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August 03, 2011

ヤマカシ

 
 
YAMAKASI ヤマカシ
YAMAKASI
 
 
  監督:アリエル・ゼトゥン
  製作:リュック・ベッソン
  脚本:リュック・ベッソン他
 
 
      2001年   フランス
 
 
 
 Yamakasi
 
 
リュック・ベッソンという人は、一体誰に向けてこの映画を造ったんでしょう?

パリに実在すると言います、ストリート・パフォーマンス集団「ヤマカシ」。
超人的な身体能力を駆使して徒手空拳、身一つで高いビルをみるみるよじ登って見せます。
リアル・スパイダーマン達ですな。
以下は実在のそれではなしに、あくまで映画の中の「ヤマカシ」について。

         ▽▲▽▲▽▲

「ヤマカシ」の面々。 見てくれはとってもイイんですよ。 実にもうファッショナブルで。
チームワークも上々だし、動きもキビキビとしてスピーディ。 見ていてまことに格好よろしい。

けれど主人公らの行動基準、というか道義心/規範がまるっきり子供のそれなんです。
富裕層や権力機構を相手に悪ふざけ。 それも独り善がりな分(映画的に)スマートさに欠けるし。 彼らに対してシンパシーとか、まるで感じられないですよ。
なにより、義賊を気取ってみせるあたりが、もうガキそのもの。 バカにも程ってものがあります。
このドラマ/登場人物らの、一体何処に共感すれば好いってのか?
ヤマカシ(やその協力者)の風采が立派で態度も堂々としているだけに、その分違和感も強烈です。

でもね。
ヤマカシと警察とが追っ駆けっこするアクション・シーンは凄いスピード感で、スリル満点なんですよ。 とにかく魅せます!
もう惚れ惚れしちゃうほどカッコいいし、もっと幾らでも見ていたい・・・・から困るんだよな、これが。

この映画、いっそのことフィルム・ノワールとかドロドロの青春映画などに仕立てれば、傑作になり得たのではないかと想います。
アクション・シーンのこれほどのクオリティ、いやもったいない。

「ヤマカシ」の、この独り善がりな悪ガキぶり。
リュック・ベッソンはわざとこんな設定にしたに違いない、確信犯的にやらかしてるって、絶対にそうだと、私はにらんでいます・・・・・けれど、その目指すところが理解出来ないんですよね。
視聴者層として、十代の若者限定の映画だったのか?・・・・にしては画面に漂う空気感が、大人向け映画のそれ。 無駄にハイクオリティなんですけれど。
アクション・シーンは最高。 けれどその他の面で徹底的なまでに共感し得ないという、なんとも困ったチャンな映画でありました。
 
 

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