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July 31, 2011

津田沼散歩・習志野市役所の大賀ハス

 
 
先日のことになります。
習志野市役所の前にあります小さな池。 その前を通り掛った折に、蓮がピンク色の花を咲かせているのを見付けました。
生憎と、もう盛りは過ぎていたようですけれど。
それにしても、蓮の花をこんな身近な場所で見ようとは、不覚にもこれまで気付かずにいた私です。
池の前に設置された案内板に「大賀ハス」とありました。

蓮の花。 中でもピンク色のそれは、目にも鮮やかで極楽も斯くやというイメージ。 見る度いつも、ハッと目を奪われますね。
まして自宅から徒歩圏内での出合い。 しかもそれが大賀ハスであったというのは、ちょっとした感激でありました。
 
 
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大賀一郎博士が(大賀ハスの文字通り生みの親)千葉市内の遺跡から発掘したハスの実を持ち帰り、見事二千年(推定)ぶりの発芽に成功したのは1951年のこと。
その大賀ハス。 千葉公園に植えられたものは有名で、いつか見に行きたいモンと想っていたんですけれど、こんなに身近でも見る事が出来たとはネ。
当地へは、習志野市制施行40周年を記念して根分けされたものとのことです。

極楽浄土の華、蓮は見入るほど、浮世を忘れてしまいそう。
かつて当地に暮らした古代人も眼にしたであろう、薄紅色の華です。
 
 

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July 29, 2011

ネバーランド

 
 
ネバーランド
 
 
    恩田陸 著
 
      2000年   集英社
 
 
 
人気作家、2000年の作・・・・が、生憎と私には不発でありました。

寮生活を送る男子高校生ら、その冬休みの間というクローズドな舞台設定は中々秀逸です。
暮れも押し迫った、とある進学校の寮。 生徒らは挙って里帰りしてしまい、後に残ったのは実家に帰らず寮内で年越しを決め込んだ三人の寮生・・・・に押し掛けの一人を加えた計四名也。
今やだだっ広い寮には他の寮生も寮監も居なくて。 彼らだけで過ごす勝手気侭(にして濃密)な日々の始まりです。

登場人物を絞り込んだ割に、しばらく読み進むまでは誰が誰やら・・・・中々馴染めなかったですよ。 今ひとつキャラが立ってないんだねぇ。
それと全体的に、物語としての方向性が好く判んなかったです。
傷だらけの青春系、ミステリー/ホラー系、情念ドロドロ系、DV/トラウマ系。
いろんな要素が詰まっていて、それらが巧みに絡み合うかというと、そうでもない。
なので、どこまでもゆきあたりばったり感が付いて廻る。
とにかく、読んでいて落ち着かないことこの上なかったです。
(小説を書いての、迷走ぶりが伝わって来る感じなんですわ。 もしかして、確たる構想など立てないまんま、書き始めちゃった?)
四人の少年達の行動や会話、それぞれが披瀝するエピソードそれぞれは好いんですけれどね。

あと、男の子たちの設定や行動など、どれも小奇麗に過ぎますよ。
リアル十代男子の世界って、もっとドロドロ(ネチネチではなくね)ですから~。

         ▽▲▽▲▽▲

ところで私、高校は男子校に通って、寮生活だったのですよ。
とてもとても、ネバーランドに見るような(如何にも女流作家の書いたらしい、いろいろと小奇麗な)暮らしぶりじゃあなかったけれどネ。
小説ではずっと将来、大人になった彼らがグラス片手に高校時代を回想するの図・・・・を暗示させるくだりがありましたけれど。 でも私なんざ、この歳になってもとんと想い出しませんよ。
本書とは縁のない、この辺りが所以かもなぁ。
 
 

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July 23, 2011

また月下美人

 
 
一夜限り咲く花、月下美人。 今年もまた見て参りました。
 
我が家のご近所に、毎年門前で見事な月下美人を咲かせるお宅があるんです。
今年も前もって開花予告の案内板を建てておられましたので、私めもかねて心積りを。
愉しみ、タノシミ!
 
         ▽▲▽▲▽▲
 
いよいよ開花という日。 私は宵を待って、出向いてみました。
傍まで近寄るよりも先に、辺りに漂う花の香が、まずは出迎えてくれました。
どうやら今年は昨年に比べ、花房が数多く出来ているようですね。
それにつけても高貴な薫り・・・・

さて、近寄ればいよいよ麗人の趣です。 月下美人。
外灯に照らされ、宵闇の中、ほの白い花弁を朧に浮かび上がらせております。
飛びっ切り上等のレースのようなしべ。
大胆にカールした花の額は、蛾眉と言う言葉がそのまんま当て嵌まりそうな。
小町娘とかじゃあない、傾城の美女タイプですな、あーたは。

昨年夏の初おめもじ・・・・すっかり舞い上がってしまった(!)あの折りとは違い、慎みってものを心得ている今宵のワタクシ(?)です。
一年間、お待ちしておりましたゾォ。
花房の沢山ついた分、昨年にも増して煌びやかですなぁ!

夏の風物詩。
その容姿と薫りを、しっかりと愉しませて頂きました。
 
 
 
    2010年夏 に咲いた 月下美人
 
 

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July 18, 2011

七人の花嫁

 
 
七人の花嫁
 
   銭形平次傑作選 1
 
 
     野村胡堂 著    潮出版社
 
 
     ・七人の花嫁
     ・鈴を慕う女
     ・平次女難
     ・縁結び
     ・ガラッ八祝言
     ・狐の嫁入
     ・死骸の花嫁
 
 
 
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銭形平次と言えば捕物帳の名作。
小説を読んだことはなくとも、その作者 野村胡堂 の名はなんとなく知っている。 と言う方は少なくないのではないでしょうか。 かく申す私がそうなんですけれど。 テレビ時代劇「銭形平次」のオープニングで、毎回「原作 野村胡堂」の名がクレジットされていましたものね。

因みに野村胡堂は又の名を「あらえびす」と言いまして。 クラシック音楽の評論家として名を馳せました。 未だ蓄音機にSP盤の頃のお話です。 我が国クラシック音楽の受容史に役割を果たしたんですね。
捕り物小説とクラシック音楽と・・・・中々に興味深い取り合わせではありますけれど、目下のところは銭形平次について。

神田明神下の岡っ引、銭形の平次こと平次親分についちゃ、専らテレビでのみ知っていた私です。
歴代の平次役者の内、やはり大川橋蔵(二代目)さんの印象が未だ強烈であります。
橋蔵さんの番組は、オッソロシク長い間やっていましたね。 (試みに検索してみたら18年間、888回も続いたそうです)

さてその原作たる本書「七人の花嫁」はと言いますと、野村胡堂によって戦前から戦後に掛けて書き綴られた銭形平次ものの傑作選です。
膨大な作品群から、本巻では艶で華のある路線・・・・うら若い美女やら花嫁の絡んだ短編を精選した模様です。

平次親分の推理・・・・と言うか、犯罪の手口は(テレビでもそうでしたけれど)中々凝っていますよ。
けれど私としてはその辺り、あんまり興味が湧かなかったですねぇ。
それよりも、平次親分と子分のガラッ八の間で毎度まいど交わされる会話。 気心の知れあった親分子分の与太話が、なんとも粋で愉しいんです。
その殆どは無駄話・・・・とは言っても、それで話の展開が間延びするってわけでもなく、ポンポンと軽口を交し合うことで、江戸っ子達らしい粋で調子の好い世界/空気感を造っているんですね。
 
 
平次  「八、良い月だなア」
八五郎 「何かやりましょうか、親分」
平次  「止してくれ、手前が塩辛声を張り上げると、お月様が驚いて顔を隠す」

 
 
ガラッ八のイメージは、テレビシリーズ(橋蔵版だと(主として)林家珍平さん)とちょっと違ってるかな。
原作の八五郎はひょろりとした長身に面長の顔立ち。 テレビで見たよりもう少し若くって血気盛ん。 如何にもの、町内の若い衆ぶりです。

平次親分。 罪を憎んで人を憎まず的なヒューマニストにして謹厳実直。 功名にはてんで興味なし! かつてテレビに見た橋蔵平次は、野村胡堂の設定そのまんまであったというわけですね。

凶悪犯やら救いの無い悲劇も、出ては来ますけれど、でも大体において牧歌的に感じますよ、この戦前から戦後に掛け書かれた捕り物帳は。
肝心要の捕り物もさることながら、やっぱり私としては、平次とガラッ八とで与太話を飛ばすのが、読んでいて只ただ心地好いンですよねぇ。
  
   
 
     銭形平次傑作選 2   橋の上の女
 
     銭形平次傑作選 3   鬼の面
 
 

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July 11, 2011

ジギタリス

 
 
我が家から歩いてスグの場所にあります、とても小さな公園。
先日そこで、ジギタリスが花を咲かせているのを見つけました。
私が当地に越して来て数年が経ちますけれど、これまでずっと気づかずにいたんですね。
これはしたり! こんな処で再びま見えることになるとは。
 
 
 Photo
 
 
ジギタリスは別名をキツネノテブクロ(foxglove)と言いまして魔術的、不吉のイメージがあるそうですね。(wikiより)
私がこの花について知ったのは、昔観たピーター・ラビットの絵本・・・・あれはシリーズのどれだったか(失念)・・・・とにかくその内の一冊でのこと。

人里から離れた森の奥。 狡賢い狐の棲家がある一帯に生い茂っているという設定で、絵の方も狐の性格を象徴するかのような妖しさ。  チョイ悪な中年増風とでも言いたい容姿でした。

ジギタリスって、普段あんまり見かけることのない花と想うのですけれど。
私はかつて、仕事で新宿の初台(東京オペラシティのある)に出掛けた折、道すがらの公園にひっそりと咲いているのを見付けまして、この時の初対面が妙に印象に残っています。
仕事の方は、実はあんまりウマく片付かなかったんですね・・・・と言うか、苦心惨憺させられたわい。(溜息)

以来ずっと、ジギタリスを目にすることはなかったのですけれど、それが先日、柏でまた見つけまして。
もしや縁でもあるのかしら、とか想っていたら、なんとまあ、今度は我が家の直ぐ傍でジギタリスですよ。

なんか、向こうの方からだんだん近づいて来てる感じですねぇ。

このジギタリス。 イメージ的にはあまりハッピーといえない花かもしれませんけれど、でも私は結構好きなんですよ。 はすっぱでアダっぽい魅力、確かに感じます。
 
 

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July 05, 2011

タイガー&ドラゴン

 
 
タイガー&ドラゴン
 
 
   TBS 金曜ドラマ (2005年)

       ・スペシャル (2005年1月9日)
       ・第一話~第十一話 (4月15日~6月24日)
 
 
 脚本:宮藤官九郎
 出演:長瀬智也  : 山崎虎児 (林屋亭小虎)
     岡田准一  : 谷中竜二 (林屋亭小竜)
     西田敏行  : 谷中正吉 (林屋亭どん兵衛)
     阿部サダヲ : 谷中竜平 (林屋亭どん太)
     荒川良々  : 淡島ゆきお (ジャンプ亭ジャンプ)
 
      ※カッコ内は登場回の時点での高座名
 
 
かつてヒットしたテレビのドラマ・シリーズを、今回初めてDVDで観ました。
「タイガー・アンド・ドラゴン」。
放送は2005年のことで、ご存知の方も少なくないかと想います。

かねて落語好きを標榜して来た私ですけれど、実はこのドラマについては未見を貫いて来たんです。
放送していた当時に偶々見そびれてしまって、そのまんま。
その後、再放送やらDVDなど、観る機会は幾らもあったと想うんですけれど、一顧だにしませんでした。
ヒット作を、今更後追いで見るのも野暮だよなァ、とか・・・・どこか妙に依怙地になっていたのかもしれませんね。
相前後して巻き起こった落語ブームってやつについて、私がシラケ気味でいたからってことも、あるかもしれません。
ともあれ「タイガー・アンド・ドラゴン」に関しては、これまでずっと、見ない人で通してきた私です。
それが今頃になって、(一体なんの弾みか?)突然思い立ってDVDをレンタルしてみたわけですよ。

序章というか、実質的な第一話にあたるスペシャルと、それに続く11話からなる、全12話。
全巻を通して観てみたんですけれど、これがモノスゴク面白い!!
もう、夢中ンなっちゃった!
やっぱり、喰わず嫌いなんて一つもイイことありませんね。
こんな傑作ドラマ、生きてる内に見といてホントに好かったよ。
観ないまんま死んじまったら、絶対にソンですって。

         ▽▲▽▲▽▲

脚本は宮藤官九郎さん。
このヒト、間違いなく天才です!

毎回、古典落語の筋立てをベースにしたドラマが進行するんですけれど、一話分のストーリーが古典落語の一つとまるまるリンクしており、その中途に劇中劇ならぬ劇中落語が差し挟まれます。
その構成の、なんて精巧なこと!
縦横に張り巡らされた伏線と、その鮮やかな回収っぷり。
そして次々と繰り出されるギャグがまた、飛び切り活きが良いんです!!
加えてドラマ全体に横溢する勢いの好さ!
そういう脚本に見事に応えてみせる、俳優さんたちの反射神経もまたスゴイと想いました。

落語パート(劇中落語)に、適度なアレンジの加わっているのが、また愉しいんですよねぇ。
予めオリジナルの落語を知っていれば、ストーリーを追いながら「おおっ。 今回はこう来たか!」とか、趣向の凝らしぶりに唸らされます。
クドカンはこうして、古典落語の中から現代に通じるテーマを(判りやすく!)抽出してみせているんですね。

キャストも皆さん素晴らしくって、ここで一々は書き切れませんねぇ。
若手の大健闘ぶりも好かったですけれど、私は取り分け西田敏行さん、阿部サダヲさん、荒川良々さんの三人がそれぞれ演じて見せた噺家さんがお気に入りです。

全12話のどの回/どの場面をとっても「こんなに面白くって、ホントにイイの?」なんて言ってみたくなるくらい、愉しかったなぁ。
この、かつてない落語ドラマを創造してのけたクドカンは(重ねて述べますけれど)掛け値なしの天才であります。
受けて立ったキャスト、スタッフも素ン晴らしい!
 
それにつけても純喫茶「よしこ」のオムライス。 俺もアレ喰って、マッタリしてみたいなっと。
 
 

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July 01, 2011

ヒョウを視た!

 
 
今日、職場でチョイと表に行く用が出来まして。
何の気なしに建物から出ようとしたら、上空一帯がヤケに暗いんですよ。

急に曇り出したかナ?
なんか只ならぬ雰囲気で、絵に描いたような不吉な空模様。 一天にわかにかき曇りってやつですよ。

やがて、モノ凄まじい勢いの豪雨が辺り一面叩き付けて来ました。
やべ。 スゲエ雨だ。
風も横殴り、て言うか吹き過ぎでしょ? 差していた安物のビニール傘が、忽ちオシャカになりました。

風雨の音に混じってボトボトいう音・・・・同僚に指摘されて気がついたんですけれど、雹が降っているんです。
まるで氷砂糖みたいなやつが、そこいら中に落ちて来る。
コワゴワ掌に受けてみたら、痛い・・・・ってほどでもなくて、なんかクスグッタイですよ。

雹混じりの暴風雨は暫くの間(文字通り)暴れまわって、来た時と同じようにパッと去ってゆきました。
あの2~30分間、表に出さえしなければ、傘も犠牲にならずに済んだのにねぇ。 なんてボヤいた我々です。

         ▽▲▽▲▽▲

それにしても、雹なんて見たのは、一体何年ぶりのことでしょう。
確か、あれは就職したその翌年のこと・・・・私は仕事からの帰り、上野駅のホームに居て雹に降られた記憶があります。
あの時の雹は(今回に比べて)一粒ひと粒がコワイくらいにデカくて。 そしてホームや車両の屋根に落ちて来る、その音が矢鱈スゴかったなァ。

なんか気の遠くなりそうなくらい、遠い日の想い出です。
 
 

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