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September 21, 2011

不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス

  
 
不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス
 
 
  宮嶋茂樹 (著)
  勝谷誠彦 (構成)
 
     1998年   新潮社
 
 
 
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不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹カメラマンと言えば、自衛隊に体当たり取材してる人とばかり想っていました。
本書はその不肖・宮嶋氏が第38次南極観測隊(1996年)に同行取材した折りの記録。 これまた体当たりでものした文と写真です。

一定のメンバーで狭い空間を共有しなければならない南極観測船内や昭和基地、ドーム基地とその往復の道程。
その期間は(越冬隊員の場合)一年と四ヶ月にも及びます。

苛酷で単調な生活の中、息抜きのため例えば飲食を愉しむなんてのは未だ序の口。
人はこうした環境に放り込まれると(精神の如何なる作用でしょう)世間一般の常識から解き放たれるようで。
(仕事に差し支えない範囲で)故国では考えられないようなハッチャケた風体をしてみたり、いろいろ(?)とやんちゃを働いたり。
極地では、世間一般の常識は通りません・・・・って、そもそも世間の眼って奴がまったく届きませんからね、ここまで来ると。

南極観測とはいっても、本書では学術的な側面についての記述は一切ヌキです。 そもそも取材者に、そっち方面への興味がまったくありませんからねぇ。
それよりも人間観察とシモネタ、それにきな臭い場所がトコトン好きなんだね。 その辺りについてのファンキーな記述ならば満載です。
不肖・宮嶋の後先考えない(!)体当たり取材ぶりは十二分にオモシロイんだけれど、でもこのヒト、報道者としての信念を持ち合わせていないようで。
そもそもが、オモシロくするためなら例えナニ書いても(?!)ってスタンスなので、南極観測についてキチンと知りたいって向きにはまったくお勧め出来ません。 むしろ害(!)になるかも?

現地での取材担当が宮嶋氏、それを(国内で)思いっきりクダケタ文章にまとめたのが勝谷氏、ということらしいですね。
二人して創り上げたキャラが「不肖・宮嶋」なり。
 
 

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Comments

まあ、報道カメラマンとかジャーナリストとして観ずに、純粋に娯楽としてなら楽しめます。もっともご指摘のとおり「不肖宮嶋」は架空の人物に近く、エラリー・クイーンみたいなものですね。

Posted by: Gucki | September 21, 2011 at 08:30 PM

>Guckiさん

仰るとおりエンタメ路線と割り切りまして、この本はなかなか愉しめました。
オモシロくするためにあちこち膨らましてる、そんなニオイがぷんぷんですね。
そこのところ、割り切れるかどうかで、読者を選ぶ一冊ではあります。

一方載せられている写真の方は、いずれも今ひとつというか・・・・カメラマンを名乗る割に、印象に残るような一枚がないのが寂しいですねぇ。(笑)

Posted by: もとよし | September 21, 2011 at 10:57 PM

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