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May 29, 2011

ウホッホ探検隊

 
  
ウホッホ探検隊
Whooh! Exploration Unit
 
 
 監督:根岸吉太郎
 原作:干刈あがた
 脚本:森田芳光
 出演:十朱幸代(榎本登起子)
    田中邦衛(榎本和也)
    村上雅俊(榎本太郎)
    本山真二(榎本次郎)
 
 
      1986年   日本
 
 
「ウホッホ探検隊」というこの一風変わった題名に何故か惹かれ、私が刈干あがたさんの原作を読んだのは、もう随分と前のことです。
離婚して未だ間もない夫婦と、その子供たち(男の子二人)の過ごす日々を比較的淡々と、それでいてナイーブ筆致で描いた物語。
当時の私は、この小説を大いに気に入ったものです。
(映画を観た後、もう一度読みたくなって図書館を探してみたのですけれど、見つからず。 残念なり)
普段あまり話題に上ることもない小説なので、まさか映画化がなされていたとはゆめ想わず。 なので、1986年制作のこの映画のDVDを発見した時はちょっとトキメキましたね。

         ▽▲▽▲▽▲

果たして、映画では小説の設定があちこち改変されており(そもそも、夫婦は未だ離婚していないし)、私はそれが気になって少しも愉しむことができませんでした。

例えば母親。 原作では経済的に豊かではなくとも、地に足を付けてキリリとしていたのに。(第一、もっと飾り気の無い女性でした。 例えば衣類など、ジーパンとTシャツだけでひと夏過ごしてしまうような・・・・)
一方子供らは子供らで、自分達の世界をしっかりと造り上げていましたし。

映画では、一家の生活水準は大幅にグレードアップ(つまりお金持ちに)され、両親の仕事も余程、ご立派で華やかなものに(経済的にも、社会的にも)なっちゃってます。

小説が好きであっただけに、映画の独自設定にどうにも馴染むことの出来ない私。
音楽も繊細、と言うよりはむしろ柔弱な印象で、なんだかなァ。
あの頃、80年代って、こんな感じの世相だっけ・・・・

         ▽▲▽▲▽▲

でも、このままで終わったンじゃ、あんまりじゃないですか?
そう想って、もう一度、この映画を見返してみることにしました。

再見するに及んで(頑固な私も)ようやく原作の印象と切り離して鑑賞する余裕が持てたようですね。
今度は、中々面白かった。
この映画、今では夫婦/親子のデリケートな人間関係を、繊細な感覚で描いた佳品と想っています。

キャストでは、(ベテランに混じって)小学生の兄弟を演じた子役の二人がとっても素晴らしかったです。
この子たちで持っている映画、とさえ想います。

経済的にも社会的にも、まずは申し分のない、けれど、どうにも自信の無さげな大人たち。
そんな親に対して、気を遣い過ぎる子供ら。
お互いの距離を不器用に探り合うばかりで、その着地点が中々掴めず、モドカシサが募るばかり。
けれども離婚の危機という一家の危急存亡を経る中で、自分たちなりの新しいライフスタイルを見付けにゆくのです。
それがウホッホ探検隊。
 
  

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Comments

〔ウホッホ探検隊〕ちょっと聞いたことがあるような?という程度に題名だけは記憶があります。
そうなんですよね。先に原作を読んでしまえば映画化された場合十中八九不満が残りますね。不満が残らないようにするには先に映画を観るより方法がないですね^_^;

私は昨日有吉佐和子の〔恍惚の人〕を観ましたが、原作は40年も前に読んだのできれいに忘れてしまい、森繁久弥、高峰秀子両名優の演技を充分に堪能できました(^_^)v

Posted by: おキヨ | May 30, 2011 at 11:21 AM

>おキヨさん

ウホッホ探検隊のこと、ご存知でしたか。(^ァ^)
小説の題名としてはユニーク過ぎると言うか、印象強烈ですものね。(笑)

私も、普段は小説と映画は別物と割り切って接している積もりでいるんですけれど、この作品はそうはいかなかったようで。(^^ゞ
あまり人口に膾炙しない小説ということで、いつしか自分だけのモノという風な捉え方にハマってしまい、イメージを固めていたのかもしれません。(^^ゞ(^^ゞ

Posted by: もとよし | May 31, 2011 at 12:52 AM

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