« 皆既月食 | Main | 津田沼散歩・奏の杜、只今造成中 »

December 15, 2011

クリスマスのフロスト

 
 
クリスマスのフロスト
Frost at Christmas
 
 
   R.D.ウィングフィールド 著
 
     1984
 
 
         芹澤恵 訳
           創元推理文庫
 
 
折りしも仕事絡みであれやこれや、すったもんだしまして・・・・プチ凹んぢまったところでした。
けれどこの一冊のお陰でリフレッシュ!
というか、詰まんない気懸かりなんぞ、もうど~でも好いや!! ってな吹っ切れた気分にさせてくれたのが、本書の主人公フロスト警部です。

イギリスの田舎町デントン警察署の名物警部、ジャック・フロスト。
その仕事ぶりは、とにもかくにも勝手仕放題の超マイペース。
身辺は徹底してダラシナク、机の上は常に書類の山(崩落寸前!)。
しかも猥褻なジョークが大好きと来ていて、捜査活動中も二言目には卑猥な言葉が飛び出す始末です。
出世志向のイケスカナイ上司には迷惑を掛けまくり&怒らせまくりですけれど、なんの屁の河童でそうそう簡単にはメゲたりしないフロスト警部。

普段はてんでダメなオヤジが、しかしヤルときゃしっかりとヤッて見せる、というのはこの手の小説に好くありそうな展開ですけれど、しかしここでのフロスト警部のダメっぷりは相当徹底しています。
読み手をして、こんなんで本当にダイジョーブなの? って心配させる作者の手際は、こりゃもう相当なもの!

上から徹底して嫌われ、しかし下からは果てしなく愛されるこの人の駄目オヤジっぷり。
キタナクてかつ下品(外見と言動が)で、でもこの警部の時折見せる弱者に対する優しさ、そして男らしさ。
どれほど勝ち目がなくとも、どんなに困難でも最後まで投げ出さない、不行不屈の魂。
卑猥なジョーク連発でも、いやだからこそ粋です。
カッコ悪い分だけ、カッコイイ。
 
 

|

« 皆既月食 | Main | 津田沼散歩・奏の杜、只今造成中 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61645/53493294

Listed below are links to weblogs that reference クリスマスのフロスト:

« 皆既月食 | Main | 津田沼散歩・奏の杜、只今造成中 »