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June 22, 2011

ハッピーフライト

  
 
ハッピーフライト
Happy Flight
開心直航
 
 
  監督、脚本:矢口史靖
  出演:田辺誠一
      時任三郎
      綾瀬はるか
      寺島しのぶ
      田畑智子
      平岩紙
      岸部一徳
 
 
         2008年   日本
  
 
 
 Photo
 
 
   
「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」の矢口史靖監督による2008年の作品です。
以前に鑑賞した2作品があんまり好かったですから。 この映画についても、期待が膨らむってもんです。

今回は先の2作品とはいささか毛色の異った、航空旅客業界をテーマとした映画。
旅客機の乗客と、その運行に関わる大勢の人々からなる群像劇なんですけれど、果たしてこれが、モノスゴク面白かったです!
夢中で見入ってしまって(100分超の映画でしたけれど)あっという間にエンドロールでした。

         ▽▲▽▲▽▲

ドラマ(お話し)そのものは、あえて(!)軽~く仕立ててあります。
けれど、そのバックグラウンドにある航空旅客業界の描きっぷりが、(たっぷりのギャグを交えつつ)想いっ切り濃いぃですよ!

どのような仕事(業界)であれ、その道を究めたプロの世界ともなると興味深いもの。
まして国際線旅客便ともなれば、極限レベルで要求される安全性/快適さを満たす為、巨大にして緻密なシステムが創り上げられ、日々粛々と運用されています。
機内(パイロット、アテンダント)、地上(管制塔、レーダー、オペレーション)、機体整備、そしてグランドスタッフ(空港職員)ら、空のプロたち。 その仕事ぶり。 長年のうちに積み重ねられ、練り込まれたノウハウの妙も然ることながら、職掌毎の気性の違いや、トラブル対処の手際など、なんとも鮮やかな演出です。

それにしても矢口監督はじめスタッフは、この映画の撮影にあたって、航空旅客業界の仕組み~裏方事情のあれこれについて余程リサーチを重ねたなと・・・・いや、追い掛けているその過程で(この世界のオモシロさに)絶対ハマッたに違いないと、映画を見ていてそう確信させられました。
いえ、門外漢の私がこんなこと言ってはナンなんですけれど。
でもホント、そう言い切ってしまいたくなるくらい、現場の描写がリアルで。 そして、細かなノウハウやマメ知識/雑学(今風に言うならば trivia でしょうか)を集め、ドラマとして紡いでみせるその手際が巧みなものですから。

油断/妥協の許されない空の世界の厳しさをも描きつつ・・・・しかし、全体を貫くハートウォーミングな空気感からは、やはり「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」を撮った矢口監督らしさを感じさせられますね。

         ▽▲▽▲▽▲

私はこの映画を、日本ばかりではなしに、出来得れば世界中の人々に鑑賞して貰えればと願うものです。
ここでは航空旅客業界という、それこそ世界の何処ででも通用するステージで、日本らしさ・・・日本人の性質(良くも悪くも)、倫理観や美意識などが、まことに巧みに(そしてオモシロ可笑しく)描かれていますから。
  
 

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Comments

空港旅客業界の映画といえば渡辺謙主演の〔沈まぬ太陽〕が思い出されます。これは珍しく私も劇場へ出向いて観ました。
それ以上に内情を絞ったドラマなんですね。
世界中に観てもらいたいと思える映画であればこれは観たいですね。
最近古い日本映画をBSで上映していますので洋画、邦画問わずに映画を楽しんでいます。

Posted by: おキヨ | June 23, 2011 at 12:03 PM

>おキヨさん

私は「沈まぬ太陽」については未見ですけれど、JALの事故をモデルとして造られた、評価の高かい硬派の作品のようですね。 エアラインに興味が湧いた身としては、こちらも見てみたいところです。

さて「ハッピーフライト」はといえば、(おそらくは)それとは正反対(!)の映画。 笑って楽しめる、至って楽観的な喜劇に仕上がっています。(笑)

ギャグに笑い、矢口監督らしいスマートな演出を愉しみ、そしてハイテク機器に囲まれて働く人々の行動や職業意識には一々共感する事が出来ました。 ウンウン、日本人だよなぁって、何度も感心させられました。(笑)
お薦めの映画であります!(^ァ^)

Posted by: もとよし | June 23, 2011 at 05:49 PM

もとよしさん、こんにちは!
これ、私もとても面白く見ました。色々な人たちが、飛行機を支えているんだなぁ~と解る映画でしたよね。
個人的には、荷物係りの女の子のエピソードが好きでした☆

>南仏プロヴァンスの12ヶ月
懐かしいー!!昔読んだことありました。
当時、南フランスに憧れて、その後旅行にも行ったんですよ。

Posted by: latifa | June 30, 2011 at 08:55 AM

>latifaさん

やっぱりご覧になってましたか!(^ァ^)

この映画、航空旅客業界をまるで知らない私でも愉しめましたけれど、ご利用経験の豊富なlatifaさんなど、より興味深くご覧になれたのでは。(笑)

グランドスタッフ役、田畑智子さんのエピソードは私もお気に入りです。
正直者が最後にトクをする(?)的な明朗な筋立ては、如何にも矢口監督らしいですね。(^ァ^)

Posted by: もとよし | June 30, 2011 at 03:05 PM

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