« 第二種冷凍機械責任者 | Main | 赤穂浪士 »

May 08, 2011

丹下左膳 (阪東妻三郎)

  
 
丹下左膳
Tange Sazen
 
 
 監督:松田定次
 原作:林不忘
 出演:阪東妻三郎 (丹下左膳)
    淡島千景  (お藤)
    高田浩吉  (柳生源三郎)
    大友柳太郎 (峰丹波)
 
 
       1952年  日本
  
  
 Photo
 
 
チャンバラと言えば「丹下左膳」! 隻眼隻腕のアンチヒーローであります!
その「丹下左膳」もの。 映画にしろテレビにしろ、私はこれまで見た憶えがなかったのですけれど、一体いつ頃何処で刷り込まれていたんでしょう? その設定だけは、何故か子供の頃から心得ておりましたよ。 「カタメカタウデタンゲサゼン」。

その「丹下左膳」。
かつて時代劇の黄金時代に陸続と撮影された人気コンテンツですから、後々の映画/ドラマにも、きっと影響を与えているに違いありません。
そこのところをこの眼でしっかと見極めてみたい、とこう想い立って鑑賞に入ったのが、1952年製作のこの映画です。

映画を一通り鑑賞し終わってから(遅れ馳せながら)ネットで調べてみると、「丹下左膳」役者として名高い役者には大河内傳次郎、大友柳太朗など多士済々。
それぞれが何本も「丹下左膳」ものを撮っているというのですから、当時の人気の程が伺えるってもんです。

けれど今回私が偶々選んだDVDは、それらには当てはまらない・・・・これは1952年の阪東妻三郎主演、松田定次監督版なのでした。
阪東妻三郎といえば往年の時代劇スターですけれど、「丹下左膳」を演じたのは晩年のこの一作のみなのだとか。
バンツマ。 どうやら「丹下左膳」役者としては傍流ということになるようで。 それじゃあ私の、「丹下左膳」ものの魅力/そのポイントを見極めておきたいてぇ目論見は・・・・果たして達せられるのでしょ~か?

         ▽▲▽▲▽▲

結果から書かせて頂きますと、このバンツマ版「丹下左膳」、そりゃもう最高にオモシロかったのです! 私ゃあ、もう完全にハマっちゃいましたよ!!

バンツマの「丹下左膳」。
必ずしも本流ではないのかもしれませんけれど、でも、こんなに好いンなら、もう俺はこのバンツマ版だけでイイや。 と本気でそう想っています。 少なくともここ暫くは、他の役者の演じた「丹下左膳」を見ることはないと想う。

バンツマと競演するのは、悪の首魁峰丹波役として、この後に丹下左膳役に廻って名を馳せることになる大友柳太郎。
左膳の盟友、柳生源三郎に歌う映画スター・高田浩吉。
それから、左膳の女房お藤に淡島千景というラインナップ。

この淡島千景さんがですね。 もうその可愛らしいことったら・・・・文句なし! ノックアウトされましたです。 ハイ。
お藤さん・・・・滅法気が強くって情に厚い女。 長唄のお師匠さんを生業として、左膳との所帯を切り回すシッカリ者。(時代劇には好くありそうな設定ですな)

なにせ天下無双。 この世に怖いものなんて一つも無い丹下左膳が、この女房にだけはてんで頭が上がらないと来ていますから、二人のやりとりがもう可笑しいったらナイです!!
私、かねがね淡島千景さんの演じた現代劇のファン(小津映画など見て)ではありましたけれど、時代劇での御内儀さん役がこれほどドンピシャとは想わなかったですね。

さて丹下左膳。 私はこれまで勝手に、クールなアウトローとばかり想っていたワケですけれど、1952年製作のこの映画でバンツマ扮する左膳は、それとは異なり豪放磊落/陽性の傑物として描かれていました。
その押し出しの好さ、豪快でケレン味たっぷりのキャラは、今時の俳優には中々見出すことの出来ないもの。

その他の脇役陣も皆々芸達者揃いで、スキというものがないモンなあ。
剣戟あり、コメディーあり、それから唄まで。 サービス精神旺盛でとにかく愉しませます。
これぞバンツマ、そしてチャンバラなんですな!
すっかり堪能しました。
 
 

|

« 第二種冷凍機械責任者 | Main | 赤穂浪士 »

Comments

私の若い頃〔中学生?〕も丹下左膳といえば阪妻でした。その頃のメンコも阪妻が多かったですね。でも少し学年が上だと大河内伝次郎のようでしたよ。

阪妻はそりゃかっこよかったです。私は映画は見ないまでも上の兄弟が持っている娯楽雑誌で知っていました。
こうしてみると顔のつくりは長男田村高広が最もよく似ていますね。淡島千景の綺麗な事。。。^^

そうそう、私は阪妻の現代劇〔破れ太鼓・・・定かではない^_^;〕という映画を観ました。頑固親父の役で適役でしたhappy01

Posted by: おキヨ | May 09, 2011 at 12:43 PM

>おキヨさん

丹下左膳、おキヨさんもご存知でしたか! なんかウレシイです。(^ァ^)
娯楽作品としての完成度の高さからは、往時の時代劇の盛んさ、その勢いが伺えますね。

ところで私は、田村兄弟のご尊父がこの丹下左膳というのが、どうしてもイメージし難いですよ~。(^^ゞ
でも、なるほど、父親の面影をもっとも好く受け継いでいるのは田村高広さんのようですね。

押し出しの好い阪東妻三郎演じる頑固オヤジは、なるほど似合いそうですね。
時代劇のお次は現代劇を追っ駆けてみますか。(笑)

Posted by: もとよし | May 10, 2011 at 06:48 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61645/51611429

Listed below are links to weblogs that reference 丹下左膳 (阪東妻三郎):

« 第二種冷凍機械責任者 | Main | 赤穂浪士 »