)

« January 2012 | Main | March 2012 »